『 重み 』    

 

 

  − く ・・・・・・・ っ ・・・・!

 

押し殺した声でも 激しすぎる吐息でもなく

それは あなたのからだのさけび、なのかしら

 

きつく眼を閉じて すこし反らせた首の昂い喉仏をならし

柔らかな茶色の髪を ゆらめかせ

 

ぎし・・・と鳴るベッドの音とともに あなたの重みがわたしを被うの

そのとき 

もうとっくに火が点いている身体の中心に 

もっともっと熱いものの流れが 逆巻いて押し寄せる

 

  − ああ ・・・・・ っ ・・・・!

 

あなたの重みに 身をゆだねておいて

わたしは 昂まった潮がじわじわと再び満ちてゆく心地好さを 存分に楽しむの

あなたの重みに つつまれたまま

わたしは くりかえしくりかえし訪れる小さな波を こころゆくまで味わうの

 

 − ・・・・・・ !  ・・・・・・ !

 

篤い想いをわたしに注ぎ込んで とっくにあなたな夢のなか。

あなたの熱さを身体に満たしたまま わたしもゆるりと夢のくに。 

 

 

  ( 了 )      top         Last updated:12,19,2003.

     

 ***  ひとこと ***

J&Fじゃなくても。アル・ヒルでも、あなたと誰かさんでも♪