「次元界めぐりキャンペーン」
<第18回>
(2007.11.3/DM:DM-SKM/執筆:アニマさん)


●ボス戦準備

一同は、鉱石のあった部屋で、24時間化したプライベート・サンクタムにこもる。
ゼノンとセンギはこの間にレベルアップ。ククルカンはリミテッド・ウィッシュが回復したらメックにレイズ・デッドをかけ、
その後ラスボス部屋を一人で見張りに行く。

見張るためボス部屋への穴を降りていくと、穴を抜けるまでまだ20フィートある地点で意志セーヴを要求される。1度は
成功するも、毎ターンセーヴさせられ、22で失敗。
すると突然激怒したククルカンは、筋力と耐久力が4ずつ上がってACが4下がり、キエーッと怒り狂って部屋に突っ込
む。
部屋の中では、大勢の生き物が集まって何か儀式をしていたが、よく見えなかった。
手近な奴にククルカンは弓を撃ち、次のラウンドにセーヴを通して我に返り、逃げ帰る。

ブロシャールの呪文が回復したところで、奴らを倒すための示唆をディヴィネーションで聞いたところ、
「大いなる魔法の武器による大いなる打撃」
と言われた。敵の防御についても知りたかったんだけど、「倒し方」を聞いたらこういう答えになるのか。次は「倒すため
に供えるべきことは何か」と聞くことにしよう。

たぶん、これぐらいしか回答できない。これといった弱点はないし。DR/魔法はもってるからなあ。


●ボス戦

みんなでバフ呪文をかけまくって部屋へ突入すると、さっそくゼノンとセンギが意志セーヴを落として激怒状態になる。
しかし、1ラウンド目のトップのイニシアチブで、二人の激怒が切られた。

部屋の中にいたのは次の面々。
一番奥に、4×4サイズの相撲取り。
こんなの(w

その手前に、3×3のクモが2体。
ヒュージのフィーンディッシュ・M・スパイダー(ノーマル)

左右に3×3の巨人が3体ずつ、計6体。


まずはクモがこっちに突っ込んできた。
DMがMMを読んでいるので、ただのジャイアント・スパイダーっぽい。
センギはクモを無視して奥のボスに隣接するが、クモの機会攻撃が結構痛かった。
ククルカンはボスを弓で撃って呪文効果泥棒を試みるが、術者レベル14の呪文なんかないと言われる。

戦場を仕切るためにジルリルがウォールを張る予定だったが、その前におともの巨人6体のイニシアチブが来てしま
い、突出したセンギを殴る
巨人たちはカルカスという名前のアンデッドで、包み込んで麻痺させる能力を持っているとわかる。
ダメージはそこまででもなかったが、センギは内臓に包み込まれた。

ここでジルリルがウォール・オヴ・フォースをかけ、奥に注力するべく部屋を前後に区切る。
本当はボスとおとも3体だけ残して区切りたかったんだけど、ウォール・オヴ・フォースは近距離だとわかり、おともが4体
くっついてきた。
クモとおとも2体は壁の手前。

その後奥へ移動を試み、まずはメックがブロシャールとスイッピを連れてディメンジョン・ドアで移動しようとする。
メック「ブロシャールは向こうへ行って……どんな夢がある?
ブロシャール「ターンがしたいです

しかしメックの呪文は暴発してしまう(恒久的に安定化した場所以外では暴発チェックが必要)。
ただ、「普段どおりに呪文発動」という効果をランダム表で引き当てる。
バフ呪文のときもけっこう「暴発→通常通り」のコンボをやっていたので、リンボなんてこわくないよ!という結論に(笑)

信じられないことだが、この日はほんとにこればっかりの結果でした・・・恐ろしい連中である(w


ブロシャールはアンデッド退散に失敗。
イニシアチブ1(ああ、1さ!)でボスが動き、「あたしによこしな!」とセンギを横取りしようとする。
相撲取りかと思ったら女だった(ああ、女だとも!)
ボスが近寄ってくると、あまりの臭さにククルカンが頑健セーヴを34で落とし、吐き気状態になった上、何か変な黒い
ものを飲み込んだような気がする。
頑健34は無理だって! だが、息を止めたら臭くなくなった。

それが何か?(w


相撲取りにかわいがられたり、黒いあんころ餅を飲み込んで毒をくらったりする、タイムリーなシナリオらしい(笑)

2ラウンド目、センギがさくっと腹から出てきて、大ダメージをたたき出す。
前回はセンギPLさんがお休みだったので、久々にこのダメージ量を目の当たりにし、これがダメージの基準になっ
ているシナリオってのはやっぱりやばいよなぁ、と改めて実感する。

大いに実感しろ!(w

ジルリルたちも壁のこっち側にジャンプしてくる。
ククルカンは吐き気とともに、頭が割れるように痛く熱くなって、知力が2点下がる。
ちなみにこれは固定値ではなく1d4なので、センギとかはけっこう危険。
ボスが攻撃してくると、命中が60くらいある。ACは30くらい。

それが何か?(w


3ラウンド目、イニシアチブのトップで、センギの激怒が強制的に切られる。
目に見える範囲の誰かがやっているわけではなさそうなので、部屋がイニシアチブと意志を持っているのか?
自分の激怒だったのに切られたセンギは「ムカツク!」

ククルカンに挟撃+援護を受け、センギがボスと「土俵入り」する。
ワープしたジルリルが巨人に殴られそうになるのを、メックが割り込みのウォールで防ぐ。
ジルリルはボスを中心に、巨人たちを巻き込んでチェイン・ライトニングを撃つが、呪文抵抗が29もあって効か
ない
結果論としては弱いほうを中心にしておけばよかったんだけど、そんなに呪文抵抗が高いとはわかんないよね。

それが何か?(w

ボスが反撃で、フルパワーアタックをセンギに。
マゾヒズムを持っているため、受けたダメージ2点ごとに攻撃力が1上がるという。
DM「センギとゼノンの2人のこのターンの攻撃だけで、45上がってる」
ゼノン「いや、それほとんどセンギだから
メックがディレイ・デスで割り込むが、呪文暴発してしまい、-7になったセンギが倒れる。
暴発で呪文スロットはなくならなかったんだけど、割り込みアクションがなくなってしまった。

4ラウンド目の頭に、部屋全体にデス・ネルがかかる。
センギはデス・ウォードがかかっていたので助かった!

死にかけていた巨人をマジックミサイルで処理したときに、ククルカンが息を吸ってしまう。
しかし20×2回で耐える。
センギはヒールをもらって寝たままアタック。

手前に分断された巨人とクモは壁にぶつかったのち、隙間から徐々にっちへ抜け出てきていた。
メックがクモに襲われ、壁を立てて防ぐ。

ジルリルは敵の密集地帯にアシッド・ストームを撃ち、それを見てブロシャールも「フレイム・ストライク撃ちたーい」と言
うが、そんな余裕はない。
センギを治すために前に出てきていたので、敵に殴られて倒れる。
メックがディレイ・デスで今度こそ割り込む。

ボスはゼノンに150くらいで命中させる(笑)
ちなみにボスの近くにいて息を吸ってしまうと、頭が痛くなって熱が出て知力が下がる。
ジルリルはこれで呪文スロットがなくなった。
また、ボスに殴られてセーヴを落とすと(42でも失敗する)、筋力が下がる。
ゼノンはこのマイナス5がかなりこたえていた。

5ラウンド目の頭に再びデス・ネル。
ブロシャールは意志セーヴを通す。スイッピのキュアを待つしかないのだが、スイッピはここでセンギを治している。
壁のすき間に立ちふさがって巨人を食い止めていたポポンも倒れてしまった。
巨人たちが強いので、ボスだけにかまってないでこっちも倒さないとヤバイ。

ブロシャールが倒れ、雑魚の攻撃力が馬鹿にならないと感じ始めたときには、時すでに遅しか・・・


ボス、一撃目はゼノンへ。これはもう防ぎようがないが、センギへの二撃目は、メックが割り込んで壁で止める。
しかし一瞬で割れ、三撃目の噛みつきをくらう。

6ラウンド目、頭のデス・ネルに対してブロシャールがセーヴで1を振って死亡!! 
これはデス・ウォードがあっても関係ないのだった。
メックがクロース・ウーンズを撃つが失敗。スイッピはhp-18なのに最大でも14点しか回復できないので、意味がない。

この辺りが記憶が鮮明ではないなあ。デス・ウォードでならセンギ同様に防ぐことは可能でした。
私の記憶では、ブロシャールにはデス・ウォードはかかっておらず、先のディレイ・デスについて、話をしていたんだと思います。
なので、「ディレイ・デスがあっても関係ないのであった。」が正しいかと。
まあ、みんな「デス」関連だから混乱はしますね。

ちなみに、このデス・ネルはクリーチャーが使ってる。
非実態で、ナチュラル・インビジビリティで、しかも魔法への完全耐性持ち・・・どうしろってんだ!(w
というデスネルと激怒を自在に操るクリーチャーのカスタマイズ版。
日本語になってますよ!
(ネタがわかってしまうと面白くないので、このレポートはしばらく非公開です)

あと、激怒制御もデス・ウォードで防げました。ごめんなさい。

さらに、死にそうだったセンギに敵の攻撃がクリティカル……。

現状、ブロシャールとセンギが死んでいて、ゼノンはhpマイナス。ポポンは1ケタ。
キュアのリソースはスイッピしかない。
ダメージ源はメックのクリスタルシャード7d6×4のみ。
しかしそれを撃つ間守りきるのは無理だろうということで、ゼノンのhpを回復させてセンギとブロシャールを持ち物化し、
ジルリルのテレポートで脱出。
いったん街まで帰る。
ポポンとメックは上の部屋まで逃げ、ほかのみんなが助けにくるのを待つことに。


●反省

雑魚の巨人たちのダメージがかなり大きかったのだけど、そっちを先に片付けないといけないと気づくまでに時間がか
かったのが失敗だった。
ボスは移動力がすごく遅く、一撃のダメージが痛いタイプの力任せな感じだったので、適当に移動を邪魔して放置して
もよかった。
いつも、邪魔する雑魚に手間取るうちに、後ろにいるボスにやりたい放題やられるという負けパターンをたどっているの
で、今回はボスに一気に注力しようと考えたのだが、それが裏目に出た
戦場を仕切ったウォールに微妙にすきまがあって防ぎきれなかったのもよくなかった。

戦いの流れを読むこと。
戦場の大きさはわかっていたのだから、ウォールの射程と範囲ぐらいは確認しておくべきでしたね。

あと個人的には、ククルカンがもっと「機会攻撃を消費させる役」としてうろうろしておけば、みんながもっと移動しやす
かったかもしれないと反省。
最後に、DMがクリティカルを出しすぎ。

てへ♪


●たて直し

デック・オヴ・メニー・シングズを売ってお金を作り、ブロシャールとセンギをトゥルー・リザレクションしようということにな
る。
ブロシャールは12レベルになれるだけの経験値をためたまま死んでいるので、レイズ・デッドだと10レベルになってしま
って痛いし。
ただ、ジルリルのテレポートの回復を待つため1日休む。

取り残されたメックとポポンだが、その間のランダムエンカウントを振ったら18時間後にイベント発生。
外が騒がしくなり、フェアリーっぽい羽音がするとともに、環境制御によるものか部屋を水浸しにしてきた。
どんどん水位が上がっていくのみならず、水温が上がってきたので二人で上の部屋へ逃げる。
すると今度は何かコマンドワードによってアンティマジックがかけられたので、メックはいろんな言葉で見えない妖精に
話しかける。
竜語が唯一通じたので、「危害は与えないので見逃してください」と謝る。
どうやら見逃してもらえたらしい。

一方次の日、シジルで金策に励む我々。故売屋を探したら、ピット・フィーンドがやっている有名な店があった。
デッキの値段を聞くと、4万gpで買うと言われたので売る。

たしか、前回「マニアに売れば・・・」という話をしていたような?

あと、以前情報収集をした鍛冶屋のつてで鉱石を売り払い、22,000gp作る。
ブロシャールにトゥルー・リザレクションをかけてもらうにはペイロアのお膝元エリュシオンに行って頼むのがいいだろう
ということで、宝石屋で25,000gp相当のダイヤを2つ買うが、宝石だと目減りするので別に持ってってあげなくてもよかっ
た。

まずエリュシオンでブロシャールを生き返らせてから、ブロシャールが「センギも仲間なので生き返らせてくれ」と神殿の
偉い人を説得。すると「今日はもうトゥルー・リザレクションは無理なので明日来てください。そして、センギがペイロアに
改宗するように全力をつくしてください」と言われる。

「ごめん、あと1日待っててくれる?」とポポンに携帯メールを出したら、
「今すぐ助けに来てね(はあと)」のあとに、字数制限いっぱいまで「はらへった」と無限に書かれた超こわいメールが
返ってきた。
それを見てブロシャールが「俺は今使命に燃えている(太陽の絵文字たくさん)24時間かかるので自力でポータル
までたどりついてくれ」と返信。
ポポンは「奴ら明日になったって絶対来ないよ!見捨てられたんだよ」とやさぐれるが、メックは優しくなだめつつ、
自分の身の上話などして少し交流を深める。二人はしかたなく自力脱出を試み、暗闇部屋で襲われかけたりしつつも
なんとか帰って来た。


●劇的な展開

次の日、センギを生き返らせる。目覚めたときに金色のタイツを履いた状態だったら面白かったんだけど、センギのサ
イズに合うタイツは売ってなかった。
また、藍色の刺青が開放されたのだが、実はこれを持っていたのはジルリルで、以前体が入れ替わったときに
刺青がなくなっているので、開放されたことを我々は知る由もない。

再びボスのところへ戻ろうと我々が歩いていると、突然ククルカン以外の時間が止まり、クリオネことソルナヴィ・スピリ
ッツが現れて1対1になった。タイム・ストップ拡大版みたいな感じ。

デロームvsゴキブリ参照(w
良く考えたら、2回目のは呪文の効果がないね。役回り的に(w

クリオネは「同盟を結ぼう」と持ちかけてきた。奴の言い分は、
「我々には魔剣を破壊する力があり、お前たちは魔剣を破壊したいと思っている。お前たちが持っている魔剣の破片を
こちらに渡せば、これ以上お前たちに手出しはしない」
とのこと。
もともとクリオネたちは、破片を使って魔剣の持ち主をおびき寄せ、魔剣を破壊し、そのパワーを使って主デーモン(
ビルね)をよみがえらせるつもりだったはずなのだが、「事情が変わった」と言う。
基本的に、奴は交渉しているわけではなくてはっきり言って脅しているだけなんだけど、ククルカンとしては一生懸命ダ
ラダラしゃべって情報を聞き出そうと頑張る。
でもピット・フィーンドのことを言ったら「なんだそれは」っぽい反応だったので、知らないっぽい。
剣を破壊したらどうなるか質問すると、
「お前たちだけは生き残るかもしれない。ほかはみんな死ぬかもしれないけど」
みたいなことを言われ、ククルカンはみんなの前に手を広げて立ちふさがる格好で「じゃあお断りします!」と言った。

↑このへん、PLがパニックしていたので、あまりよく覚えてません。フォローお願いします。
恐らく、微妙にかみ合ってない(苦笑)
彼は、「魔剣が破壊されたら」の意味を勘違いしているだろう。
ククルカンは「”彼らが”破壊したら」の意味で使っているようだけど、彼らは違うようだ。

するとまた時間が元通りに動き出し、ほかのみんなの目には突然ククルカンが手を広げて出現したようにしか見えな
い。ククルカンが説明する間もなく、今度はジルリル以外の時間が止まり、別のクリオネが現れて今度はジルリルに話
を持ちかけてきた。

ジルリルは「強い力には引き寄せられるけど、それは一回断ったから、今度もやっぱり断る。ククルカンも断ったみたい
だし」と言う。
するとクリオネが馬鹿にしたように「あんな妖精よりお前は下なのか。そんな小さい奴に話しかけるだけ無駄だったよう
だな」
ジルリル「俺は小さくコツコツ生きることに決めたんだ」
なんとつましいレッド・ウィザードの姿であろうか……。
あと、クリオネは「剣をよみがえらせるより、破壊するほうがはるかにマシ」というような発言をしていた。
ジルリルが「剣の最後の使い手が残したものを知っているか?」と聞くと、クリオネはクスクス笑って消えた。

我々は魔剣をどうすればいいのか、最後の使い手の歌とは何か、結局いろいろなことが謎のままエンディングに向かっ
て突き進む!
待て次号。

さあ、全面戦争モードへ突入だ!

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