ナツグミ(夏茱茰) グミ科(グミ属)

2002年6月初め
ナツグミですね。
調べてみますと、このグミの葉は落葉します。
葉の特徴は、裏側が白いことでしょう。
果実酒には色が美しいので宜しいのではないでしょうか。
同上
グミの種類は結構あります。
ナワシログミの仲間
 マルバグミ、
ナツグミの仲間
 トウグミ、ダイオウグミ、クマヤマグミ、ナツア  サドリ、ヤクシマグミ、
アキグミの仲間
 マルバアキグミ、マメグミ、ツクバグミ、ニッコ  ウグミ、アリマグミ、コウヤグミ、ハコネグミ
ツルグミの仲間


この頃、以前にも増してよく歩く。歩くのは好きだ。大袈裟だが探検の意味もある。
ただ漫然ととして歩くのと、目的をもって歩くのとでは状況の見え方が断然違う。
重点的に、「木」を見ている

 かって大航海時代に「何か新しいもの」 「宝物」を求めて海へ船出した歴史の先人達もたぶん、不安とわくわくした気分でいっぱいだっただろう。一説には未知の植物を発見するのが目的だった。との意見もあるぐらいだ。

 今朝は図書館へと少し早めに外出したのだが、開店まで間がある。のこのこ公園を抜けて歩いて行くことにした。咄嗟の判断が幸いした。ほとんど歩いたことのないコースを選んだ。
造園業を営むかっての地主の裏山を歩く。たかだか全長150mほどの距離だが、公園のように整備された道ではなく、雨が降れば歩道が一面水で覆われる。登りきる手前で真っ赤に熟し木の実がたくさん道に落ちている。「グミ」 と判る。

上を見上げると 「あるある」 直径1.5cm、長さ2cmぐらいの実が枝に2個ずつぶらさがっている。
手を伸ばせば届く高さだ。一つ失敬して口に入れる。一応の覚悟はしていたが、熟している割にはやはり酸味が強い。一瞬子どもの頃にタイムスリップする。やはりグミは大きい実より小さい実の方が甘味はあるようだ。

 木を良く見るとグミにしては大きいほうだと思う。手入れもされなく所々枝が折れ、暴れている。
自然実生で育った木ではなく苗を植え、放任されたと思われる。どっこい どっこいこうして立派な実を付け小鳥のえさになっているようだ。なんだか今朝は得をした気分だ


先日こんなことが書いてある本を読みました。

「グミの実を食べるには、先ず口に含み、これを噛み、液汁を飲み込んだうえ、皮を吐き出すのが一般の方法で、皮ごと飲み込むと、グミの皮は独特の星状毛に覆われており、まったく消化されないので、胃腸障害を起こし、時には命にかかわることがある。私は子供の頃、祖母から、「グミの実は決して口にするな」ときつく戒められたものである。」

                               深津 正著 「植物和名の語源探求」八坂書房 

くろずむまでになりたる茱茰の実を前を通りて幾つか食うも・・・・・斉藤茂吉

30選にもどる ホームに戻る