2002.10.26  曙橋 Bar 461   報告者 山本達也/MS

出演  和久井光司  野澤享司

報告者 山本達也

1.迷走
2.I WALK WITH MY BROTHERS & SISTERS
3.悲しみはBLUESで
4.OVER THE RAINBOW
5.WISKEY RIVER BLUES(included GEORGIA ON MY MIND)
6.大地の鼓動
7.君と二人もう一度(included 上を向いて歩こう)
8.君が気がかり
9.君想い唄おう
10.COME TOGETHER〜それでもLUCYは空に(included I AM THE WALRUS)
11.FENDER BENDER LOCOMOTION
 ★アンコール第一部★ 
12.笛吹童子のバラ−ド(included GET UP STAND UP)
13.たどりつく港を今日も(ジョン・レノンに捧げる歌)
 ★アンコール第二部★
14.万川集海

 「笛吹童子のバラード」の中に、ボブ・マ−レイの「GET UP STAND UP」が挿入されていました。なぜボブの曲を演っていただけたかと言いますと、BAR461のオ−ナ−の古くからの友達のカメラマンが、ザ・バンドやボブ、トム・ウェイツの専属で、当時の写真がお店に飾ってあったからだと思います。それにしても野澤さんは打ち上げで私のワガママを聞いていただき、「目覚めと喧噪」を演っていただきました。ありがとうございました。BAR461でのお客さんの声はhttp://www2.odn.ne.jp/bar461/で少しですが見る事が出来ます。良かったら見てみてください。


報告者 MS

 あまりにも素敵なライブだったので一月以上経った今で強く心に残っています。バー・461のアメリカンな空間が完全に野澤氏の世界になったみたいで。お店の壁に飾られたロビー・ロバートソンの肖像画とボブ・マーレーやトム・ウエイツのポスターがその店の雰囲気を伝えているわけでそれだけで僕には和みの空間となるわけなのですが多分野澤氏の心にもなにか感じるものがあったのだと推測したくなるほどいつもに増して力の抜けた素敵なステージでした。

 「迷走」で始まったステージは多分野澤氏を初めて観るお客さんを驚かせるに充分なパワーとテクニックで目と耳を集めてその集中力を本編最後の曲「フェンダー・ベンダー」まで会場にいた人達の一人のパワーも落とさず一気に流れてゆき、MCに於いてもトム・ウエイツが来日したときのバンドのメンバー達とのフォー・ライフ・レコード時代に残した名盤「Kyoji-Travelin’」の録音時の話題や70年代初頭のコンサート会場でのフォーク・ファンとロック・ファンとの感情的音楽観などの話で当時を知るもの知らぬもの共々に興味深いおもしろ話でお客さんの爆笑を引き出して野澤ワールドに拉致してしまったのでした。
 一息付いた後のアンコールでの「笛吹童子のバラード」ではいきなり曲間にボブ・マーレーの「Get Up Stand Up」を挟み込んでのレゲエ・バージョンでお客さんの度肝を抜きグッドなバイブレーションを与えて最高の盛り上がりとなりお客さんも大満足な図。やめないでコールも起こり少しの休憩をとの野澤氏の希望もありしっとりとジョン・レノンに捧げる歌「たどり着く港を今日も」を歌い終わった後に約10分弱の間をおいて再び登場して得意の忍術話を枕に「万川集海」に突入。幻想的余韻を残してこの日のコンサートは終了しました。

 最近の野澤氏のギターは調子がとても良くてこの日のギターも安定感があり、音色も艶あり張りありで繊細な指っキングの技を冴えさせ聞かせてくれているように思います。
 それにしても演奏、歌、曲順そしてお客さんの愛情の4拍子揃ったすばらしいコンサートでした。
 野澤氏の魅力を最大限に堪能した10月26日@バー・461でした。


 おわり

back