「次元界めぐりキャンペーン」
<第17回>
(2007.7.22/DM:DM-SKM/執筆:アニマさん)

*今回はDMの時間がなかったのでほとんどテキストベースで、コメントありません。
すいません。

●キャラクター紹介

ジルリル(ふじーさん):
何か決め台詞を言うと赤いローブが純白(のパン屋の衣装)になって賢者にジョブチェンジ、全呪文を使えるようになる
……らしい。

ブロシャール(あずまさん):
PLさんは前日もクレリックだったらしい。光るタイツはフルプレートの上から履いていることが発覚。

ゼノン(火狩さん):
残り変身回数が2回しかない!というピンチの状況でもがんばる。

メック(ASIDさん):
PLさんはd20も含めてめちゃめちゃルールを読んでいるけど、実際に遊ぶ機会がなかなかないらしい。

ククルカン(アニマ):
ACとセーヴを上げることに特化しまくった坑道カナリア。「意志セーヴは25スタートです♪」


●前回のあらすじ
魔剣の破片を求めてリンボにやってきた我々「グレート・エンデュランス」。メックをパーティに加え、修道院の廃墟へ。
環境の安定化や、混沌なモンスターたちに苦労しつつも、オーギュリイでこの先と判定された通路を進んでいく。そして
深さ200フィートの縦穴の下に、4×4サイズの闇の球体がいることがわかった。


●闇の球体

いざ縦穴に飛び込み闇の球体と戦うにあたって、まず作戦を立てる。
我々の目的が破片の入手である以上、戦わなくてもいい敵とわざわざやり合う必要はない。なので、下に降りてみて先
へ続く通路があったら、敵をやりすごして奥へ進む。
通路は隠してあるかもしれないから、幻術をトゥルー・シーイングで見破り、魔法で隠されていないものはディテクト・シー
クレット・ドア。さらにタッチサイトも併用する。

それでも先へ進む通路がなかったら、闇の球体が破片を持っているということだから、全力で戦うしかない。その場合、
センギがいないので、ダメージはジルリルとメックの呪文が頼り。

また、やりすごす場合はジルリルが壁を立てたり、ゼノンに身体で壁になったりしてもらう。
まあ、可能性は低いけど、もしかしたら会話が成り立つ可能性もある……かも? とはいえ我々が〈交渉〉で差し出せる
ものはろくにないので、やるなら〈はったり〉か。

前がけ呪文をいっぱいかけて、マス・フライでトンネルの中へ。(なんか鱒のフライみたいで美味しそうだなぁ……)

だだっ広い部屋の隅っこに闇の球体がいて、暗視とトゥルー・シーイングで見た限りでは壁は全部ふさがっている。
闇の球体の背後に扉がありそうだと思ったククルカンはそっちに近づくが、恐怖のオーラで怯え状態になる。

続いて陽光棒を持ったジルリルが穴から降りてくると、闇の球体はそばのククルカンを無視してジルリルに突撃。吸い
込み攻撃で組み付いた。

球体は18HD以上の「ダークネス・エレメンタル」だということしかわからない。ダメージはそこまで致命的ではないが、か
といって弱いわけでもない。
ヒットポイントはすごくありそうだから、やっぱりこれは倒すのではなく隠し扉を探すべきなのだろうと思われる。

ただ、ククルカンは判断力が2足りなくて自力では安定化領域を作り出せないため、ジルリルから借りたディテクト・シー
クレット・ドアの巻物を今起動しても成功する確率は低い。

とりあえずジルリルが襲われたのは明かりを持っていたせいではないかとふんで、ダンシング・ライツを出してみる。す
ると、球体はジルリルを放り出してそっちにすっ飛んで行った。

ついでに明かりで壁を見てみると、黒いすすのようなもので一面覆われているのがわかる。
これはつまり、すすをはがすと壁に手がかりの文字か何かがあるから、明かりを使ってそれを探さないといけない。だ
けど、光が大好物な闇の球体が邪魔をする……という仕組みの部屋なのだ、と予想する。

てっとり早く壁のすすをはがすには、壁に近づいてから自分の周囲を制御下におき、暴風を起こしてすすを吹き飛ばせ
ばいいと思いつく。
しかし、風では一気にはきれいにならなかった。
じゃあ水で洗い落とせばいい、ということでフリーダム・オブ・ムーブメントのかかっているククルカンが挑戦。今度はうま
くすすが掃除できたが、そこの壁を明かりで照らしてみたら「ハズレ」って書いてあった!!

ブロシャールは、いざというときの脱出用としてプレーンシフトの巻物を身につけているので、自分の周囲を水びたしに
するわけにはいかない。ジルリルも巻き込んで再び暴風を起こそうとするが、そよ風しか起きなかった。

その間にスイッピが石にライトをかけて、ポポンがかすめ飛びで明後日の方向に持って行くというコンボで、闇の球体を
おびき寄せる。
陽光棒や明かりの呪文がどんどんなくなっていく。
ちなみに火起こし棒では照明範囲がないから駄目だった。

光と言えばレイディアント・サーヴァント・オヴ・ペイロアの十八番なのに、ちょうど明かりの呪文を切らしていて嘆くブロシ
ャール。「敵のDRはきっと光ダメージで抜けるよ、タイツを起動して敵を蹴ったら2倍ダメージが入るよ!」とジルリルに
けしかけられるが、「このタイツはペイロアそのものだから」とよくわからない理論で拒否する。

ゼノンが敵の攻撃を引き受け、メックはアストラル・コンストラクトにも壁を掃除させつつ自分も壁を掃除しようとする。し
かし、判断力が下がっているためたった半径1フィートしか制御できないので、袖で壁を拭いたほうが早い。
ちなみにジルリルはずっとローブの袖で壁を拭いていた。
途中でセンギPLさんから電話がかかってきて、ジルリルPLさんが「今掃除中」と言い、「え、キャンペーンちゃんとやって
るんですか?」と訊かれるという一幕もあった。

最初にエレメンタルがいた場所の背中側の壁が怪しいということで、ククルカンがそっちへ行って明かりをつけようとし
たところ、魔法が暴発して自身の周囲30フィートがサイレンスとディーパーダークネスに包まれてしまった。ただ、トゥル
ーシーイングであたりの様子がわかるのでなんとか助かった……。

ゼノンはティジックに変身するが、知力ダメージを与えられる攻撃が当たらない。球体のヒットポイントはまだ1/10も減っ
ていないらしいので、あくまでこれを倒してからゆっくり掃除をするのなら、能力値ダメージで倒すしかなさそうだ。

全力エゴウィップならどうか、ということで「覚悟して撃て」と言われたメックがかけてみるが、セーヴに成功されて3点の
み。すると球体が本気になって(今まではたいして痛くなかったので本気じゃなかった)、メックに突撃。メックは一気に
死亡してしまった。コンストラクトを盾として前に立たせておけばよかったらしい。

リヴァイヴィファイで助けられないかと考えるが、今メックは闇の球体と同じマスに偏在しており、どこにいるか見えな
い。メックの位置を特定できるのは、ククルカンのトゥルー・シーイングと、ゼノンの震動感知だけ。なんとかして外に引
っ張り出せば、ブロシャールが機会攻撃に耐えながら近づいて呪文をかけられそうだということになり、ククルカンとゼノ
ンが「大きなカブ」方式でなんとか引っ張り出そうとするのだが、どうしても1アクション足りない。途中に水で掃除中のマ
スがなければなんとかなったんだけど……。

そうこうしているうちに、最初に闇の球体がいた場所とちょうど正反対の位置の壁に、「あたり」の文字の「り」の部分が
見えたので、メックの死体を回収して部屋を出ることにする。球体は追ってこず、元の位置に戻っていった。


●穴だらけの部屋

続く階段を降りていくと、80×80フィートの部屋があり、床に13個の穴が開いていた。バッテンを描くように7つずつ斜め
に交差している。そしていかにも混沌っぽい中型サイズの生き物が11体、そこらじゅうでうねうねしていた。

これはファインド・ザ・パスの使い時だろう(というかさっきの部屋で使っていれば隠し扉がわかったんだろうけど、かけ
るのに3ラウンドかかる)、ということで「魔剣ヒュドラの破片であったアーティファクトがある場所」を訊ねてみた。しかし、
ルールをよく読むとファインド・ザ・パスは目的地の名前が特定されていないと使えない。「誰それのいる森」とかでは駄
目で、「このダンジョンの最深部」ならOKだった。
それはそれで勉強になったが、ここは自力でなんとかするしかない。

混沌っぽい生き物をジルリルとブロシャールが見て確かめる。これは「ボーンスピッター」というアンデッドで、恐怖のオ
ーラと病気を持ち、音波と冷気に抵抗があり、ディスプレイスメント能力があり、毎ラウンド1回ずつカウンタースペルが
できることなどがわかる。
いざとなったらジルリルがどかんとやればいいかと思っていたが、方針を変更してブロシャールがターンアンデッドする
ことに。

ゼノンが前に出て壁になり、後ろからブロシャールがターンすると、わりとよく効いた。敵は口から骨を吐き出して攻撃し
てきたが、そこまで強くはない。

その間にククルカンが一番端の穴をのぞきに行く。
10フィートの穴の底には、髑髏マークのスイッチがついていた。スイッチを調べると、これを押すとランダムに穴が下へ
開くか、もしくは罠が発動するとわかる。装置無力化してしまうとスイッチ自体が起動しなくなるらしい。
隣の穴も同じだった。

これは敵を穴に突き飛ばして落とすステージではないかと考えるが、それはそれでけっこう危険なので、ブロシャール
が何回かターンをして敵を一掃した。

アンシーンサーヴァントを呼び出し、適当な穴のスイッチを押させる。
罠が発動して、部屋全体が水に満たされた。息を止めるククルカン。もう一度同じスイッチを押すが、やはりランダム罠
の結果は水となり、状況は変わらない。
ただ、これが水や風ならまだしも、土が発動すると埋まってしまうので、なるべく入り口から近い穴に移動して、3たびス
イッチを押す。すると今度は部屋中が氷に閉ざされた。
ゼノンがククルカンを掘り出す。

4ラウンドたつと部屋の氷が消えて暴風になり、その2ラウンド後に風も消えた。
これはつまり、1つの元素が発動すると6ラウンド保たれるということで、さっきは水と風が合わさって氷になったのだろ
う。
見境なくどんどん敵を穴に落としまくっていたら、元素が混合されまくって大変なことになっていただろう。早く気づいてよ
かった。

スイッチを押してd6を振り、6が出ればたぶん下に降りられると思うのだが、なかなか6が出ない。アンシーンサーヴァン
トを何度も呼び出して、6ラウンド待ってはスイッチを押すことを繰り返した末、ついに中央付近(真ん中ではない)の穴
が開いた。

穴をのぞくと、30フィート縦穴を降りた先で広い空間になっている。閉じてしまうかもしれないので急いでみんなで入る
が、そこには何もなかった。
この部屋の大きさはさっきの部屋の1/4くらいしかなく、天井を見上げると穴が3つ開いている。
つまり、さっきの穴の下には部屋が4つあり、真ん中の穴だけがその部屋のどこにも通じていないということだ。
(これ、図がないとよくわからないですね)

改めて中央の穴のスイッチを押す。すると今度はさっきの罠とは違って、四元素が合体したガルガンチュアサイズのエ
レメンタルが湧き出してきて、土くれを投げてきた。メチャメチャ強そうなのでとっとと逃げる。6ラウンド経つと消えたの
で、また繰り返しスイッチを押す。
黒曜石の塊が出てきたり、酸の雨が降ってきたりといろいろありながらも、なんとか6の目を出す。

下には40フィートの縦穴が続き、下の空間からは嫌な臭いがただよってくる。
さっきの6ラウンド待機の繰り返しでマス・フライが切れてしまったので、メックの荷物をあさってロープを取り出す。
結び目をつける間にククルカンが下の様子を見に行くと、臭くて汚物だらけの床に死体のようなものが転がり、一番奥
にまわしをしていない相撲取りのようなクリーチャーが1体いて、その両脇に死んだような相撲取り2体がいた。どれも素
手。
部屋は制御されているようで、天井20フィート。

ここがボス戦っぽいので、一晩休もうということになる。明日になればメックを生き返らせることができるし、上でたそが
れていたセンギもやってくるだろう(ただし、敵の数は増えるらしいが)。

一晩休むことにしたので、その前にディヴィネーションで破片入手のための示唆を求めたところ、「災いと疫病の生みの
親を滅するが良い」と言われた。
やっぱりあの相撲取りはやりすごすのではなくて倒さなきゃいけないのかなぁ……などと相談していたら、突然ゼノンが
「あんな不浄なものを放っておくわけにはいかない!」と目を善なる光に輝かせて熱く叫び始めた。するとブロシャール
も「私もレイディアント・サーヴァント的に許せない!」と言い出した。なんなんだ。あ、もちろんククルカンは口に出さずと
も敵を倒すつもりでしたよ?


●ボーナスステージ

ただ、寝る前に1つ気になることがある。
さっきの穴が13個ある部屋で、下にあるほかの3つの空間を調べていないのだが、隠しアイテムか何かがありそうな気
がしてならない。
今までまったく宝物が出て来ていないので、DMがあとで「あそこにいっぱい宝物をおいといたのになー」と言いそう。

なので、いったん戻って、最初に入った何もない空間を調べる。
すると、ここの部屋の壁は幻だとわかった。その向こうには棚がしつらえてあり、さまざまな鉱石やレアメタルがあった
ので、回収してセンギの袋に詰める。

あとで調べたら、アダマンティン70ポンド、冷たい鉄190ポンド、ミスラル100ポンド、真なる銀110ポンド、スターメタル10
ポンド、金17ポンド、プラチナ7ポンドだった。

続いて隣の部屋に降りると、反対側の部屋と通路がつながっており、向こう側の部屋には浮かぶ巨大な生き物が1匹
いた。紫のイソギンチャクのような形で、顔がいっぱいついている。
そしてその背後には大きな宝箱が4つあった。

最後に残った部屋に入ると、誰かがここを制御しているらしく、炎を噴き出させて攻撃してきた。どうやらフェイっぽい先
客がいるらしい。さっさと退散。

さっきのイソギンチャクは穴を通れなさそうだったから、上の穴から中をウォールで仕切って、宝箱だけうまく回収できな
いかと思い立つ。しかし上の穴を開けたとたん、判断力ダメージをくらい、フリーアクションでマッドネスを撃たれた。ほ
かにもシンボル・オヴ・インサニティだのケイオス・ハンマーだのが使えるという話だったので、スタコラ逃げ出す。
宝箱もすごく囮っぽいしね(でもちょっと心残り)。


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