「次元界めぐりキャンペーン」
<第7回>
(2006.2.26/DM:DM-SKM/執筆:アニマさん)


●キャラクター紹介
ジルリル
ウィザード5/レッド・ウィザード5、人間
ファイアーボールを冷気で撃ったり隣接次元界に撃ったり、
ときには味方に撃ったりするのが得意な力術士。
最近、マザーコンプレックスから脱しつつある?

センギ・ア・アジストーン
バーバリアン1/ファイター4/グラディエーター2、
ハーフ・ミノタウロスのミネラル・ウォリアー。
トーテムポール使いのダメージディーラー。
今後はオカルト・スレイヤーを目指すらしい。
ジルリルの使い魔

ブロシャール
クレリック6/光り輝くペイロアのしもべ4、人間
ダメージ呪文を撃つ暇もなく回復に追われるヒーラー。
パーティの生命線。
善本を使用リストに入れておらず後悔しているらしい。

ライオット
ファイター4/レンジャー1/ホライズンウォーカー1/グラディエーター2、人間
(すみません、どのレベルが上がったのか把握してません)
勇者のビームサーベルを持った主人公的立ち位置だが、
常に不幸属性を背負っている。

ゼノン・ザ・リトル
ドルイド1/マスター・オヴ・メニィ・フォーム8、人間
なんだかいつもテンドリキュロスの姿をしている。
つい最近のエラッタにより、いろいろなものが効くようになったが、それでもメチャ強い。
清貧を誓う善人だという話だが……。

ククルカン
スペルシーフ5/ソーサラー1、ピクシー
敵から呪文などを盗むのは意外と難しいことがわかって
きて運用法に苦労しているのだが、なぜかパーティで
一番偉そうな口をきく担当。一応スポッター。

ロンデイル
カメレオンっぽい人
本日お休み。そのせいでパーティが大変な目に(笑)

[NPC]ポポン
ハーフセレスチャル・ハーフリングのパラディン。
その昔不可抗力で別れてしまった相棒ピピンを探し、
我々と一緒に旅をしている。しかしプレーンシフトを
するとき以外、みんな彼の存在を忘れがち(笑)


●前回までのあらすじ

元はトーチ・ポートのエリート冒険者集団であった我々は、とあるきっかけで強力な「蛇の呪い」を受けてしまう。それを
解くためには、8つに分かれてさまざまな次元界に散らばった魔剣の破片を集めなくてはならないと知り、諸次元界を巡
る旅に出る。
まずは英雄界イスガルドを通り、世界の中心シギルにたどりつく。しかし牢獄界カルケリで酷い目に遭い、捜し求める破
片も奪われ、ボロボロになって物質界に帰還。ただし、魔剣に対抗する力を持つビームサーベルを入手した。
すっかり貧乏になった我々は、道中危険な洋館に立ち寄り、シギルへ戻るだけのお金をなんとか手に入れて、「百獣の
原野」ビーストランズへ向かうことにした。


●冒険前のひと騒動

前回の冒険のラストでは、時間がなかったので経験値や手に入れたアイテムの分配が適当になっており、その計算を
するところから始まった。
経験値はなんとかなったが、なぜかキャラクターシートの金貨が1枚も増えていない上、みんなのキャラクターシートに出
所のよくわからない指輪やクロークなどが書き込んである。
家に帰れば前回のメモがあるというジルリルPLさんが、家に電話をかけメモを探して読んでもらった。
「字が汚くて読めない」などという障害もありつつ、手に入れたものは一通り判明。
しかし問題が1つ。もっとも手っ取り早くお金になるはずの「宝石×10個」を、全部ロンデイル(今日はPLさんがお休み)
が持っていたのだ!

ククルカン「ヤツも裏切り者だったのか……やられた」

今後はリスクヘッジのためになるべく分散して持とうねと言いつつ、代わりにミスラル製+1ブレスト・プレートのスリック付
きと、マインド・シールディングの指輪を売ってお金を作った。そしてレッサー・レストレーションのワンド(今持っている残
りが5チャージしかなかった。このDMのもとでは必需品)を買う。
ソンナコトナイヨ(棒読み)


●白猫

まずニロンドのペイロア寺院を頼り、アウトランズ行きのプレーンシフトを行なう。行き先はエリュシオンとつながってい
る都市で、名前は「エクスタシー」。
エクスタシー行きのポータル・キーはニロンドのペイロア教会で借りた。

エクスタシーは人口25,000の大きな街。ペイロア様のお膝元であるここの教会で、ブロシャールは金の聖印(50gp、2ポ
ンド。穴が開いていてトリノのメダル風)を買っていた。
また、買えるうちに買っておこうということで、今後行くことになると思われるメカヌス、リンボ、水の次元界用のポータ
ル・キーを買っておく。リンボはお買い得セール中で500gpだった。これを使うとギスゼライの町シュラフトローズに着くら
しい。

目的であるビーストランズ行きのポータル・キーは、「永劫なる夕暮れの地」ブルークス行きが500gp、「永遠なる午後の
世界」クリガラ行きが600gp、「絶え間なき夜の外套」カラススラ行きが700gpだった。
ブルークス行きを買い、ポータル・キー屋の人にビーストランズの名所について聞くと、やはり見ておくべきは「ユニコー
ンの森」。その他クリガラには「スタンディングストーン」という聖地があり、カラススラには「雲の上の町、ストームホール
ド」というところがあるらしい(余談だがセンギは「熊の上の町」だと思っていたらしい)。

そうこうしていると、偶然ブロシャールが路地裏で怪しげな露店を見つける。ハーフドラゴンの男が、セレスチャル・ドッ
グやフィーンディッシュ・レイヴン、アクシオマティック・オクトパスなど珍しい動物を売っていた。
と、籠に入った真っ白な猫と目が合ってしまう。
とても頭の良さそうな猫で、あまりの可愛さにブロシャールはちょっと欲しくなってしまう。
店員が言うには、ハンターがビーストランズで捕まえてきた猫らしい。
(ゼノン「よし、俺も捕まえよう!」←ドルイドの発言)
値段を聞くと、金の聖印をちらちら見ながら1,000gpと言ってくる。しかしブロシャールの財布の中には600gpしかないの
で、500gpにしてくれと一生懸命値切るが、「こっちも1,000で売れないと帰れないんですよ」とか「まあ、明日までここにい
ますので」とか言われてしまい無理。

みんなのところに合流したブロシャールは、開口一番「何も言わずに俺に300gp貸してくれ!」と言い出し、優しいライオ
ットが150gp貸していた。いったいどんな悪い女に引っかかったのかとみんなで興味本位で露店を見に行ってみると、店
員が我々を見て驚いている。視線の先は、ライオットの肩の上にいるドラゴンの子供。
ライオットは前回ドロマイトのキャラバンからウォークラフト・ドラゴンの子供を買いとって連れているのだが、店員はそ
のドラゴンを「ぜひウォークラフトの次元界に連れて帰らせてほしい」と言う。ウォークラフト・ドラゴンは彼らにとって崇拝
の対象であり、非常に大切らしい。「代わりにこの白猫をあげよう」と言ってきたので、ブロシャールは大喜び。
店員が悪い人ではないということも確認できたし、ドラゴンも早く故郷に帰りたそうだったので、猫と交換した。
白猫には「シロちゃん」という名前をつける。こないだまで「クロちゃん」を連れてたし、ちょうどいい(?)。頭が良
さそうなのでディテクト・ソウツしてみたら、なんと知力が7もあり、「朝ご飯はマグロがいいにゃー」という思考が読み取れ
た。
ディテクト・ソウツで知力が分かっちゃうとは知らなかった・・・DMもびっくり


●ビーストランズ

いよいよブロシャールのプレーンシフトでビーストランズに行く。ブルークスの中央の町から128マイル離れた所に出た
ので、しかたないからてくてく歩き始めたら、水たまりを踏んだゼノンの姿が突然消えた

調べてみると、その水たまりは「野良ポータル」だった。ビーストランズにはそこらじゅうにこういうポータルがあって、知
らずにうっかり歩いているとあっちこっち移動してしまうらしい。
3ラウンドくらい相談したり呪文をかけたりして、4ラウンド目から1人ずつ降りていくことにした。
この世界の法則(=DMのマスタリング)では、離れ離れになったPCは絶対敵
襲を受けるのが相場だろうから、本当はもっと早く行ったほうがよかったんだけど……。

いっぽうその頃、ゼノンは「永遠の夜の世界」にうっそうと茂る森の中にいた。4ラウンド目にライオットが降りてきたが、
同時に影のような大型サソリ2匹に襲われる!
DM「サソリがチャージ。途中に樹があるけど、インコーポリアルだから関係ない」
全員「インコーポリアルじゃ、しょうがないね(ものすごくあっさりと)」
まあインコーポリアルなんて基本ですよ基本。そいつがd8の筋力を吸い取るシャドウだったとしても、別にどうっ
てことないですよ、いつものことですからねー。

さらに、影のようだけど実体はある大型サソリがさらに2匹現れ、擬似呪文能力でミラー・イメージを発動した。
ゼノンは接触ACの高いウィル・オー・ウィスプに変身しようとするが、筋力に3ダメージ負っているため筋力3のウィスプ
には変身できない。しかたなくテンドリキュロスに変身。

次に降りてきたブロシャールがターンアンデッドするが、13HDまで効くはずのターンが効かず驚愕
実態があるほうのサソリたちはなんと擬似呪文能力でディメンジョン・ドアを発動し、戦場を自在に移動してくる。
続いてジルリルが降りてきて、トランス・ディメンジョナルのファイアーボール(サドン・マキシマイズつき)を、ゼノン巻き
込みで撃つ(テンドリキュロスは火が怖くない)。
しかし、この際防御的発動をし忘れたため、そばにいた実体サソリに殴られ、そのまま組み付かれてしまい、60点ダメ
ージは夢と消えた。

そのころ、ゼノンは筋力が10点ほど下がり、さらに毒で耐久力にもダメージを受ける。ブロシャールは防御的発動に失
敗。ライオットは50%ミスチャンスを通しつつ攻撃を続けるもののピンチ。
しかし最後にセンギがククルカンを連れて降りてきて、スクイーズ状態のままゴースト・カプセルを起動してがんがん殴り
始める。さすがの大活躍で、シャドウのサソリを倒し、シュープリーム・クリーブを生かしてさらに攻撃を続ける(DM「この
レベルでクリーブがこんなに活躍するのって変だよね」)。

ゼノンは最終的に筋力が19点下がるが(普通の魔法使いなら2回倒れてお釣りが来る)、
まだ残り2ケタある(笑)というタフさで、壁として頑張る。
押さえ込まれたジルリルは、ディメンジョン・ドアでなんとか脱出。
ライトニング・ボルトを撃ったら、サソリがディメンジョン・ドアで近くに寄ってきて、「いや、さっきのは電撃でコリをほぐし
てあげようとしたんだよ」みたいな言い訳をしていたのが面白かった。

倒した敵は、シェイドのモンストラス・スコーピオン(CR9)×1(1体は逃げた)、アンヴォラルのモンストラス・スコーピオン
(CR10)×2。
DMいわく、「弱いよ。スコーピオンの能力がまったく使えない状態でシャドウになってるんだから」とのこと。
ちなみに退散抵抗が+6あったらしい。

・豆知識
ミラーイメージの幻像はACが低いので、ダメもとで殴ってみるといいぞ!


●ペンギン村

レッサー・レストレーションの連打とレストレーションでみんなの筋力を治してから、ディテクト・マジックで近くのポータル
を探して飛び込み、ブルークスに帰った。ポータルにはなるべく同時に入るのが重要だとわかった。

さっきとは別の場所に着いてしまったので、町はどこだろうと探していると、向こうからペンギンがやってきた。

suicaのペンギンのフィギュアだった。

「いやーん、かーわーいーいー」ともだえるククルカン。
ペンギンは挨拶してスイッピと名乗り、ブロシャールが連れている白猫を見て「ミイちゃん!」とびっくりしている。どうや
ら、この猫はキャット・ロード様が探しているミイちゃんらしい。
スイッピは携帯電話のような謎のアイテムを取り出してパカッと開き、キャット・ロードに我々のことをメールで伝える。そ
れからスイッピの家がある通称「ペンギン村」まで案内してもらう。

スイッピ家は小さくてセンギは入れなかった。
センギ「(ゼノンに)屋根の下に入るなんて、贅沢だぞ」
ゼノン「いや、別にそれくらいは……」
ククルカン「(ゼノンに)センギがかわいそうだから一緒にいてあげてよ」
センギ「うがー! かわいそうとか言うなー!

お茶を飲みながら最近のビーストランズについて聞くと、一週間くらい前から、よその次元から来たやつがカラススラで
暴れているという。
そうこうするうちにキャット・ロードから返信メールが来て、宮廷に招待された。ストーンヘンジのようなところに行き、スイ
ッピが先ほどの携帯っぽいものを石に当てると「ピッ」と音がして、ポータルを通れるようになった。みんなはスイッピの
あとにぴったりくっついてポータルを通る。


●キャット・ロード

深い森を抜け、キャット・ロードに面会する。すごい美人。
アメリカの女性イラストで「美人」と感じるものってほとんどないんだけど、この絵(プレーンスケープ版)はたいへんきれ
いだった。猫っぽい耳(いわゆる「猫耳」ではない)をした人間の姿だが影は猫なので、変化(へんげ)しているものと思
われる。
ミイちゃんはキャット・ロードの娘(猫姫)だった。「ミイちゃんも変化すると美少女になるのでは?」と言ったら、ブロシ
ャールPLさんがくわっと目を見開いて「それだ!!」と言ってた。

キャット・ロードはミイちゃんを連れ戻した我々に感謝しつつ、「折り入って頼みが2つあります」と言う。
1つ目は、1匹の魚をエリュシオンに帰すこと。大きな金魚みたいな赤い魚が入った水の球を渡され、「エリュシオン第一
階層アモーリアに行き、この魚をオケアノス河に放してきてほしい」と言う。

2つ目は、カラススラでの騒ぎを調べてできるかぎり排除すること。どうやら森の中で悪の来訪者が熊を先導して暴れて
いるらしい。
キャット・ロードはその調査にあたり、協力者を4匹つけてくれた。ダイアライオンのスカーダイアタイガーのシア・カ
ーンダイアパンサーのジャギーラダイアスミドロン(サーベルタイガー)のラジャーで、ラジャーがリーダー格。4
匹のhpを足すと700くらいあるらしい。ディズニー作品のフィギュアが出てきたので、「ライオン○ング」好きの私がスカー
を指して「こいつは裏切るね!」と言ったことが、まさか実現するとは知る由もなかった……。

ビーストランドの勇者達。
左からラジャー(これだけリアルタイプ)、スカー、ジャギーラ、シア・カーン。真ん中はミイちゃん。

キャット・ロードは、報酬代わりに我々に1つずつ携帯端末をくれた。50チャージあり、1チャージ使うとお互いの端末に
25文字までのセンディング(ショートメール)が送れる。また、1チャージ使うと使用料を払わずにポータルを使える(大型
のセンギは2チャージかかる)。チャージをあとから追加でためることもできるらしいが、どこでためるのかは謎(笑)
市価を計算したら2万gpくらいになると聞き、目の色を変えて「今いないロンデイルの分もください!」と言ってみるが、駄
目だった。

センギがレベルアップしたので、1日出発を待ってもらう。性格の悪いスカーは「やる気あんのかよ」とごねていた。
なんとスイッピも我々に同行してくれるという。「僕は癒し系なので」ヒーラーだそうだ。結局12人パーティとなった。


●トカゲ+トカゲ

ポータルを通ってカラススラの森に行く。動物4匹+スイッピ+ポポン組と我々パーティとで、二手に分かれて探そうとい
うことなる。
キャット・ロードの情報によれば、この森のはずれにははるか昔から誰も近寄らない神殿跡があり、強い邪悪がそこか
ら感じられるらしい。なので、とりあえずそのへんを目指そうと歩いていく。すると、ライトしかつけてなかったので見えな
いところから不意討ちをくらった。

現れたのはトカゲに乗ったハーフブラックドラゴン・リザードフォークが3組。木がいっぱいあるのでチャージがしにくい。
トカゲがディメンジョン・ドアを発動し後ろに回り込もうとしたので、後ろにも木があるはずだと必死に主張してなんとか集
中攻撃を避けようとする我々。
トカゲがワープしてちょうどいい位置取りをし、上に乗ったハーフドラゴンが酸のブレスを吐くというコンボ(今のディメン
ジョン・ドアではそれができると明記されている)を発動された。ククルカンだけたまたま範囲外にいたが、全員ブレスを
くらって大ダメージ。

騎乗している敵の場合、下をねらっても上の〈騎乗〉でよけられるから、上からねらうべきだという話でまとまる。
しかし下のトカゲがディメンジョン・ドアを発動し、その際にフリーアクションで足元にファイアーボールを落とそう
とした。テンドリキュロスに変身していたゼノンが、すかさずそれに機会攻撃をして、つかみ強化で捕まえて、飲み込ん
でしまった。胃の中で3d6ラウンド麻痺して酸ダメージを受け続ける。乗ってたリザードフォークはランス+盾だったのを
グレートソード両手持ちに替えた。
しかし別のトカゲがまたワープして、足元にファイアーボールを落とした。足元にしか落とせないようではあるが、相当や
っかいなので、これは下から倒したほうがいいんじゃないかという話になる。

ククルカンが弓でトカゲに急所攻撃を入れて、ディメンション・ドアの擬似呪文能力を盗もうとする。これで1分間使えなく
なるはずだったのだが、ディメンジョン・ドアの呪文レベルが高いので、今のレベルではまだ盗めなかった。がっかり。
ほかの擬似呪文能力(ファイアーボールディスペルマジック)も盗めず、しかたないので火への抵抗をわけてもらっ
た。

テンドリキュロスはさらにもう1匹トカゲを飲み込むが、最後の1匹を殴って倒したら突然爆発して全員びっくりした。
最終的にリザードフォークが1人だけ生き残って降参したので、情報を聞くことに。
センギ「じゃあ、腕折って、脚折って、それから聞こうか?(真顔)」
全員「え……」
ウォークラフトってそんな恐ろしい世界だったのか。それともセンギはそんなにもつらい人生を送ってきたのか。

聞いた話によると、彼らは連れてこられて「やってきた人間の冒険者たちを撃退しろ」と命じられたらしい。命じたのは
ぶよぶよ太ったデヴィルで、名前は「アメイモン」(甘いもん?)。拷問が得意で、HD15くらい。ジルリルの知識によれ
ば、火はきかず、グレーターテレポートの擬似呪文能力を使い、暗闇の中で目が見えるらしい。攻撃手段は爪爪噛み。
そいつのほかに見たことのない種族が1人いて、半透明で透明な翼を持っているらしい。
ライオットが「クリオネ?」とつぶやき、仮名クリオネになった。そしてクリオネの捕食シーンがいかにグロイかという話
題で盛り上がった。
そのクリオネがアメイモンと協力して何かを探しているらしい……というか、アメイモンをそそのかしているらしい。
また、クリオネの部下として人間っぽいのが4人いて、そいつらがカラススラの現住熊たちを寄生生物の力で操っている
らしい。

アメイモンやクリオネの現在の居場所はわからないが、彼らが命令を下したのはここから1マイルほど南の洞窟だった
らしい。ただ、ビーストランズの肉食獣たちは悪の存在をかぎつけて襲ってくるので、同じ場所に留まってはいないだろ
うとのこと。この傭兵たちも、トカゲのディメンジョン・ドア能力で逃げ回っていたおかげで生き延びていたようだ。
捕虜はキャット・ロードに引き渡すことにしてメールを送り、装備をはぎとる。ランス×3、チェインシャツ×3、ヘヴィシー
ルド×3(それぞれ+1)をゲット。
ちなみに下のヘルボンド・トカゲがCR8、上のリザードフォークがCR6だった。

ライトでは保たないので陽光棒をつけて5時間くらい歩き、神殿を目指す。道中、落ち葉に埋もれたパンダ侍の死体
を発見。腕に同化していた魔剣のかけらはすでになかった。外傷は見当たらず、毒殺などでもないようで、即死呪文
か何かで死んだとおぼしい。クリオネに魔剣を奪われたかと落胆しつつ、とりあえず装備ははいで(魔法のワキザシ、
魔法のスタデッドレザー、力術の指輪、ポーション4本)、埋めておく。
ポーションをパーティで分けて持つにあたり、各人に宝物を分配するとゼノンにも割り当てをあげないといけないので、
「パーティの財産を各人で今だけ借りる」ということにした(すごい言い訳だ)。
言い訳以前に死体から宝物はぎ取る行為自体を「止める」のが高貴な善だと思うが・・・(笑)


●最終戦闘

神殿に着くと、動物チームも追跡によってここにたどりついていた。
そしてずらりと居並ぶ敵陣営のフィギュアたち。
巨大なサイっぽい奴ワーベア植物っぽいティラノザウルス外皮がきらきら光るダイアベア×3頭の上に小
熊を乗せた熊……が前に並び、その奥にアメイモンアメイモンを守る赤服ロイヤルガード×2肌もあらわな女
魔法使い×2アサシン1ソウルナイフ1がいる。
また、シー・インヴィジビリティをかけている人にだけ、戦場脇に半透明なクリオネと、宙に浮かぶ脳味噌2つがいるのが
見えた。

イニシアチブを決めると、15から20までの列にマーカーがぎっちりと並び、ものすごいことに。マーカーの数は全部で22
個あったはず。全員のhpを足すと2000くらいあったらしい。正直、PCの命の心配より、DMがこれを全部さばく苦労のほ
うを心配してしまう。

<最終戦等の盤面とイニシアティブ表>

戦闘開始、まずはアサシンがポーションを飲んで透明になる。次に親子熊が移動し、上に乗った小熊がサイオニック・
ブラスト。センギが1ラウンドスタン(いやあ必ずスタンとかフィアーとか来るよね。前衛の宿命だけど)。
こっちは戦場を見渡し、前方のパワー熊軍団は動物たちに任せては奥のキャスター陣をねら、我々うべきだろうと判断
し、マス・フライをかけて飛び上がる。
ライオットが立ちふさがる熊を無視して奥へ飛んで行くと、大きな武器2つが迎撃してくる。ハンマーが1発命中しただけ
で8d6ものダメージをくらい、びびる。「Races of Dragon」の「いい呪文」を使ったらしい。
空飛ぶ武器は所謂「デローム戦法」(某対決イベントで試験運用済み!)って奴です(笑)

動物たちはティラノザウルスや熊たちと組み付き合いを始め、マスターの処理軽減のためゲーム盤外へ。
女魔法使いのうち1人は武器を動かし、もう1人は自分にシールド
ソウルナイフが頑張ってこっちへ走ってくるが、みんな生ぬるいまなざしで見てみぬふりをする。
ワーベアはこっちが飛んだのを見て、フライのポーションを飲んだ。
スイッピは待機アクションから、遠距離キュア発動。ずっと「ヒーラー」としか言っていなかったので、もしかしてヒーラー1
レベルなんじゃないかと危惧していたが、そんなことはなかったようだ。
ゼノンは近寄ってきたソウルナイフに目もくれず、テンドリキュロス状態のまま前線へ移動。
ククルカンは透明な敵への警戒を促しつつ、呪文相殺を待機し、女魔法使いのアイス・ストームを打ち消した(あとで気
づいたが、ククルカンのディスペルは擬似呪文能力なので相殺には使えなかった。普段は覚えてたのに、このときだけ
すっかり抜け落ちてた模様。すみません)。

ライオットは立ちふさがる武器たちと、サンダリングつきの勇者の剣でやり合うが、硬度を抜けない。
ブロシャールは空からアメイモンの周辺にフレイム・ストライク。アメイモンとロイヤルガードのSRは抜けなかったが、女
魔法使いには効いた。
さっき何もせず後ずさりして様子を見ていたスカーがここで突然裏切り、ブロシャールに向かって全力マインド・スラス
。しかしセーヴを通して耐えた。危なかった。
こちらがみんな飛び上がってしまったので、残ったダイア・ベアがスイッピに襲いかかった。
透明なアサシンを見つけたククルカンが、射撃でそのエフェクトを盗んで見えるようにすると、ゼノンが空からそいつを
殴って飲み込んだ。
アメイモンがブレスを吐き、火ダメージとCON9点(反応セーヴに成功しても半分)ダメージをゼノンに与えてくる。このブ
レスが1ラウンドおきに吹けると知り、焦る一同。ゼノンはすでにかなりhpが減っていたのでこれでhpが0になるところだ
ったが、先日のエラッタにより減るのはテンドリキュロスのCONだけで、現在のhpには関係がないため、助かった。ルー
ル変更に助けられた数少ない例かも。
実際にはhpも減りますね。

ライオットは、殴り合っている大型武器の硬度が40もあると知ってあきらめ、離脱してさらに前へ。残されたブロシャー
ルが今度は危ない。ワーベアはライオットを追うが、魔法使いからアイスストームがブロシャールに飛ぶ。さらに裏切り
者スカーがサイキック・クラッシュ(サイオニック版の即死呪文)を撃ってくるが、これもセーヴで耐える。ただ、DMが5d6
で24点というダメージダイスを振ったりしてピンチ。

ジルリルがセンギを連れてアメイモンの120フィート上空にディメンジョン・ドアし、そこからセンギが急降下してチャージ
(ダイビングチャージはさすがにできないという判断)。アメイモンの恐怖のオーラに耐え、殴り合って倒したので、2度目
のブレスは受けずにすんだ。そしてまたシュープリーム・クリーブが役に立って、ロイヤルガードたちをさくさく屠る(こい
つらはSRだけを強化してあり、魔法をかけたこっちが「こんなに呪文抵抗があるなら、こいつは強そうだ」と全力を投入
することをねらった、ただの雑魚)。
女魔法使いもジルリルのサドンマキシマイズ呪文でいなくなった。
急降下攻撃(2倍ダメージ)は爪等がないとできません。

誰からも相手にされず孤立したソウルナイフは「うえーん」と泣きながらナイフを投げてきた。ドッジボールで最後に残
るいじめられっ子みたいで哀れ。
回りに殴る相手がいなくなり、さっきから何もしていなかったサイと、戦況が不利になってきたスカーは逃げ出した。
ワーベアは降伏勧告されるが、涙を流して攻撃続行。どうやら嫌々操られているのではないかと思われるが、ゼノンは
真意看破に失敗して倒してしまった(植物なので人間の心の機微がわからないらしい(笑))。
高貴な善の心としてどうかと思うがな・・・(笑)

一方、熊に攻撃されていたスイッピが気絶してしまったので、ブロシャールが遠距離でキュアを撃ったら、お約束どおり
スイッピではなく熊に当たった。ククルカンがレッサー・コンフュージョンをかけ、混乱した熊は「わけのわからないことを
ぺちゃくちゃとしゃべ」って口からスイッピをぽろりと落とし、ライオットが助けに行く。
ソウルナイフは男気を見せてセンギに突進。けっこう痛かったので、センギがついうっかり本気で反撃してしまい、
リティカルでぐちゃぐちゃになった。

一方そのころ、黙って戦場を眺めているだけのクリオネたちをなんとかしようとするが、デストラカンに変身したゼノンで
も感知することができなかったので、どうやらインコーポリアルらしい。しかもインビジビリティを重ねがけしているから、
ほぼ手の出しようがない。
今のところクリオネを見ることができるのはククルカンとジルリルだけ。ククルカンが「お前たちは誰だ!」と言ったら、テ
レパシーで「わらわも主のために剣を集めている」と返事があった。

ライオットとセンギがダイアベアの相手をするが、この熊がめちゃくちゃ強い。雑魚扱いしていたらすごいダメージを出し
てきて、やばかった。いくらダメージを与えても全然こたえる様子もないし。クリオネに対処する手段がないゼノンも、ウ
ィル・オー・ウィスプに変身して対熊戦の増援に行き、電気でダメージを入れる。

ククルカンがクリオネに「穏便に話し合いませんか?」と言ったら、「ふん、下賎な者がわらわに提案か」と返された
ので、つい「でも我々のほうが有利に見えますよ?」とぼそっと言っちゃった。そうしたら「それは我らが手出しをし
ていないため。ならばわらわの力を見せてやろう」とか言ってククルカンジルリルドミネイトをかけてきた。セー
ヴで1を振って「仰せのままに、女主人様!」と叫ぶククルカン。
ジルリルには「剣を持った戦士(ライオットのこと)を倒せ」、ククルカンには「その剣を持って来い」と指令が下る。

透明感が美しいクリオネ・・・じゃねーよ(笑)
メイジナイト(Solonaviと言う種族です)をD&Dミニの台座に移植した物です。

ククルカンは背後からライオットに急所攻撃。ゼノンはクローカーに変身して恐怖の叫び声で熊やククルカンたちを追い
払おうとするが、効かない。ジルリルはいつものように、残った攻撃呪文を書き並べてランダム表を作り(この表、しょ
っちゅう作ってるような気がするなあ……)、ライオット中心にファイアーボールを発動。
これでライオットのhpが-8になり(すぐにクロースウーンズが飛んで-1になるが)、倒れる。

もうリアル時間が残り少ないため、ボードやフィギュアを全部片付けて抽象戦闘に(笑)
ククルカンは倒れたライオットの手から剣を取る。それを見たゼノンがすかさず機会攻撃で武器落としをかけてくるが、
50%ミスチャンスではずれる。クリオネ様から「ではそれを落としなさい」と命じられ、落としたところに待機アクションか
らテレポートがかかり、剣を持ち去られた。

そんな大変なことになっている間にも、センギは必死に熊とやりあっているが、ダメージを与えても与えても死なず、ほ
とほと困り果てていた。累計220ダメージくらい与えたところでよくやく倒した。実は熊が最強だった説あり。これを最初
から相手にしていたら、その間ずっと後ろのキャスターにやられ放題だったわけで、フライで後ろに回った戦術は非常
に正しかったと思われる。

ともあれ、ボロボロになり、勇者の剣も奪われてしまったが、なんとか全員生き残ることはできた。
次回は神殿の地下探索、それからエリュシオン行き……かな?(アテューン・フォームがあればだけど)

お疲れ様でした。
なんか、話が進展しているような気がする・・・たぶんね。
次回は地下遺跡ですな。


トップへ
トップへ
戻る
戻る



最終戦等の様子
最終戦等の様子