クワ(桑)

クワ科(クワ属)


2002.06.01.京急駅裏
2〜3mの低木がちょっとした空き地や川の土手によく見かけます。
熟すと真っ黒になり食べられますが、ほとんどヒヨドリやムクドリが美味しい時期にきて食べます。
小鳥が食べる事によって種が播かれ芽を出すのでしょう。小鳥の胃(砂嚢)を通過した種は適度にしごかれて発芽が良いそうです。

同上
クズの蔓が少しづつ巻きついています。
このまま真夏になるとクズに覆われてしまいそうです。木が小さいので樹皮は白く、虫もついていないようです。
傷が付くと樹液に虫がよく集まります。

2008.01.05
南区歩道横
明らかに実生で育った木です。
冬芽
2008.04.12
団地敷地内
花が咲きました。

クワ科として世界に約55属1000種類があり、多くは熱帯地方に属します。

葉はカイコの試料のみでなくてんぷらとして食べてもおいしいです。
ヤマグワは北海道から九州まで分布しています。なかなか大きな木にはめぐり合えませんが、材は高級で貴重な木材です。


 万葉集
1357 たらちねの母がその業(な)る桑子すら願へば衣に着るちふものを

3086 なかなかに人とあらずは桑子(くわこ)にも成らましものを玉の緒ばかり

3350 筑波嶺(つくはね)の新桑繭(にひぐはまよ)の衣はあれど君が御衣(みけし)しあやに着欲しも

3407 上毛野真桑(まぐは)島門(しまど)に朝日さし眩(まきら)はしもな在りつつ見れば


0386  この夕へ柘(つみ)のさ枝の流れ来(こ)ば梁(やな)は打たずて取らずかもあらむ

0387  古に梁打つ人の無かりせばここにもあらまし柘の枝はも

1937 大夫(ますらを)の 出で立ち向ふ 故郷の 神奈備山に
    明けくれば 柘(つみ)のさ枝に  夕されば 小松が末(うれ)に
    里人の 聞き恋ふるまで 山彦の 相響(とよ)むまで
    霍公鳥(ほととぎす) 妻恋(つまこひ)すらし さ夜中に鳴く
20110605更新

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