コルヌリコルヌ・・・伝説の幻獣ユニコーンの角に数々の神聖文字が刻まれた槍
コルヌリコルヌ
伝説の幻獣ユニコーンは白い馬の姿をしていたという。
ただ馬と違うのはその額に一本の長い角が生えていたというこだ。
このまっすぐ尖った角はあらゆる病を治す魔法の薬といわれていた。
それ故、人間は何とかしてこの獣の角を手に入れようとした。
気性の激しいこの獣は人間に捕まったことはなかった。
ただ、美しい処女だけが彼に触れることが出来たのだ。
今はもう忘れられた悲しい物語
一人の乙女とユニコーンの愛の伝説・・・・・・。
・・・・・・コルヌリコルヌを入手した。
「で、今度はその乙女が実はあなたで、その槍はそのユニコーンの角で出来ていて、愛しい彼の形見の角にあなたの愛の言葉を彫ったと・・・?」
「あら、どうしてわかったの?」
「クレシェンテの話を聞いたら誰だってそう思いますよ。」
死者の宮殿の片隅でこの頃デーモンとゼノビア人の優男はよくヒソヒソと会話を交わしていた。珍しいことも有るものだと周りの誰もが思っていた。ベルゼビュートはミルディンが苦手だと言って憚らなかったし、ミルディンはそいつをあからさまにシカトすることが多かったので。まあ、何にせよ・・・、解放軍の皆が仲良しなのは良いことだった。
「神聖文字の中身を知りたい?」
「結構です!」
今度はきっぱり拒絶する。
「欲のない男ね、つまらないわ・・・。」
「一つ尋ねますが・・・、ユニコーンは乙女だと思ったあなたの顔を見てショック死したのですか?」
ベルゼビュートの厚化粧が脂汗で溶け出した・・・。
ミルディンは黙って彼女の側から離れていった。
今度入手する武器がなんであれ、ちょっとだけ楽しみだと彼は思った。
ニフリートソードをずっと考えていたのですが、
とても暗く長くなりそうなので
クレシェンテと同レベルの話をば。
コルヌリコルヌがコルヌリヌルコなら上から読んでも下から読んでも同じだなあ・・・
(2004,3,26)