ハリエンジュ(針槐樹) マメ科(サイカチ属)

2002.06.07 清水ヶ丘公園
小高い丘の中腹にハリエンジュの木が10本ほど集まって残っている。
30坪ほどだろうか。幹の周りは竹が繁茂し地表を覆っている。もともとの地形を利用して公園の一部にしたかは定かでない。
かなり自然な雰囲気が漂う。
一回りすると、クワ、ネズミモチ、ムクノキ、ヤマザクラ、コナラ、クスノキ、マユミの幼木が道路側に育っている。たぶん小鳥達の糞によって実生で芽生えたのでしょう。
シジュウカラが子育ての最中なのか「ニャーニャー、ニィーニィー」とよく聞こえる。
目の前の芝生に下りたり、木の幹に飛びついたり忙しく動き回っている。
エンジュの葉は風に優しい。もうすでに花を終え所々に薄平ったいマメを実らしている。

マメ科の植物は荒地に真っ先に生育すると言う。
増えすぎて一部では好まれないと言う。
私は好きだ。何故だか解らない。
多分パイオニアの生命力に引かれるのだろう。

2008.05.05
2002.07月 児童公園
花はフジのように総状に垂れ、白色で芳香があり、多くの昆虫が訪れます。養蜂の蜜源として重要です。
実を付けています。しばらくすると弾けて飛んで行きます。
2002.07月 児童公園
切り株です。
成長の早い様子がわかります。樹齢20年ぐらいでしょうか。エンジュを利用した家具、茶筒は聞きますがハリエンジュはどうなんでしょう。

2011.02.13


ニセアカシアの方が名前が通るかもしれない。北米原産の落葉高木で、街路樹や砂防樹として植えられたものが、激しい勢いで野生化し1000メートル以上の山でも群落を見ることが多い。
高さ10〜15m。樹皮は暗灰色でたてに深い割れ目がある。花は5〜6月に10〜15センチ。葉の付け根に1対のトゲがある。似ている木でエンジュがありますが大きな違いは実の形が違います。
エンジュの方の実は数珠形で、触るとねばります。
                                    富成忠夫 「樹木」山と渓谷社より



2006,05,25日の朝日新聞記事に気になる記事が記載されていました。
要約しますと「養蜂家が霞ヶ関に集まり蜂蜜をくばりアカシヤの保護を訴えた
アカシヤから取れる蜂蜜はすぐれものですが、どうも環境省が要注意外来生物リスとしてデータに載せたことが原因です。事実伐採が進んでいます。
樹木の長所だけに注目して一気に導入したのですが、20年50年経つと短所がみえてくる。
スギなどど同じ発想です。人間にとって都合の悪いことはすべて管理してコントロールしようとする。
どうも目先のことばかりで、せめて樹木の寿命のスパンで考えられないものでしょうか。
「共生」は人類にとって都合のよいことだけでしょうか。
                                                 2006,06,04
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