『巍国万世拾遺譚』 とは。

≪拾遺(しゅうい)≫
 …漏れ落ちている事柄・作品を拾い補うこと。そうしてできたもの。
  また、侍従の唐名。(岩波国語辞典 第四版)
≪譚(たん)≫
 …(1)はなし。ものがたり。また、かたる。はなす。
  (2)ゆるやか。ゆったりする。
  (3)のびる。およぶ。ひき及ぶ。(漢語林 改訂版)


架空中華世界「巍(ぎ)」という国に生きたさまざまな人々の生活を、つまみ食い的にぽつぽつと書き綴っていこう…。
そんな趣旨のノベル群です。


巍国万世拾遺譚では、お話によって主人公が変わります。
シリーズを通しての主人公…というのは用意しない予定です。言い換えれば、外伝ばかりがメインのお話の詰め合わせです。
また巍は長命王朝という設定なので、二桁に上る世代を経る時間が対象になります。
架空世界の巍という時代に生きた、いろんな人たちのいろんな人生を、いろんな形で拾い集めていく…そういう意味でこういうタイトルになりました。


お話のスタイルにもこだわらない予定です。
シリアスありコメディあり。
庶民の日常生活から、政治や軍事、国境問題や民族問題などといった重いテーマもソースとして組み込むことがありますし、
『譚』の意味からは外れますが、機会があれば戦争を題材にした話を書いてもいいかなぁと思っています。


行政関係は唐代(でも役職名は何故か漢末…)、都の雰囲気は宋代(開封)の資料を参考にしています。
『参考』にしているだけであって、必ずしも準じているわけではありません。かなりいい加減です。ちゃんぽんです(^^;
また、巍国では女性の社会進出は実際の中国史よりもはるかに盛んです。これは「巍国万世拾遺譚」を書くきっかけになったのがゲームだから…というのが主な理由です。
あくまで巍は架空世界の国ですので、中国史に詳しい方にも、そのあたり大目に見ていただけると助かります。



巍国万世拾遺譚はさまざまな方々のご協力によって作成されています。
お手伝いくださるという方もこっそり募集していたりします。
特に、お話を書いてくださる方は大募集中です〜。
(アイデア出してくれる人はたくさんいるけど、書き手は今のところ甲斐一人だけなので(^^;)