ヤマモモ(山桃) ヤマモモ科(ヤマモモ属)

2002.06.04.南区団地敷地内
この敷地内には何本か目に付きます。
団地が完成してから30年近くになるそうですから植えられてそれぐらい経過しているのでしょうか。
良く実を付けています。
人は見向きもしませんから、ヒヨドリやメジロ、スズメのご馳走です。それでも食べ切れなくて木の幹の周りに落ちて、こんどはアリの出番です。
ホワイト.リカーに漬けるとみごとな色になりますが、すこし癖があるので薬と思って飲むとよいでしょう。
2006.07.02(日曜日)は風が強くて木の周りに夥しい量の実が落ちていました。今年は豊作です。
2002.06.29
雌雄異株で雌株に果実が実ります。実の直径は、1cm〜2cm、中に小さな種が一つあります。4月頃に花が咲き6月〜7月に実を付けます。
葉はなめし皮質で全縁かまたは鋸歯がでます。
若い木に鋸歯がでるようです。
この個体には鋸歯があります。

2008-2009年
敷地内の木に実がなりますと朝早く近くの山からリスが電話線や木の枝を伝ってやってきます。

2004,06,19
野毛山動物園にて
特徴
全縁か大きな鋸歯が出ます。
大きさは長さ6〜12cm、巾1〜4cm
それほど大きくはありません。
光に透かすと細かい網の目まで見えます。
虫眼鏡が必要です。
枝の先に集まって葉が付きます。
葉柄は1cm未満で反対方向にもぐとポロリと
葉が取れます。
画像の追加(20110731)
20110623


温帯地方に育つ常緑高木で公園によく植えられます。一つの理由は公害に強い事です。かっては工場の緑化に利用された。マメ科の植物同様に根に窒素を固定しますので、痩せ地にもよく育ちます。近年は大規模団地にも植栽されています。
雌雄異株で春に花を付け6月末から7月にかけて実をつける。生食するが腐りやすいので果物店には出ない。近くに雄株があるとよく結実します。枝に付いている実は目立たないので、幹の周りに落ちている実を発見してあらためてヤマモモの木に気がつくことがあります。徳島県と高知県は果樹として栽培も盛んです。


樹皮は古くから染料として、特に漁網を染めるのに用いられた。塩水に耐えるのがこの染料の特徴で、合成繊維が出来るまで使われた。布を染めるとき媒染剤にミョウバンを用いると黄色に、鉄塩を用いるとこげ茶色に染まる。    薬草カラー図鑑 主婦の友社 伊沢一男著

桃花染(つきそ)めの 浅らの衣 浅らかに 思いて妹に 逢はむものかも    万葉集2970

やまももの落つる音無し五月雨    芭蕉

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