アセビ(馬酔木) ツツジ科(アセビ属)

ツツジ科の落葉低木。春に壷形の小さい白色の花を総状につける。
牛馬が食べると麻痺する。
20050403
20080211
20090221
 万葉集
1128  馬酔木(あしび)なす栄えし君が掘りし
          井の石井(いはゐ)の水は飲めど飽かぬかも

1428  押し照る 難波を過ぎて 打ち靡く 草香の山を  夕暮に
       吾(あ)が越え来れば 山も狭(せ)に 咲ける馬酔木(あしび)
                悪(あ)しからぬ 君をいつしか 行きて早見む
     
1868  かはづ鳴く吉野の川の滝(たぎ)の上(へ)の馬酔木の花は土に置くなゆめ

1903  我が背子に吾(あ)が恋ふらくは奥山の馬酔木の花の今盛りなり

1926  春山の馬酔木の花の悪しからぬ君にはしゑや寄せぬともよし

3222  三諸(みもろ)は 人の守(も)る山 本辺(もとへ)は 馬酔木(あしび)花咲き
            末辺(すゑへ)は 椿花咲く うらぐはし山そ 泣く子守る山

4511  鴛鴦(をし)の棲む君がこの山斎(しま)今日見れば
              馬酔木(あしび)
の花も咲きにけるかも

4512  池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を袖(そて)に扱入(こき)れな

4513  磯影の見ゆる池水照るまでに咲ける馬酔木の散らまく惜しも


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