2001.11.22  赤坂 Love   報告者 K.T.

出演  ヨシンバ  野澤享司  斉藤哲夫  

 都内では下北沢、高円寺、江古田、梅島と、主として環状七号線沿いにライブを展開してきた野澤享司が、今回は都心部のライブハウスに出演とのことで、万難を排して見物に行ってきました。場所は赤坂Loveという店で、“〜斉藤哲夫レコ発!〜昨日・今日・明日”と題された、斉藤哲夫がメインで、ゲストが野澤享司にヨシンバの皆さんというステージでござんした。
 まずヨシンバが高湿系の曲を7曲ほど演奏した後、短い休憩をはさんで野澤享司の登場であります。例のごとく1曲めの“迷走”でいきなり聴衆の度肝を抜いておいて、それからこれでもかこれでもかと野澤ワールドを展開するという流れでしたが、今回特筆すべきことは、音のでかさであります。野澤享司の演奏をこれだけでかい音で聞いたのは、私ははじめてでした。音がでかいとサイケ度がますますアップするのですね。ギターのボディや開放弦を叩く音が体にびんびん響いてきて、たまらない快感です。
 野澤享司の演奏曲目を挙げておきます。

1.迷走
2.悲しみは Blues で
3.Whiskey River Blues
4.上を向いて歩こう
5.大地の鼓動 〜 Come Together 〜 それでも Lucy は空に
6.Fender Bender Locomotion

 “それでも Lucy は空に”のヴォーカルが、たいへんな迫力で、圧巻でした。
 その後、斉藤哲夫が、前半は弾き語り、後半はヨシンバのメンバー3人をバックに従えて、じっくりと聞かせてくれました。中塚正人の“風景”のカバーとか、ヨシンバのコーラスがさわやかな“君が気がかり(完全版)”など、印象に残る曲が多く、さらには私小説フォークの名曲“野沢君”までやってくれて、もう大満足でしたぞ。最後の曲、“おお、スザンナ”には野澤享司がブルース・ハープで参加して、これがまたえらくかっこよかった。ヨシンバの皆さんには、年期の違いというかもしくは格の違いといったようなものをみせつける結果となったのではないかと、客席から感じ取った次第です。

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