『  悪戯   − うそつき −  』  
 



きみは ほんとうに悪戯好きなんだから
きみは いつでも僕をからかうんだから

うん、いっつも本気にしちゃってさ
マジでおろおろしてる僕に 蒼い目が悪戯っぽく笑いかけてさ
あ・・・また〜って ニブい僕もやっと気付くんだ


きみは ほんとうに辛抱つよくて
きみは いつでも希望を捨てなくて

うん、 いっつも落ち込んでさ
ホントにうじうじしてる僕に 蒼い目が優しく笑いかけてさ
あ・・・ようし・・って 情けない僕もふるい立つんだ


・・・・ねえ。
悪戯、だよね・・・?
・・・・ねえ。
からかってる、んだよね・・・?

目を開けて、僕を見て。   
口をひらいて 僕の名を呼んで。

・・・ねえ。
どうして こんなに冷たいの・・・・?
・・・ねえ。
どうして だまっているの・・・・?



              フランソワ−ズ  ・・・・・ !!!!!!

 


「 ・・・ジョ−? どうしたの。 」
「 …ぁ… ああ・・・・! 」
「 やあねぇ・・・・ 寝ぼけたの? いきなりしがみ付いてきて・・・・ 」
「 ・・・なんでもない。 なんでもない、から。 しばらくこうしていて・・・・ 」
「 ?・・・ いいけど。  ふふふ・・・ 可笑しな・・・ジョ−。 」

僕は イイ匂いのする・温かいきみの胸に顔をうずめて 思いっきり息をすこんだ。

 − ああ、 よかった・・・! 夢、だったんだ。 神様の悪戯・・・・・




物凄い衝撃で 目がさめた。
それは・・・・ 致命的な傷の痛みなのだ、とすぐに僕には理解できた。
きみは 僕の腕のなかでひっそりとほほえんで ・・・ 目を閉じていた ・・・そう、永遠に。

 − 夢、なんかじゃなかった !

でも。

いいんだ・・・・。 これで。
いま、すぐゆくから。 じきにおいつくから。
待ってて。
いつものように 微笑んで
抱きとめて
おかしなジョ−・・って笑いながら。

そしたら 僕はきみのあったかい胸に顔を埋めて
そしたら 僕はきみの甘い唇をおもいっきり味わって
そしたら 僕はきみのやわらかい内( なか )にもぐりこんで

・・・・ 二人して 神様のイタズラを楽しもうよ。


僕は ・・・・ 冷たくなったきみの身体を しっかりと抱きしめて
ふわりと  目を 閉じた ・・・・

・・・・ああ。
いいんだ・・・・ これで。
僕も すこし 休むね。
いいんだ・・・ これで
きみと また 微笑あおうね。

いま・・・・ 行くから。
すぐに ・・・・ 行くから。


イタズラな 神様のもとへ ・・・・ きみの 待つ永遠の国へ ・・・・・
もういちど
ずっと ずっと 愛し合ってゆくために。



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  Last updated: 06,09,2004.

*****   ひとこと  *****
ともちゃんのオエビが あんまり壮絶に素敵だったので、つい。
どんな状況になっても二人は一緒♪