Demons and Devilsキャンペーン
最終回(第7回)
〜激戦の先に得たものは!?〜

(9レベル/2005.1.23/DM:DM-SKM/レポート:アニマ)


パーティメンバー

ゆうしゃクリス:ふじーさん
人間のパラディン5/テンプラー2/クレリック1。
 本名クリスチャン・リーセ。空飛ぶ鎧でどこへでも臆せず飛んでゆくが、戦闘になるとややチキンぎみ。
 しかし最終回を迎え、ついに彼は
光になった!

まほうつかいウェルド:あずまさん
ハーフエルフのウィザード9。
 幾多の危機を潜り抜けてきた唯一の9レベルキャラクター。
 d20の魔法をたくさん知っており、困ったことがあったらとりあえず頼られる担当。使い魔はラット。

せんしゲイン:きぷろすさん
アアシマールのファイター4/パラディン1/プレイナーチャンピオン1。
 パラディンなのにラスボスのFearで戦線離脱するという醜態をさらし、DMにはCohort呼ばわりされる
不幸な前衛
 バイオフィードバックのおかげで死ぬに死ねなかったり。

せんしバディオス:ダメえもんさん
人間のファイター2/ソーサラー1/パラディン4
 よくわからないけどタトゥーとクレリックの4レベル呪文を組み合わせることで無敵になれるコンボを組み込んであったらしいのだが、クレリック不在で苦労していた。

そんごくうエンク:すみさん
VANARAのシャーマン5/ローグ2/ウィザード1
 キュアも捜索も情報収集も器用にこなす多芸キャラ。
 あと絶対あきらめない態度も素晴らしい。
 でも見た目は直立した白い猿。お供の大猿を「たりんコゾーン」で失っている。

けものつかいジョン:アニマ
ハーフリング(トールフェロウ)のドルイド8。
 アストラル界ではぐれて久しぶりに帰ってきた。
 金がなくなったためダイア・ホークは解雇。いろいろとドルイドの魔法に関するルール間違いが目立った(反省……)。

ちゃいろぐまアラン三世
 ウォーテンプレートかつ成長ルールで8HDまで育てたブラウン・ベア。
 小回りの効かないダメージディーラー。強い。
「クマさま」とお呼び!


●今日もダンジョンへ

街からリデュース+テレポートで無事塔の前に着き、入り口のヤバイ通路を通って塔のてっぺんのポータルからワープ。

ここでふじーさんの、黒板を使ってのダンジョン解説が入る。
「ルナツー」にしか見えない形の部屋があったり、
頭が悪くなるガスが噴出しているジグザグの通路(通称
「たりんコ・ゾーン」)があったりするらしい。

DM「通路がジグザグなのは、Runで走り抜けられないようにってことなんだよね」
一同「ヒドイ!」
DM
「だって僕が作ったんじゃないもん」
ウェルド「でも、そういうフィート、あったよね。ジグザグでもRunできるやつ」
ジョン「そんなの普通取らないから!

黒板のマップに
「ルナツー」「たりんコ」と書き込まれているのを、
向かいの部屋にいるTRPGコンベンションらしき人々が覗き見たら、
はたして我々は何のゲームをやっていると思われただろうか。

お隣は立川界隈では割と有名なファイアー・ナイツさんでした。
残念ながらD&Dはプレイしていないもよう。

紋章のプレートをはめないと開けられないドアが何か所かにあり、そのプレートの四分割されたかけらをパーティは今までに二つ見つけている。
あと二つ探さないといけないので、まだ行っていない通路のうち、最初は像がたくさんある部屋を目指すことにする。


●クレリック登場

今回はクレリックのPLさんがいないので、バディオスにかける4レベル呪文の使い手がいない。
ジョンがキュア・モデレット・ウーンズのワンドを持っていたり、パラディンがひそかに3人いたりはするものの、やはり回復が心もとないので、クレリックを街で雇っていたということにした。

雇い賃として得た宝物の1/7を渡すか、1日350gpくらいの日当を払うかの選択を迫られ、前者を選ぶ。
バディオス「だって、得た宝物より得られない宝物のほうが多いから……」

ジョン「女(じょ)キャラがいないから、女のクレリックにしましょう!」
と言うものの、ランダムで決定することに。
調子よくエルフで女性。でも、コアロン・ラレシアン信仰なのに属性はCGじゃなくて
CN
領域は守護と混沌で、+1フルプレートを着ており、名前はシルアクゥイ(通称シル)。
取っている呪文は、こっちの要望も多少入れつつランダムをまじえて決定した。
プロテクション・フロム・ローとかディテクト・ポイズンとか、できるだけ「使えない呪文」ばかりで埋め尽くすようなDMの思惑を感じつつ……。

やだなぁ。ちゃんと対デビル戦を考えてのことですよ。だって、ドメインで降ってくるんですから。

なかなかに性格のいいお姉ちゃんで、呪文をかけるときはいつもニコニコ現金払いを要求する。
ジョン「じゃあこのキュア・モデレットのワンドを
貸すから……」
シル「あら、
くれるの?
ゲイン「(隣のウェルドに)グレーター・マジック・ウェポンのワンドってまだあります?」
ウェルド「あるよ、11チャージ」
シル「(突然)あら、
それもくれるの? いろいろくれるのねえ」

RPGにおける基本「もらえるものはもらっとけ」
あってるよね?(笑)

●像の部屋

さて、一同はメイジ・アーマーやらエンデュア・エレメンツ(火)やら明かりの用意などを整え、像のたくさんある部屋へ。
大型の鉄でできた人物像が9つ、部屋をぐるりととりまき、中央には金製で目に宝石がはまった像が立っている。
そして金の像は手に紋章のかけらを持っていた。

ディテクト・マジックしてみると、中央の金の像は弱い力術のオーラを発し、鉄の像のうち入り口横の1つが、いくつもの呪文のオーラを発していた。
これは動くよねーとみんなで言いながら、ひとまずエンクが中に入って捜索する。
エンク
サモン・シークレット・ドア……じゃなかった、ディテクト・シークレット・ドアだ(笑)」
ウェルド
それは腹のポケットからシークレット・ドアを出してくれるの?

エンクは呪文で秘密のドアを1つ見つけ、用心しつつプレートを像の手から取る。
そしたら、案の定像の足元が爆発した。でも全員扉の外に避難していたので、ファイアーボールの経験値はエンクがひとりじめ。
そしてこっちに戻ってこようとすると……もちろん鉄の像が動き出す。

どうやら本来はアイアンゴーレムのHP回復の意味もあるらしい。
良くできたエンカウンターだ。

このセッションではDMがBGMを用意していて、
しかもちゃんとウィザーズ社が売っている公式の
「D&Dサウンドトラック」らしい(CDにも追加データとかついてるんじゃあるまいな)。
これ、まったく明るい曲の入っていない、絶望的なCDなんだけど、このアイアン・ゴーレムが動き出したちょうどそのときに、BGMがネヴァーウィンター・ナイツのかっこいい戦闘BGMになった。あと、ヤマトとかもかかっていた。


一応確認しちゃいました。CDの内容(笑)
残念ながら、データは入ってませんでした。
でも、実は隠しトラックがあって、怖いものが・・・(秘密)
個人的には結構気に入っているんですけどねぇ。このサントラ。

エンクはミラーイメージを張り、さらに透明になって逃げるが、見当で吹かれた毒のブレスを食らってしまう。
エンク「頑健か〜」
ジョン「がんばれ! アクションポイントを使うんだ!」
ゲインエベロンじゃないし!」
DM
プレイヤーのアラインメントを一段階下げたら、ヒーローポイント使ってもいいよ。あ、でももう下げる余裕ないか(笑)」
エンク「そ
んなことないですよ!!

みんなで囲んで攻撃するが、特に熊が強かった。
というのも、Nature's Favorというドルイド呪文で、+1/2levelのボーナスを攻撃とダメージにつけるものがあり、それをかけていたからなんだけど、実はこれでつくボーナスは運ボーナスで、ゴーレムのDRを抜けない。
ルールを勘違いしたままずっと戦っていた……(ごめんなさい)。

これは私も知らんかった・・・。てっきり強化ボーナスだお思ってました。
気づいていたらまた違う結果になっていただろう。
なにせDR50/+3だからね・・・。
にしても後のLastBreathにしろ、よく勉強していると関心した。

ウェルドは使い魔のラットにヘイストを乗せて、クリスに触らせに行く。
DM「うっわ、その
ネズミにAoOしてぇー!
クリス「あ、オレ機会攻撃くらっといてよかったんちゃう? 
オレはAoO受ける係ってことで」
DM「というか、みんな
それ以上のこと期待してないから(笑)」
クリス
(きっぱり)うん、オレはSTの高いフローティング・ディスクと思ってくれていいから
(一同爆笑)
ウェルドのラット
あんなののために危険な目に遭わせんじゃねーよチュー!

シルへの指令がうまく出せなくて彼女の好感度を下げたりしながらも、
アイアン・ゴーレムを倒し、シークレット・ドアから先へ進むと、すでに調査ずみの通路まで戻るようになっていた。
なので、次はルナツーの上の通路を目指すことに。

この当たり各自の手番に思い思いの指示を出したりするので、シルは混乱気味。
キュアしろ言われて、次にはスクロールだとか、逃げろとか・・・統一しましょう。
その他、バディオスはコンボの要となるFavor of Ilmaterかけ忘れて突っ込み、帰ってくるしまつ。
各自の行動に無駄が目立った。

●川と神像

通路を抜けると広い洞窟に出た。
中央に10フィート幅の川が流れており、その向こうに手が20本ある像と、まるでそれにお供えされているかのような液体の入った皿(dish)がある。

川に近寄って調べようとすると、一行にかかっていたメイジ・アーマーなどが突然消えてしまう。
川から20フィートまでのところに
アンチマジック・フィールドがあるらしい。
びくびくしながら調べたところ、川の真ん中に赤いスタッフが刺さっている。
さらに向こうの像をよく見てみると、自然石でできていてとても大きく、哀しげな表情を浮かべている。
それを見てみんなで知識判定を振りまくるが、誰にも正体がわからない。

シル「物を知らないパーティねぇ」
クリス「じゃあシルはしってるのかぁ?」
シル「(コロコロ)
知るわけないじゃない!。あたしは専門外のNPCなんだから

エンクが川に入って、杖に触らないように気をつけてロープをひっかけ、それを川岸から引っ張って杖を抜いてみると、アンチマジックが解けた。
同時に杖もただの杖になってしまった。

ウェルド「杖の刺さってた穴を調べたいんだけど」
DM「それは水面の上からじゃ無理だよ」
ウェルド「えー、水の中で目とか、開けられない
ジョン「なんでそんな
萌えキャラなんですか!(笑)」

みんなで川を渡り、クリスが像に近づいて調べてみることにした。
皿は深さ2フィート(「でかっ!」「皿じゃないじゃん」「たらい?」などの声が口々に。
でも辞書によるとdishはかなり大きい皿を指し、小さいものはplateなどと言うらしい)で、赤黒い不透明な液体がたまっている。
そして、クリスが像まで10フィートの距離に近づいたとき、像の目が青くチカチカとまたたき、そばの燭台がいきなり燃え上がり、像の手からクリスの足元にライトニングが飛んできた。

15フィートの距離から、ゲインが鉤つきロープでたらいを引き寄せようとしたところ……いきなりライトニングが10本飛んできて、即死。
ジョンのLast Breath(前のターンに死んだ人をhp0で生き返らせる)が即座に飛ぶ。

エンクがお祈りをして、そのへんをさまよっている魂におうかがいをたててみることにした。
すると、エルフの土着の僧侶みたいなスピリット(20本の手がある聖印を下げている)が現れて、

「神に敬意を払わぬ者は死ぬべし」

と教えてくれる。
さらに、エンクがプレートのありかを聞くと、「たらいの中にある」という答えが返ってきた。

どうやら、この20本手がある像はLGの古い自然の神らしい。
敬意を払わないとダメ、ということで、LGのクリスが丸腰になって近づくことになった。

どうも記載がいい加減で、場所によって像の腕が増えたり減ったりしている。

DM「クリスの属性って何だっけ?
クリス「(笑)あなたもよくご存知のように
LGです」
ジョン「腰を低くして像に近づくんですよね?」
クリス「もともと
頭下げっぱなしの人生だから」

クリスは無事に神像に近づき、プレートを手に入れた。
でもたらいの中の液体に含まれた毒は自然のものなので食らった。
みんなでガイダンスや援護をして、シルが毒を治療するが、ここでパーティのレッサー・レストレーションのスクロール等が尽きてしまう。
ワンド持ってる人がいないのはつらい……。


●ラスボス

いよいよプレートが4つともそろったので、ラスボスの部屋へ進む。
六角星型の巨大な部屋で、魔法の香炉からたちのぼる魔法の煙で25フィートまでしか見えない(夜目があれば倍)。

すいません本当は50'でした・・・。

中には大型のモンスターが3体と、フォースケージに入った黒いスフィアがあるんだけど、それらは見えない。
中から声が聞こえたので、みんなでどうしようかと相談していると、いきなり敵が目の前にバルバズゥレムレーをたくさん召喚してきたので、そのまま戦闘になだれ込む。
煙の向こうのボスたちにはこっちが見えるらしく、「汝はわがマスターにあらず。我らの計画を邪魔する者に死を」と言い放った。

扉のあたりで戦闘になったので、マスターメイズ製の扉による遮蔽がリアルに生かされ、魔法を撃つためにはウェルドが部屋の中に入らなければならない。
そこをねらうように、3体のボスが煙の向こうからat willのファイアーボールを撃ってくる……んだけど、DM所持の
日本語版MMにはデヴィルの項目にファイアーボールなどの記述がいくつか抜け落ちている(ホビージャパンのホームページでエラッタが出ている)。
DM「あれ? 書いてないよ! 
まさか今日の日のための布石!?

さらに、ウォール・オヴ・ファイアーで奥への道をふさがれ、唯一の通路にボスが1体テレポートしてきた。
やっと見えたその姿は、
コルナゴン
ゲインがその恐ろしい姿に恐怖してしまい、逃げ出す
シルがリムーヴ・フィアーをかけたのに、
それでも逃げ出す

DM「さーてと、誰をお持ち帰りしようかな」
クリス「じゃあじゃんけんで……(笑)」
DM「人間の
魂は200gpで取り引きされてるから」
一同「安っ!」

BoVD参照のこと。

バルバズゥたちを片付けた熊の目の前にも別のコルナゴンがテレポートしてやってくるが、熊は全然恐怖もしないし鞭でひっぱたかれても転倒したりしない。
ぶちキレたコルナゴンは、熊の機会攻撃を恐れず目の前でファイアーボールを発動し、くらったクリスが一撃死。
その隣に、デズモドゥ・バットに変身していたジョンも瀕死状態で倒れ伏す。

戦場のどこを見ても相当やばい状況(しかも1体無傷のコルナゴンが残っている)だが、ついに熊が目の前の敵を倒し、逃げ道をふさぐウォール・オヴ・ファイアーもウェルドがディスペル
さらにウェルドはそこからブラッドファイアーなるd20呪文を発動。
9d8ダメージを耐久力2点サクって音波ダメージに変えると、敵は
痛恨のセーヴ失敗

クリスはLast Breathで生き返ると、レイ・オン・ハンズを自分に発動して床を転がり、横になったまま5フィートふわーっと上昇してsmite、2匹目のコルナゴンを倒した!
DM「そんなカッコ悪い攻撃でやられちゃうのか!」

3匹目のコルナゴンはあくまで魔法使いを追いかけ、ファイアーボールで攻撃を続ける。
シルが通路からウェルドにキュアをかけてくれ、さりげなくフラグが立ったりしている。
(ウェルドはシルに何もしてなかったんだが、何もしてないがために好感度が下がっていなかった、ということらしい)。
しかし、そのフラグは実は
死にフラグだった……。
シルのいる通路に逃げ込もうとしたウェルドをコルナゴンが追ってきて、巻き込みファイアーボール

ウェルド撃沈!。

残されたシルは「(こんなとこまで敵が来るなんて)聞いてないわよー!」と叫ぶ。

ともあれなんとか
コルナゴンを撃破
しかしウェルドを失ったのは痛い。
テレポートの使い手がいないので、帰れない。もし生き返らせたとしても、8レベルに下がってしまうからスロットにテレポートがなく、やっぱり帰れない。
途方に暮れつつ、コルナゴンの経験値を計算してみたら、煙による環境ボーナスが加味されてウェルドのレベルが10になるのにぎりぎり(19点だけ余り)足りた。

で、ウェルドを生き返らせる方法はやっぱりジョンのリーンカーネイトなわけで。
スピーク・ウィズ・デッドで聞いてみたら
「できれば
レイズ・デッドのほうがいい」
と本人は言ってたけど、できないものはしかたがない。
生まれ変わる先は、ケンタウロスだったらおいしいよねと言いながらサイコロを振って……
ノーム!
呪文発動能力も保ててよかったよかった。
シルはノームの姿を見て
「もう興味ないわ」と言ってたけど。

なにげにライトニング・ボルトが封印されたのがコルナゴンの敗因かと・・・(笑)
あと、WoFの継続ダメージも忘れていた感じがするね。
3体目はウェルドが通路に出た時点で、通路を塞ぎパーティ分断すればコルナゴンは圧勝だったと思う。
それにしても、何度もプレイして、その度にボコボコにされても、決して呪文の前かけをしない豪気なパーティーだと思う。
特に前衛のいろんな意味での”薄さ”は危険な感じすらしますね。

●スフィア

さて、部屋にあったのはフォースケージで囲まれた台座、その上にある黒いスフィア。
そして台座にはスイッチがついていた。ウェルドに知恵を求める一同。
クリス「教えてくださいよ、
ノームの旦那
ウェルド
「(怒)名前で呼べ!!」

ウェルドの持っているタリスマンに精神を集中すると、このタリスマン・オヴ・スフィアーを使ってスフィアー・オヴ・アニヒレイションを動かせることがわかった。
みんなは扉の外に出て、ウェルドが十分離れたところから制御を試み(1さえ振らなければ大丈夫)、フォースケージが壊れたところでエンクがスイッチを押す。
すると台座の中からロッドが出てきた。
これこそスフィアを破壊するためのロッド・オヴ・キャンセレイションに間違いないが、ロッドとスフィアをぶつけると半径60フィートに大爆発が起きてしまう。そしてスフィアの制御は30フィート以上離れると切れてしまい、ウェルドのほうに襲いかかってきてしまう。

さて、どうすればうまくこれらを接触させられるのか?
いろいろ考え、エンクが思いついた一番いい方法というのが、離れたところからロッドを投げてぶつけるというもの。

というわけで、我々はついにデヴィルたちをやっつけ、スフィアを消滅させて世界を救うことができた。
宝物はまったく手に入ってないけど……。

実は、シナリオ本編に黒玉の処理方法は書いてなくて、途方に暮れるという結末が・・・(笑)
今回、移管お特別エンカウンターもあり割愛するためにも、ロッドを出してます。
しかもご丁寧にシナリオの最後の言葉は
「The room contains no treasure.」
と言う完璧な締めくくりです(笑)
なんて、素敵なんでしょう!

●凱旋

おうさま「ゆうしゃたちよ よくやってくれた」
おうさま「おぬしたちの おかげで せかいは すくわれた」
おうさま「しかし おもったより ながく かかった ようだのう」
ウェルド「おうさま つっこむところは そこでは ありません」
ウェルド「メンバーが さいしょと ぜんぜん ちがって しらないひと ばかりだという ところです」
おうさま「ともあれ おまえたちに ほうびとして これをあたえよう」

クリスたちは CR10の たからばこを てにいれた!

おうさま「そして クリスよ おまえに はなしがある」
クリス「なんでしょうか」
おうさま「わたしの むすめ シンデレラを おまえに あたえよう」
おうさま「シンデレラと けっこん してくれるな?」

 はい
→いいえ

おうさま「まあ そう えんりょ するでない」
おうさま「シンデレラと けっこん してくれるな?」

→はい
 いいえ

おうさま「では さっそく こんれいの じゅんびじゃ!」

クリスは たからばこを あけた!
クリスは こんやくゆびわを てにいれた!
クリスは こんやくゆびわを はめた!
(でろでろでろでろ でんでろでん♪)
クリスは のろわれてしまった!

というわけで有無を言わさず勇者が娶らされることになったお姫様は、ランダムで決めたら19歳で魅力は13。
名前がシンデレラなので自動的にサディストになる(d20グリム童話のルールブックにはサディストのシンデレラが登場するので)。
さらにレベルを1d20で決めたらなんと20で、
20レベルのアリストクラートらしい。
あと
〈職能:拷問〉を24ランクくらい持ってて、フリルで飾りつけた「マイ拷問部屋」を持っているらしい。
そこには
自分そっくりの容姿に作られた鉄の処女が置いてあったりするらしい。

ちなみに宝箱から出てきたその他のアイテムはしょぼいスクロールとポーションばかりで、落胆する我々を見てDMがサービスでもう一度振ったら、リング・オヴ・ラムが出た。

その後、一同は凱旋パレードを行ない、たっぷり宴会をやって1レベルアップ、さらにボーナスで一人10,000gpという大金をもらって買い物に励んだ。

そして よが あけた!

しつじ「たいへんです!」
しつじ「てきが せめてきました!」
しつじ「てきは ドラゴンぐんだんと ビホルダーぐんだんと みなさんが いままでに たおしそこねた ボスぐんだんの 3つです」
ジョン「ボスは ちょっと みて みたいね」
おうさま「おお やってくれるか」
おうさま「たのんだぞ ゆうしゃたちよ!」


●ボス戦の立地

ボス戦の場所は段差のある大きな部屋で、周囲にさまざまな色の魔方陣が設置されており、それらは毎ラウンド時計回りに位置を変えていく(というか、実際には魔方陣の色が変わっているわけだ)。

魔方陣の色は赤と黄色が各一個ずつ、白と青と緑が各二個ずつ。
それぞれの効能は最初はわからなかった(ちなみに私は赤と黄色が同じだと思っていて、それぞれペアのワープゾーンかと信じていた)が、実地に踏んで試してみてわかった効果は以下の通り。

:結局不明。予想では、魔方陣を踏むとそこを中心にファイアーボール。
:そこ(あるいはそこの上空)を起点に、ライトニング・ボルト。踏んだ者の意志で方向は決められるが、90度の角度でしか出せない。
:踏むともう一つの白にテレポートする。
:踏むとライフが5〜8点くらい回復する。
:踏むと後述のファイアー・ジャイアントリザードが召喚される。踏んだ者の言うことをどれくらい聞くのかは不明。

また、魔方陣の間には宝物を入れたガラス球が合計6つ設置してあり、外から見えるその中身はロングソード、アミュレット×2、ネックレス、グローブ、スクロール。
クリス
「じゃあオレはそれを取る係になろう!」

赤はご推察の通りです。
召還したものは命令聞いてくれますが、死ぬと爆破するので微妙・・・(笑)
ガラス球のアイテムは、以下の通り、
+2 Holy LongSword
Amulet of Health +4
Necklace of Fireballs 4
Scroll (Heal, CCW, Restration)
Gloves of Dexterity +4
Amulet of Natural Armor +4

●ボスの陣容

○大ボス

レジェンダリー・ドレッドノート・コンストリクター・ナーガ
超大型。通称邪神兵。大鎌をふるい、2回クリティカルすると即死させられる。尻尾で一掃して足払いしたり、《大旋風》したりもする。一発のダメージがすごくでかい。アストラル界でみんなこいつにざくざく殺されたらしい。

正確には+ウォーリアー4+フィーティスト1
なお、彼の得物ロング・ナイフの攻撃のダメージは3d8+20(17-20/x2)となっております。
んで、クリット判定成功したら、再度命中判定して当たると、10+ダメージに対するFortST失敗で即死効果。
HP195、DR9/+3、ファイアーレジスタンス12、ソニックレジスタンス10、高速治癒7
さらにバイオフィードバック起動で13点を非致傷ダメージへ。

○中ボス
ヴェロキラプトル×2体
大型で戦闘系のクラス持ち。フィギュアが柔道着を着たガチャ○ンだったことを考え併せるに、格闘恐竜らしい。

ジャンプ・クロー攻撃から、相手を一気にPinできるラプトル専用フィートを取得してます。
本当はこれで、キャスターを殺す予定でした。

スカルキング
これも初出はアストラル界らしい。髑髏頭が3つある。通称黄金バット。

トリプル・キャスティングは一瞬凄いが、これまた一瞬でスロットを消費します(笑)
ほとんどマジックミサイルタンク。

エリニュス
口紅でメッセージ残して逃げた奴。クレリックで、透明になってみんなを治して回ってあげる優しい子。

本当はCha22を生かしたかったのだが、他にクレリック役がいなかったので、彼女にお願いした。
快く承諾してくれて、存分に活躍してくれました。
ただ、呪文を唱えてる暇はほとんどなく、
ハートクエンチファングスofバンパイア、ウィザーリムなどを見ることはなかった。
ヘースト・ポーションぐらい飲ませればよかった。
今後クリスとシンデレラとの三角関係が気になります(笑)

マントリオ
通路の足元にある小さい穴から毒針でチクチク刺してきた嫌な奴。カマキリ女。超小型で魔法も使う。

今回の地形ではこのサイズは無意味に近く、無視されてた・・・。
レッサー・ファイアーボールやスペル・シェイクン、アシッド・バーストなど結構嫌らしい呪文を使う。

アクシオマティック・ラット・スウォーム
火も電気もほとんどきかず、脳みそをはみ出させたネズミの群れ。ぶっちゃけ倒せない。
毎ターン確実にダメージを入れてくるうえ、マインド・ブラストも使う。

倒せなくはないけど、かなりうざい。
コンスタントにダメージを稼いでくれる。
各局、仲間が放つ呪文やリザードの爆発に巻き込まれて死亡。
マインドブラストの回数を3d4ラウンド毎と勘違いしてた(涙)・・・本当は2Rに1回です。
3d4はスタンする時間ね。

○ザコ
ファイアー・ジャイアントリザード
燃えているので、殴ると熱い。そして、死ぬと半径60フィートもの大爆発を起こして火と光のダメージを与えるファイナルストライク持ち。
ちゃんと死にやすいようにACも下げてあるらしい。デロームの餌&PCの足止め役。

もっとHP低くても良かったなぁ(笑)

○裏ボス
ブラック・デローム

悪のデローム(「『悪の』って、まるで悪ではないデロームがいるみたいですね」と言った人がいた)。
魔方陣の上に陣取り、「不浄なる暗黒の書」の邪悪な呪文を装備し、戦場の中央付近からDance of Ruinなどひたすらヒドイ呪文をいろいろ撃ってくる。とにかくヒドイとしか言いようがない。

だから普通のデロームはニュートラルだってば。勘違いしないで欲しいでろーん。
3版はめきめきACが上がるので、思いっきり上げてみた。最大AC45です。
AC60にしなかったのはDMの優しさだと思ってください(笑)
ちなみに、デローム・ダンスは詠唱時間が1ラウンドでした。間違えました。すいません・・・。
呪文はかなり制限されてます、AC上げるために(笑)
1レベルの攻撃呪文なんてマジックミサイルだけだしね。
また、今回Fort系のSTを要求する呪文が多かったため、いまいち前衛には効果が薄かった模様。
もっと、ダークボルト辺りを撃ちまくれば良かったかな?

●ボス戦の特別ルール

戦闘の前にそれぞれ宝石を渡される。
これを持っていると、死んだときに異次元空間にプレーンシフトし、そこでトゥルー・リザレクションをかけてくれる。
この10分間、王様にくどくどと「おお ゆうしゃよ しんでしまうとは なさけない」とか「なぜ おまえの キャラクターは そんなに よわいのだ」とか、説教され続ける。
しかし生き返ってこちらの戦場に戻ってくるとわずか1ラウンドしか経っていないという仕組み。


●ボス戦の流れ

シルには宝物の1/7を渡して別れたが、こちらの陣営には新たにエンクの動物の相棒であるダイア・エイプが加わった。
こちらのブラウン・ベア(アウェイクンずみ)ともどもアニマル・グロウスをかけ、それぞれ超大型になって戦場にそびえ立つ。
(実はアウェイクンした動物はタイプが魔獣に変わるため、アニマル・グロウスはできなかった。ごめんなさい……)

準備万端整えて(あくまでPLは整えたつもり。あとからいろいろ足りなかったことがわかるのだが)隊列を組み、扉を開けるとさっそく入り口をふさがれるところからスタート。

最初にウェルドが飛ばしたソニック・ボールでリザードが爆発、次のリザードは熊が非致傷ダメージで始末した(アウェイクンで知性があるのでそういう判断もできる。
逆にエンクの猿のほうは、死にかけのウェルドがそばにいる状況でリザードを殴りに行ってしまい、一同をひやひやさせた)。

なかなか中に入れず固まっているところへ、デロームの範囲型ディスペルが飛び、クリスのホーリィ・ソードはなんとか解除をまぬがれるものの、PCそれぞれの一番強力な呪文がはがれる。
上はグレーター・マジック・ファングから、下はメイジ・アーマーまで。
その後も何度かディスペルは飛んでくるが、なぜか熊のアニマル・グロウスだけは最後まではがれなかった(本当はかかってないはずだったのに……)。

黄金バットは9発ものマジックミサイルを飛ばしてくる。
ナーガはポーションを飲んで待ち構える。
デロームはファントム・バイソンを召喚して突撃させる。
マントリオとエリニュスはインヴィジビリティで消える。

パーティとしては、狙うのは「一番危険なナーガにしよう」ということになったのだが、まずそこまでたどりつくのが一苦労。
前線はその前のヴェロキラプトルで足止めを食らう。
DMが
「全員フライ、インヴィジビリティは当然かと思ってた」と言っていたとおり、広いマップなんだから移動速度を確保するために全員フライ(あと、シー・インヴィジビリティ)はかけておくべきだった。
もらった10,000gpの使い道をブーツ・オヴ・スピードにしている人が多かったんだけど、ボス戦は一回きりなんだからヘイストのポーションをたくさん持っといたほうがよかったかもしれない。

熊が突っ込んでいってナーガの機会攻撃を消費させたのち、クリスが突っ込んで行く。
前回戦ったときにDMが「《迎え討ち》まで取ってる余裕がなかったんだよね」と言ってたのを覚えていたのだ。
クリスはホーリィ・ソードやsmiteですばらしい大ダメージを叩き出し、さすが勇者とみんなの賞賛を浴びる。

突然のダメージにDMもビックリ(笑)
守るものがある男は違うね(笑)

ウェルドが小さなマントリオに追いかけられ、スペルシェイクンという呪文をかけられる。
5ラウンドの間、呪文のランダム値がすべて1になり、10d6ファイアーボールも10点になってしまうというイヤ呪文だ。
ウェルド「(呪文書を見ながら)ええと、サイコロ振らない呪文は……、エリニュスにホールド・モンスターかけます。あれ?SR抜くのも1になるの?」
DM「ならないよ」
ウェルド「(コロコロ)
でも出目が1なんだけどね!

見事にST&SR判定タコってくれてありがとう!

デロームがナーガの前にでかい炎の柱を立て、クリスはその炎の中に突っ込んだりナーガに組み付かれたりしつつも激しく殴りあい、大活躍を続けるが、エリニュスがずっと陰でナーガを回復し続けていた。
エリニュスはジョンがかけたフェアリー・ファイアー
SRで防ぎ、熊に殴りかかられても全力攻撃の3発とも50%ミスチャンスで外す(ちなみにミスチャンスを振ったのは全部DM)。

デロームの呪文でボンバーマンみたいにトカゲが連鎖爆発してバディオスが瀕死状態になったり、熊もナーガに「真面目に殺しに来られて」瀕死になったりして、全然回復の手が追いつかないうえ、デロームまでまったく手が回らない。
さらにエンクの猿はナーガに近寄ったとたん鎌でクリティカルされて即死。
宝石ももらえていなかったのであっさり退場となってしまった。

リザード自体は炎に耐性あります。
が、ファイナルストライクによるセカンダリ・ダメージは入ります。

一応、いつの間にか役割分担は次のような感じになっていた。
黄金バットvsゲイン
デロームvsエンク
ウェルドvsマントリオ
ナーガvsクリス

ウェルドは青い魔方陣を毎ラウンド追いかけて移動しながら地道にhpを回復。
アミュレットを取り出してみたらCon+4のアミュレットだったが、エンデュランスをかけているため意味がなかった。

エンクはデロームのほうにオブスキュアリング・ミストなどの助けを借りて近づくが、すべてディスペルされてしまい、分が悪いと見て隅っこのスクロールを取りに行く。中身はヒールとキュア・クリティカル・ウーンズとレストレーションだったので、あとで(一応クレリックの)クリスに手渡した。

これは結構良い手ですね。
相手がディスペル撃ち放題のデロームでは分が悪いが・・・
それでも確実に1、2回の攻撃呪文を阻止できます。

ジョンはとりあえずデロームを魔方陣の上からどかそうと、得意のサモン・スウォームをかける。またバットが出てきた(サモン・スウォームでバット以外が出てきたことがほとんどない)。
しかしデロームは一瞬で全部焼き払ってしまった。

ちょっと焦った(笑)

ナーガの近くに、クリスを治しに行ったジョン、熊を治しに行ったバディオスが集まってきたときにナーガが4人とも尾で一掃して、ジョンと熊が死亡
仲良く説教部屋へ

しかしクリスは長い戦いの末、ついに
ナーガを倒した!
巨大なフィギュアが取り除かれ、一気に戦場がスッキリする。
しかし喜びもつかの間、デロームからクリスに呪文が飛んで瀕死状態になってしまう。

倒れたクリスは、隣にいるエリニュスに向かって
爆弾発言
クリス「なあ、治してよ」
エリニュス「……治したら、
何くれる?
クリス
「(真剣かつ即答)オレの魂」
一同爆笑しつつ、「パラディンとして!」とか「ブラックガード!」とか
絶叫
クリス「だって、生き返るのに説教くらうんやろ? 結婚相手にはバカにされるし……
DMそんな理由で堕ちるのか!」
クリス
(熱弁)いやでもホント、マスオさん生活は生き地獄だよ! オレの知り合いでもリアルにマスオさんやってるやつ何人かおるけど、みんな辛そうだし」
DM「……じゃあ、エリニュスは
愛の抱擁でインフリクト
ジョン「治してくれないんだ」
DM
魂は欲しいけど、最初から穢れた魂はいらない(笑)

ジョンと熊が生き返って、バディオスとともにデロームに突っ込む。デロームの周りには酸の壁があって、攻撃を当てるとこっちもダメージをくらうのが嫌らしい。
しかも、デロームには
熊が44の命中値を叩き出しても当たらない
生き返ってきたクリスがスクロールからディスペルをかけるが、
1を出して失敗
ウェルドがディスペルに成功すると、デロームはフォースプレートシールドをかけ直した。
シールド
をよけて殴ったら、40でも当たった。

しかし、あとでわかったことだが、デロームは毎ラウンド最初の2回の攻撃に対してだけACが10上がる魔法か何かをかけていたらしい。
なので、熊全力攻撃の3発目は当たる可能性が高かったのだが、
最初のACの高さに驚いた私は「どうせ当たりませんよ、30いくつとかだし」と数値を申告していなかった。
DMはときどき「とりあえずいくつだったか言ってみたほうがいいんじゃないの?」と言っていたのだが。
思い込みで判断せず、とにかくできることは何でもやってみて、サイコロ振った結果はダメもとでもとりあえず言うべきだということを学んだ。

重要です。

デロームの回りに人が集まってきたので、自分に火へのプロテクションをつけたうえで自分の周りにまた火柱を立てて追い払う。
さらにエリニュスがやってきてデロームを回復し始める。

一方、ずっと黄金バットとやりあっていた(黄金バットが頭の上に身代わりパワーストーンをいくつも浮かべていたので、なかなか本体にダメージを入れられなかった)ゲインは非致傷ダメージが大量にたまって倒れており、生き返って再び前線に立つことすら許されない。
ゲイン「いいから殺して〜」

バイオフィードバックの欠点です。
しっかり欠点を理解した上で使うなり、
ちゃんと自己治療等の対策を考えないと、
これだけあっても意味がないという事です。

戦闘も長引き、ブーツのヘイストもそろそろ切れる頃合い。
黄金バットはほとんどの呪文を使いつくしてマジックミサイル係(ワンド)、
マントリオも何回かライトニング・ボルトの魔方陣で嫌がらせをしたあとはマジックミサイル(こちらもワンド。こっちは2本)のみになっていた(今思えば、シールドのポーションも必須だったな)。

デロームには呪文抵抗はないので、エンクが魔方陣からライトニングを撃ったり、炎ダメージをくらいながら熊ががんばったりするが、リザードがデロームの餌にされてみんなを巻き込み爆発したり、ジョンがスウォームに噛まれて瀕死になったり、クリスが熊にヒールをかけようとするがスクロールの起動に失敗したり(1〜10で失敗するんだからしょうがない)、次第にデロームを囲んで
死屍累々となっていく。

このあたりにいたってはみんな相当集中力を切らしていて、シールドがかかっていることがわかっているデローム相手にマジックミサイルを撃ったり、誰がどれくらいダメージを負っているか全然把握してなかったり、全然ダメダメだった。
特に私はもう絶対に勝てないと思ってかなり投げやりモードだった。

対してDMは操作する駒が少なくなって強くなると言う罠(笑)

少し離れたところにいたウェルドとエンクだけが立っており、二人はあきらめずに努力を続けていたんだけど、結局リアルに会場の制限時間が来てしまい、ウェルドが倒れたPC一同を巻き込んでコーン・オヴ・コールドを連打してなんとか終わらせた。
それでもエリニュスと黄金バットは生き残ってしまい、テレポートで逃げられてしまった。

この激戦の中CoCを取っておいたとは思わなかった。
コールド対策なんてしてなかったよ(笑)

●まとめ

結局、ラスボス戦はどうするのがよかったんでしょうか(自問)。
一番のミスはクレリックを連れて行かなかったことだと思います。
みんな自分のPCで手一杯だったので、さらに一人NPCを使うというのは負担といえば負担ですが、ヒールのスクロールやサイレンスを使える人がいるといないとでは大違いです。
また、敵1体に攻撃を集中せず、それぞれがバラバラに戦っていたのもよくなかったように思います。
ナーガは高速治癒があるはずなので、みんなでやらないと効率が悪いかと。みんなで囲むとナーガの一掃や炎の柱の危険ももちろんあるんですけど……っていうか悪魔連中と戦うときは、全員火と冷気への耐性は必須かもしれません。
奴らは自分は火ダメージをくらわないので、多用してくる傾向があります。
あとウェルドやエンクはインブルーヴド・インヴィジビリティフライ、あとスニーク・ポーションでも完備しておけば、そんなに敵にねらわれなくてすんだかも。
それから、デロームがずっと放置状態だったのが戦況を悪くしていた大きな要因だと思いますが、この強力な生き物をはたしてどうすればよかったのでしょうか。
まず魔方陣からどかす必要があるので、場がけサイレンスでしょうか。
すぐディスペルされるでしょうが、奴のディスペルだって無限ではないはず。
(<そこにHPある限り無限です(笑))
本当は対象型サイレンスが効けば一番いいんですけど、さすがに無理かな。デロームが魔方陣からどいた瞬間にそこを占拠すればよかったのです。
で、次は熊の組みつき。熊は両手の爪が当たらなければ組みつきに入れないとは書いてないので、片手の爪でもいい気がします。
片手の爪だけなら当たる可能性もあるので(本当なら当たらないのは最初の2発だけだ、ということを見抜いて誰かに前座をやってもらうべきでしたが)、そこから組み付ければなんとかなったかもしれません。
ほかにも今となってはいろいろと反省点が出てくるんですけど、いかんせん疲れていて思考力が落ちているとダメですね〜。

そんな感じで、「Demons & Devils」シナリオはひとまずクリアしました。
アメリカ流のえげつなさというものをたっぷりと味わうことができたと思います。
ここで生まれたいろいろな体験談はずっと語り継がれていくことでしょう……。
われわれは二度とロープ・トリックの中にHHHを持って入ることはないでしょう。
見えない鉄の壁に出くわしたら慌てず騒がずシー・インヴィジビリティをかけることでしょう。
鏡を見ても急いで叩き壊したりはしないでしょう。
個人的には、
デロームのターンが回ってくるたびにDMがやたらと生き生きしておられたのが印象的でした

そんなことはありません(笑)

 

DMから見たパーティーの問題点を書いてみる
まず、自キャラの弱点が見えていない。特に前衛。
前衛は敵のACが少し高くなると途端に役に立たなくなり、パーティーのダメージディーラーとして機能を失います。
まあ、AC45は無理としてもAC30ぐらいには当ててゆこうよ。いや、ダイス目はどうにもならないけど(笑)

前衛の攻撃がないわけだから、ダメージは後衛の呪文に頼ることになる。
なので、時間もかかる(当然プレイ時間を引き延ばす結果にも繋がる)。
このあたり、前衛をやる上で何が必要かを良く考えるべきでしょう。
同時に(特に前衛)防御力の薄さも問題、エネルギー対策が皆無。
敵のファイアーボールに何回焼き殺されれば気がつくんですか?
(3版は圧倒的に軽装鎧が有利ですから、いっそモンクを入れるのも手です。つーか鎧なくてもあんまり困らないし。)
今回バディオスは私がコンセプトを生かしつつ最適化しましたが、使い切れず活躍はしてませんでした。
十分な魔法援護があれば、パーティー最強なんですけどね。Gemなんかもほとんど使ってなかったし・・・。
移動力がなくて位置取り出来ない/敵に届かない!
わざわざDMがでかい部屋書いてるんだから、事前にフライディメンジョンドアなどの移動呪文を活用すべし!
何故「俺を飛ばしてくれ!」と言う声が前衛から聞こえないのか?
へーストが全てではない。移動(方法/速度)の確保はこのゲームではとても重要。
特に初手の展開で戦闘の流れが大きく変わる。

ついでに、視界確保がされていない。
戦場が闇になるだけで、前衛の攻撃力は半減。

この当たり、キャラクターの作りこみだけでなく、パーティー連携というか、状況対応力が問われます。
キャスター/回復役はせめてインビジ装備が良いでしょう。Imp.インビジでも良いぐらい。
とにかく、相手の初撃でターゲットにならないことが肝心です。
また回復しているだけなら、透明化したままなので、かなり有利です。
インビジならたった300gpでポーションが買えます。
パーティー連携がなってない。
クレリック不在は厳しいと判るが、じゃあその穴をどのように埋めるか?が重要。
この問題について各自確認していないのが一番大きな問題です。
(クレリックをつれてゆく行かない以前の問題)
例えばドルイドのジョンを回復の主軸において、各自がパーティーフォーメーションを考えるべき。
その場合、パーティーとしてジョンをどのように守るか、何が必要かの戦術立案が必要でしょう。


また、最初に「ナーガを攻撃しよう」との意思決定があったのに、いざ戦闘が始まると、各自バラバラに敵と戦っていて、パーティー意思統一の意味がまったくない。
まあ、実は前衛が敵に届かなかったわけですが・・・(苦笑)
(飛んでるクリスは良いとして、他の二人とも重装です)
しかし、まあそこを何とかするのが前衛としての腕の見せ所だったりもします。
(しかも比較的簡単に解決できる。なおかつ、バディオスはE・リトリートのジェムを持っていた。)
前衛が、レプトルに攻撃を当てている必要あったのか私的には微妙。
敵を各個撃破するのは、手番をスキップさせることとなり、結果的にプレイ時間の短縮にもつながります!
もし、レプトル撃破を優先するなら、それこそ一気に全員で集中砲火を浴びせて、屠るべきです。
しっかり、パーティーとしての優先順位をつくり、効率的に戦闘を組み立てるべきでしょう。
ましてや、敵にヒーラーがいたり、回復ソースが十分なときはなお更です。

イニシアティブはパーティー連携の道具と知りましょう。
ほとんどイニシアを意識せず、単純に自分のターンがきたら行動してたが、ディレイ、レディなどのパーティーコンボ技こそがパーティー戦闘の基本。
敵魔法使いを黙らせる方法が全くない。
この辺りサイレンスの効果的使用法、ウェブ、ウォール等による視界遮断、グラップル(特に熊に抱きつかれるとかなりげんなりさせられる結果になるだろう)などキャストを妨害する方法を考えた方が良い。
また、前衛各人も何かキャスターに対する技を考えておくこと。
自分が使っているキャラのコンボはちゃんとチェックしておこう。
特に主軸となるコンボであればなお更です。
出来ない場合どうするか?
他の代用法は?
等々考えれば何とかなる場面は結構ある。
諦めない。パーティーとして「撤退」の意思がない限り、諦めてはいけない。
つーか、何事も諦めてはいけない。
(「撤退」するなら、いかに犠牲を少なくしつつ撤退するかなど、全力を尽くすべき)
その一瞬から形勢逆転の技が生まれることは良くあること。
今回の様に自分のターンが来るまでの間が長い場合などは、その間に色々考えることも可能なはずです。
ルールを読み漁るような習慣をつけよう。
また、攻撃したら命中値は一応申告してみるものです。1以外はいいです(笑)
DMの大ボケ
・使った呪文(継続呪文)の効果を覚えとけ!つーか、ちゃんとメモしろ!
・つーか、モンスターに特殊能力付けすぎても絶対使い切れません(笑)

という訳で、最後に色々書いちゃいましたが、ひとえにプレイヤーに強くなってもらいたい一心です。
(別にもっと酷いことが出来るとか、考えてませんよ)
そして、長い間、皆様本当にお疲れ様でした。
無事にキャンペーンを終了することができました。
これも皆様方の弛まない努力の結果です。

さて、今回で、本サークルにおける3版セッションはひとまず終了です。
なかなか壮絶な戦いだったようで、きっと各人鍛えられたんじゃないかと思います。
え、まだまだ?・・・そうですよねぇ〜(笑)
つーことで、次回は3.5対応になって、スパルタ式の特訓セッションです!
(あと、次回以降のレポは写真を混ぜたいなぁと画策中です)

そうそう、本キャンペーンの最大の教訓はやはり
「ロープトリックにHHHを持ち込むな!」
だと思うんですが、如何でしょう?(笑)

DM-SKM