福岡県南西部の市。元、立花氏11万石の城下町。筑後川と矢部川とに挟まれた三角州に位置し、干拓地と水路が多く、水郷として知られる。人口4万3千。
・柳川鍋(やながわなべ)は、開いたドジョウと笹掻きにした牛蒡(ごぼう)を、浅鍋で甘辛く煮て卵で綴(と)じた料理。柳川。季語は夏。
・北原白秋(きたはらはくしゅう)は、詩人・歌人(1885~1942)。名は隆吉。福岡県柳川生れ。早大中退。与謝野寛夫妻の門に出入、「明星」「スバル」に作品を載せ、後に短歌雑誌「多磨」を主宰。象徴的或いは印象的手法で、新鮮な感覚情緒を述べ、又多くの童謡を作った。詩集「邪宗門」「思ひ出」、歌集「桐の花」、童謡集「蜻蛉の眼玉」など。
福岡県大牟田市の一部。元立花氏支藩1万石の城下町。有明海沿岸にあり、三池炭田の石炭の積出港として栄えた。
・三池炭田(みいけたんでん)は、福岡県南部から熊本県北部に亘る良質の炭田。文明(1469~1487)年間の発見と伝える。1977年閉山。
・三池闘争(みいけとうそう)は、1959~60年、三井鉱山三池炭鉱に於ける人員整理反対闘争。三池争議。
▼中世~戦国の田尻氏(三池郡高田町田尻)、三池炭坑跡の地図
福岡県南西部の市。元筑後川の河港として繁栄。1954年に大川市に。家具指物工業が盛んで、大川木工として有名。面積33.6㎢。人口4万3千。
補足すると、佐賀県佐賀市との県境の街。人口は過疎化で減少傾向に。
・古賀政男(こがまさお)は、作曲家(1904~1978)。福岡県生れ。「酒は涙か溜息か」「影を慕いて」「人生の並木路」「うちの女房にゃ髭がある」「人生劇場」「湯の町エレジー」「哀しい酒」「柔」など多くの歌謡曲を作曲。哀調を帯びた古賀メロディーで知られる。1978年国民栄誉賞。又、明治大学マンドリン倶楽部を超一流の学生バンドに育てたことでも知られる。
★福岡県大川市大字三丸844番地(旧:三潴(みつま)郡田口村)に古賀政男記念館・生家(←国道208号線沿い)が在る。古賀政男は劉姓古賀氏と言われる朝鮮半島系帰化氏族の末裔の可能性が高い。
▼福岡県大川市(古賀政男記念館・生家)の地図
▼福岡県柳川市・福岡県大川市・佐賀市の位置関係地図
(柳川市・大川市・佐賀市は国道208号線で結ばれて居る)
[1].九州地方北西部を占める県。肥前国の東半部を管轄。面積2438㎢。人口88万5千。全7市。
[2].佐賀県南東部の市。県庁所在地。元鍋島氏36万石の城下町。筑紫平野の穀倉地帯の中心。人口16万5千。藩士が著した「葉隠」が有名。
・葉隠(はがくれ)は、武士道を論じた書。元佐賀藩士山本常朝口述、田代又左衛門陣基(つらもと)筆録。11巻。1716年(享保1)頃成る。藩内外の武士の言行の批評を通じて武士の道徳を説く。葉隠聞書。葉隠集。葉隠論語。鍋島論語。
▼佐賀市中心部の地図