0096 |
美薦(みこも)苅る信濃(しなぬ)の真弓吾(あ)が引かば貴人(うまひと)さびて否と言はむかも |
0289 |
天の原振り放け見れば白(しら)真弓張りて懸けたり夜道は行かむ |
1329 |
陸奥(みちのく)の安太多良(あだたら)真弓弦(つら)はけて引かばか人の吾(あ)を言なさむ |
1330 |
南淵(みなふち)の細川山に立つ檀(まゆみ)弓束(ゆつか)巻くまで人に知らえじ |
1923 |
白真弓今春山にゆく雲の行きや別れむ恋しきものを |
2051 |
天の原さしてや射ると白真弓引きて隠せる月人壮士 |
2444 |
白真弓石辺(いそへ)の山の常磐なる命なれやも恋ひつつ居らむ |
2639 |
葛城の襲津彦(そづひこ)真弓荒木にも頼めや君が吾(あ)が名のりけむ |
3092 |
白真弓斐太(ひだ)の細江の菅鳥(すがとり)の妹に恋ふれや寝(い)を寝かねつる |
3437 |
陸奥の安太多良(あだたら)真弓弾(はじ)き置きて撥(せ)らしめきなば弦(つら)著(は)かめかも |
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