砂漠幻想・・・








どこまでも続く砂の海
命を拒絶する過酷な世界

かつてこの地にあったハビラム

無敵を誇った弓兵たち
砂塵の弓を自在に操り王国を拡大していった・・・

だが一人の予言者が予言した通り
ハビラムは滅びた

砂嵐が1年続き都は砂に埋没した

砂の下の王国は
何を夢見ているのだろう?

再び地上に現れて栄華を築く夢か
静かにこの世界が終るまで眠りつづける夢か・・・

風に砂が舞い
砂漠は姿を変えていく

人もまた姿を変えて
旅をするのだ

遠い昨日から
遠い明日へ

風に砂が舞う

砂塵の弓
それを使う弓兵たちは何を思っていたのだろう


かがり火を焚いて
弓の手入れをして
戦いに備えた若者たちは
皆いなくなってしまった・・・・・・

風が砂を飛ばす

個人の思いなど砂の一粒よりも軽いのだと





遠い昔
この地に現れた予言者の記録

精霊を連れた娘は不思議な力で
王国に奇跡をもたらした

恋人は砂塵の弓を持つ兵だったという





ハビラムは砂に埋まり
そこに住む人も
宿る人もいない
・・・・・・





砂漠の背景から思いつくままに言葉を並べてみました。
ま、恋人との間を引き裂かれた娘がハビラムを滅ぼしたという話です。
娘は最初はシェリーのつもりだったけど
砂嵐ならシスティーナかな?
(2003.11.19)




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