LED基礎知識
(※)ここで紹介しているLEDは、基本的にJR東日本管内で見ることができるものについて説明しています。他鉄道会社ではこの説明範囲に当てはまらない箇所もありますので、ご了承ください。

2013年1月5日更新

◇当サイトで扱うLEDの単位

車両の行き先表示や駅ホームおよびコンコースで見られるLED(発光ダイオード)は、発色体1個を1ドットとして、それを縦16×横16に均等に配置されたものを1つの単位として扱い(これをLEDマトリックスと呼び、1枚とする)、これを定められた枚数に並べてドットを発光させることによって文字を表現している。

また、漢字が明朝体で表示されている電光掲示板の一部では、24×24のLEDマトリックス(以下、マトリックス)を使用しているものもある。
16×16のマトリックス
表示部分に単位マトリ
ックスを表示させた例
(通常の2倍×2倍で表現)

◇LEDの発色

LEDは赤色, 緑色, 橙色の3色が使われている。赤色と緑色は単色で表現できるが、橙色は赤色と緑色を両方発光することで表現する。
当サイトでは、基本的に赤色は#FF0000, 緑色は#00FF00, 橙色は#FF8000で表現させている。
また、JRのE233系電車や新幹線N700系電車などの一部の車両では、様々な色を発光するLEDもある。これは赤色・緑色の他に青色のLEDを使用しているからである(フルカラーLED)。これにより、様々な色をLEDで表現することが可能となった(光の三原色)。
なお、当サイトでは様々な色を発光させるLEDについては扱わない予定である。
赤(#FF0000)
緑(#00FF00)
橙(#FF8000)

◇LEDの配置

車両にあるLED行き先表示のマトリックスは、形式ごとに異なる。
ここにあるのは、ほんの一例であり、これらの他にもいろいろな配置を持った車両も存在する。
7×2の16ドットマトリックス配置
JRE257系, JR新幹線E3系, 東京メトロ05系など

8×2の16ドットマトリックス配置
JRE231系, JR新幹線E2系, 東武50000系など
6×2の16ドットマトリックス配置
JR281系, JR683系, JR207系など
8×3の16ドットマトリックス配置
JR789系, JRキハ261-1000系など
6×6の16ドットマトリックス配置
JR885系, JR883系(増備車)など
10×2の16ドットマトリックス配置
JR313系など

◇LEDのアンチエイリアス

JRの新幹線N700系電車や新幹線E5系電車などでは、LED表示にアンチエイリアスを施したものが存在する。
「アンチエイリアス」とは、簡単に言うと色に明るさの概念を取り込んでおり、表示の角張った印象を低減する効果がある。
これを導入したLED表示は、曲線部分がなめらかなイメージとなるが、表示を画像で再現する側にとっては、作業にかかる時間が通常よりも大幅にかかるので、やっかいな存在でもある。
(現在、イメージ画像を作成中です)

◇LEDの段階表示

基本的に一度行き先や列車名などを設定すると、それに見合った表示を固定で表示させるのが普通だが、最近では決まった秒数ごとに表示を変えるタイプのLED表示がある。主に「漢字仮名表示とアルファベット表示の交互」や「行き先と路線名または直通先路線との交互」といった感じである。
ここでは、そのような一定の秒数ごとに変えるLED表示の例をいくつか列挙する。
(注)ここにある表示は、あくまでサンプルとして扱っているものであり、必ずしも実際に表示するということではありませんので、問い合わせなどは絶対にしないでください。


[1]二段階表示

  • 漢字仮名表示⇔アルファベット表示

  • 説明 表示イメージ

    オーソドックスな表示(列車種別有り) 西武6000系ベース

    次駅表示のあるタイプ JRE233系ベース

    号車番号表示のあるタイプ JRE257系ベース

    号車番号表示と座席区分(指定席)のあるタイプ JRE257系ベース

    号車番号表示と 座席区分(自由席)のあるタイプ JRE653系ベース


  • 行き先表示⇔○○○表示

  • 説明 表示イメージ

    行き先⇔路線名称 JRE531系ベース

    行き先⇔直通先路線名称 JRE233系ベース

    行き先⇔列車名 小田急60000形ベース

    行き先⇔号車番号 東武50000系ベース



    [2]三段階表示

    (後日公開予定)

    電車や駅にあるLEDについてもっと詳しく知りたい人は、他のサイトでより専門的な情報があると思いますので、そちらを参照してください。

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