§   Request Theater   §
リクエストしてくださった方 : L 様     リクエストを受けてくださった方 : 空・海 様

リクエスト内容 : 拙作 『 入日 − いりひ ー 』 を 漫画形式で♪

          
・・・ はい、なにも余分なことは申しません。 眼福のお時間をどうぞ♪♪♪       index
「 ・・・ あら。 この窓から夕焼けが見えるわ ・・・  」
「 ・・・うん? なんかずいぶん明るいなあと思ってたけど。 夕焼けか・・・ 」
うう−−−ん と伸びをすると、ジョ−はそれでも窓の方を眺めることもなく
そのままフランソワ−ズの髪に顔を埋めた。
狭いキャビンの中は カ−テンを引いていてもぼんやりとした明るさが漂う。
ほとんど部屋を占領しているベッドで、フランソワ−ズはゆっくりと顔の向きを変えた。
カ−テンの隙間から 遥かにひろがる不毛の地平線とそこを染め上げる日の入りが覗かれた。
「 ねえ? 砂漠の夕焼けって ・・・ こんなに近くで見たの初めてだけど ・・・
 なんだか綺麗、というよりもちょっと 毒々しいかんじ・・・ 」
「 ・・・ ほら。 きみの肌に夕陽が映って ・・・ 綺麗だなあ ・・・  」
ジョ−はやっと顔を上げ、腕の中の白い肢体をしげしげと眺めている。
ジョ−君、 見えるのはフランちゃんの白い肌だけ〜〜♪
「 そうねえ・・・   わたし達 ・・・ これからどうなるのかしら・・・ 」
「 とりあえず、この地域でヤツラの基地を見つける。 そこ叩くのが先決さ。 」
「 ええ。 ・・・ わたし、出来たらそれから・・・またあの邸に戻りたいわ。 」
「 あそこはもう ・・・ 全部焼け落ちてしまったじゃないか。 」
「 また作りましょう?  わたしね、なんとなくあの場所、あの岬の突端が好きなのよ。 」
「 ・・・ そうだね。 ぼく達が初めて一緒に住んだ土地だものね。 」
「 ええ・・・ こうやって目を閉じれば ほら・・・ 波の音まで聞こえてくるわ・・・・ 」
ぱふん・・・とジョ−の胸に顔をうずめるとフランソワ−ズはそっと目を瞑った。
「 ・・・ 帰ろう。 必ず。 ぼく達にだって故郷 ( ホ−ム ) はあるんだ。 」
「 そうね。 帰って・・・ また、一緒に暮らしたい・・・ あなたと。 」
「 ・・・・・・ 」
ジョ−は何も答えずにフランソワ−ズの白い胸に唇を当てた。
「 きゃ・・・・ ジョ− ・・・ ジョ− ・・・ そんなに強く ・・・ だめ、よ・・・ あ・・・  」
キャビンの中にはたちまちまた温気が立ちこめ、甘い声が吐息があふれ出す。

   ・・・ ここは 砂漠よりも熱い・・・! 
   ぼくは きみに ・・・ きみという太陽に 焼かれる
   ・・・ 焼き   尽くされる!

   ・・・・ ! ジョ− ・・・ ! どう・・・したの・・・?
   あなた ・・・ なんだかムキになって ・・・ あ あああ ・・・
ジョ−はなにも応えない。
・・・ 彼の言葉のかわりに 彼の唇が 彼の指が 彼自身が 雄弁に そして 饒舌に フランソワ−ズの身体に 語りかける。

・・・・ 愛してる ・・・ 愛しているよ。
一緒にいたい、 こうやって・・・・
ずっと ひとつになっていたいんだ ・・・・

ジョ−の嵐の元で フランソワ−ズはなにもかも忘れ 彼女自身の海を熱く滾らせるのだった。


・・・ そう、 きみは砂漠よりも太陽よりも・
・・・  熱い  ・・・・ !
狭いキャビンの中は 二人の熱い吐息と
芳しい熱気で一杯になってゆく。


ぼくは ・・・ ! きみに関するかぎり底なしに貪欲で
欲張りで ・・・・ ヤキモチ焼きなんだ。


ジョ− ・・・ ジョ− ・・・・!
もう ・・・ だめ ・・・・ 



外はいつの間にやら日が落ち、びょうびょうと拡がる砂の原はぐん・・・!とその温度を下げ始めた。
灼熱の昼は終わり、星々も凍る夜がやってくる。

二人は汗ばんだ肌を寄せ合ったまま・・・ 芳しい眠りの奈落の底に落ちていった。 
「 それじゃ。 ・・・ 行こう! 」
ジョ−はそれだけ言うと ぱっと手を差し出した。
「 ・・・ ええ ! 」
フランソワ-ズもただ一声こたえ、彼に駆け寄った。
「 よし! 」
シュン ・・・!
独特の音とともに、フランソワ−ズを抱きかかえたジョ−の姿は消えた。
「 あ! おい、待てって! オレも行くぜ!! 」
声が終らないうちにジェットも空に紛れてしまった。
さすが! 息がぴったりの二人です。
ふうん〜〜 ミッション中の<移動> は
お姫様だっこ ですか♪♪♪

このフランちゃん! りりしくてカッコイイ★★★
さ〜すが空・海様〜〜 ちゃんと描き分けて
いらっしゃいますネ♪

ふふふ〜 こうなると2クンは単なるおジャマ虫??
「 博士! そんな ・・・ 止めてください。  ジョ− ? ここが ・・・いやなの?
 わたし達と一緒に住むの、 ・・・ イヤ? 」
フランソワ−ズはついにぽろぽろと涙をこぼし始めた。
「 あ・・・ 泣くなってば。 そんな・・・・ ちがうよ。 イヤだ、なんてとんでもない。
 仕事に通うのには 市内のマンションの方が便利なんだ。 それだけだよ。 」
「 ・・・ でも ・・・ でも ・・・ 」
「 さあ、そんな顔、やめてくれ。 週末には戻ってくるよ、きみの美味しい料理を食べにね。 」
「 ・・・・ きっとよ? 週末にはきっと ・・・ 」
「 ああ、約束するさ。  きみも好きな時に遊びにおいで。 」
ジョ−はフランソワ−ズの涙を指で掃った。
いろいろあったミッションの後。
な〜んとジョ−君は一人暮らし宣言です。
ほ〜ら フランちゃん、泣いちゃったじゃないですか!!
ゆ、許せません!!
こういう可憐な表情も素敵ですよね♪
おい、シマムラ!! 首を洗ってまってろよ!! ・・・って
ジョ−君は全国のフランちゃんファンを 敵に回したのでした。
「 ・・・ やっぱり留守なのかな。 どうしよう ・・・ コレ。 」
フランソワ−ズの両手には食材がぎっしり入ったス−パ−の袋がぶら下がっている。
「 仕方ないわね・・・ ウチの今晩の夕食に ・・・ あら? 」

「  ・・・・ やあ ・・・ 」

やっとドアが開き、ジョ−が顔を覗かせた。
「 ジョ−! いないのかと思ったわ。 ・・・・あら? 」
「 あ・・・ごめん・・・  徹夜仕事でさ、今朝帰ってきたんだ。 今、起きたとこ。 どうぞ、入って 」
「 起きたって・・・ もうお昼すぎよ? あらら・・・ 」
ジョ−はぼさぼさ髪のガウン姿、 いささかぼ〜〜っとした顔で彼女を迎えいれた。
「 さ! 熱いシャワ−でも浴びていらっしゃいよ。  美味しいコ−ヒ−を淹れておくわ? 」
「 ウン ・・・ サンキュ・・・ じゃ、頼むかなア・・・ 」
「 ほらほら・・・ 目、覚ませて、ジョ−! 」
「 ・・・ ウン ・・・・ 」
いささか危なっかしい足取りで ジョ−はバスル−ムに消えた。
フランちゃん♪ 一人暮らしのオトコの部屋にゆくなんて・・・! 
まあ〜〜 このジョ−君、寝坊大王ですね〜〜
・・・むむむ・・・ これはヤツのテかも???
乙女よ、気をつけたまえ!
ほらほらほら・・・・・
この目・・・! この目に ・・・ ああ、もうノック・アウト???




「 ・・・・ フランソワ−ズ ・・・ 」
「 きゃ・・・  やだ、ジョ−?  」
ふわり、とシャンプ−の香りがして ・・・ 次の瞬間 ジョ−の両腕が絡まってきた。
「 もう ・・・ びっくりするじゃない。 ・・・ ああ、わるいコね、ジョ−ったら。 」
「 ・・・ フラン〜 フランソワ−ズ 〜♪
 ぼく、腹ペコなんだ。 朝、帰ってきてそのままベッドにぶっ倒れたから・・・ 」
「 ええ、ええ。 だから今サンドイッチ、作っているのよ? ジョ−の好きなハムとキュウリの。 」
「 う〜ん ・・・ それよりも食べたいものがあるんだけど。 」
「 あら、なあに? リクエストしてちょうだい。 」
フランソワ−ズは肩越しにねじ向いて ジョ−の頬にキスを落とす。
「 ふふふ ・・・・ それはね。  き ・ み ♪ 」
「 ・・・ いいだろ?  」
「 ・・・ ほんと・・・に ・・・ わるいコね、ジョ− ・・・ ! 」
彼女の返事も待たずに ジョ−はブラウスのボタンを外し始めた。



はい〜〜〜〜
ここが!!  空・海様による <裏事情>???
ふふふ・・・・・ ジョ−君、 イイ表情してます〜〜〜 
さすが♪♪
彼の手が まだ自分の胸に当てられていたが その暖かさがかえって心地よかった。

   ・・・ あ ・・・・ ああ ・・・・

低い声が自然に彼女の咽喉から漏れでてきた。

「 ・・・ ん ・・・・?  あ ・・・ 」
「 ジョ− ・・・・ 」
「 ・・・・ 久し振りだよね。 ・・・ ああ ・・・ いい気分だ ・・・ ! 」
「 ふふふ ・・・ 本当に ・・・ 悪いコね♪ 」
「 ・・・ そうさ、ぼくは ・・・ わるいコ・ジョ− ・・・ 」
ジョ−の手が動きは始めた。
午後の白っぽい光のなか 再び彼の手がゆるゆると愛撫を始めた。
「 ・・・ ねえ。 聞いても ・・・ いい。 」
「 うん?  ・・・なに。 」



目と目の会話・・・
甘い二人の目線が絡まってますね〜〜〜
満足そうなジョ−の笑み・・・ うひょひょ・・・無敵の笑み??
「 ・・・ この女は ぼくのものだ! ぼくのだ! ってね。
 だけど。 ぼくはソレを一人で決めてただけだった。 ・・・・ 当のきみにすら言ってなかったんだ。 」
かさり、と彼女の身体に手をかけたまま、ジョ−はソファに身を起こした。
「 だから。 ちゃんと言います。 
 フランソワ−ズ ・・・ どうか ぼくと結婚してください。 」




やた♪ やっと言ってくれました〜〜 プロポ−ズ♪♪
ちゅっ・・・な〜んても〜〜〜 (#^.^#)
空・海さまの演出、最高です〜〜〜
その日。 初夏の太陽はゆっくりと西の空を染め、沈んでいった。
「 ・・・ きれいな 夕焼け ・・・ 」
ジョ−の恋人は ぽつり、と彼の腕の中で呟いた。
「 そうだね・・・ 本当に綺麗だ。 」
愛しいヒトと一緒に眺める入日 ( いりひ ) はいつだって最高だ、とジョ−は心から思った。



映画のラスト・シ−ンみたいですね〜〜〜 ♪
幸せな二人・・・・ 
フランちゃん、一番綺麗な笑顔かな♪

この後に  Fin  マ−クがでまして


        作画 :  空・海
        企画 :   L



って クレジットが流れるのでした。   う〜〜〜〜ん 眼福・眼福♪♪