●キャラクター紹介
ジルリル(ふじーさん):
ウィザード/レッド・ウィザード、人間。
本日のダメージディーラー。
得意技は味方を巻き込んでのマキシマイズ・ライトニング・ボルト。
ブロシャール(あずまさん):
クレリック/レイディアント・サーヴァント・オヴ・ペイロア、人間。
本日のダメージディーラーその2。
得意技は金色のタイツをピカピカ光らせることと、お説教(ディフィック・ヴェンジェンス)。
ゼノン(火狩さん):
ドルイド/マスター・オヴ・メニー・フォーム、人間。
本日の壁役。
普段は「ディレイ・デス? 要らないよ」「hp回復? しなくていいよ」という意味不明の強さを誇るのだが、今日はなんと
……。
ククルカン(アニマ):
スペルシーフ/ソーサラー/ミステリアル、ピクシー。
本日の……なんだろう?
キャラクターシートをなくして大ピンチ! とりあえず主要部分は再現したものの、巻物など細々したアイテムと所持金、
経験値などがすべてふっとんだ。地味に一番痛いのは、各次元界で買い集めたお土産がなくなったこと(涙)。
NPC・ポポン:
ハーフセレスチャルのハーフリング。一撃離脱型戦士。
ずっと存在感がなかったが、実はキーパーソン……かも?
NPC・アイオーン:
前回ゲスト参加したPCで、おいしいところだけかっさらっていったデルウィーシュ。「面白い冒険をする」ことが望み。
※本日お休みのメンバー
センギ・ア・アジストーン(すみさん)←最凶ダメージディーラー
ロンデイル(宮ノ下さん)←ただいま死亡中のカメレオン
●前回までのあらすじ
蛇の呪いをこれ以上進行させないため、各次元界に赴いて魔剣ヒュドラの破片を集めて回る、「大いなる忍耐」こと
「グレート・エンデュランス」とは我々パーティのことである。
前回は、水の次元界でアボレス・ブラックドラゴンと戦うことになった。しかしアイオーンがサイオニック・ドミネイトをかけ
られて、ククルカンを気絶&ロンデイルを死亡させた。一同はやむを得ずテレポートで敵前逃亡する。しかしゼノンとア イオーンには手が届かず、2人は暗い海の底に取り残された。
ゼノンはユニコーンに変身して、マジック・サークル・アゲインスト・イーヴルを発動。アイオーンのドミネイトをいったん抑
止する。覚悟完了したアイオーンはドラゴンに向き直り、渾身の反撃! それが見事クリティカルして、ドラゴンを沈めた のであった……。 ●後始末
テレポートしてグラス・シティーに戻ったのは、呪文スロットの干上がったジルリルとブロシャール、気絶したククルカン、
そしてロンデイルの死体と、形質変化してしまったため明日まで水に浸かっていないといけないセンギである。
まずはククルカンのhpを回復させる。……といってもこれが大変で、呪文抵抗が23もあるのでワンドでは治せない。ブ
ロシャールの最後のキュア・ライト・ウーンズまで使いきって、ようやく意識を取り戻した。
ゼノンたちは自力では帰って来られないので(ゼノンだけなら帰って来られるが、アイオーンを連れては無理)、助けに
行こうとするが、もうテレポートは使いきってしまったので、巻物を買うことにする。往復2本で2500gp必要だが、今ある お金をかき集めてみたところ、パーティ資金が400くらい、ブロシャールの所持金が900くらいしかない。
ククルカンは銀行に行ってお金を借りようとする。なるべく身ぎれいにして出かけるが、お金を借りたいと言うなり「身分
証明書はありますか?」と聞かれる。「ワタクシは今持ってないけど、仲間にメカヌス市民がいるので、約束は必ず守り ますことよ!」と言ってみるが、やはり冒険者の身分で担保もなしに「1,000gp貸してください」なんていうのは、あまりにも 無理な相談ということがわかる。
そうこうしているうちに、ジルリルが水の次元界での探索用に準備していた貝殻の巻物などを売り払ってお金を作り、
2500gpを調達していた。
いきなりドラゴンの住処にテレポートしても、ゼノンとアイオーンの死体があってドラゴンがピンピンしている可能性のほ
うが高いし、住処自体も海流に流されて動いているかもしれない。なので、いったん固定ポイントにテレポートしてから、 泳いでドラゴンの住処へ向かい、恐る恐る様子を見に行く。
すると、ユニコーンに乗ったアイオーンを発見! 彼らはドラゴンの死体からいろいろアイテムを回収してきていたが、
ククルカンがさらにディテクト・マジックでよく探すと、住処の藻の中にゼリー状の玉が隠してあるのが見つかった。アボ レスの粘液のようなもので作った玉で、中にはレンズ(凝視攻撃のできる眼鏡)とタロットカード一式(!)が入っていた。
そのほか、スカム用の通路やドラゴンの腹の中までかっさばいて調べるが、それ以上は何も見つからなかったので、グ
ラス・シティーに戻り、入手物をアイデンティファイする。
・入手品とその分配
サードアイ、クリスタルマスク、純白のアイウーンストーン、サイオナトリックス、アイズ・オヴ・ザ・ドゥーム→売却
桃緑のアイウーンストーン(カリスマ+2)→ククルカン
宝石も含め、かなりの資金ができるが、まずはそこからロンデイルのトゥルー・リザレクション代を差し引く。
そののち金貨を(アイオーンも含めて)分配し、ゼノンはさっそく寄付。
ちなみにゼノンの寄付というのは、むやみにお金をばらまいているわけではなくて、治療院や孤児院などを建てること
によって、雇用促進と恵まれない人への慈善事業を兼ねているとのこと。
タロットカードについてはアイデンティファイではわからなかったので、ククルカンがバードを探して聞く。
それは「デック・オヴ・メニー・シングス」(最近、実物が10ドルで売られている)というもので、全部で20枚前後あり、カ
ードを引くとウィッシュが降ってきたり経験値が増えたりすることもある反面、突然アラインメントが変わったりいきなりバ カになったりすることもある、と教えてくれる。
ククルカン「なるほどとっても面白そう! だけどもし私が今バカの子になっちゃったら、パーティのみんなに迷惑がかか
るからダメだね」
ジルリル「なんて偉い考え方なんだ!」
むろんプレイヤーはもっと知っている。このデックは確率としては良いことのほうが多いくらいだが、悪いことが起きたと
きのデメリットが大きすぎるため、普通に考えて引くメリットはない(まぁ、それを引くのが冒険者なわけだが)。
「もうどうせ死ぬ」みたいな状況での切り札として使うべきだろう、どうせそういう状況にはすぐになるだろうし……という
話でまとまる。ジルリルがデッキを携えた。 ●次はどうする?
ゼノンはユニコーンの姿のままアイオーンと添い寝する(ドミネイトは当分解けないので)。
次の日、今後のことを話し合う。
ドラゴンのところでは、魔剣の破片っぽいものは見つからなかった。もしかしたら、タロットカード一式の中に形を変えて
潜んでいて、それを手に入れるためには、「破片のカード」を引くまでデックを引き続けなくちゃいけないんじゃないか、と いう楽しい説もあったが、まあそれは置いておく。
以前、水の次元界で「ここ最近、何か変わったことが起こっていないか」と情報収集をした際に、先のドラゴンの話のほ
かに、「氷の渦が突然出現した」という話もあったらしい。
ここで、今まで手に入れた破片と、敵の手に落ちて解放されてしまった破片についての情報を見返す。
水の次元界に来る際に、ディヴィネーションで心構えを訊ねたところ、「強き意志と閉ざされた心」が必要だと言われた
ので、ここにはきっと藍のインディゴ・マインド(精神操作系)があるのだろうと推測していた。しかし、まだ白も見つかっ ていない。もしや、氷の渦のところにホワイト・フロスト(冷気系)があるのではないか? 氷の渦自体は今もまだある。
ブロシャールがオーギュリイで質問。
「氷の渦を調べに行くことは、我々が魔剣ヒュドラの破片を見つけるという目的において、吉か凶か?」
これで破片がそこにあるかどうかわかると思ったのだが……確率で失敗。
81で成功なのにDMが82を出す。
そこで、次にディヴィネーションで「水の次元界で、我々が魔剣ヒュドラの破片を探すための示唆をください」と言ってみ
るが、返事がない。これはもしや、もう水の次元界には存在しないということなのでは?
あとで何かあったとしても水の次元界ならすぐに来られるので、いったんシギルに帰る。いろいろと情報を整理し、足り
ない情報を集め、方向性を決めよう、ということになる。 ●シギルにて情報フェイズ
まずはアイオーンをなんとかしないといけない。
彼が最後に受けている命令は、我々を殺すことのはずだから、物理的に我々の近くにいられないようにすれば、アイオ
ーンはドミネイトが切れるまで普通に過ごせるはず。
アイオーンに「次はどこの次元界に行きたい?」と聞いたところ、「パンデモニウムがいい」とのことだったので(笑)、パ
ンデモニウム行きのポータルの前に彼を立たせ、suicaをピッとやってそのままポータルへ突き飛ばす。また会おうね ー。
そして、現在わかっていることとわからないことをまとめる。
※このへんの話はもっと順番バラバラにやってましたが、レポートとしては順序だてて書きます。
ちなみにかなり重要な部分と思われるので、参加者の皆さんはよく読んどいてください〜。
○わかっていること
・魔剣ヒュドラのたどった歴史
この魔剣を鍛えたのは、ロクガンの鬼である。1体の首領と8体の部下は、それぞれ強力な鬼であった。
8体の鬼は魔剣「ヤマタノオロチ」に自らを封じた。
ちなみに「鬼」は悪のクリーチャーだが、デヴィルやデーモンとの関連はない。
(情報源:武器屋、ボカブ図書館)
↓
ロクガンのクランが、力を結集して「ヤマタノオロチ」に対抗し、(1本の剣の形のまま)封じた。
(情報源:武器屋)
↓
その後、それをピット・フィーンドが盗み出した。魔剣は「ヒュドラ」と呼ばれるようになった。
彼はオーベリオンと関連を持ち、「オーベリオンと決約せし者、偉大なる奈落の王グラディカス」と呼ばれた。
(情報源:ボカブ図書館)
↓
その後、既にピット・フィーンドの手を離れていた魔剣を、コードのエピック・パラディンが封印した。これは今から600年
前の出来事である。
その際、8つの破片が8つの次元に散らばった。
(情報源:ボカブ図書館)
↓
現在、魔剣の破片は「本体」のもとに集まろうとしている。(推定)
↓
「魔剣の本体」は、イスガルドのコード神殿遺跡の一番奥で、双頭の聖なる蛇に守られていた。蛇の腹の中にあった
「本体」を、偶然ピピンがつかんで操られ、次元を渡って破片を集め始めた。その後「本体」の持ち主は、我々が知るか ぎりでは、ピピン→パンダ侍→ケンタウロスと移り変わっている。
(情報源:我々の記憶)
↓
剣の破片がすべて集まれば、魔剣が復活し、「オーベリオンが呼び覚まされる」だろう。
その際、蛇の呪いを受けた我々は剣の奴隷となるだろう。
(情報源:ボカブ図書館)
・クリオネについて
通称クリオネこと「ソルナヴィ・スピリット」とは、かつては強力なデヴィルであった。だが、ベルゼバブの側についてアス
モデウスに対する反乱を起こしたため、力を奪われて追放された。生き延びるためにインコーポリアルとなった。
同じ姿をした者が何人もいる。
(情報源:ホール・オヴ・インフォメーション)
・「神殺しの魔剣」こと「ゴッドスレイヤー」
カルケリで溶岩ドラゴンからもらった「神殺しの魔剣」は、今や失われてしまった。
これは魔剣に対抗するためのものだが、これでなければ魔剣を壊せない、というわけでもないらしい。
「神殺しの魔剣」とは、エピックかつイモータルの存在が鍛えた剣のことを指す総称である。なので、世界に一振りしか
ないわけではない。
つまりあの溶岩ドラゴンが鍛えたと思われるので、あいつはイモータルだったということに……。
(情報源:不明)
・ペイロア様の助言
奈落に潜む王が張り巡らした糸をたぐれ。
使い手をたどり、最後の使い手が紡ぐ歌を知り、
鬼の所在を明らかにせよ。
得られた名前等に惑わされるべからず、また満足するべからず。
偽りの名はそのものの外見、見る者、得た者、場所により移りゆく。
しかるに破片は破片にして破片にあらず。
真実が1つの側面からだけ語られるとは限らないと知れ。
(情報源:DMからのアドバイス)
○わからないこと
・歴史の空白
ピット・フィーンドが魔剣を盗み出してオーベリオンと決約を結んだあと、エピック・パラディンが魔剣を封印するまでの間
に空白がある。
パラディンはピット・フィーンドと戦ってはおらず、「既にピット・フィーンドの手を離れていた」魔剣を封じたにすぎないから
だ。
ピット・フィーンドはなぜ魔剣を手放したのか?
・エピック・パラディン
魔剣を封じたコードのエピック・パラディンについては、ホール・オヴ・インフォメーションで意図的に情報が消されてい
た。また、コミューンでも「名前はわからない」と出た。
グレイホーク出身ではないという情報(情報源はコミューン)があり、余生をイスガルドで送ったという噂があるが、それ
以上のことは不明。
情報を消したのは誰か? なぜ消されたのか? そもそも実在の人物なのか?
・グラディカスの目的
グラディカスはオーベリオンの上で儀式をしていたが、決約して何をしていたのか? また、オーベリオンを呼び覚まし
て、どうするつもりなのか?
・ソルナヴィ・スピリットの目的
彼らが破片を集めるのは「首領を甦らせるため」だと言うが、魔剣が復活するとなぜデヴィルが復活できるのか?
・集めてどうするか
敵の手に破片が渡ると呪いを解放されてしまうので、我々は対処療法的に自分たちで破片を集めている。だが、もし集
め終わったらその後どうすればいいのか? コミューンにより「破片の破壊は可能だが、してはならない」と言われてい る。どうすれば、破片を集めてもオーベリオンを呼び覚まさずにすむか?
・オーベリオン
もともと関係のなかった、魔剣とオーベリオンが結びついた理由は何か?
また、もし「呼び覚まされた」場合、オーベリオンはどこでどのように出現するのか?
●シギルでの行動1日目
まず、ブロシャールはホール・オヴ・インフォメーションに行き、「グラディカス」と「オーベリオン」について調査の依頼を
出す。それぞれ、答えが出るまで3日と2日かかるとのこと。
ゼノンはリンボについて調べるため、ギスゼライを探して話を聞く。
「リンボに物を探しに行こうと思っている」と言うと、「悪いことは言わない、奈落に落としたと思って諦めろ」と即答され
る。
それでもどうしても行かなければならないと食い下がると、道案内にスラードを雇うのが良いと言われた。ギスゼライに
とってリンボは修練の地なので、道案内はギスゼライに頼むよりスラードのほうがいいらしい。
また、リンボの魔法の暴走についてや、空間の安定化の仕方など、一通りの情報を得る。
ちなみにジルリルは術者レベル判定で出目10ができるため、リンボでも魔法を使い放題らしい。しかし、ブロシャール
やククルカンはたぶん無理。
ただ、サイオニックはOKなので、hp回復などのためにサイオニック・タトゥーを入れておくのが良さそうだという話にな
る。
ククルカンは、ソルナヴィ・スピリットの反乱について情報を集めようと思い立つ。
「シギルの歩き方」を見て、「観光客は夜には行かないように」と書いてある地域に、ポリモーフでティーフリングの格好
をして出かける。
すると、いきなり3匹のアイス・デヴィルに絡まれる。
「お前どこのモンだ」と聞かれ、「グレイホークのトーチ・ポートって田舎から来たばっかりなもんで、ここの流儀とか知ら
ねえんでやんす」などとへつらいながら答えていると、
「じゃあベル様の配下になっとけ」
と契約書にサインをさせられそうになる。「明日また来るので、そのときに」などとはったりをかましても、なぜだかすさ
まじく高い〈真意看破〉で見抜かれてしまう。
「何しに来た」と聞かれて、冷や汗を流しながら「ベルゼバブがアスモデウス様に対して起こした、反乱のことを聞こうか
なと思って」と言うと、3匹が顔色を変えて「おい、ちょっと事務所に顔出せや」と詰め寄ってきたので、全速力で逃亡。
この間、リアル時間にしておよそ15分。ハッキリ言って何の情報も得られず、危険な目に遭っただけだった(笑)
DMの時間を無駄にする困ったちゃんでごめんなさい……
さらに夜、いちかばちかのレジェンド・ローアでエピック・パラディンについて調査する。しかしシギルに滞在する予定の4
日めまでに調査が終わらなかったので、結局諦めることになるのだった。 ●シギルでの行動2日目
ジルリルは呪文を勉強中。ククルカンはレジェンド・ローア続行中。
手の空いているゼノンとブロシャールは、イスガルドのポータルシティであるグロリアムに行き、イスガルド出身者に情
報収集をしに行く。いかにもINT6、WIS8です!という感じのHFOがいたが、要領を得ない。コード神殿で話を聞こうと するが、この街の教会では規模が小さかったので、その足でポータルを使い、イスガルドへ移動。
すると、コードのお膝元に、過去の英雄たちを祀る「豪勇の館」があるということがわかるが、そこにはよほどの英雄で
ないかぎり立ち入れない。
どういう活躍をすれば英雄になれるのか訊ねると、神官はまっすぐに戦場の平原を指して、
「あそこに栄光があります!」
と言うのだった。
エピック・パラディンが魔剣を封印したのは600年前の出来事なので、エルフの年寄りなら知っているかもしれない。イス
ガルドにはアーユルヘイムというエルフの都市があるので行ってみようとするが、位置が隠されていてわからなかった。
結局調査はそこまで。
●シギルでの行動3日目
ホール・オヴ・インフォメーションから、オーベリオンについての解答が来た。
DMのサービスもあり、いろんなアホらしいデータが判明した。
また、その夜ブロシャールのディヴィネーションで、「エピック・パラディンについての情報を得たいのですが、豪勇の館
へ行く以外の手段について、示唆をください」と聞いた。
すると、「情報を得たいと思うなら、命を賭けよ。神に対峙する覚悟をせよ」といわれた。
つまり、神格級がエピック・パラディンの情報を隠したということになる。これはちょっとやそっとでは探しようがないの
で、今の時点でこの線は突っ込んでも無駄だろうと判断。
●シギルでの行動4日目
インフォメーションセンターから、次はグラディカスの情報があがってきた。
が、ブロシャールが届出用紙に書く際に「偉大なる奈落の王グラディカス」ではなく「グラディカス」としか書かなかったの
で、シギル在住のグラディカスさんたちの名簿(住所)がずらっと出てきた。個人情報保護法というものはないらしい。
というわけで、じゃあどうするかーと言い合っていると、(業を煮やした?)DMから破片の探し方について、ヒントをいた
だく。
・破片を探すのに、次元界に出かけて行って漠然と「何か最近変わったことない?」と訊ねるとか、ディヴィネーションで
「示唆をください」と言うのではダメ。
・今、どの破片がどんな姿をして、どこに散らばっているかを知るのが先決。
・破片は姿が変わっているが、どれもアーティファクトである。
・600年前に出現したアーティファクト、というものがそんなにあるはずはないので、破片を探すのではなくアーティファク
トを探せばよい。
・占術は情報収集後に確認のために使うものである。
●原点回帰
ここで、以前のDMヒントに出てきた「最後の使い手」という単語について考える。
最後に魔剣を持っていたのは誰? パラディン? いや、コード神殿の遺跡で、蛇の腹の中にあったよね?……と、記
憶をたどっていく。
そのコード神殿に行くことになった理由といえば、ハーフリングのピピンとポポンが我々を誘ったからだ。
その遺跡には小型サイズ用の魔法のグレートソードがあるので、取りに行くのを手伝って欲しい、という話だった。行っ
てみたらそんなものはなくて、代わりにフェイクっぽい中型サイズ用のロングソードがあっただけだったが。
(さらにさかのぼると、なんでイスガルドに行くことになったのか、という話になり、その理由はククルカンがビホルダー退
治の際に変な階段に踏み込んだから、ということになる。なのでジルリルはククルカンのことを、DMと通じているのでは ないかと疑っていたらしい……)
●ポポンの話
というわけで、影が薄いもののずっと一緒に行動していたポポンを、今さら追及する我々。
ハーフフィーンドのピピンと、ハーフセレスチャルのポポンは、初めは敵として出会ったが、その後仲良くなり、長いこと
一緒に冒険していたらしい。
コード神殿遺跡に剣がある、という話はピピンが持ってきた。バートルのポータルシティであるリヴ・ケイジという街で、
ハーフエルフのバードであるスティーグという男からピピンがその情報を買ったという。
その時には、遺跡にある剣は「小型サイズの+3グレートソードで、特殊能力が2つあり、そのうち1つはショック」だと聞か
されていたという。しかし、実際にあったのはもっと弱い剣だった。
ということは、グラディカスが裏で糸を引いてスティーグのような連中を使い、「遺跡に行け」といろいろな冒険者に声を
かけていたということも考えられる。
ただ、ゲーム内時間にしてもう数ヶ月前(ちなみにリアル時間では2年半前くらい)の出来事なので、そちらの線を調べ
るより、とりあえずイスガルドに行って遺跡を再訪し、確認を取っておこうということになる。 ●イスガルド再び
ポータルシティから例の遺跡まで、テレポートで飛ぼうとするが、なぜか発動しない。
もしやもう遺跡がなくなっているのか?と恐れつつ、エア・ウォークを使って遺跡まで空中を移動する。ただ、エア・ウォ
ークでは全員は運べなかったので、ククルカンがファントム・スティードを使った。また、スイッピは連れて行けなかった。
飛んで行く途中、地上からドワーフの一団が我々を見つけて無駄にマジック・ミサイルを撃ってきたりしたものの、遺跡
に到着できた。
ただ、入り口がすっかり崩れ、まるで長い時間によって風化したかのようにボロボロになっている。まるで神格が地殻変
動を起こしたかのようだ。
中に踏み込むと、さまざまな死体が折り重なっていて、それらが起き上がってひとかたまりになり、襲いかかってきた。
死体の塊だが、それをつなぐ半透明の糊のようなものが本体らしい。
敵の放つ音波ダメージがすごく痛かったので、ゼノンがトロルケイブに変身して組み付いて動きを止め、そこにブロシャ
ールがサイレンスをかける。イスガルド特有の高速治癒がなかったら、けっこうやばかった。
それを倒し、あたりを調べて回る。中の様子は以前とまるっきり変わっていた。祭壇があったが、聖印は削り取られて
いた。
また、牢屋のような場所の寝藁の下に小さな穴があり、中から猫の鳴き声が聞こえた。姿は一瞬しか見えなかったが、
金色の猫だった。呪いをかけられそうになったものの、無事だった。 ●変な敵たち
次に、濡れている扉を開けたら、中からキラキラしたウーズが出てきた。
スコーチング・レイを撃ち込むと、それを吸い込み「♪」というフキダシを出して、こっちに撃ち返してきた。
じゃあ殴ればいいのか、とゼノンが殴りかかると酸ダメージ。
これはアーケイン・プラズマという異形で、4レベルまでのあらゆる秘術呪文を吸収してしまう。というか一度見た呪文を
覚える「ものまねし」のようなものか。ただ、信仰呪文は普通に効くので、ブロシャールが喜んでフレイム・ストライクを撃 っていた。
アイス・ストームを撃たれたりもしたが、hpがそんなになかったので、そこまで苦労せずに倒せた。
DMいわく、「ダメージディーラーのセンギがいないと、いろいろと遊べる」とのこと。センギがいると無茶苦茶なダメージ
が出るので、脅威度が釣りあう普通のモンスターを出しても、何もできないうちに倒されるのだという。
次に、天井の高い部屋で、ククルカンが頭上から触手で掴まれて引きずり上げられた。タコかクモのようなモンスターだ
ったが、掴まれると同時にククルカンのインヴィジビリティやメイジアーマーが抑止されてしまう。アンチマジック・ フィールドだ!
ククルカンは必死に
「フェイを食べると不妊症になるんだから!」
と訴える。敵はフェイのダメージ減少がなかなか抜けなかったので、ぽいっと投げ捨てた。すると呪文が復活した。
ポポンは飛べるので、天井に張り付いている敵へ華麗に攻撃をかけられる。ここが見せ所だ。ジルリルがヘイストをか
けて頑張らせようとするが、なかなか出目が悪くて当たらない。
もしや、ラスボスはポポンなんじゃないの?という説も。「今まで付き合ってくれて楽しかったよ」とか言い出すわけだ。
ゼノンはルーンハウンドに変身するが、掴まれて天井に引き寄せられ、アンチマジックフィールドにより変身が解けて
ただの人になってしまう。AC10しかなく、ウォリアー以下の弱さ。ゼノン、しくしくと泣き出す(笑)
ジルリルの知識によると、この敵はバルハーノスと言う異形で、魔法エネルギーを吸収して生きているらしい。目は見え
ず、魔法のオーラを感知して襲いかかってくる。魔法のアイテムを宝物として持っていそう。
しかし、ダメージ減少15/魔法があるとわかり、「アンチマジックがあるのに、どうやって倒すの!?」と一同驚愕。
ジルリル、しきりに「ねえねえ、デックを引こうよ」とパーティに呼びかけるも、
全員無視。
ククルカン「ゼノンよりほんとはフェイのほうがおいしいんだからねーだ!」
敵「でも、お前固くて咬めないじゃん」
ククルカン「いやいや、カニみたいに、固い殻の中にジューシーな肉があってね……」
ジルリル「いやなフェイだ……」
試しにククルカンがマジック・ミサイルを撃ってみると、効いた。どうやらアンチマジックフィールドといっても、外からかけ
る魔法はかかるっぽい(掴まれて引き寄せられた時だけ、アンチマジックがかかるらしい)。
やがて気絶したゼノンが放り出され、次はポポンが掴まれる。
ゼノンは「掴まれても組み付かれなければいいんだ」とテンドリキュロスに変身。間合いを取って戦う。
そうこうするうちに、ジルリルが
ポポンを巻き込んでマキシマイズのライトニング・ボルトを発射!
ぽかーんとする一同。
ポポンは即死。しかし、なんと敵はまだ生きている! これで戦闘が終わるだろうともくろんでいたジルリル、焦る。
そして今度はジルリルが敵に掴まれる。
ゼノンが殴り倒したが、ジルリルは敵に掴まれたまま、50フィートもある床の穴に落ちていくという天罰を受けたの
だった。
いくら明日になれば生き返るからとはいえ、仲間を呪文に巻き込んで殺すなんて、とみんなでジルリルに説教。
明日になるとみんな生き返ってしまうので、入り口の死体の塊と、ものまねしウーズと、今のタコの死骸を、まとめて小
部屋に閉じ込めておく。そしてタコの宝物を漁る。
入手物
・リング・オヴ・インプルーヴド・クライミング
・ホールディング・バッグ2
・シールドのワンド(4レベル、26チャージ)
・アミュレット・オヴ・ナチュラルアーマー+1
・クローク・オヴ・マンタレイ
・14gp <14ppのはず。
●次の日
朝、例の小部屋の中からドタバタいう音が聞こえ、しばらくすると静かになった(笑)
毎朝この戦いが繰り広げられるのだとすると相当不毛だが、たぶんそのうち彼らも気づくだろう。
奥には骨だけが散らばっている部屋があり、強力な死霊術の罠が見つかった。即死しそうで嫌だったので、ここは後回
しにする。
さらに奥へ進むと、ウシャビティというコンストラクトを発見。これは遺跡荒らしに呪いをかける猫の像らしい。セーブ無し
で、HD毎に判定-1ペナルティだとか。
それを通り過ぎ、曲がりくねった洞窟を進むと、インコーポリアルがふっと通り過ぎたのを見た。追っていくと、吊り橋を
越えた池の中の島に、双頭の蛇の骨がとぐろを巻いていた。例の、剣を腹に収めていて、我々が倒したやつの死骸 だ。
最初、そのインコーポリアルがアンデッドだと(DMが)勘違いしていたので、水の中に圧倒的なイーヴル反応を感知す
る。びびる我々だが、実はアンデッドではなかったので、光るはずはないのだった。
ただ、アンデッドではないとわかってしまったことで、つまり「今倒しても明日になれば生き返ってくる」ということもわか
る。
我々はその双頭蛇骨に対してスピーク・ウィズ・デッドをかけたいのだが、今日は覚えていない。
一晩寝て、スピーク・ウィズ・デッドを覚えてから再度来ることも考えたのだが、さっきインコーポリアルに発見されてしま
ったので、我々が寝ているところを壁を抜けて襲いに来るかもしれない。
しかたがないので、インコーポリアルと戦って倒し、その後リミテッド・ウィッシュからスピーク・ウィズ・デッドをかけようと
いう計画になる。 ●蛇の復活
バフ呪文の準備をして近づいていくと、双頭蛇の死体のところに、双頭蛇の幽霊が現れた。さっきのインコーポリアル
はこいつだった。ホーリースピリッツという来訪者らしいが、詳しくはわからない。
蛇の幽霊が「我が主よ、愚かな者たちが舞い戻った、今こそ神の鉄槌を下さん!」と言って頭上を仰ぐと、天から光が
さしてきた。何やら、とてつもなく強力なものを召喚しようとしているらしい。
我々は、召喚を始めた蛇の幽霊に向かって、口々に「貴方を倒して魔剣を奪ってしまったのは、知らなくてやってしまっ
たことなんです」「お詫びしたいと思って来ました」「許してください」などと謝る。
しかし蛇のいらえは、「無知は罪なり」とのこと。
そこでブロシャールが「我々は魔剣の復活を阻止しようとしているのです。どうか話を聞いてください」と交渉を持ちかけ
る。さらにゼノンが「罪には罰をもって答えるのではなく、償わせるべきです。無知だからと言って即座に罰を下すの は、真の善とはいえないのではないでしょうか」というような説得をする。ゼノンはこの中で唯一、蛇を倒すことに関わっ ていないので、第三者の立場としてものが言えるのだ。
それから、「我々が魔剣の復活を阻止しようとしている証拠として、既に集めた破片を見せます」と言って、雷鳴の宝珠
を取り出した(その邪悪なパワーに、蛇はすごく嫌そうな顔をした)。「これで実際に集めていることがおわかりでしょう。 なので我々に更なるチャンスをいただきたい」と交渉する。
しかし、蛇は上位の者のプログラムに従っているようで、どうも融通を利かせて話してくれる感じではないようだとわか
る。
「あなたに命令した人に会わせてください、お詫びしたいので」と言っても駄目。蛇は返事をしなくなってしまった。
というのも、取り出して見せている雷鳴の宝珠の邪悪なパワーのせいで、召喚が難しくなっているのだ。宝珠がなかっ
たらあと5ラウンドで召喚の儀式が終了しているところだが、これを出しているかぎりあと5分くらいはかかりそうだ。さす がはアーティファクト。
時間の猶予があるとわかったので、ブロシャールが1分かけてオーギュリイをする。
質問は「我々がここに居続けることは、我々が魔剣の復活を阻止するという目的において、吉か凶か?」。
その間、暇なジルリルが、双頭蛇の死体の周りにあるストーンヘンジのルーンを読んでみた。
セレスチャルでコードを祀る言葉が彫ってあるほか、召喚の魔方陣になっていて、占術・召喚術・変成術・防御術の内
容が刻まれているらしい。
いよいよオーギュリイの詠唱が終わったその時、呪文に割り込むようにして、巨大な光の玉が現れ、ブロシャールは
重々しい老人の声を聞いた。ま、まさかペイロア様その人が……?
ここでブロシャールPLさんに電話がかかってきたので、ペイロア様を置いといて電話に出る。まぁ当たり前なんだけど、
ペイロア様がぼーっと待ってるところを想像すると、ちょっと面白い光景かも。
ペイロア様はおっしゃった。
「汝は今、神々の理と、神々の契約との狭間におる。すぐにそこを立ち去るが良い」
もちろん、それを聞くなり即座に外に飛び出し、テレポートする我々であった。
どうやらこの事件にはコードそのものが関わっているらしい。これ以上手出しすると、ペイロア様の加護すら及ばぬ事
態になりかねない。
改めて、事の重大さにびびる我々であった。
●次回予告
いよいよリンボでわやくちゃに?
センギのライバルであるミノタウロスも登場か?
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