IL DIVOがワールドカップドイツ大会開会式で公式テーマ曲を歌うということ、それはわたしみたいに生で彼らのコンサートとかを見たことが無い者にとって、彼らと時間を共有出来る最初のチャンスでした。
知った時は、後で総集編でも見ればいいかくらいにしか思っていなかったけど、曲を聴き、PVを見て、やっぱり絶対生で見たいと思いました。一応ファンだしね・・・・・・。
民放はCM、NHKは微妙な時間に番組が一度切り替わるから、どちらを選んでも不安で、日本語ファンサイトさんの掲示板や、フォーラムのジャパンスレッドで、情報やいろんな思うことを交換しあったり、不安に思っていることを書いたり、小泉首相も楽しみなら放送されないわけがないと安心したり(?)そんなファンとしての感情をそれこそみんなで分け合って其の時を待っていたわけです。何時間も前から録画完璧待機状態で。
ドキドキしながら、、大観衆の前で上がらないだろうか、世界中の何億の人の前で衛星を通じてだけど歌うのならさすがの彼らのも緊張しないだろうかとか、歌詞を間違えたりしないだろうかとか心配して、また同時に世界中のDIVOァンがその一瞬を待っているということが不思議で、けど素敵なことだと思い、わたしもその中の一人だってことがとても嬉しくて、いろんな思いでいっぱいだったわけですよ。

結果は・・・・・・。呆然とした人手をあげてと尋ねたら世界に何人いるんでしょう?
生で放送したのが日本のTBSとメキシコの放送局と後どこ・・・?生で見ることが出来た日本はラッキーだったのです・・・・・・。
NHKの今までの報道姿勢の実績を信じた人々は涙を飲んだという結果に終わりました。自前テーマソングはローカルですら特集を組んだのに、自分らの利益にならないものはとことん無視するのね。視聴者の声も・・・・・・・・・。たった数分なのに。(もっともTBSに感謝するのはこの時だけさ)
BS1に録画チャンネルを合わせていたわたしはTBSにあわてて切り替えて焦りまくりで録画して、本当に録画出来ているか気がきじゃなくてじっくり彼らを見ている気がしませんでした。

トニ・ブラクストンは色気むんむん撒き散らし、IL DIVOのみんなもちっともあがった様子もなく、堂々と誇らしげに、65.000の大観衆はしーんと聞き惚れる状態とは言えなかったけど(サッカーの試合を見に来た人たちですからね。)それでも歌い終わった時は歓声があがり、照れたような、大役を果たした安堵感の表情を浮かべ5人は舞台から降りていきました。

あっという間のこと、一瞬の夢みたいな出来事で、録画失敗だったら悪夢になっただろうけど、ひとまず録画できててほっとしました。

フォーラムに動画をアップされた日本の方に見ることが出来なかった世界中のファンが「ありがとう〜、本当に本当にありがとう〜」と感謝の声をあげていたのを見て、ファンに国境も言葉の壁もなく好きな気持ちは一緒なんだと確認しましたよ、わたし。




で、ちょっぴり真面目に書いたところで、当日の様子の実況いきます。わたしテイスト入りまくりのくだけた実況です。
歌い出して一分近くたって録画開始です。実況は「 」 解説者は『  』で



「お〜っと、いきなり画面がトニに変わった〜!トニ・ブラクストンです。スリットがパンツぎりぎりところまで入った薄いピンクのロングドレス、画面の字幕は"いけるところまでいってみるわ" はいはい、どうぞ行って下さい。止めはしません。」

『カルロスと睨みあっていますね〜。』

「そのカルロスのソロパートが始まりました。
゛今日がその日だ、勝利のこの機会"
カルロスの深い素晴らしい声が競技場いっぱいに響き渡ります。しかし、画面はカルロスに変わることなくそのままトニを追う。色気たっぷりに歩いています。褐色のカモシカのような太股がスリットからチラチラのぞいて眩しいことこの上ありません。」

『いいですね、太股・・・・・・』

「ウルスとセバスチャンが歌いだしました。
゛手に入れることを夢見ていた・・・" 
ウルスの声は相変わらずピュア、やっとウルスのアップ!いつにもまして自信に満ち溢れた表情です。ウルスファンはうっとりしているのか!?おっと、歌い終わったウルスの舌が一瞬口からちろりとのぞきました。」

『ウルスの癖の一つですね。ファーラムにその癖の写真がずらりと並んでいて、それで気づいたファンも多いのではないでしょうか』

「そーですね。」

「セバスチャンが、うなび〜た〜、でる〜ちゃ〜・・・と力強く歌う!ここで一部のファンの悲鳴が聞こえた〜!! 
"人生が戦いをここまで持ってきた"
トニはセバスチャンの方に歩いていきます。まるでメスのネコ科肉食動物が獲物を狙う身のこなしのよう!この時セバスチャンの表情が遠目でわからないのが残念です! 後ろからのカメラアングルでははっきりとわかりませんが、今確かに彼女は左の指でセバスチャンの肩を突付いた!さっきの悲鳴とはまた別の悲鳴が上がる!!汗でドレスが貼りついたのかトニはその手でおしりを掻いた。あ〜っとデイヴィッドが画面の端っこで幸せそうに歌っています。一人だけ別世界で歌っているようです。」

『トニの色気も彼の背の高さまでは届かないようですね・・・・・・』

「観客の口笛、ざわめきも入って、決していい環境とはいえない状態、しかし、これが生の臨場感!今この瞬間、彼らはそこで歌っているのです!!」

「サビが始まった。
゛人生で一度の素晴らしい時をすごしているのだから"  まさにその通り、それがワールドカップです。」

「カルロスがアップ。サビに入って歌は盛り上がります。あっ! あああ!? アクシデント? アクシデントか?
突然歌声が聞こえなくなるというアクシデント!!マイクのの故障か!?かろうじて微かに聞こえる程度、彼らはこのことに気付いていないのでしょうか?そのまま気にすることも無く歌う!」

「っと、すぐにボリュームが元に戻っていきます!?しかし、どうしたことか歌声と彼らの口の動きがあっていません。」

『腹話術のようですね・・・・・・。さすがIL DIVO。わたしはかえるくんとうしくんのファンです』

「違うだろ、それは・・・・・・。セバスチャンの口の動きを見てもそれは明らか。何があったのでしょうか、彼らに。彼ら以外のところで?」


(アクシデントから約10秒後に回復、声と口があいました。)


「・・・上手く調節できたようですね.何故かそれまで悪かった音質が気のせいかクリアになりました・・・。彼らは何事もなかったかのように歌い続けています。
"勝利が僕のそばに その時がやってきた 真実の時、その瞬間が・・・・・・"
トニがカルロスを挑発するように睨んでいます。そして、張子の虎のように顔を揺らしました。」

『魂の揺れでしょうかねえ.』

「さあ、ウルスファンのハイライト、ウルス最大の見せ場だ〜!!
"僕は決してこれを忘れないだろう・・・"
ってカメラ!こらカメラマン 何、カルロス、トニ、セバスチャンの3人を映しているんじゃ〜〜〜!? ウルスを映さんかい!!!と叫び声か聞こえたのかやっとカメラはウルスに切り替わりました。ウルスのソロが終わってもカメラはウルスのアップを続けています。ウルスが、皆が自信たっぷりに中央のトニのところへゆっくりと歩いていきます。歌は最後の盛り上がりに突入しています。

『もう?』

「歌詞はラストに入っていった〜!!みんな最後の力を振り絞るように情熱的に力強く歌います。
"人生で一度の素晴らしい時をすごしているのだから"
カメラがカルロスから中央の三人に切り替わるその瞬間、果たして何人の人が気がついたというのでしょうか!?、確かにトニとセバスチャンの手が触れ合っていました。ぎゃあああとまた悲鳴か!?
"勝利が僕のそばに"
トニの手はカルロスの手をにぎり、「あら、カルロスおじいちゃん、こんにちは」「やあやあ、元気かね?」といった雰囲気で挨拶をしあいます。何故に挨拶!? その時セバスチャンがもう一度トニと手を握るためか、せわしくマイクを持つ手を変えた。ちょっと待った〜!! セバスチャン、君の左手はマイクを持つためじゃないだろう〜、君の左手はとなりのウ・・・!」ゴチン(解説者に頭を殴られた音です。)

『実況が私情を挟んで熱くなってはいけませんよ。客観的に事実を述べる、それが職人です。』

「イテテテ・・・、失礼しました・・・。
"その時がやって来た"
・・・ウルスと見つめ合うトニの太股がはみ出しております・・・。
"最後には栄光を掴むだろう・・・ すべてのために”
トニが再びセバスチャンの肩を突いた。そして彼に背中を向けそっくり返りながらセブと見詰め合っているのか!?セバスチャンはにやけ顔で彼女を見下ろしています。視線を外そうとしない!!
やっとここで、最後の最後でデイヴィッドのソロです。しかしカメラは彼をアップにする気配はありません。全体を写すだけだ。まだセバスチャンはトニを見ている。
"人生で一度の瞬間のために・・・・・・"
デイヴィッドの高音が優しく選手達を愛しむように包みこむ・・・。ドロドロの人間関係の一服の清涼剤のような清々しさがあります。」

『本当ですね.』

「おっと、カルロスがデイヴィッドを振り仰いだ。その表情は、おまえいたんかい!?というあまりな表情・・・・・・。すぐに視線を反対側のトニに移してしまいました。そしてセバスチャンと何かを語り合うかのように視線をあわせます。トニを挟んだ二人に共通する感情があるのでしょうか?」

『多分そうでしょう・・・』

デイヴィッドは真っ直ぐ前を向き歌っています。彼から一番離れたウルスがそんなデイヴィッドを見ています・・・・・・。そして、全員の声が重なって・・・・・・」

人生で一度の瞬間のために・・・・・・











わたしはこの歌で一番好きなところは
出だしのトニ・ブラクストンのパートなんですよ・・・。
けどこれ書くために何度も繰り返してみていたら
「もう少し色気抑えてもいいんじゃ?」

けれど、後日友達のパソコンで
前夜祭のパンチラトニの動画を見る機会があって
(うちのボロでは見れませんから・・・)
アクシデントにもめげス歌い上げたトニのプロ根性と
終わった後の恥じらいのかわいい表情を見たら
あの色気も許しましょう。
トニもDIVOも最高!!









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