(注意) いわゆるお下劣H系・・・。



スウォンジーの森(地名シリーズ1)


死者の宮殿で強引に仲間になったベルゼビュートが解放軍の男性陣を集めて世にもおぞましい話をしていた。
「おぞましいのはてめーの存在だろーが・・・」とボソッと言った異国の鳥は哀れ怪力オカマの犠牲となった。
ボロ雑巾の使い道はない。

「・・・んでね、遠い昔の話なの。あたしがまだ可憐な人間だったころ」
「サルのまちがいじゃねーのか?」と茶化した異国のヒゲもボロ雑巾。

「不思議な森があったのよ。」

ベルゼビュートは迫力ある顔をドアップにして語る。
今夜はやけに唇の色が紅い。
まるで男の生き血を啜った後のよう。
皆本当は勘弁して欲しかった・・・。


「一人のまだ少年といってもいい若者がその森に迷い込んだの。
ちょうど満月の夜だったわ。
月の光に導かれ若者は一本の大きな木の前に出たの・・・。
ほら、ちょうどあそこの木みたいな・・・」

そう言ってベルゼビュートは後ろに黒々と聳え立つ一本の木を指差した。
皆がギョッとして振り返る。
何の変哲もない普通の木に彼らはほっとした・・・。

「とてもおなかが空いていたその子はいい匂いのする赤い果実をもぎ取り口に含んだの。」

どこからともなく漂う甘い匂い・・・
危険を感知した彼らは振り返ることを拒絶した。

ベルゼビュートはなおも続ける。

「その果実は不思議な果実でね・・・
若い男にだけ幻覚作用を起こすのよ。」

「で、幻覚を見た彼は死んだってわけ。」


はい、話はこれでお終いと言ったベルゼビュートに皆怒った。

「何だよ!散々思わせぶりな真似しやがって!」
死者の宮殿B96でめでたくゾンビから復活したC-ヴァイスがちょっぴり安堵しつつ叫んだ。

生真面目で真剣に話を聞いていたバグラム人のドラグーンが
「もう少し盛り上がりが欲しかったかな。」
うんうんと他の者も皆一様に肯いた。

「あら、これでは不満?」
ベルゼビュートが聞いた。

「わたしはもうこれで結構ですよ。」
ゼノビアの白騎士はそう言ってこの場を離れた。
ベルゼビュートはちょっぴり彼が苦手だったので離れてくれて良かったと思った。

ミルディンはその優しい外見と正反対で腹は真っ黒の鬼畜様だと
ベルゼビュートは直感で悟っていたのだ。
もちろん、ギルダスやカノープスのゼノビア人たちでさえ、気がついていなかったのだが・・・。

じゃあ、続きを話すわねとベルゼビュートは先を続けた。

「彼の死体の上に葉っぱがいっぱい落ちてきて彼を隠したわ。
ほら、ちょうどあんな風に」

ベルゼビューが指差す方に落ち葉がこんもり盛り上がっていた。

「・・・!!」

皆、動けなかった。
あそこには確か・・・、カノープスとギルダスが・・・・・・。

「落ち葉の中からまた一本の木が長い年月をかけて成長していったわ。」

そして若者が迷い込み・・・命を落としてまた次の木が・・・

甘い香がきつい。むせかえるようだ。

何となくベルゼビュートの言いたいところはわかっていた。
この森がそうなのだと。
誰か言え!
オチはわかったから下らん話はもう止めろと!

落ち葉が舞う。月の光に黒々と浮んで
生きている彼らの上にも。

「さて・・・、寝ようかな。明日も戦いがあることだし。
おもしろい話をありがとう。」
デニムが立ち上がってこの場を去ろうとした。

「オレ様も睡眠を・・・」
ヴァイスが立ち上がりふと何気に後ろを見ると

真っ赤な果実が零れんばかりに木に実っていた。

「あらあら、見たのね。」
ベルゼビュートがニタリと笑う。

弱々しく見てないと首を横にふるヴァイスにベルゼビュートは言った。
「その実は不思議なのよ。食べて食べてと見た人間の脳に訴えるの。
どんなにお腹が一杯でも見た人間の手はあら不思議・・・」

カタカタとヴァイスが引き寄せられるようにその木に向かう。
手が勝手に実をもぎり口に運ぶ・・・

カプリ・・・とした音に弾かれるように
デニムやフォルカスやハボたちが逃げ出した。
「うぎゃあああ〜!」

叫んだのは誰だったのか?

「くすくす・・・、バカな人たちね。逃げられないのに。」
ベルゼビュートが笑ってヴァイスのところに行った・

「美味しかった?」

その声にヴァイスの体がぞくりと反応を返した。

「熱いでしょ?服を脱がせてあげましょうか?」
そう言って服を脱がせニかかった。

彼女(?)に触れられたところから背筋を這うような感覚が湧き上がる。

「・・・・・・!」

「欲しいでしょ・・・?」

って何が?とヴァイスは思った。
タンマと言って逃げ出したかった。
なのになのに
足元をうじゃうじゃとまるで蛇のように這う
蔓は何なんだ〜!?

足もとから上に伸びてくるそれは
身体を撫でまわし先から何か液体出して服を溶かしていく

大事なところをつんつんつん

気が狂いそうな快感の中で浮んだ言葉は

触手プレイ

ベルゼビュートが妖しく笑う

ほら逃げた彼らも・・・捕まって
森はまた大きくなるのだろう・・・・・・









(くだらない話をして潰された人・・・)
「や〜ね、冗談よぅ!」
せこい更新稼ぎとも言いますが・・・
次は「ニムラハバの森」の漫画かな?
(2003.10.13)