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heart ドボン系ゲームのルール比較 heart

  1. プレイヤーの人数

    2人から6人が多く、中でも3人から4人を最適の人数にしているところが多い。
    (2〜5人[2][7][13]、3〜5人[4][6][8]、3〜6人[1][12][21]、4〜6人[11]、2〜7人[17]、3〜7人[22]、2〜10人[20])
    オンラインゲームではプログラムの制限上4人に限定しているようである[10]。 中には2人用に特化したルールも存在する[3]。

    「手役ドボン」においてはプレイヤーを2人から6人までと想定している。

  2. 札の使用枚数

    ほぼ全てのルールで、トランプカード1組52枚を使用する。
    ジョーカーの扱いはルールによってまちまちなので特に項目を設けて後述する。
    人数が多い場合は2組のカード使用を薦めているルールもある[11][20]。

    「手役ドボン」においてはトランプカード1組52枚を使用する。

  3. 開始時の手札枚数

    ルールによって3〜10枚とばらつきがあるが、5枚スタートが最も多いようである。
    (3枚[8][9][17]、4枚[4][15][21]、5枚[1][2][5][7][10][12][14][16][18][19][20][22][23]、7枚[6][11]、10枚[3])
    人数によって枚数を変えるルールも存在する[13]。
    プレイヤー人数を少人数で限定しているものは手札枚数が多い傾向にある。
    また、前回ドボンしたプレイヤーは少なく、ドボンされたプレイヤーは多く配るルールも存在する[4][8][15][20]。

    「手役ドボン」においては各プレイヤーにずつ4枚手札を配る。
    配る枚数はゲーム途中では変化しない。

  4. 最初の台札

    「ドボン」では台札によって出すカードが制限され、出したカードが次の台札となる。
    最初の台札は各プレイヤーに配った残り札(山札)の一番上のカードを台札とするルールが一般的だが、前回の勝者が自分の手札から任意に台札を決めることができるルールもある[7]。
    この場合は実質一枚減らすことができるのみならず、自分の戦略に従ったカードを出すことができるので非常に有利である。
    また、最初に札を出す権利を有するものは前回の勝者であることが多いが、出せる者から早い者勝ちというルールもある[4][12][21]。

    「手役ドボン」においては各プレイヤーに手札を配ったのちに残った札を山札とし、その中の一番上のカードを最初の台札とする。

  5. 出せる札の条件

    各ルールで共通しているのが、
    「台札と同じ数字もしくは同じスートの札を出すことができる」というものである。
    ただし、特定の条件下では出すことができる札に制限が掛かることがあり(例えば2縛りなど)、その場合は特定の数字しか出せないという状況もある。
    中にはルールでは同じ数字を複数出すことを認めており[3][4][5][6][8]、特殊な条件下では同じスートでも連番であればまとめて出すことができるものもある[13]。
    また、台札と同じ数字であれば順番に関係なく札を出すことが可能なルールもある[4][8][15][17][20][21]。

    「手役ドボン」においては通常台札と同じ数字か同じスートの札を一枚だけ出すことができ、上級ルール採用時にJの札を出すことにより一巡の間J以外の札を出すことを制限することができる。
    また、同じく上級ルールにおいてQの札を出すことで続いて同じスートの札を出すことができる。

  6. 札を出せないときの処理

    札を出せない(もしくは出さない)場合は山にストックしている札を取ることになる。
    このとき1枚だけ引くルールがほとんどだが、2枚引く[19]、出せる札が出るまで引くルールもある[6]。

    「手役ドボン」においては札を出さないプレイヤーは山から1枚だけ引く。

  7. 引いた札をすぐ出せるか

    「6.札を出せない処理」において、後者の場合[6]は出せる札が出た場合当然場に出すことになるが、前者の場合は引いた札を出せる[2][3][7][10][13][17][21][22][23]、出せない[1][5][8][11][15][20]というように分かれる。

    「手役ドボン」においては山から引いた場合出せる札であってもそのターンでは場に出すことができない。

  8. 山札が無くなったら

    ゲーム進行中に山札がなくなった場合、
    それまで場に出た札のうち台札を除いてよく切って再び山札として再利用して続行するルールが多い[1][2][3][9][11][15][20][21]が、
    滅多に起こらない状況のせいかルールに明文化されていない所も多い。
    また、「6.札を出せない処理」で出せる札が出るまで引くというルールの場合は山がなくなった時点でそのプレイヤーの負けとなる[6]。
    他にも、山札がなくなった時点で手札のみの勝負となり、出す札がなくなった時点でそのプレイヤーが負けとなるルールもある[13][18]。

    「手役ドボン」においては山札がなくなった時点でその回をノーカウントとする。

  9. 「ドボン」可能な条件

    ドボン系ゲームの条件としてとあるのでここで取り上げているルールの全てが特定の条件を満たせば「ドボン」もしくはそのほかの宣言を行うことで札を全て出しきることなくその回の勝利とできる。
    「ドボン」の条件で全てのルールに採用されているのが「手札の数字の合計」が「他のプレイヤーの出した札の数字」と一致する場合である。
    このとき、2〜10はその数字、Aは1、Jは11、Qは12、Kは13として数える場合が一般的だが、他の数字で数える場合もある[5][21]。
    また、手札が2枚のときに限り2枚の札を四則演算した結果の数値と一致した場合でもドボンできるルールもある[4][8][17][20][21]。
    他に、3枚以上であっても、加算または乗算の同一の演算子を使った結果の数値と一致した場合でも可というルール[4]や、1枚の時点においてその数字の累乗・累乗根に当たる数字が出された場合でも可というルールもある[17]。

    「手役ドボン」においては、札の数値は2〜10はその数字、Aは1、Jは11、Qは12、Kは13として数え、手札が1枚もしくは3枚以上のときは数値の合計、2枚のときは四則演算した結果と一致した場合にドボンすることができる。

  10. 返しの有無

    通常ドボンされたプレイヤーがその回の負けとなるが、「ドボン」されたプレイヤーも自分の出した札で「ドボン」の条件を満たすような場合、「返し」が発生して最初に「ドボン」したプレイヤーが負けに、「ドボン」されたプレイヤーが勝ちとするルールが多くのルールで採用されている[1][2][4][5][6][7][9][10][11][12][17][20][21][23]。
    また、一つの札で複数がドボンできるような場合、最後にドボンしたプレイヤーが勝ちとなり最後から2番目にドボンしたプレイヤーが負けとなるルールも存在し、これも「返し」と呼ぶようである[8][19]。

    「手役ドボン」においても「返し」を採用している。

  11. 引いた札で「ドボン」条件を満たした場合

    他のプレイヤーから出た札ではなく、自分の番のときに山から引いた札と手札でそのときの台札がドボンの条件を満たすときにあがることができるルール[7][11][18]。
    採用した場合、このときの負けはその台札を出したプレイヤーとする[7][11]か、全員が折半して払うかに分かれる[18]。

    「手役ドボン」においては、引いた札で条件を満たした場合でも「ドボン」が可能である。
    この場合の点数は他のプレイヤー全員で折半する。

  12. 札出しあがりの有無

    「ドボン」による以外に全ての札を出し切ることでその回の勝ちとするルール。
    本来のページワンのルールだが、ドボンに特化することで採用していないところも多い[2][3][5][8][9][12][15][18][21]。
    採用する場合基本的に札を全て出したものが勝者となるが、このときの勝者を無しとして、札を出し切ったプレイヤー以外の全てを敗者とするルールもある[4]。
    残り一枚の状態から出した札でドボンした場合、勝者にボーナス点(あるいは敗者にペナルティ)が付く場合もある[1]。

    「手役ドボン」においては、札を全て出してのあがりも可能である。

  13. 特殊札の有無・役割

    いくつかのカードには単なるスートと数字の組み合わせ以上の役割を持つ札が与えられることが多い。
    各ルールによってまちまちなので代表例を挙げると[6][9][10][14][17][20]、
    A:相手の順番を一つ飛ばす。2人でのプレイの時には続けて札を出せる。
    2:次のプレイヤーは2が出せない限り山から2枚引く。効果は誰かが山から引くまで累積する。
    8:好きなスートに変更が可能である。
    9:回転方向を逆方向に変える。
    他にも出せる札の制限を行ったり、同じスートの札を続けて出すことができるなどの効果をもったルールもある。
    また、ゲーム中にはこれといった効果が無いものの、得点計算のときに有利に(あるいは不利)に扱うカードもこの範囲に入れることができる。
    次項で取り上げるジョーカーも特殊札の一つであると考えることができる。

    「手役ドボン」においては、2は自分がドボンで上がったときに得点が大きくなるボーナスカードである。
    また、JQKの絵札はドボンされたときに払う点数が多く(被害が大きく)なる。
    上級ルールではさらに各絵札に役割が与えられ、Jは一巡の間J以外のカードを出せず、Qは同じスートの札をもう一枚出すことができ、Kはスートの変更を行える。

  14. ジョーカーの有無

    ジョーカーに関してはルールによっての違いが大きく、採用していないルールも多い。
    採用しているところではおおむね2枚のジョーカーを用いている[1][3][6][9][13][21]。
    ジョーカーを採用する場合、ほぼ例外なく特殊な役割が与えられる。例えば、
    ・ワイルドカードとして好きなときに出せる[3][9]
    ・上記に加えてスートの色を指定できる[6]
    ・ワイルドカードとして使え、更に相手にカードを引かせる攻撃札として使える[1][13][19]
    といったものである。

    「手役ドボン」においては、基本ルール・上級ルールともにジョーカーは採用しない。

  15. 点数評価・ドボンあがり篇

    大別して得点制[1][2][3][5][6][7][9][10][11][13][14][16][18][23]と、枚数増減制[4][8][15][17][20]に分けることができるが、中にはドボンした回数とされた回数によって評価を決めるルールがある[21]。

    得点制は点数固定のもの[10]、相手の札の内容で決まるもの[7][11][13][14]、自分の札の内容で決まるもの、その双方で決まる場合[2][5][6][16]や更に場の状況を加味して決まるもの[3][18]などがあり、ルール間の差異が激しい。
    特殊札に相当するものは通常の札よりも手札に残したときのペナルティが大きくなることが多い。
    ドボンされたプレイヤーではなく、その回の一番手札のペナルティの大きいものを得点の基準にするルールもある[1]。
    また、ドボンされなかったプレイヤーもドボンしたプレイヤーに手札に応じた点数を払う(そしてその合計もドボンしたプレイヤーの収入となる)ルールもある[8][13]。
    ほかに、点数をつける代わりにチップをやり取りするルールもある[9]。

    枚数増減制はドボンしたプレイヤーは少ない、ドボンされたプレイヤーはより多い手札を持ってスタートすることになる。
    そして規定枚数に達したプレイヤーが負けとなる。

    「手役ドボン」においては得点制を採用し、
    得点はドボンしたプレイヤーの手札の組み合わせ及び枚数、ドボンが生じたときに出された札によって決定される。

  16. 点数評価・札出しあがり篇

    当然ながら、「12.札出しあがりの有無」で札出しあがりを採用しているルールのみこの項目が適用される。
    札を出し切ってあがったプレイヤーが発生した場合は、他のプレイヤー各人がそれぞれ自分の札の得点を計算する。その結果、一番多いもののみが勝者に払う[1]、全員が払い合計が勝者の得点となる[6][7][11][13][14][23]パターンに大別される。

    「手役ドボン」においては、札を出し切ったプレイヤー以外の全員がそれぞれの手札に応じた点数を払いその合計が札を出し切ったプレイヤーの得点となる。

参考文献
[1]高杉親知氏 ドボンゲーム
(http://www.sf.airnet.ne.jp/~ts/dobon/)
[2]林虎雄氏 カードゲームルール集・ドボン
(http://www.page.sannet.ne.jp/mikotan/cardgame/dobon.htm)
[3]阿原一志氏 競技ドボン
(http://www.math.meiji.ac.jp/staffs/ahara/introduction/intro33.html)
[4]総帥氏 ニマイフェ・ドブ・タンキ
(http://www.tadaima.com/omi/htm/dobon.html)
[5]永宗宏一氏 ドボン
(http://www.sol.cs.ritsumei.ac.jp/~nagamune/dobon.html)
[6]喬佳氏 ページワン系ドボンの特殊ルール
(http://homepage2.nifty.com/kyouka_c/dobon.htm)
[7]heba氏 ドボン
(http://www.h-eba.com/heba/gamble/main15.html)
[8]ドボン
(http://www.os.rim.or.jp/~m-hosoya/contents/cardgame/dobon.html)
[9]What'sドボン?
(http://www3.airnet.ne.jp/taka/other/dobon/dobon.html)
[10]インフォシークゲーム ネットワークゲーム・ドボン
(http://game.www.infoseek.co.jp/rule/dobon.html)
[11]ゆぅ氏 カードゲームRIN普及委員会鳥取大支部
(http://unicorn.ike.tottori-u.ac.jp/1998/yumura/old/rin.html)
[12]ら・D氏 Let's play Page one!
(http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/7472/napo/pageone.html)
[13]Kitten氏 Laboratory・カードゲームを科学する(6〜8)
(http://homepage2.nifty.com/SAINT/KittenR/Labo-INDEX.htm)
[14]コヤッター氏 ドボンの極意(http://homepage3.nifty.com/mampo/dobon.htm)
[15]どぼん!氏 ドボンのホームページ(http://www.dobon.org/)
[16]Masaka氏 カードゲーム一般(http://homepage2.nifty.com/Masaka_HP/card.htm)
[17]せいば氏 トランプゲーム・ルール集1 ドボン(http://homepage1.nifty.com/seiba/card/dobon.htm)
[18]卓上ゲーム@2ch掲示板「トランプ雑談スレ(634-635)」
(http://game9.2ch.net/test/read.cgi/cgame/993135010/634-635n)
[19]トランプ@2ch掲示板「ルールのわからない人に親切な人が教えるスレ」
(http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/card/1093799583/n7)
[20]ドボン(JAVAアプレット)
(http://www.mercury.sannet.ne.jp/oo-mshr/dobon.html)
[21]賭博愛好吟遊奇人様ご提供のルール
(http://www5e.biglobe.ne.jp/~dobon/dobonrule_01.html)
[22]トランプスタジアム(http://playingcards.jp/game/dobon/rule.html)
[23]BUN BUN CARD ROOM(http://www.asahi-net.or.jp/~vz2t-anb/bunbun/index_j.html)

written by tsa
tsa_dobonlabo@excite.co.jp