カツラ(桂)

カツラ科(カツラ属)


2002.05.13英連邦墓地
植生環境が良いのですくすく育っています。枝も葉も優等生です。
夏に向けて太陽をいっぱい浴びることでしょう

同上
カツラ独特の特徴が出ています。樹皮はたてに割れ目ができて薄くはげます。
樹皮は柔らかく一部こけで覆われています。
この調子であと100年は育ってほしいと思います。

大きな特徴
葉柄がきれいなチョコレート色です。
葉の付き方が対生で形がハート型です。

気にならない程度の波状の鋸歯があります。
葉のヘリに小さな腺点があります。虫眼鏡が必要ですね。

2008.02.11 植物園にて
大きな固体です。根元から3本に分かれています。
2008.02.11
同冬芽です
とても枝が高くて手が届きませんが
ちょうど右側にひこばえが出ています。
同冬芽です

カツラの不思議(080521)
5月21日南区団地敷地内植栽
昨年の暮れにばっさり剪定されました。株立ちでそれほど大きくはありません。
カツラの葉が互生?普通は対生なのですがビックリしました。
よく見ると混じっています。
じっくり調べましょう。

切り株などに出る徒長枝では、時には互生するものがある。葉っぱの形もハート型から卵型になるものがあります。剪定されたことでリズムが変わったことが原因でしょう。

2009年7月28日 記事更新
カツラの成長
1986.11.03
植物園
2008.06.01
同、86年の奥から写した写真です。
20年そこそこで頼りがいの樹木に成長しました。

高さ20mになる落葉高木で、雌雄異株、秋の黄葉はおもむきがあります。材は有用で広く使われます。建築、土木、船舶、家具、楽器、彫刻など。
                       講談社、「樹木たちの歳時記」、山と渓谷社、「樹木2」より

葉も利用されます。葉を採取し乾かして、粉にして抹香をつくります。青いままでは匂わなく秋に黄葉になると匂います。
方言で『香木こうのき』と呼ぶ地方が関東以北の宮城、山形、福島、新潟、長野地方にあります。
古い由来は古事記に『湯津香木ゆつかつらぎ』の表現があり「立派なカツラの木」の意味です。
                       日本林業技術協会 「木の名の由来」より


万葉集
0632 目には見て手には取らえぬ月内(つきぬち)の楓(かつら)のごとき妹をいかにせむ

1359  向つ峰の若桂の木下枝(しづえ)取り花待つい間に嘆きつるかも

2202  黄葉する時になるらし月内(つきぬち)のの枝の色づく見れば


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