●今回もフルメンバー参加!
ジルリル:近日パン屋オープン予定
センギ:穴を掘りたいけどなかなか掘れない
ブロシャール:ペイロアはモヒカンじゃない
ゼノン:たまに人間の姿に化けます
メック:戦場に壁を立てまくる
ククルカン:とてもグッドとは思えない発言多し
●前回のあらすじ
魔剣が分かたれた時のことを知る「金色の賢者」を探しに、その住処とされる洞窟にやってきた一行。
ステンドグラスゴーレム2体をなんとか倒して、奥の祭壇を出目20で調べようとしたところ、1分後に天から光がさしてき
てゴーレムが復活。さらに入り口から獣っぽいざわめきが聞こえてきた。いったん無実の死に戻ろうかとも思うが、祭壇 をもうちょっと調べようということに。 ●アティアグ戦
ククルカンがステンドグラスゴーレムを無視して祭壇を調べる一方、2体の超大型ライフリーチ・アティアグが洞窟の
入り口から現れ、残りのみんなを襲ってくる。
ライフリーチというのは、近くで治癒呪文を使うと吸収して自分のhpも回復しちゃうという能力(あふれると一時的hpにな
るのが卑怯くさい)。
前回の戦闘から時間がたってないので、フリーダム・オヴ・ムーブメントのかかったセンギが殴りに行く。
ゼノンは組み付かれながら殴り合う。ブロシャールは、ゼノンを巻き込んでフレイム・ストライク。
ゼノンのSRをギリギリ抜けなくてうまくいった。
ジルリルが「俺もそうすればいいのか!」とゼノンを巻き込んでアシッド・ストーム。
ゼノンは火も効かないけど酸だけは効くウォー・トロールになっており、SRも抜いて痛がるゼノン。
DM「(アティアグの攻撃が当たったあとで)魔法的にACは上がってますか?」
全員「……ふーん」
ククルカンはステンドグラスゴーレムに冒涜的な台詞を吐いて(ゴーレムにマインド・エフェクトは無効です)おびきよせ
つつ、祭壇の奥の壁を調べるとやっと隠し扉が見つかる。奥は下へ向かう階段になっていた。
ジルリルはスコーチング・レイやスーパーサンダーボルト(そんな呪文はない)を撃つ。
メックはセンギが殴られないように壁を立てたり、コンカッション・ブラストで攻撃。
ゼノンは繰り返し倒れながらも起き上がりこぼし状態で目を覚ましては殴る。
相手がセーヴを落としてデイズになるとおいしい!
しかしアティアグは400hpくらい与えてもまだ死なず、ついにセンギが倒れ、ゼノンもすぐには復活できないというピンチ
に陥る。
メックは攻撃力の高いクリスタルシャードを撃ちたいが、移動距離が5フィート足りない。
重装鎧を着てる意味はあまりないんじゃないか?と気づく。
累積ダメージが500近くになってようやく倒すが、ここでゼノンにクロース・ウーンズ撃ったら倒した奴が起き上がっち
ゃいそうで、面白いのでやめておく。
残りの1匹に組み付かれたジルリルがディメンション・ドアで脱出すると、今度はブロシャールが敵の前に取り残され、組
み付かれて残りhp2点というピンチになる。「それぞれ逃げて入り口で集合し、いったんテレポートで帰ろう」という作戦に なる。
ブロシャールを位置入れ替えでゼノンと入れ替え、なんとかブロシャールとセンギは入り口側へ逃げる。
ゼノンはおいしくないから放り出される。
放り出したアティアグは残りのメンバーがいる聖堂に入ろうとするが、聖堂の入り口に見えない壁があるかのようにビシ
ッとはじかれ、触手を引っ込めてその場でじっと待ち構える。
聖堂の中にいたジルリルが、ククルカンとメックを連れて入り口へテレポートするが・・・
76%で79を出し、「似た場所に出る」。
入り口まで0.5マイルということなので、ヤードとかをさんざん計算すると(こんなややこしい距離換算をやってるアメリカ
人は頭がおかしいとみんなで文句を言うが、メートル法じゃない定規の製造販売とかはアメリカでも法律違反らしい)出 口まで528マス。そこに61%の誤差が出るので、300マスずれたことになり、その方角を……
ジルリル「わかりづらい……」
DM「じゃあテレポート失敗するなよ!!」
ゼノンがブリンク・ドッグの姿を経由して聖堂に来て、大型のゴールド・ドラゴンに変身してみんなを乗せ、飛行で外
へ出ようということになる。
サモン・モンスターIでアティアグの機会攻撃を消費させてから突っ込むが、迎え撃ちされてドラゴンが組み付かれる。
乗っていた3人は振り落とされ、ゼノンはトロールの姿に戻る。
ジルリルが走って外に出て、先に外に出たブロシャールとセンギを連れてテレポートで聖堂の中に戻り、安全な聖堂で
一晩明かすということに作戦を変更。
ブロシャールとセンギが外が待っているとジルリルが走ってきて「これが俺のテレポートだ!」と言う。
やっと合流できる、と思った瞬間にジルリルが92を出してまたもやテレポートに失敗(テレポートは2発しかなかっ
た)。
インビジとフリーダム・オヴ・ムーブメントを駆使してやっと聖堂の中に帰ってくる。一晩休む。
ちなみにブロシャールはこの日、センギに改宗説教するのを忘れていた。
●賢者のもとへ
次の日、隠し扉の奥へ進むと大きなすり鉢状のホールに出る。直径240フィート、すり鉢の底まで高さは250フィート。
ぐるぐると下る螺旋階段を降りていくと、底は狭くなっていて、直径80フィート。
天井近くには高さ60フィート、底辺直径10フィートの竜巻(でかいエア・エレメンタル?)が浮かんでいる。
底の壁面にアーチがあり、大型の人影が見えた。
ディテクト・ソウツすると知力がなかった。近寄ってみるとクマのぬいぐるみ(というか剥製っぽいもの。剥製というと急に
怖くなるけど)だった。見回りしているコンストラクトらしい。
クマはディテクト・マジックをかけてきたジルリルに興味を示す。
敵意はなさそうで、巨人語が通じたので、挨拶して「エグゼードに会いたい」と言ってみると、「ここで待て」と合図したの
ち賢者を呼んでくる。
現れた賢者に、それぞれ自己紹介をする。
信仰術者が3人もいると聞いた賢者は「神を信じるものが、この神に見捨てられた地にやってくるとは」と言う。
「魔剣が分かたれたときのことを知りたい」と頼むと、「知らない」と嘘を答える。
そこで我々にかけられた呪いのことを話して、助力を求める。
ブロシャール「我々のことだけならいいが、このままでは魔剣が復活し、次元界全体を巻き込む大きな戦いになってしま
う」
賢者「愚かしい、所詮は定命の者の考えることか。魔剣をめぐって動いているのは邪悪だけではあるまい。お前たちは
神にあやつられてここに来たまでよ。お前たちは神にすがって生きればよかろう。私はお前たちの助けになれない」
センギ「なぜここは神に見捨てられた地なのですか?」
賢者「神に捨てられ、神を捨てて、私は自らのためにここに隠れ潜む」
ククルカン「それは、多面体で力を手に入れたゆえに?」
賢者「確かに私は多面体パズルの勝者だが、なぜそんなに私のことが気になるのかね?」
センギ「あなたが我々のすがる助けだからです。あなたはなぜここにいるのですか?」
賢者「私は勝者であることに意味がある」
ブロシャール「次元界全体の争いになれば、この土地も無事ではすみませんが」
賢者「それがさだめなら、そうなればよい」
ククルカン「それはあなたも神の決めた筋書きに従っていることになりませんか?」
賢者「そうなってもよい、というのは私が決めたことだ」
ゼノンが「私たちは神にあやつられていると、あなたには見えるかもしれないが、私たちは自分でここに来ることを選ん
だ。私がここにいるのは呪いの痣のためではない、定命のものが神に害を与えられるのを、見過ごすわけにはいかな い。私は痣がなくてもここに立つ」というような高貴な台詞(あまりちゃんと覚えてなくてすみません)を言うと、みんな もそれに呼応する。
交渉に成功し、賢者は覚悟を決めたような表情で「お前たちには覚悟があるのか?」と聞く。
「あります」と即答するセンギ。ほかのキャラもそれぞれ(FEARゲーっぽく)かっこいい決め台詞を言う。
賢者「ではその覚悟を見せてもらおう、私を打ち負かせ。私が何者かを知っていれば容易なはずだ」
それはつまり、賢者が多面体から持って出てきたパワーである勝者の証を奪えば、我々が勝者になれるってことか
な?と考える。視認してもごく普通のメイス、クロークとかヘッドバンドとかしか持っておらず、それらしいものはない。た だ、アーティファクトか何かを持ってるかもしれないから、メックがディテクト・マジックに集中する。
バフしていいよと言われたので、3ラウンドかけて準備する。相手はストーンスキン、グレーターMW、グレーター・ミラー
イメージをかけている。これ以上は敵がどんどん強くなりそうなので戦闘開始。 ●覚悟を見せる戦闘
まず賢者が最初に動き、「戦いの無力さを知るがよい」と言いながらフレンド・トゥ・フォーをかけてくる。味方を攻撃する
幻術で、味方にダメージを入れたら治る。
ジルリルとセンギがかかるが、混乱している(正確には「惑乱の効果を受けている」)ことが見破れない。
賢者はさらにクイッケンのシールド。これでミラーイメージをマジックミサイルで消せなくなった。
呪文がかかったジルリルはマジックミサイルでセンギを撃ち、センギはメックを殴って大ダメージを与え、血を見て我に
返る。
ブロシャールとメックがそれぞれディスペルマジックするが、ミラーイメージは消えず、見た目は変わらない。
ただ、サイオニック・ディスペルは術者レベルを20まで上げられるし何回も撃てるのですごく強い。
賢者はジルリルにディシプロカル・ジャイアをかける。
25レベル分の呪文がかかっているので、25d6ダメージがくる。
ジルリル「だったらd6が平均3なら……」
DM「私にアベレージ出せって言ってる?」
ジルリル「言ってるよ! 悪い!?」
セーヴに成功して半減したので96点の半分で48点、ギリギリ生きてる!
さらに賢者はクイッケンでフレンド・トゥ・フォーをかけてきて、センギはまた失敗。
「(僕は)マスターの手先ですから」
センギはあわやメックを殺しかけるが、残り2hpで生き延びる。
向き直って賢者を殴ろうとすると「にわかの移動」で逃げる。
ククルカンは戦闘を離れてこっそりと奥へ続くアーチをくぐった。
上に描いてあった4つのルーン(心術2つと死霊術2つ)が発動して、うち3つがSRを抜くが、セーヴが45とかで
全部効かない(ほかの人の参考にならない数値)。
奥には通路が伸び、さっきのクマが奥のドアの前に立ちふさがっている。
ジルリルはチェイン・ライトニングを撃って、賢者のミラーイメージを巻き込んで一気に消そうとするが、ミラーイメージの
説明文に「攻撃ロールが成功したら消える」とあるから、実はマジックミサイルでも消えないんじゃないか?とい う説が浮上。それメチャメチャ強くない?無視界戦闘強くね?
さんざんSRDとか呪文の記述を調べたうえで、マジックミサイルでミラーイメージは消えると今まで判定してきており、
「strike」という単語で命中しているので、チェイン・ライトニングも効くという裁定が下る。
賢者は実は直接殴ったほうが強いんだけど、あえて直接攻撃呪文は使わない主義。
できるだけ直接ダメージ呪文を使わずに困らせるというコンセプト。
センギ「でも間接攻撃呪文だけで100点くらい与えてるよ」
賢者がディメンジョン・シャッフルを使うと、ゼノンとセンギが消えた。
あらかじめアンティシペイト・テレポートがかかっていて、再出現を遅らせたようだ。
賢者「お前たちの前衛はいなくなったぞ」
「まあよくあることですから」と言ってククルカンはクマのマスにもぐりこみ、扉を開けようとする。
しかし開錠30でも無理だった。
35を出すにはd20で16を振らないといけないのでいったん戻り、ジルリルがノックのスクロールを持ってるとのことなので
もらいに行く。
賢者はブロシャールとメックを取り囲むように効果範囲拡大したリージョン・オヴ・センチネルをかける。
これは幽霊の兵士がびっしりと出てきて機会攻撃を誘発するといっせいに攻撃をしかけてくる呪文。
これでブロシャールはほとんど何もできなくなる。
さらにクイッケンのマジックミサイルをジルリルに撃つが、ママからもらったブローチのおかげで平気だった。
メックは、アンティシペイト・テレポートが切れたら前衛が戻ってくるだろうと狙って賢者にディスペルを撃つが、ミラーイメ
ージもアンティシペイトも切れない。さらにジルリルがグレーターディスペルしてもダメ。
賢者は「ダメージ出したくないんだけど」と言いながらクイッケン・エンパワー・マジックミサイルを、ちゃんと7レベルスロ
ットを使って撃ってきた。
さらにウォール・オヴ・フォースで戦場を分断。前衛が帰ってきたら壁の向こうに出る仕組みだったが、ジルリルのディス
インテグレイトで解除。
3ラウンド後にやっと戻ってきたゼノンとセンギはまたもやフレンド・トゥ・フォーにかかり、怪獣対決となる。
センギはセーヴのたびに出目がずっと2とかで、今までまったく敵を殴れてない。
ブロシャールは「この呪文が飛ぶたびにセンギがおかしくなる」と、リーチでリサージャンスをとばす。
センギにだけヘイストがかかってなかったので遠隔接触が当たった。
センギがフォースケージに閉じ込められたので、ククルカンがリミテッド・ウィッシュからのディスインテグレイトで壊す。
するとついに賢者が普通にセンギを殴り始めた。
術者レベルがあんなにあるのに(20はかたい)、攻撃回数が4回もある。いったいレベルいくつなんだ?
これでセンギはhpマイナスになり、ジルリルも痛いディスペルを撃たれて倒れる。ピンチ。
なんとかジルリルを起こして、ウォール・オヴ・フォースで敵を壁の向こうに押しやり、ひと安心。
ひと息ついて回復とかしてると、向こう側で賢者はリミテッド・ウィッシュからヒールを使い、サンダーフィールドをかけて
やる気まんまんの様子。
ククルカンはジルリルのハヴァサックからノックのスクロールを取って奥へ進む。
応接室があり、左右に部屋が伸びていて面倒くさい。
1人で探検モードに入るが、ずーっと通路と部屋が続いていてグッタリする。地下へ降りていくと、狛犬(ウシャビットとい
って盗みを働いたものに呪いをかけるらしい)2体に守られた金庫があり、金貨や宝石が見つかる。
2ラウンド費やして宝物をディテクトマジックしたが、微弱なオーラが1個あるだけだったので、いったん戻ってくる。
賢者は壁の向こうで螺旋階段を登り始める。上は空いてるからこっちに戻ってきそう。
ゼノンが飛んでいって「まだやりますか?私たちを試すのが目的なら、それはもう達せられたはずだ」と話しかける。
賢者「しかしお前たちは一生私に勝てないだろう」
ゼノン「あなたに勝つ必要性が感じられないのですが。私たちの目的はあなたに勝つことではない」
賢者「勝たねばお前たちの目的は達成できない」
力任せではないようだし、やっぱり奥に行って探すべきでは?
ということになるが、アーチをくぐるにはシンボルが邪魔。ジルリルがディスペルするが出目がふるわない。
1人で賢者の前に立ちはだかったゼノンに対し、賢者は「戦いの真意を知ることができないものはさっさと逃げ帰るがよ
い、このままでは死人が出るぞ」と言って攻撃。
残りのみんなは奥へ行こうとする。
「ガチでやろうではないか、肉体だけの戦いだ」と賢者がアンチマジック・フィールドをかけると・・・
人間になって地面にぽてっと落ちるゼノン。
ただのひ弱な人間になった……。2回ほど殴られれば軽く死ねる。
(ここでセンギPLさんは時間なので帰宅)
ブロシャールは「この戦いはもう負けだ」と思い、ゼノンを助けに行こうとする。
ジルリルは「我々が犠牲になってもククルカン1人を勝たせるという覚悟を見せ、パーティとしての勝利を目指すという手
もあるのでは?」と思い、ククルカンにメールで「ゼノン素あらわる、どうする?」と送る。
ククルカンはさんざん悩んだ末、自分が戦場に戻っても降参する以外何もできないので、さらに探索を続けることに。
メックが壁の上からゼノンにタイムホップをかけ、アンチマジック内でのサイオニックなので50%ミスチャンスを成功し、
ゼノンを未来に11ラウンド飛ばした。
賢者が螺旋階段を登って壁のこっち側に降りてきたので、メックとブロシャールはジルリルのところに集合し、ディメンシ
ョン・ドアでククルカンを追って部屋の中へ移動。大捜索大会が始まる。
賢者は追いかけてきて「ただのこそ泥だったか」と手近なブロシャールに襲いかかってくる。
追い詰められたブロシャールが「隠された勝利の証を手に入れることが我々の勝利ではないのか? つまり、多面
体パズルからあなたが手に入れたものを手に入れれば我々の勝ちだ」と呼びかける一方、ククルカンはさらに奥へ移 動しながら「わたしたちこそ泥じゃないよ!その証拠に宝物には手をつけてないし」とか言いながらド アを開ける……するとドカーンと爆発が起き、ひとかけらも説得力がない。
賢者「なんと愚かな冒険者たちだ、私が多面体を出るときに持ってきたものなどただのマテコンポーチしかないというの
に。宝物目当ての愚かな冒険者よ」
と、目の前のブロシャールを切り捨てる。コンプリート・デス。
●答えとさらなる謎
一同衝撃を受け、いったい賢者は我々に何をさせたいのか?とみんなで悩む。
わかった!と叫ぶジルリル。
「あなたは戦いをやめることによって勝利した、だから私も戦いをやめます」
と装備をはずす。
すると賢者はメイスをしまい。
「仲間が1人死んでやっとわかったのか。私は戦いから逃げることで永遠の戦争をやめた(勝利した)のだ」
そういうことだったのかー。
賢者はブロシャールの死体を奥の部屋の祭壇へ運び、トゥルーリザレクションしてくれた。よかったよかった。
ククルカン「全然わかんなかった、ジルリルがやっぱ一番賢いよ」
ジルリル「これでテレポート2回失敗の元は取ったな」
ゼノンも戻ってきて、応接室で話を聞く。
さっきのクマがお茶を運んできてくれる。
ククルカンが「いいクマですね」と褒めると、ピクピクと微妙な反応を示す。
ちなみに部屋捜索をしているときに、作りかけのクマがいっぱい寝かせてある部屋があった。賢者はクマ好きなのか?
賢者「話を聞けば、神にあだなすことになるかもしれない。お前たちにその覚悟があるのか?」
ククルカン「ブロシャールはまずいんじゃないの? パーティを抜けてもいいのよ?」
ブロシャール「我々が目指す結末は、神にあだなすことはないと思っている」
ゼノン「我々が神を信じるように、神は我々を信じ許すだろう」
賢者が語る。
「私はもともと、コード信徒に作られた少し強いアイアンゴーレムにすぎなかった。かの魔剣と出会ったのはゴーレムの
時だったので、記憶というより、私の体に宿る記録しかない。ただ1つわかることは、わが主人であるパラディン――い や、聖騎士が犠牲になったことだけだ。もはや名前もわからないが。わが主人は自らの体に魔物を宿し、自らの体を封 印の糧として魔物を封印したのだ。封印のために魔物と一体化したが、魔物の力が強くて彼は堕ちてしまった。
その魔物が使いし剣、それこそがヒュドラだ。しかしその剣は魔物の剣であり、聖騎士の剣でもある。
最後に彼は神に祈りを捧げ、神は祈りに答えた。彼の名が二度とこの世に出ないように、悪魔に変わってしまったとい
う汚点を残さないように、そして封印が破られることがないように、彼の痕跡を世界から消した。
私はその戦闘(聖騎士が神に祈りを捧げたときのこと)のかすかな記憶を宿している。私が覚えているのは、(外方次
元界の)下層を流れる河が遠くに流れている光景、吹雪がふきすさぶ荒涼たる雪原であった。
そのほかに覚えているのは、パラディンの仲間として高位の魔法使い、おそらくバードと思われる仲間、もう1人よくわか
らないが私を治してくれる人がいたことだけだ。私はパラディンを補佐するために作られた。
その戦闘で、我々は魔物たちの軍勢と戦っていた。複製の軍勢がその場にいて、仲間割れも起こしていた。その戦い
の最後にパラディンは封印された。封印を施したのは魔法使いであり、コードがしたのは彼にまつわる記憶をすべて消 したことだ。仲間の記憶からも消え、私の中にだけ記録として残った。
その時点ではっきりとした意識はなかったのだから、その後彼の仲間たちがどうなったかはわからないし、名前もわか
らない。
次に私が目覚めたのはアケロンの研究所だった。私に意識を与えて目覚めさせたのが誰かはわからない。そこには
自分と、自分の配下となる大量のコンストラクトしかいなかった。その後は戦い続け、ついに戦いがむなしくなり逃げ出 した」
聖騎士は封印される直前に剣を手放した。私のおぼろげな記憶では、彼が黒いポータルの中に吸い込まれていく直前
に、剣を落とした映像が残っている。そのときに剣は自動的に9つに分かれて飛び散ったようだ。その光景を見ていた のはもう1人いたようだが、思い出そうとしても黒い塊になっていてわからない。仲間のウィザードかバードかもしれない し、違う人かもしれない。おぼろげだし、時間軸も前後しているかもしれない」
聖騎士が宿した魔物を知っているか?と聞くと、賢者は「雲のようにでかい」ピット・フィーンドの絵(注:あくまでイメージ
です)を描いてくれる。
雪原の場所は九層地獄のどこかじゃないかということで、この建物の中にある書庫を貸してもらって調べる。
ぱっと思い浮かぶのは、五階層目のステュギュアと、八階層目の“もっとも過酷な冷気の世界”カニヤ。ちなみにここは
毎ラウンド3d10の冷気ダメージを受けるらしい。
※皆さん地獄本を読んでおきましょう
以下、まだ不明瞭な考え
聖騎士が祈願した「記憶を消してください」という願いにコードが答えただけで、剣を封印したり隠したりするのは別にコ
ードの範疇ではないのだが、一応自分のお膝元で剣の中心部を保管してあげてた。それを我々がうっかり解放してしま った。せっかく隠したり封印したりしたのに、お前ら何してくれてんのよ、ということか。
封じられた魔物=巨大なピット・フィーンド=グラディカス?
封印直前に魔剣を手放したのは、パラディンの意志ではなくて中の魔物の意志かも?
「この剣が残っていればいつか復活できる」と。
悪魔たちは雪原で封印を破り、パラディンの中の魔物を蘇らせようとしているのでは?
●次に我々は何をするべき?
神の言葉を思い出してみる。
「最後の使い手」はこのパラディン+魔物であろう。
ピピンたちに遺跡のことを教えたバードが聖騎士とつながるだろうか?
九層地獄の雪原に行くことはできるだろうが、行って何をするのか?
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