ツバキ(椿) ツバキ科(ツバキ属)

英連邦墓地
余りに美しいので写真を撮るつもりはなかったのですが、
ついついシャッターを押してしまいました。
     晩秋の雨の後
つばきの葉は、濃い緑で、厚く、鋸歯がハッキリして
いかにも木の葉という感じがします。
いろんな種類があり一年中楽しめます。
     肉質で丸い鋸歯がありテカテカしています。
2006年早春
金魚ツバキと普通のツバキの葉
昨年より近くの植え込みに目面しいツバキの葉があると
気になっていました。
突然変異とばかり思い込んでいました。
ところがふとしたことから園芸品種で「金魚ツバキ」と
教わりました。
金魚のしっぽのように切れ込みが特徴です。
2006年早春
同、金魚ツバキの花
舗道の植え込みに10株ほどのなかに2株ありました。
花は普通の花で葉の形はなかなか気がつきません。
2005.07.10
英国連邦墓地
2007.01.05
まるでマジックです。
これからどうなるのでしょうか?

日本産の原種はヤブツバキ、ユキツバキ、が主で園芸品種が数百種類あります。
古くから油を採るためや材を利用すために日本中に植えられました。
都市部では公園、ビルの緑地、庭などに多く植えてあります。

「落ちざまに虻(あぶ)を伏せたる椿かな」      夏目漱石

「落ちざまに水こぼしけり落椿」             芭蕉

「笠へぽっとり椿だった」                 三頭火


 万葉集(20110623更新)
0054  巨勢山の列列(つらつら)椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を
0056  河上の列列椿つらつらに見れども飽かず巨勢の春野は
1262  あしひきの山椿咲く八峯(やつを)越え鹿(しし)待つ君が斎(いは)ひ妻かも
3222  三諸(みもろ)は 人の守(も)る山 本辺(もとへ)は 馬酔木(あしび)花咲き
 末辺(すゑへ)は 椿花咲く うらぐはし山そ 泣く子守る山
4152  奥山の八峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫(ますらを)の輩(とも)
4177  我が背子と 手携はりて 明けくれば 出で立ち向ひ
 夕されば 振り放け見つつ 思ひ延べ 見なぎし山に
 八峯には 霞たなびき 谷辺には 椿花咲き
 うら悲し 春の過ぐれば 霍公鳥 いやしき鳴きぬ
 独りのみ 聞けば寂(さぶ)しも 君と吾(あれ) 隔てて恋ふる
 礪波山(となみやま) 飛び越えゆきて 明け立たば 松のさ枝に
 夕さらば 月に向ひて あやめ草 玉貫くまでに
 鳴き響め 安眠(やすい)し寝(な)さず 君を悩ませ
4481 あしひきの八峯(やつを)の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君
 椿→つらつら椿(椿の並木、葉または葉の連なった椿)、ツバキ科の常緑小高木

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