日英グリーン同盟2002    


2002年の1年間、日本全国の町や村に英国生まれのオークの木が植わることになっています。 その昔、日本と英国の間で結ばれた日英同盟(1902年)の締結100周年にあたる今年、これを記念して英国大使館が主催する 全国植樹活動「日英グリーン同盟」が展開されるのです。
日本全国、北海道から九州まで169本植えられます。

http://www.uknow.or.jp/be/green/index.html


たまたま知りました。なんだか夢のある企画で、味な事をやるわい、ええじゃないか、諸手をあげました。
横浜では5箇所、沖縄ではさすがに育たないのでしょう変わりに 「シラカシ」 を植えます。
オークはアメリカンオーク、ヨーロピアンオーク、ジャパニーズオークと大きく分けられます。
植える木はイングリッシュオーク(Quercus robur)でイギリスには1000年を超えるものありふつう樹齢400〜500年でたくさんあった昔は住宅、造船、家具などに集中的に使われ現在は家具、ベニヤ、樽などに利用されているそうです。

「The King of Forest」と言われるほどですから日本ではさしずめ 「ヒノキ」 と言う所でしょうか。
「ジャパニーズオーク」はいわゆる商業的な名で 「ミズナラ」 を指します。本州では高山帯、北海道では平地に多い落葉高木で以前は北海道から大量にヨーロッパに輸出され評判が良かった木材でした。里山に多く、シイタケのホダ木に利用される「コナラ」は兄弟です。

正直に申しますと「ミズナラ」の木はよく知りません。が、非常に思い入れはあります。
身近なところではやはり 「家具」 でしょうか。ヨーロッパでは2代3代とテーブルなどを引き継いで利用してゆきますし、 黒澤 明監督の御殿場山荘の円卓と椅子は 黒田 辰秋製作で日本産ミズナラを製材して作りました。
私事ですが数年前中国産のナラが手に入りました。
椅子を作り残った材料ですずり箱を作りました。削った切りくずとおがは燻製の薫煙材に利用しました。
まったくの趣味です。

次に 「樽」 です。ウィスキーの樽は極上のナラを使っています。寿命の尽きた樽を利用してボールペンから住宅の内装まで再び家具として再利用するそんな取り組みも最近行われています。

外国原産で日本に馴染んでいる木はたくさんあります。
中国経由はちょっと置いておきまして明治から大正にかけてアメリカ、ヨーロッパから導入された木はユリノキ、ヒマヤラスギ、タイサンボク、アメリカスズカケノキ、ハナミズキ、ハリエンジュ、ポプラなどたくさんあります。

100年後のイングリシュ オーク想像するだけで楽しくなりますね。


英国大使、オーク植樹
横浜 日英同盟100周年記念し
英国大使が10月3日、横浜市保土ヶ谷区の横浜ビジネスパークを訪れ、オークの木を植樹した。
                                             2002.10.04.読売新聞より

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