白根山のダケカンバ食害30ヘクタール | |
|
|
1991、10、31、朝日新聞 「栃木、群馬県境にある白根山でダケカンバが葉を食害されていることがわかった。 犯人はハバチの一種「ディネウラ.ビリディドルサータ」の幼虫と判明した。 1本のダケカンバに数万匹もたかって、葉を食べ尽くすために、数年で立ち枯れる恐れがある」 |
|
|
|
10年ほど前の記事です。 長野県衛生公害研究所に詳しいレポートが報告されています。以下抜粋です。 |
|
|
|
森林衰退と大気汚染 http://www.nagano-eikouken.or.jp/jyoho/h11/h11_2_1.html 野溝春子(大気部) 1.2000年に日本で国際会議 欧米では1950年以降、湖沼の酸性化による魚介類の死滅、森林の壊滅的枯損が社会的問題にまで発展し、原因究明のために1970年代初めから各国で研究が行われるようになりました。その情報交換と研究者の相互交流のために1975年から5年毎に酸性雨国際会議が開催されるようになり、現在41ケ国が参加しています。 枯死の原因は一時、酸性雨と考えられていましたが、現在では汚染物質、気象、その他の複合影響と考えられるようになってきました。1995年にスウェーデンで開催された第5回の国際会議においては、酸性雨問題は地球酸性化による生態系への影響という観点で対処すべきであるとの考え方が主流となっています。 ★北関東の大規模森林枯損 日光連山の標高2000m前後の山岳地帯でオオシラビソやコメツガ等の針葉樹やダケカンバ等の落葉広葉樹が大量に枯れています(写真1)。被害面積は2200haで、立ち枯れは主に南東斜面に集中しており、原因としてオゾン、硫酸ミスト、酸性霧が挙げられています。 関東平野の北西部に位置する赤城山では、標高 1000〜1400mでシラカンバ、カラマツ、モミ、ダケカンバ、ミズナラが枯れています。赤城山の南東斜面、標高1400mの地点では1984年から霧の観測が行われており、1990年には高濃度のO3(100ppb)の後、発生した霧の最終的なpHが2.96に達したと報告されています。
|
|
|
|
ホームに戻る | 気になる樹木に戻る |