「次元界めぐりキャンペーン」
<第21回>
(2008.8.30/DM:DM-SKM/執筆:アニマさん)


●今回もフルメンバー参加!

ジルリル:ホッピング大好きレッド・ウィザード

センギ:強すぎる牛戦士

ブロシャール:文字通り「光り輝く」ペイロアの信徒

ゼノン:不死身の清貧シェイプチェンジャー

メック:よく死にかけるテレパス/クレリック

ククルカン:厄介ごとを引き起こすピクシー


●前回までのあらすじ

我々「グレート・エンデュランス」は魔剣ヒュドラの呪いを解くため、ヒュドラが分かたれた時のことについて調べている。
「多面パズルの勝者を追え」との神託に従い、ホッピング・メイジから情報を得て多面体に渡り、「何かを持ち出して逃
げた」と言われるエグゼード(意識を持ったゴーレム)を追ってハデスの「無実の死」市にやってきた。
ここではエグゼードは「金色の賢者」と呼ばれているが、その住処を知るには「無実の死の、影の玉座に座る者に会え」
とのお告げ。しかし、裏支配者について調べようとすると商人たちはみな口を閉ざしてしまう。


●不法侵入

影の支配者とは、広場に石像が建っているハーフエルフの戦士ヘリオンのことであろう。
待ち合わせをしてるふりしてその像を調べるが、あやしいところは何も見つからない。
前回の情報をひっくり返していると、ジルリルPLさんのメモに「メリー・ディブラン」という謎の名前が見つかる。いったい
どこの女だろうか?

今日は誰も「次元界の書」を持ってないとわかると、DMが「買えば?」と言う(今日のセッション会場はR&Rステーション
だった)。ASIDさんがさっそく買いに行くが、なかった。
絶版の人気商品なので見かけたら即買うべきですよ!



直接市長に会えばなんとかなるのではないかと思い、みんなで市庁舎に行く。
中には受付のおばさんが1人しかいない。
「市長に謁見したい」と言っても無視するので、みんなでカウンターを乗り越えて奥へ進む。
やる気のない衛兵2人が、さすがに「立ち入り禁止だ」と言って止めにかかってきたので、交渉してみるが全然通じな
い。
ジルリルが「俺が本物の交渉を見せてやる」と言ってホッピングを取り出し、跳び始めると、「面白いことをしたやつは
重罪だ」と言われる。この街ではバードの歌とかも禁止されているらしい。

常に無気力な状態に町を保つってことらしい。

衛兵の注意がジルリルにそれたところでククルカンが奥へ続くドアの鍵を開け、ゼノンがドアを開ける。
センギ、ジルリルの首根っこをつかまえて「容疑者は確保したから通してくれ」と言う。
強制的に友達になる魔法とか眠らせる魔法とかがあればもっとスマートに話が進んだ気がするんだけど、そういう手段
がなかった。交渉とか威圧とかはいい目が出ず、らちがあかない。もう非致傷攻撃で殴るか、という話の流れになる。

威圧は失敗すればするほど対敵的になるので、再挑戦はほとんど無意ないですよ。

すると衛兵に呼ばれて、入り口からウィザードとファイター2人が入ってくる。
コンフュージョンが全体に飛んできて、ゼノンとメックとジルリル(と衛兵2人)がかかり、ゼノンは奥へ向かって走って逃
げる。それを見たククルカンがディスペル。
メックはブロシャールにコンカッション・ブラストで攻撃、ノーセーブで17点ダメージ。
ジルリルは立ち尽くしてぺちゃくちゃしゃべりながら、「つまんないなー、ディスインテグレイト撃たしてよ」などと言って
いる。ブロシャールがリサージャンスをかけるも、やはりジルリルはセーヴ失敗。よほど仲間にディスイン
テグレイトが撃ちたくてたまらないらしい。

センギはウィザードを殴るが、ディスプレイスメントか何かで当たらない。逆にエナベイションを撃たれ、マイナス4レベル
される。
ククルカンがウェブでニューカマーたちを閉じ込めたが、センギがファイターを薙ぎ払ったところ、ヴィシャスの致傷ダメ
ージで気絶させてしまう。ブロシャールが慌てて治療する。
不法侵入した上に傷を与えるなんて高貴な善としては許されないので、ゼノンがセンギに武器落とし。
手が空いたセンギはウェブの中に入っていってウィザードに組み付く。

ククルカンは混乱したままのジルリルのそばで待ち、ファイアーボールを発動しようとした瞬間に構成要素を手から掏り
取って止める(この技はいろいろと危険なので普段は使わないことにしよう)。

センギに組みかれたウィザードは、ディメンション・ドアで建物の奥へ逃げる。
ゼノン「なんかセンギが組み付いてた敵が静かになったんだけど、殺してないよね? 気絶してるだけだよね?(ウェブ
の中なので見えない)」
センギ「やりすぎて消えちゃった」
ゼノン「えー」

ジルリルはプロシャールからディスペルされ、メックに攻撃されたので、メックにディスペルをかける。
ジルリル「なんか役に立つと楽しくないなー」

ウィザードは狭い通路にスティンキング・クラウドを放ち、みんな視界が通らなくなる。
衛兵のうち1人は逃走を続け、2階へ登ってってしまう。
残りの1人はまだ混乱状態なうえに吐いており、そいつが通路をふさいでいてゼノンは奥へ行けない。

グダグダ状態ので、謝って市長に会わせてくれとなだめすかしたり「これ以上やっても傷つくだけですよ」と威圧したり
するがうまくいかない。
交渉するにしても、我々は裁判を受けたら犯罪者の身なので、そこを考える必要があるとDMに説教される。犯罪を許
してもらううえに情報ももらいたいという、相手にメリットのない交渉を持ちかけても無駄。

結局、ホッピングの罪はともかく、不法侵入は罰金か禁固ということなので1人200gpずつを払い、傷つけたファイターへ
の慰謝料も200gp払ってなんとか許してもらう。


●市長謁見

ウィザードが言うには、「ヘリオンという名前は知らないが、あの像に似た人は知っている」とのこと。たまに市長に会い
にくるらしい。
市長に会わせてくれと頼むが、市長はそんな怪しい冒険者風情には会わないとのこと。
ただ、ブロシャールはメカヌス市民の証明書を持っていて身分がしっかりしているから、1人でなら市長に会ってもよいと
許可される。

ブロシャールの魔法のアイテムは取り上げられるので、鎧やタイツを脱いで法衣を着る。
ジルリル「タイツ脱いだら履いてないというオチはないよね?」
ブロシャール「この番組はテレビ東京で夕方6時からやってるから大丈夫」
センギ「そのわりにはずいぶん味方攻撃したりしてるよね」

ブロシャールはミリキ・カイナー市長のところに通される。
退屈そうに座っている若い美女だった。
ブロシャール「実は金色の賢者に会いたいのです」
市長「そのためにずいぶんなことをしてくれたみたいね、まぁ別にいいですけど」
ブロシャール「市長のお知り合いらしいハーフエルフの勇者の人に会えばいいと神託を受けまして……(ここの重要そう
なポイントで真意看破に1を振る)、なんとかその方を紹介していただけないでしょうか? お礼は考えております。私
に協力できることがあれば……あるいはお金でも」
市長「そんなの面白くないわ、何か面白いことをしなさい」
ブロシャール、グレート・エンデュランスの珍プレーを話す(演技19)
市長「あなたは彼のように面白い話をするのね。明日彼はこちらに寄ってくれるそうなので、また来なさい」
ブロシャール「(戻ってきて)ジルリルのおかげでアポがとれたよ」

ククルカンはその夜、外から市庁舎の建物を見張る。とはいえアラームがかかっているので近くには寄れず、隣の建物
の屋根の上で聞き耳を立てるだけ。ゼノンの変身したシャドウ・ドラゴンも一緒に隠れている(太陽光の中以外では完
全視認困難)。特に何も起こらない。

次の日、ブロシャールが再び市長の部屋に行くと、市長の隣でハーフエルフが歌っていて、市長はうるうるしながらそれ
を見上げている。
ブロシャール「惚れてる感じですか?(真意看破でまた1を振り、わからない)
DM「空気読め!

退屈な仕事において彼は彼女に様々な楽しみを持ってきてくれる存在らしい。

ハーフエルフ「私に何か?」
ブロシャール「単刀直入に申し上げまして、金色の賢者に会いたいのです」
ハーフエルフ「会いたいなら会いに行けばいいじゃないか」
ブロシャール「しかし住んでいる場所も知りませんし、もしよろしければ紹介状などもいただければと」
ハーフエルフ「別に僕は彼と知り合いってわけじゃないけどね。で、代わりに何をくれるの?」
ブロシャール「多少の持ち合わせがございます(500gp渡すが交渉で1を振る)」←なんでこんなに1振ってるんだ……
ハーフエルフ「それじゃつりあわないなぁ」
結局800gpに上乗せして手を打つ。ハーフエルフは紙に地図を書いてよこしてくれた。やばそうなモンスターが出るとい
うことも書き添えてある。


●岩山探索

おいしいごはん(ヒーローズ・フィースト)を食べてから出発。
入り口で衛兵に「我々が帰ってきたらちゃんと入れてね」と念を押し、ウィンドウォークをかけて(5人しかかからないの
で、ゼノンはシャドウ・ドラゴンの姿で飛んでいく)時速15マイルで30分飛ぶ。

地図によればこのあたりだと思う岩場に着く。
降りる前に見下ろすと、木がざわざわとうごめいている。これはハデスに捕らえられた魂の成れの果てであるという。
請願者たちは最後は木になってしまい、風にゆすられては悲鳴を上げるのだそうだ。

谷を通る獣道に降り立って足跡などを探すと、いろんなクリーチャーがいそうな痕跡はある。
「ブロシャール、だまされたんじゃないの?」と言っていると小石が転がってきた。地面が揺れた気がする……と、岩壁
をつきやぶって超大型の人怪が登場。
「バンダースナッチ」という名前だとわかる。

アリスの世界では無敵に強いヤツなんだけど、逃げる? 
でもいったん逃げたとしても、目的地がここなんだから戻ってこないといけないんじゃない? 
じゃあやる? などと相談するも、ウインド・ウォークで逃げるには飛び立つまで5ラウンドかかる。
敵は間合いが6マスもあって組み付き強化があるとのことなので、とりあえず時間を稼ぐためにジルリルが穴の出口に
壁を立てる。

アリスのバンダー・スナッチ(大人)だよ♪
(以前、Lapinさんがゲストに来た時に用意していたやつ)

メックはブロシャールを連れて崖の上にディメンション・ドアで逃げる。
ククルカン、「パーマネントイメージ!」と言いながら石壁を立て、相手の知力が低くて幻影だとわからないことに賭け
るが、敵はものすごいジャンプ力で30フィートもある岩壁の上に飛び乗り、ブロシャールに組み付く。

ヒュージサイズの垂直リーチからすると結構飛べるんですよ。
まあ、大人なので技能ポイントつぎ込んで、達成値は軽く50超えてたけど・・・
ちなみに彼はグラップル中でもペナルティなしで移動と穴掘りが可能なので、
組みつき>跳躍>穴掘り>お持ち帰り・・・で各個撃破。
というコンボ技を持っていた。


機会攻撃で組み付けばその前に落とせるのでゼノンが試してみるが、敵は組み付き対抗判定で63と言ってくる。命中
値からも推測して、BAB+筋力は36ほどあると予測される。

トロルに変身しているゼノンならば「こいつには殺されないから大丈夫」とのことなので、ブロシャールとゼノンを入れ
替える。メックは自分にフリーダム・オヴ・ムーブメントをかけて逃げる。
ゼノンは組み付きから脱出するが、バンダースナッチはトロルを食べたくないので、逃げるメックにものすごいジャンプ
力で追いすがってくる。メックは今にも食べられそうになるが、バンダースナッチにククルカンのレッサーコンフュージョ
がきき、1ラウンドぺちゃくちゃしゃべった。

この1ラウンドの間にみんなで飛んで逃げる。途中でメックは突撃をくらってピンチになるが、なんとか逃げおおせる。


●ミスリード

こんなのモンスターがうろついてるところでどうやって探そうか、と相談していると遠くの岩山に人間の賢者のような姿が
見えたので、ククルカンが近づいて遠くからメッセージで「賢者よ」と呼びかけたら、警戒されてテレポートで逃げられ
てしまった。
ククルカンは
「警戒しないでください、私はその気になれば気づかれずにあなたのそばに行くこともできましたが、警戒されな
いようにこうして遠くから声をかけたのです」
と言ってたんだけど、こうしてあらためて文章に起こしてみると、こんなこと言って近づいてくるやつがいたら誰でも
逃げるわ(笑)

普通は逃げます(w

その賢者ふうの人間がここまで来たときの足跡を追跡してみると、3時間くらいずっと歩いた末に泉に到着した。足跡は
泉のふちに着地したような感じでとぎれている。

すると、泉の中で大型のウォーターエレメンタルざーざー泣いている
ククルカンがそばに行ってクッキーをあげたら、クラッシング・ディスペアがかかって悲しい気持ちになった。
これは「悲しみの精霊」で、もう1体現われて2体になった。
ククルカンが悲しくなりつつもコンプリヘンド・ランゲージをかけようと触りにいくと、「水にひきずりこもう」と話し合って
いることがわかる。

敵はフレイム・ストライクならぬウォーター・ストライクを撃ってきて、反応セーヴ24でも無理で15d6ダメージもくる。
52点全部がディバインダメージ。これはやばい!
たぶん1発しか撃てないだろうけど、それでも2体から2発来たら終わる。

さらにブロシャールに殴りかかってきて「ブリリアント・ストライク」と言うと、善へのダメージが6d6追加される。
ブロシャールはヒーローズ・フィーストの追加hpも入れて残りhpが12だったところへ22点ダメージを受け、きっかりマ
イナス10に!
メックが切り札のパワーストーンからベンド・リアリティサイオニック・リヴァイヴィファイし、さらにククルカンがリミテッ
ト・ウィッシュからのヒールで復活させる。

ジルリルはマキシマイズファイアーボールを撃って60点ダメージを与える。
センギとメックが前に出て1体ずつ引き受け、殴り合う。善のゼノンにはダメージががんがんくるが、代わりに敵のDR15
は善属性で抜ける。エレメンタルなのにイビルなの!?

ジルリルのチェイン・ライトニングもきき、1体倒したところでもう1体は降伏した。
悪のエレメンタルだが、属性が悪なだけで、悪魔のようにもとから悪なわけではない。改心の可能性はある。
ゼノン「許してやろう」

「金色の賢者を探しに来たんだけど」と尋ねると、「山奥に住んでると聞いたことがあるけど、ここに来たことはない」との
返事。
さっきククルカンが見かけたのはチェンジリングのいかさま師だったとわかる。

「そのチェンジリングを追うことは、金色の賢者を見つけるという目的において吉か凶か」とブロシャールがオーギュリイ
すると、凶と出たので、さっきの岩山まで戻る。

ここでそれを使うのは間違いだと思うな。
使うなら足跡を追跡しようとした時点かと・・・

隠れ家がポータルか何かだったらわかるかも、とのことで直径60フィートの円のディテクト・マジックを上空から放ちつつ
空を飛び、、計108分も精神集中するが見つからなくて疲れるククルカン。

ジルリルの斬新な案
「携帯を1つ枝からぶら下げておこう。誰かに拾われてなくなったら、その携帯あてにメールを送る。相手とまず
はメル友から始めよう!」

斬新だ(w)
このキャンペーンきっての斬新アイデアだと思う(w)



●隠れ家?

頂上に向かって飛びながら地面に変わったところがないか探すと、大きな洞窟を発見。なーんだ。
堂々と明かりをつけて入る。
自然洞窟の奥は人の手が入ったつくりになっており、大きな部屋に出る。両側に明かりのついた豪華な部屋で、両脇
ステンドグラスの向こうにも明かりが置いてある。壁や床は粗く削ってあり、椅子や調度はない。
ほとんど使われていない感じ。

ククルカンが「お邪魔します」と入っていくと、左右のステンドグラスが2体のステンドグラス・ゴーレムとなって襲いかかっ
てくる。これのミニチュアがすごいきれいでカッコよかった。

DreambladeのStained-Glass Angel
ずっと使いたかったフィギュアの一つです。

クリティカル強化を持ち、呪文抵抗ができるすべての魔法はきかず、強大化されてることがわかる。

敵の攻撃ロールは50と言われ、
「またそんなのか!」
「なぜこのキャンペーンではACに意味がないんだ!」と一同憤るが、
センギのダメージがものすごいため敵のHDを上げねばならず、畢竟BABも上がるという仕組み。
ただ、敵のACは23か24と低くて当たりやすい。

そろそろ慣れようよ(w
(それだけのパワーを持っているんだから)覚悟を決めよう。

センギがアダマンティンのスパイクト・チェインでひたすら殴り(敵は高速治癒も持っており、なかなか落ちない)、ゼノン
は武器がアダマンティンではないのでダメージがろくに通らず、1体を足止めする。

ほとんどの魔法がきかないとはいえ、ジルリルはオーブ・オヴ・フォースを撃ったり、センギがヘイスト分の攻撃を使えな
かったところへスネークズ・スウィフトネスを撃ったりも。
メックは冷気のエナジー・ウォールをはり、あとはずっとシンクロニシティ

2体ともなんとか倒して、ククルカンが一番奥にあった祭壇(枯れた花がそなえてある)を調べていたら、出目20を始め
1分たったところで、ゴーレムのかけらからまぶしい光が立ちのぼり、再生した!

とりあえずその花を一本だけ持ち帰り、メックがオブジェクト・リーディングしてみる。しかし何も見えない。
お供え物だから所持品ではないのではないかとの判断。5分くらいそうしていると、外からざわざわと獣のような気配が
した。

1回「無実の死」まで帰るか、中にワープしてゴーレムを適当にあしらいながら祭壇をもっとよく調べるか、どうするか?
 というところで、帰らないことにしようという決断をして今回は終了。

お疲れ様。
たぶん次回急展開だから♪

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