アカメガシワ(赤芽柏) トウダイグサ科(アカメガシワ属)

2002.06.04. 南区高校裏
春の新芽が特徴あります。
なんともいえない赤い色で芽吹きます。
葉の色が対照的なので遠くからでも目立ちます。
名前もすぐに憶えられました。

同上
この木は大変な所に育っています。
コンクリート階段の外側石垣の部分です。
よく実生で小さい苗があちこちで見られるのでこれも小鳥の糞で運ばれたのでしょう。
成長がとても早いように思えます。
2005.06.19
枝先にたくさん花を付けています。
小さい花が集まって咲きます。
アブが数匹集まっていました。
葉柄がしばしば葉身より長くなります。
これですと同じぐらいでしょうか。
葉の付け根に腺体が2個あります。
葉の両面に星状の毛があります。
虫眼鏡が必要です。
2008.06.21 南区団地敷地内
雨の早朝でしたが、晴れた日にはミツバチが数多く集まっています。
花粉も多そうです。
2007.06.15 南区井土ヶ谷
コンクリートの裂け目に行儀よく並んでいます。根っこは多分つながっているのでしょう。
それにしてもパイオニアツリーの面目十分です。

画像の追加(2010.09.14)
2008.07.21 2007.08.29
2010.06.23
2010.09.12
腺体の蜜を舐める蟻と星状の毛

画像の追加(20110827) 雌花の様子
20110827
20110817
20110817
別の固体20070829
雌雄異株の実際をまざまざと見せつけてくれました。近くを散歩していましたら、崖の上に見かけない花が咲いています。デジカメで写真を撮り調べてみましたがどうもしっくりいきません。双眼鏡を引っ張り出し見てみますと花がブラシのようで上向きについている。8月に咲く花は限られますから「リョウブ」かな?
樹皮を再度確認しました。どうも違う。葉っぱは「アカメガシワ」です。
撮りためた画像を検索しました。20070829にぴったりです。納得するまで2週間ほどかかりました。


雌雄異株の落葉高木で伐採地や崩れた跡地にすぐに生えてきます。器具、床柱などに利用。(どんな器具なんでしょうか)
昔はこの葉で食べ物を包んだり、盛ったりしたそうです。柏の葉の形に似ているという意味はありません。サイモリバ(菜盛葉)、ミソモリバ(味噌盛葉)など方言として残ってます。
数年前、胃腸に良いというので葉っぱを採取し、日干しにしたのですがあまりの匂いに断念しました。



万葉集
0925  ぬば玉の夜の更けぬれば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く

1863  去年(こぞ)咲きし久木(ひさぎ)今咲くいたずらに地(つち)にか落ちむ見る人なしに
     去年(こぞ)咲きし馬酔木(あしび)今咲くいたづらに土にや散らむ見る人なしに

2753  波の間よ見ゆる小島の浜久木久しくなりぬ君に逢はずして

3127 度会(わたらひ)の大川の辺(べ)の若久木我が久ならば妹恋ひむかも

久木→アカメガシワの古名
未詳 キササゲ、アカメガシワの説があるが共に花期は夏で「春雑歌」に収められているのに適しない。 小学館 日本古典文学全集

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