ミズキ(水木)

ミズキ科(ミズキ属)


2002.06.01.児童公園
花を終えて実が付いています。
秋に黒く熟し、ヒヨドリの餌になります。
同上
樹皮」は灰白色で縦に白いスジがはいります。公園によく見られます。枝が横に張るので
広い場所が必要です。
台風シーズンには、風で枝がすごい勢いで揺れます。
2003.04.27
2005.04.02
六ッ川高校近く

2007.12.09
枯れた葉っぱが付いていたのですが、触りましたらポロリと落ちました。
その後柄の付いていた所から涙が出てきました。(冬芽の下丸い部分)



ミズキ科の落葉高木、幹高は約10m以内で枝が横に広がる。
日本全国で見られます。
そのためにいろんな方言名があります。
ミズクサ、カギッコノキ、ダンゴノキ、ダンダン、ダンダンミズクサ、パッパク、パッパコ、マイタマノキ、
カゲパリ、マイダマノキ、カンダイノキ、
水分が多い、枝で遊ぶ、枝を利用するなどで用途に応じた呼び方が全国で残っています。


ミズキの由来は 「切ると切り口からたくさんの水が出る」 解説書には必ず説明してあります。
確かに枝を切ると水分が出ます。
都会ではなかなか幹を切る機会には会えないのですが、たまたま昨年遭遇しました。

樹齢70年ぐらいの木で山の斜面に 「くの字」 の状態で生えていました。
通勤途上ですから朝と帰りの観察です。
地上1m程でしようか2,3日すると木口から滲み出しているのが5m程離れても見えます。
落ちた雫が草の葉にあたり 「ポタ ポタ」 と音がします。

熱帯雨林のジャングルには 「水の木」 なる木があり鉈で切り喉をうるおすシーンがテレビ等で
映りますが、木が土の中に根を張り水分を吸い上げている事実にあらためてびっくりしました。

木工家のジョージ.ナカシマ氏は、著書「木のこころ」の中で
 「世界中の樹木の中を上り下りする分泌液の合計量は、
          まぎれもなくナイアガラに匹敵するだろう

 と書いています。
ふと思い出しました。
30選にもどる ホームに戻る