『  The Last Show  』

 

 

 

 

 

 

「 ・・・ ほんとうに ・・・ そう思う? 」

「 ウン。 ヤツノココロハ 自由ニナッテ飛ンデイッタヨ 」

「 そう ・・・ そうよね。 きっと・・・ ううん! 絶対に・・・ 」

フランソワ−ズは ほとんど独り言みたいに呟いた。

「 そう・・・ 本当に・・・ね。 」

「 ウン。 ソウダヨ、ふらんそわ―ず 」

イワンは小さな身体をちょっと揺すって、熱心に彼女に応えていた。

「 ・・・ そうよね ・・・ 」

 

 

  ― 煩イナア・・・! 何回同ジコトヲ訊クノサ! 

 

日頃同じ事を二度以上、尋ねようものなら即行でこんなメッセ−ジがアタマの中に

飛び込んでくる。

ご本尊はそ知らぬ顔で哺乳瓶を咥えていたり、ク−ファンの中でもぞもぞと

動いていたり ・・・ ごく普通の赤ん坊、をやっているのだが。

その口調とのギャップに、不運な質問者は余計におろおろしてしまう。

 

  ― モウ言ワナイヨ。 僕ハ忙シインダカラネ!

 

ダメ押しのコトバで彼のこころはぴたり、と閉ざされ、

質問者は 慌てて退散するのが常なのだが。

今日のイワンは 実に辛抱強く、何度でも大真面目にフランソワ−ズの

独り言に近い呟きに付き合っていた。

 

あの異常な ― ショッキングな ― 体験の後だけに、

イワンも彼なりに気を使っているのかもしれなかった。

 

「 ネエ。 オ願イガアルンダケド。 」

「 ・・・ え? あ、ああ・・・ なあに。

 あ、ごめんなさいね。 何回も同じこと・・・ 煩かったでしょう? 」

「 ウウン。  デモ・・・僕モ疲レチャッタ・・・ 

 抱ッコシテクレル? ふらんそわ−ず・・・ 」

「 ええ、いいわ。 ふふふ ・・・ イワン、あなたも大活躍したんですものね。 」

よいしょ・・・・

フランソワ−ズはベビ−・カ−から小さな身体を抱き上げた。

 

「 ・・・ワア。 イイ気持チ ・・・ 」

「 ふふふ・・・ 寒くはない? ちょっとお昼寝しましょうか。 」

「 ・・・ ウン。 」

ぴと・・・ っとイワンはフランソワ−ズの胸にアタマをくっ付けた。

「 そう、そうやっていれば ・・・ すぐにおねむになってよ。 いいこね・・・ 」

ぽんぽん・・・と彼女の手が軽くイワンのオシリを叩く。

 

ついさっきまでの哀しみの影はきれいさっぱり彼女の顔からも消えていた。

フランソワ−ズは低く子守唄をハミングし、ゆっくり歩む。

 

ガラガラガラ ・・・

 

旧い型のベビ−カ−を押して、ジョ−がその後を着いて行く。

しんがりをグレ−トが いつもと同じ飄々とした足取りで進む。

 

   ・・・ イワンってば。 ヤルなあ・・・

 

動物園の門を出て、三人はゆっくりと駐車場にむかった。

久し振りの休日が終ろうとしている。

 

 

 

 

「 動物園〜〜〜? 」

「 左様。 たまには童心に返るのもよろしいかと思ってね。 」

ジョ−の素っ頓狂な声に、グレ−トは重々しく頷いてみせた。

珍しくぽっかりと予定が空いたある日、ギルモア邸のリビングでは

ジョ−とフランソワ−ズがグレ−ト相手にのんびり食後のお茶を飲んでいた。

 

梅雨入りまえのぼんやりとした陽射しが この海辺の邸に降り注いでいる。

まだそんなに暑くもなく、雨も降らず。

<お出掛け>にはまずまずの日和、というところだ。

 

「 あら、素敵ね。 動物園って・・・ 小さい頃に行ったきりよ。 ジョ−は? 」

「 うん ・・・ ぼくも小学生の時、どこかの企業の<ご招待>で

 施設のみんなと行っただけだなあ。 」

「 うぉっほん。 わが国では動物園は単なる子供向けの場所だけではありませんぞ。

 キュ−植物園とともに立派な研究機関でもあり・・・

 大人でも充分に楽しめる場所・・・左様、時に哲学的でもありますな。 」

「 でも、グレ−ト。 日本の動物園はさ、 そのう ・・・ やっぱりお子サマ向けなんだよ。 」

「 じゃあね? わたし達も お子サマ と一緒に行きましょうよ。 」

クス・・・っとフランソワ−ズが笑った。

「 お。 そりゃいい。 ネボスケ王子殿にも歳相応のお楽しみをご案内しよう。

 ところでこの近くに動物園はあるかね。 」

「 えっと 確か・・・・ ちょっと待ってね。 」

ジョ−はリビングの隅にある共用のPCの前に座った。

「 じゃあ、わたしはネボスケ王子サマのお支度をしてくるわ。

 ふふふ ・・・ びっくりするわよ〜〜 イワン。 」

「 ああ、あったよ。 あまり大きなトコじゃないけど。 

 結構広いし ・・・ 緑地が多くて公園っぽいからのんびりできるんじゃないかな。 」

「 決まり決まり。 では 本日は いざ動物園へ♪ 」

3人は声を上げて笑い、立ち上がった。

 

 

 

「 ドウシテ動物園ナノサ。 」

ジョ−の車を降りて ベビ−カ−に移ってから イワン憮然とした面持ちで聞いた。

もっとも彼はいつでも無表情なコトが多いのであるが・・・

 

「 え? いろんな動物さんたちがいておもしろいわよ。

 ゾウさんやトラさんや。 キリンさんもよ。 お猿さんのお山もあってきっと楽しいわ。 」

「 左様左様・・・ 特にモンキ−諸氏の姿はとりわけ哲学的なのさ。 」

「 なんで? サルってさ ・・・ こう・・・ちょっと不気味だよね。 」

「 不気味ってどうして。 ユ−モラスじゃない。 」

「 うん・・・ その、さ。 自分によく似てるって・・・あ、顔じゃないよ、行動パタ−ンっての? 

 あ・・・ アイツ、あの時のぼくと同じだ〜 なんて、見ていてびっくりするよ。 」

「 へえ・・・ ジョ−、どこで見たの。 」

「 前にね、サル山のサル社会の特集をTVでやってたんだ。

 凄いんだよ、ちゃんとボスがいて二番手とか決まってて・・・ ニンゲン社会の縮図だった。 」

「 それそれ。 それゆえ、な。 我輩が哲学的、と申し上げたのさ。

 お。 さすが平日、空いているなあ。 」

「 まあ、よかったわ。 ゆっくり楽しめそうね。

 こんにちわ〜 動物さんたち。 」

フランソワ−ズがベビ−カ−を押し、ジョ−は荷物もち。

グレ−トの手には張大人特製のお弁当が収まっている。

 

 

「 ナニネ、動物園〜〜 ワテも行きたいアルよ〜〜

 そやけど、こんな平日にそらせっしょうやなあ。  」

もし時間があれば 一緒に行かないか・・・・との誘いの電話に

張大人は情けない声を張り上げていた。

「 ヨロシ。 張々湖飯店特製のお弁当を作りますよって 

 ワテの替わりにお供させたってや。 野菜のス−プ煮なら坊も食べなはるやろ。 」

そんな訳で グレ−トは先にでて大人のお店で特製弁当なる大きな風呂敷包みを受け取り、

ジョ−が捜しだした動物園の入り口で落ち合うこととなった。

 

 

「 お・・・さすがに平日は人影は少ないですな。 結構、結構。

 ゆっくりと見物いたすとしますか。 」

「 そうね。 ああ・・・ いい気持ち。 

 あ、ゾウさんだわ。 イワン? ほ〜らゾウさんよ。 大きいわね〜〜 のっしのっし・・・って♪ 」

フランソワ−ズはイワンが見易いよう、ベビ−・カ−をまわしている。

「 わお・・・ 近くで見ると迫力があるね。 すごいや・・・ 」

 

   ・・・・ クサリ ・・・

 

「 ・・・ え? 

「 ? なんだい、イワン。 なにか行ったかい? 」

「 あ・・・ん? 」

 

   ・・・・・・・・・・

 

「 ? なんでもないみたい。 きっと独り言だったんじゃなあい? 」

「 そっか。 なにかまた、難しい数式でも考えているのかな。 」

「 王子サマ? たまには童心にお還りになるも、宜しいかと・・・ 」

グレ−トはベビ−カ−に向かって大仰にお辞儀をしてみせた。

 

傍目には若夫婦とその赤ん坊、そして気のいい伯父さん・・・といったところ。

特に人目を引くでもなく、ベビ−カ−はのんびりと進む。

すれ違う人々も 楽しそうにゆったりと歩いている。

 

豹やら虎の檻では 眼光するどい猛獣達が

なぜか じっと・・・ ベビ−カ−を見つめていた。

かばやらサイの島は水辺があり、ぷかり・・・と水に浸かって楽しむ姿が見られた。

「 東京は自然が少ないから・・・ こういう所にくるとホッとするわね。 」

「 そうだね。 ウチの近くとはまた違う感じで いいなぁ。 

 あ! グレ−ト。 ご推薦のサル山だよ。 」

「 おお〜〜。 Good afternoon、 諸君。 」

グレ−トはサル山にむかって大きく手を振ってみせた。

 

「 やあだ・・・  同類と思われてよ? 」

「 おや、マドモアゼル? 我輩らはもともとは彼らと親戚筋だという厳粛な事実を

 お忘れかな。 そなたはさしずめ輝く毛並みの魅惑的な女王猿・・・ 」

「 ま。 それじゃァ ボスの第一夫人になれますかしら。 」

「 無論、無論。 他のメス猿になどボスは目もくれないでしょう。

 なあ ジョ− ? 」

「 え ・・・ あ、う、うん。 きみが一番魅惑的だよ。 」

「 ・・・ なんだかあんまり褒められた気がしないんですけど。 

 女王猿、ねえ・・・。 あ、あのボス猿のすぐ下の岩場にいるのがそうかしら。

 赤ちゃん猿をだっこしてるでしょ。 」

「 どれ・・・ ああ、本当だ。 ・・・ きみとイワンみたい。 そっくりだねえ。 」

「 ・・・ ジョ−。 わたし ・・・ すごくフクザツな気分。 」

「 ジョ−よ。 そりゃいくらなんでもレディに失礼ではないかね。 」

「 そ、そうかな。 ごめん〜〜 フランソワ−ズ・・・ 」

「 ・・・ ふふふ・・・ 痴話げんかのお二人さん。 見られてますぞ? 」

「 え ・・・? 」 

二人は本心からもめているわけではなく、傍目にもただいちゃいちゃしているだけなのだ。

グレ−トの慧眼にジョ−とフランソワ−ズは思わず赤らめた顔を見合わせた。

「 え。 誰に・・・? 」

「 ほれ。 目の前の ? 」

「 ・・・? え・・・ あ! 」

「 ・・・ やだァ〜〜 お猿さん達! 」

そう、気がつけばサル山は鈴なり状態で ・・・ 住人達はじっとこちらを見つめていた。

ますます赤くなり、ぱっと離れた二人に グレ−トは腹をかかえて笑った。

 

「 ははは・・・・ 動物園、されてしまったねえ。 」

「 きゃあ・・・ 勘弁してちょうだい。 」

三人は思わず顔を見合わせ吹きだしてしまった。

 

「 あはは・・・ 本当だね、グレ−ト。 動物園ではサルが一番面白いや。 」

ジョ−は涙までこぼして笑っている。

「 ねえ? 可笑しいわね、イワン? ・・・ あら? ああ、すっかりねんねしてしまったわ。 」

「 ははは ・・・ 坊もキモチがいいんだろう。 」

「 本当ね。 そろそろお弁当にしましょうか。 」

「 そうだね! 大人特製のお弁当〜〜 ぼく、すごく楽しみなんだ。 」

「 メニュウは何かしらね? あちらの緑地の方へ抜けましょうか。 」

「 うん、あ、イワン、抱っこしようか?  重いだろ。 」

「 ううん大丈夫。 ベビ−カ−に寝かせておくわ。 」

「 ほほう。 結局のところネボスケ王子の名前は返上できませんな。 」

 

 

  キャ−−−−−−!!

 

突然悲鳴があがり ばらばらと人々が血相を変えて走ってくる。

「 ど、どうしたんだ? なにが・・・? 」

「 ・・・ ジョ−、 グレ−ト ・・・ 大変だわ・・・! 」

フランソワ−ズはイワンを抱きしめたまま ・・・・ 立ち尽くしている。

「 見えたの。 ライオンの檻が ・・・ あ! 」

のんびりとした平日の動物園にとんでもない騒ぎが巻き起こっていた。

 

 

 

結末は コレだった。

ほんのすぐ近くに 百獣の王の ・・・ 血まみれの死骸が転がっている。

まだ 空気には硝煙のにおいが残っていた。

フランソワ−ズは まじまじと その凄惨な光景を見つめていた。

 

    これ。 このにおい、わたし・・・ 良く知っているわ

    そうよ。 これは ・・・

    ・・・ 血のにおいと ・・・ 硝煙のにおい。

    どうして。 平和なはずの動物園に どうしてこんなにおいが・・・

    なぜ・・・? 

    それに  どうしてわたしは 二つとも 良く知っているの

    ・・・ なぜ ・・・・

 

「 ・・・ こっちにおいで。 」

ジョ−はフランソワ−ズの手をそっと引いた。

「 アノネ。 」

立ちすくむ三人の頭に、赤ん坊の声が飛び込んできた。

「 アノらいおんハ 自由ニナッタンダヨ。 」

「 ・・・ そりゃ ・・・ 死は全てからの解放というが・・・ 」

「 ソウジャナイヨ。 彼ハ最後ノ夢デ故郷ニ帰ッタノサ。 」

「 故郷に? 」

「 なるほどな。 ラスト・ショ−の幕は下りたということだな。

 人生最後に見る夢、お祭か。 」

「 ウン。 ・・・ サア モウ帰ロウヨ。 僕、オ腹ガスイチャッタ。 」

「 ・・・ ラスト・ショ− ・・・・ 」

「 フランソワ−ズ・・・? 」

フランソワ−ズはジョ−の背後に隠れ だまってイワンを抱き締めてたままだ。

「 ・・・ フラン? 帰ろうよ。 」

「 ・・・ え ・・・ あ・・・ ああ。 そうね。 ・・・・ そう ・・・ 帰ったのね。 」

「 ? もうココではお弁当を食べる気分じゃないし。

 持って帰って うちで食べようよ。 きっとすご〜く美味しいよ。 」

「 ・・・ ええ ・・ そう、 そうよね。 」

「 さ、マドモアゼル。 帰りは我輩がネボスケ王子を抱き参らせよう。 」

グレ−トは相変わらず飄々とした足取りで フランソワ−ズの腕からイワンを抱きとった。

「 王子サマ? では ・・・ いざご帰還召され。 」

 

   ジョ−?

 

   ・・・? なんだい、グレ−ト。

 

   我輩と坊はちょいと先にゆくから。 マドモアゼルを頼む。

   ちょっと・・・ 焦点が合ってないぜ。 眼も 気持ちも。

 

   あ・・・ うん。 イワンを頼むね。

 

   了解。

 

ジョ−にだけ通信を送り、グレ−トはごく普通の足取りで出口へと向かった。

 

「 さあ ・・・ 帰ろうよ。 あれ? ちょっと風が出てきたね。 

 梅雨どきの天気はコレだからなあ・・・ 」

「 ・・・ ええ そうね。 ・・・ クシュ ・・・! 」

「 あ、寒い? なにか・・・ぼくもジャケット無しだしなあ・・・ 」

それじゃあね・・・ と ジョ−は立ちつくしているフランソワ−ズの肩をそっと引き寄せた。

強張っていた彼女の身体が ピクリ・・・と揺れる。

「 そら、もっとこっちにおいでよ。 」

「 ・・・・・・・ 」

フランソワ−ズは黙ってジョ−のなすがままになっていた。

「 へへへ・・・ 風に感謝しちゃな。 もう寒くないだろ? 」

「 ・・・ ジョ−もそう思う?  本当に・・・ 」

「 え? なにが。 」

「 ・・・ イワンがね。  ・・・ 自由になって飛んでいった、って。

 故郷の空に ・・・ 帰ったんだって。 」

「 ・・・・ ? 」

「 だから ・・・ 幸せだったって。 最後の夢で望みが叶うんですって。 」

「 フラン・・・ わかったから。 ちょっと目を閉じていなよ。 

 うん ・・・ そう、そうやってぼくに寄りかかっていいからね。 」

「 ・・・ ジョ− ・・・ 」

ジョ−は自分の胸にことん・・・と頭をあずけてきた華奢な身体にしっかりと腕を回した。

「 さあ・・・ 帰ろう。 ぼく達の家へ・・・ それで皆でお弁当を食べようね。

 イワンもグレ−トも待っているよ。 ・・・ ね? 」

「 ええ ・・・ そうね。 」

彼女の頬に、すこし赤味が戻ってきた。

縺れていた足取りも しっかりして普通に歩き始めた。

 

・・・ よかった・・・。 うん、誰だって・・・ ショックだよなあ・・・

 

「 あれ・・・ 雨だよ? ちょうどよかったね。 さあ・・・乗って?

 グレ−ト、イワン? お待ち遠さま。 」

「 よう、青少年。 真昼間から見せ付けてくれるじゃないか。 」

「 え ・・・ だって、ほら? 雨なんだ。 」

「 おやおや・・・・ ではご帰還するとしよう。 」

「 うん。 フランソワ−ズ? 眠かったら後ろで寝てていいよ。 」

フランソワ−ズはいつも通りに助手席に座っていた。

「 ううん、大丈夫。 ちゃんとジョ−のナヴィをするわ。 」

「 お願いします。 」

小雨がパラつきだした中、ジョ−の車は海辺の邸へと戻っていった。

 

 

 

「 お弁当、美味しかったわね。 」

ドレッサ−の前でフランソワ−ズがぽつり、と言った。

合間にブラッシングの軽い音がひびき、きらりと亜麻色の髪が淡いル-ム・ライトに輝く。

ジョ−は フランソワ−ズのベッドにのんびりと寝そべっている。

「 ・・・ うん?  ああ、そうだね〜 流石に大人特製だよね。 

 ぼく、あの五目卵焼き、好きなんだ♪ 」

「 ・・・ ジョ− ・・・ あの。 昼間、ごめんなさいね。 」

「 え ・・・ 」

ジョ−はなんとなく眺めていた雑誌から驚いて顔を上げた。

 

せっかくの<お出掛け>は 動物園での騒動でさんざんだった。

降り出した小雨を幸いに、ジョ−たちは早々にギルモア邸に引き返し、

リビングで 張大人の特製ランチをひろげ、時ならぬ昼の宴会となった。

・・・ もっとも相当に聞し召したグレ−トは あっという間に沈没してしまったが。

フランソワ−ズにも笑顔がもどり、ジョ−はひそかに胸を撫で下ろしていた。

夕方には帰宅したギルモア博士と皆で夕食のテ−ブルを囲んだ。

小雨はだんだんと本降りとなり・・・なんとか<お休みの日>は無事に幕を下ろそうとしていた。

 

そして・・・いつもの夜のごとく。 ジョ−はフランソワ−ズの部屋にいる。

 

「 昼間 ・・・ そのぅ・・・ 動物園で。 わたし ・・・ なんだかとっても混乱してしまって。

 迷惑をかけてしまったわ。 」

「 ・・・ フランソワ−ズ。 迷惑だなんて・・・ 」

ジョ−はベッドから滑り出ると スツ−ルに座るフランソワ−ズの後ろから腕をまわした。

ふんわり ・・・ 湯上りのいい香りが彼女全体から沸きあがってくる。

ボディ・ソ−プやシャンプ−の香りのなかに ジョ−は甘い匂いをかぎ当てる。

それはジョ−だけが知っている彼女自身の香り。 

ジョ−との夜にだけ、ジョ−だけが味わうことのできる甘さがほのかに香る。

 

「 あの後でイワンがね・・・ ジョ−が凄く心配していたよ?って教えてくれたの。

 ・・・ ごめんなさい。 」

「 フラン? 誰だってね、至近距離であんな現場に遭遇すればショックを受けるよ。 

 当然だよ、そんな ・・・ 謝ることないって。 」

「 あの ・・・ね。 ちがうの。 」

「 違う? 」

「 ええ。 勿論・・・ あの ・・・ 場面はショックだったわ。 

 でもね、ジョ−。 わたしだって003なのよ。 ・・・ もっともっと悲惨な現場を見てきたわ、

 そうでしょう? 」

「 ・・・ そうだね。 そう、だったね。 」

ジョ−は彼のお気に入りの亜麻色の髪をかきわけ、白いうなじに熱く唇を寄せる。

「 ・・・ あ ・・・  イワンがね ・・・ 言ったのよ。

 最後の夢であのライオンの魂は故郷の草原に飛んでいったんだって。 」

「 そうか。 うん、きっとそうなんだよ。 」

「 それで ね ・・・ 最後の夢って そのヒトの望みが叶うそうよ。 」

「 ・・・ ああ ・・・ きみ、昼間そんなこと言ってたね。 ・・・ んん ・・・ 」

「 ジョ ・・・  ぉ ・・・・ ソコ ・・・いや・・・ 」

ジョ−は熱い吐息を彼女の貝殻みたいな耳に吹きかける。

「 わたし ・・・ だから ・・・ わたしは 最後にどんな夢を見るのかしらって・・・ きゃ・・・! 」

「 ・・・ その答えはベッドで聞くよ。 きみの ・・・ 身体から・・・ 」

ほんのり鴇色に染まってきた耳朶を ジョ−は甘く緩く噛む。

びくり・・・と水色のネグリジェ姿が小さく跳ね上がる。

ジョ−はそのまま・・・ 彼女を抱き上げ、ベッドへと運んだ。

 

ネグリジェの下で彼女は火照る肌を持て余していた。

ジョ−はわざと乱暴に水色の布を引き剥ぎ、白い肢体をル−ム・ライトの下に晒した。

 

「 ・・・! ジョ− ・・・ ライト、消して・・・ 」

「 だめ。 ・・・ ほら ・・・ きみの身体、金色に光ってる・・・ 」

「 ・・・ く ・・・ぅ ・・・ 」

ジョ−の唇が散らす跡は白い二つの丘を取り巻き頂点にしばし留まる。

やがて。

彼の愛の足跡は滑らかな肌をつたい降りてゆく。

 

雨のせいですこし湿気っぽかった部屋の空気は いつの間にか二人の温気で満ちていた。

 

「 ・・・ ぼく は 信じるよ、イワンの ことば ・・・ 

「 ・・・ ぅ ・・・ 」

ジョ−は彼女の海に一気に潜りこんだ。

「 ぼくは 見た、もの。 ・・・ 最後の夢・・・ あの時に。 」

「 ・・・ あの時 ・・・ ? 」

「 星になって燃え尽きる時。 ・・・ ねえ、目を開けて? 」

「 ・・・ や ・・・ こんな ・・・ 」

「 見たいんだ、きみの瞳。 あの時 ぼくは見たい・・・って望んだんだ。 」

「 ・・・ あ ・・・ ぁ ・・・ 」

ジョ−はゆっくりと身を沈め、さらに奥へと遡ってゆく。

「 ねえ。 瞳、みせて・・・ 」

「 ・・・・・・ 」

昂まりの中で フランソワ−ズは必死で目を開こうとするが睫毛は固く頬に落ちたままだ。

ぴくぴくと瞼だけがうごく。

「 ・・・ 恥ずかしがり屋さん、じゃあ・・・ 許してあげるよ・・・ 」

ジョ−はしっかりと閉じた両の瞼に熱いキスを落とした。

「 ・・・ く ・・・ ッ! 」

彼女の白い身体がくい・・・と仰け反り ・・・ 二人はそのまま昂みへと駆け上っていった。

 

 

とんとんとん ・・・ とんとん ・・・

 

   ・・・ 雨 ・・・? そんなに降っているのかしら・・・

 

とんとんとん ・・・・

 

規則正しい小さな音に フランソワ−ズはぼんやりと目を開けた。

すぐ横にジョ−の広い胸があった。

共に果てた後、二人してそのまま眠りの淵に落ちてしまったらしい。

 

   あ・・・ なぁんだ ・・・ ジョ−の心臓の鼓動ね。

   

とんとんとん ・・・・ とんとんとん ・・・・

 

それは雨だれにも似て。 優しく・密やかに・穏やかに。 

フランソワ−ズの身体中に染み透ってゆく。

 

「 ・・・ 起きたの。 」

「 ・・・ うん。 ジョ−の心臓に起こされたわ・・・ 」

「 心臓・・・? 」

「 ふふふ ・・・・ なんでもなぁい♪ 」

フランソワ−ズはジョ−の広い胸に頬をぴたりと寄せた。

「 ? ・・・ おかしな フラン ・・・ 」

ジョ−の長くしなやかな指がゆるゆると亜麻色の髪を愛撫する。

「 ・・・・ ぁ ・・・ 」

まだ身体の芯に埋もれていた残り火が時々 ちかり、と輝きを増す。

湧き上がりそうな熱さを フランソワ−ズは甘い吐息に紛らわした。

 

「 ・・・ 夢 ・・・ ぼくは ・・・ もう見てしまったもの。 」

「 ・・・ え? 」

「 さっき言ってたろ。 最後の夢はって。 」

「 ええ・・・、 イワンが教えてくれたのよ。 」

「 ぼくは 望んだ。 この瞳の許に還りたいって。 だから・・・ 」

「 ・・・ ありがとう ・・・ わたしの許に還ってきてくれて。 」

「 ・・・ ん ・・・ んんん ・・・ 」

フランソワ−ズは伸び上がり、ジョ−ともう一度唇を重ねた。

 

   ・・・ わたしはどんな夢を望むのかしら。

 

ずっとこころの奥底に澱んでいた想いが ゆらゆらと浮上する。

再び睡魔に引きこまれる中、フランソワ−ズは低く呟いた。

 

「 ・・・ ここに ・・・ 還りたい・・・? 」

 

 

 

 

 ・・・ ド−−−−ン ・・・!

 

かなり遠くから小規模な爆音が響いてきた。

それを合図にしたかのように 空中に拡がった重苦しい雲から雨粒が落ちてきた。

 

  ・・・ 拙いな。 ますます視界が悪くなる・・・

 

009は瓦礫の陰に身を潜め、ひそかに唇をかんだ。

じくじくと纏わり着く湿気は 冷えを運んでくるようになっていた。

 

  009? 潜入時に仕掛けたのを起爆させたけど・・・ 無駄だったようだよ。

 

  オ−ライ、008。 そっちは今、どうだ? トラップ外しを続けて頼む。 

 

  了解。 ・・・う〜ん ちょっと難しいな。 あちらサンも遊んでいたわけじゃないってこと。

 

  ふん。 そりゃこっちも同じだ。 

 

  004! どうだい、君の方は? 

 

  どうもこうも。 物理的な破壊は無意味だ。 護りは鉄壁に近いな。

  ・・・ だが。 道はある。

 

  え? なんだって? 

 

  ・・・ 異常に外の護りが固いってことは、<なか>の重要度が高くて脆いってことだ。

  全体の破壊よりも なんとか侵入して中枢を目指すのが得策だな。

 

  よし! 004、君は008と006との作業を続けてくれ。

 

  了解。 

 

 

「 きみの方はどうだい? シ−ルドの隙間は見つかりそうか、003。 」

「 ・・・ ほぼ完璧にシャット・ダウンされてしまうわ。 すごいシ−ルドよ。

 バリヤ−と連動してる・・・ なにもかも拒否! ってかんじ。

 ただ ・・・ 凹凸があるの。 こちらへの迎撃の時に<開く>わ。 ほんの一瞬だけど。 」

「 そうか。 じゃあ その<ほんの一瞬>に賭けるしかないな。 」

「 そうね。 隙間を狙ってピンポイントで攻撃すれば入り口が広がるかも。 」

「 ・・・ ふふん・・・ ぼくが直接こじ開けるさ。 」

「 ジョ−! ・・・ 飛び込むつもり? ・・・無茶だわ!! 

「 やってみる価値はある。 それが突破口になるなら。 」

「 でも・・・ わざわざ標的になりに行くようなものよ? リスクが高すぎるわ。 」

「 やれることは何でもやるんだ。 003、002と援護射撃を頼む。

 タイミングをナヴィゲ−トして欲しい。 」

「 ・・・ 了解。 」

003は、くっと溜息を飲み込んだ。

ミッション中、009はどんなに言っても彼自身の危険など顧みない。

003として出来ることは 彼に最大限安全な活路を伝えることだけなのだ。

 

「 007と005は? 」

「 005は今、004達に合流中。 7は ・・・ 中枢部への入り口付近にいるわ。 」

「 大丈夫なのかい。 」

「 ええ。 ネズミになったりトカゲになったりしてるわ。 

 中には入れないけど、周囲をうろつく位は平気のようよ。 」

「 ふむ・・・? それじゃ、デ−タと援護を頼む。 」

「 了解。 わたしも出来る限り近づくわ。 ・・・ 気をつけて・・・! ジョ− ・・・ 」

フランソワ−ズの言葉が終らないうちに ジョ−の姿は消えていた。

 

久々のミッションだった。

世界各国政府の中枢コンピュ−タに侵入し機能不全にするウィルスが蔓延し出した。

ギルモア邸のシステムにもアタックの形跡があり、サイボ−グ達はその出所を辿っていた。

最終的には中央アジアの北方にその基地を発見したのだった。

基地の中枢を支配するシステムが同時にハッキングの許締めでもあるらしかった。

 

 

   003? サ−チぎりぎりの位置にいる。 タイミングをはかってくれ。

 

   了解。 わたしも009の後方50mまで来たわ。 もう少し近づいてみる。

 

   009。 真上にいるぞ。 援護もいいが一緒に飛び込んでもいいぜ。

 

   002、まず援護を頼む。 ぼくが突破したらすぐ、続いてくれ。

 

   了解。

 

   009? 迎撃のタイム・デ−タを送るわ。 ・・・ ・・・ ・・・・ ・・・・・ 

 

   ・・・ さんきゅ。 よし。 

 

一閃のレ−ザ−が中枢部への入り口へ飛んだ。

ほぼ同時に複数の光がこちらへ発射され 援護射撃もまじえた銃撃戦がはじまった。

 

   009。 次 ・・・ ! 

 

   !! 

 

「 ・・・・ あ!! 」

通信を切った途端に 003は息を呑んだ。

手前から今まで全く見当たらなかった銃口が<侵入者>の背にぴたりと照準を合わせていた。

 

「 危ないッ −−−−! 」

 

脳波通信を送る余裕もなく、彼女は飛び出しジョ−の背後に飛び込んだ。

 

  パ−−−−−−ン !!

 

小さな炸裂音とともに細い身体が宙に撥ね飛び ちょうど開いたシ−ルドの隙間から

内部に放り込まれるかたちとなった。

 

「 な・・・! おいッ! 大丈夫かっ!! 」

「 なんだ? どうしたんだ?! ・・・ フラン! 」

009と002は加速したまま入り口に飛び込んだ。

至近距離になりすぎ、敵方の攻撃はあらぬ方ばかりに発射されている。

二人は入り口を大きく破壊し、003を運び出した。

 

「 ・・・ よし。 002、ドルフィンまで運んでくれ。 」

「 O.K. お前は? 」

「 ぼくはここを破壊する。 ・・・ 早く行け!! 」

「 あ、ああ。 そんじゃ・・・ 頼んだぜ。 」

009はちらり、と003の蒼白な顔に目を当てると再び姿を消した。

 

 

 

「 しっかしなあ。 あれだけ苦戦した敵さんをあっという間に全壊してくれたよ。 」

うんうん・・・とグレ−トは独りで頷いている。

「 フランがやられて、キレたんだろ。 

 オレもちょっとビビったけどよ、あの剣幕にはさ。 ・・・ おっかないヤツだぜ。 」

「 それでヤツは? 」

「 勿論 ・・・ メディカル・ル−ムに詰めっきり。 」

「 フラン・・・ 悪いのか ・・・? 」

「 うん。 背中からまともに、だからね。 急所はぎりぎり外れていたそうだけど。

 損傷の程度はかなりだと思うよ。 意識が戻らないと、どうも・・・拙いね。 」

「 ・・・ そうか。 」

ドルフィン号のコクピットは再び重苦しい沈黙が立ちこめた。

 

 

「 博士、 どうか休んでください。 ぼくが看てますから。 」

「 大丈夫じゃ! お前こそ ・・・ 損傷部位は大丈夫か。 応急手当しかしておらんぞ? 」

「 平気ですってば。 ぼくよりもフランソワ−ズを・・・ 」

「 わかっとる! 可能な限りの手は尽くした。 あとは ・・・ 彼女の生命力次第じゃ。 」

「 生命力? 」

「 そうじゃ。 生きよう、生きたい! と思う意志、一種の気力だな。

 ヒトが思う以上に精神は肉体を支配しておる。 」

「 生きよう!・・・という意志、ですか。 」

「 科学者が、と思うじゃろうが。 今は ・・・ 祈るのみじゃ。 」

「 ・・・・・・ 」

ジョ−は夥しいチュ−ブやらコ−ド類に繋がれたフランソワ−ズにじっと目を当てた。

 

  ・・・ フラン ・・・ フランソワ−ズ ・・・

  聞こえるかな。 

  還っておいで。  ここに。

  ねえ、いつも・・・きみはこんな気持ちでココにいたんだね。

  負傷するのはいつだってぼくで。 きみはじっと そんなぼくの側にいてくれた。

  ・・・ ごめん

  こんなに ・・・ こころが痛いなんて。 ・・・気がつかなかったよ・・・

  ごめん、ごめんね・・・・ フランソワ−ズ ・・・

  いっくらでも謝るよ、なんでもするよ。

  ・・・ だから。 ・・・ 還ってきてくれ・・・ ぼくの腕の中に・・・!

 

ぽとり・・・。

ジョ−の涙がフランソワ−ズの手に落ちた。

ジョ−はそっと・・・ 彼女の手を両手で包み込み頬を寄せた。

 

  ・・・最後の夢、なんて ・・・ 見るな。 見ないでくれ・・・・!

 

  

「 ・・・・ ジョ  ・・・・ ・・・ 」

ほとんど色の失せた唇が 微かに動いた。 

吐息と聞き違えるほどの呟きが その唇から漏れ聞こえる。

「 ・・・! フラン・・・! 」

「 ・・・・・・・ 目 ・・・ まぶた・・・が ・・・ 重く ・・・ て 開かない ・・・」

「 フラン・・・ フランソワ−ズ ・・・! 」

「 ・・・ ジョ− ・・・ よか ・・・った 無事 ・・・ 」

ジョ−の両手の中で ぴくり、と白い手が動いた。

「 きみが! きみが ・・・ ! ああ、もういいよ・・・

 ここに還ってきてくれたんだね! ・・・ ありがとう ・・・ ありがとう ・・・ 」

ジョ−は彼女の手を捧げもち、口付けを繰り返す。

医療器具に取り巻かれた細い身体が かすかに動き、亜麻色の髪が揺れた。

「 ごめん! 痛むかい?  」

「 ・・・ 大丈夫 ・・・ ジョ− が ・・・ いる、 から。 」

「 ああ、もう喋らないで! 意識が戻れば安心だよ。 よかった・・・ !

 さあ ・・・ こんどはゆっくりとお休み。 」

ジョ−は握っていた手を上掛けの下に戻した。

 

「 ・・・ ジョ− ・・・? 」

「 しぃ〜〜。 もうお喋りはお終い。 」

「 これ ・・・ だけ。 ・・・ね? 」

「 うん。 なに? 

「 最後の ・・・ 夢 ・・・・ 見た わ。 」

「 ・・・ きみは ・・・! 」

ジョ−は思わず身を乗り出し、すこしだけ赤味の差してきた頬に手を当てた。

 

「 わたし ・・・ 望んだの。 ・・・ 還りたい ・・・

 還りたい ・・・ ジョ−、のもと ・・・って。 」

「 ・・・ フラン ・・・ フランソワ−ズ ・・・ もう いいよ。

 わかった・・・ わかったから。 」

「 ・・・・・・・ 」

 

固く閉じていたまぶたが ゆっくりと開く。

 

 青い あおい 瞳。  ジョ−が望んだ最後の夢。

 

見守る瞳は じっと・・・・ 見開かれたまま。

 

 大地の色。 温かい色、セピアの 瞳。  フランソワ−ズの最後の望み。

 

 

いま。

ふたつの視線がしっかりと絡まった。

二人のラスト・ショウは終ることなく、その幕が降りることはない。

 

 

*******    Fin.    *******

 

Last updated : 06,19,2007.                       index

 

 

*****   ひと言   *****

あのお話の こじつけ・後日談 ・・・ と思ってくださいませ。

いくら戦場で慣れているとはいえ、あの至近距離で・・・@動物園 ・・・

フランちゃんはさぞかしショックだったと思うのです。

最後に見る夢 ・・・・ 最後の望み ・・・・ やっぱりらぶらぶな二人で

いて欲しくって・・・ こんなお話になりました。

原作後期も最後の頃ですから、日常ではすっかり年季の入った夫婦??

とにかく! ウチの93はいつでも・どこでも・らぶらぶ〜♪なのであります(#^.^#)