京都観光豆知識−庭園用語−

京都観光の際、鑑賞をより深みのあるものにするたの主な庭園用語に関する予備知識です。

借景(しゃっけい)

庭園外の山や自然の風景を庭園の背景として取り入れた作庭法。山に囲まれた京都では数多く見ることができます。

縮景(しゅくけい)

天橋立や富士山といった各地の景勝地を、狭い庭に収めて表現すること。

舟石(ふないし)

池泉や枯山水に据えるのに用いられる、形が舟に似ている石のことをいいます。

手水鉢(ちょうずばち)

手を洗い口をすすいで清める水、すなわち手水をためておく鉢。多くは水穴をあけた石造で、自然石をもちいたものなどもあります。

蹲踞(つくばい)

手水鉢を茶の湯に取り入れたもので、茶席に入る前に手を洗うもの。手水鉢が低い位置にあり、手を洗うのにつくばって使用することから名付けられています。蹲踞は、山中の岩清水で手や口を清めたときの清浄感を、茶室に入る前の「心」として置かれました。

石組(いしぐみ)

自然石を組み合わせ、山や池、滝、島などを表現する日本庭園の造園技法の一つです。「岩組(いわぐみ)」ともいいます

平庭(ひらにわ)

芝生や花壇などを多くし、石組を少なくした平坦な庭園様式をいいます。砂庭や枯山水などがこれにあたります。これに対する様式を築山といいます。

築山(つきやま)

日本式庭園の中に、石などを用いて設けた人口の山をいいます。築山の有無によって、築山と平庭とに大別され、庭園の形式とされます。