Tresure Quest 3.5
(3.5お試しセッション)
(2004.3.21/DM:DM-SKM/レポート:東)


キャラクター

戦士のニール 東
クレリックのヴィトゲンシュタイン だめえもん氏
ドワーフのウィザードのヴァルモール 宮之下氏


第1部 Ruin in the Dark Forest
3人は町に戻る途中道に迷ってこの森に入ってきてしまった。
何とか道を見つけて、町に帰らなければならない
しばらく歩いてどうにか、けもの道を見つけることに成功し、これを頼りに出口を探すことにした。
噂によると、昔はエルフが住んでいたが今は悪のソーサラーが住んでいるらしい。
この森の中にはそのころの古いエルフの塚があるという話も聞いていた。
このまま帰ってもつまらないので、その塚を見つけようということになった。

しばらくうろついていると、すこし開けた場所にでた。ここがどうやらそのエルフの塚だろう。
塚は木と石でできていたが、相当古いものらしく、木の部分はほとんどが朽ちているようだ。
正面には入り口とみられる大きな石のとびらがあった。扉にはなにやらルーン文字が書かれている。

ヴァルモールがUnseenSavantを召喚して調べてみたところ、扉には特に仕掛けらしいものもなさそうだ。
そこで、ニールが力任せに開けてみるも、びくともしない。
しかたなくヴィトゲンシュタインと二人で扉を壊すことにした。
人様の墓所の入り口を壊すのは少々気が引けるが(ヴィトゲンシュタインは僧侶ではなかったか?)
死人が宝を持っていても仕方ないという「冒険者の理論」によりありがたく頂戴しておくことにした。

(これだから冒険者って奴は・・・笑)

ものの1分ほどで、扉自体は破壊!が、しかし扉が壊れる同時に爆音が鳴り響いた。
ドカーン!
埋葬されているエルフの祟りだろうか?
われわれはファイアーボールのような爆発に巻き込まれた。
それだけならばまだよかったのだが、これだけ大きな音が響いて誰かに気づかれないわけがなかった。

案の定、野盗がわらわらと現れて、3人を襲う。
こちらは、さっきの爆発で痛手を負っている上に、野盗の数も少なくはない。
しかも敵のリーダーが魔法を使ってきた。
次の瞬間、われわれの前には大きなゴリラのような生き物が召喚された。
不安を感じつつ、こちらも魔法で応戦。
敵のリーダーに狙いを絞りながら、召喚獣の攻撃をニールが防ぐという感じでどうにか野盗を倒すことができた。

とんだじゃまが入ったが、気を取り直してエルフの塚に入る3人。
入ってみると中は玄室があるだけでそれほど大きなつくりではなかった。
副葬品もざっと見渡してみてもなさそうだ。だが、さすがにこれだけの傷をおって、手ぶらで帰るわけにもいかない。
くまなく探すと、棺の中に上等そうなネックレスが入っていたので、それを頂いておくことにした。

とりあえず、お宝も頂いたので、本格的に町に帰る道を探すことになった。

(うりゃ!ランダムエンカウンター発生だ!)

数時間森の中をうろついていると、ニールが何かに気づいた。
「今なにか音がしなかったか?」
そういうかいわないかするうちに、小さな生き物がバサバサっと襲い掛かってきた。
「スタージか」
不意を疲れた3人は10匹ほどのスタージに吸い付かれてしまった。
うまそうにわれわれの血を吸うスタージ。
こんなときめざといローグでもいればよかったのに。
と今更いってもしかたない愚痴をはきつつ必死でスタージを切りつける。
1匹2匹なら取るに足らないヤツだが、さすがにこれだけ吸い付かれたら命に関わる。
特にヴィトゲンシュタインには4匹も吸い付いていやがる。
案の定、すべて追い払ったものの、激しい衰弱感がわれわれを襲う。
誰が言うでもなく「どこかで一休みしよう」ということになり、休めそうな場所をひとまず探すことにした。
途中古びた塔を見つけたが、入り口でダイアベアが居眠りしていたので、早々に立ち去ることにした。
さらに進むともう人が住んでいないような、小さな小屋を見つけた。聞き耳をたててみたところ、中には誰もいないようなので、一晩の宿として借りることにした。
木製のドアを開けると中から異臭が漂ってくる。
「何かいるのか?」
われわれが入ると、中には2匹のハーピーがこちらに気づいて襲ってきた。

(ほら、ローグいないから気づきやしない・・・苦笑)

ハーピーといえばアレである。アレさえなければたいしたことはない。
ただでさえ、スタージに腹いっぱい血を吸われて衰弱しきっているのに、なんでここでまた襲われなければならないんだ。
選択肢は一つしかない。
当然のことながらハーピーは歌を歌いだした
ニールとヴァルモールは耐えたものの、運悪くヴィトゲンシュタインが魅了されてしまう。
「おい、お前の神様”運”の領域じゃなかったっけ?」
信仰心がうすいんじゃないのか?」
などと冗談をいっている場合ではない。
1匹は倒すことができたが、残った1匹のハーピーに引き寄せられるように、ヴィトゲンシュタインが小屋を出てふらふらと外へ歩いていく。
まずい。
とっさにヴァルモールの指先から炎の光線が発せられ、ハーピーは黒こげになって息絶えた。
もうこのあたりに脅威はなさそうだ。少々におうが、敵に襲われるよりは何倍もマシだろう。
われわれはこの小屋で一晩を過ごすことにした。
次の日われわれは町への道を見つけ、無事に戻ることができた。


第2部 Three Hero's Tower

なんでも、かつて3人の英雄が建てたといわれる塔があった。
塔にはその英雄が蓄えた財宝があるらしい。
その話をきいたわれわれ3人は、
「3人の英雄とはまるで俺たちのことだな」
「われわれが新3英雄として名を残そう」
などと能天気なことを言いつつ、その塔を目指すことにした。

町で仕入れた情報によると、その塔にいくためには、ダンジョンを抜けなればならないらしい。
ダンジョンの先が塔の地下とつながっているというのだ。

ダンジョンの入り口までは特にこれといった危険もなくたどり着いた。
中は大きくひらけた場所になっており、さらに奥へ行く入り口があった。
入ると、幅20フィートほどの通路が緩やかにカーブしながら続いている。
しばらく行くと、通路の右側に扉を発見した。
そのとき、何者かがわれわれに襲い掛かってきた。
暗いためよくわからないが、どうやらホブゴブリンの集団だ。
すると、先ほどの扉からもホブゴブリンが出てくるではないか。
正直われわれ歴戦の冒険者の手に掛かれば、ホブゴブリンごとき物の数ではない
そう思っていた。ついさっきまでは・・・。
ドカーン!
またもや爆発音、明らかにファイアーボールのそれだった。
モロに爆発を食らったヴィトゲンシュタインが崩れ落ちるように倒れた。
そして事態は最悪の状況に。
なんと、ヴァルモールの魔法触媒ポーチが今の爆発で吹っ飛ばされてしまったのだ。

(ST判定1でした。気のせいか彼のアイテム破壊チェックはよく見かけるなぁ・・・笑)


魔法が使えなくなった、ヴァルモールは仕方なくとっておきの一撃、ファイアーボールのネックレスから一番大きな宝石をはずした。
ファイアーボールにはファイアーホールでお返しとばかりに、敵の集団に投げつける。
なんとか、敵は一掃できたが犠牲は大きかった。
まだダンジョンの入り口付近だというのに、なんてことだ。
われわれは自分たちの甘さを悔いるとともに、今後のことを考えた。
「とりあえず、この状況でこれ以上中に入ることは無理だな」
「うむ、ヴィトゲンシュタインの遺体を担いでいったん待ちに帰ろう」
ということで、われわれはすごすごと町に引き返した。

神殿にかけあってみたが、全財産をかき集めてみても、蘇生の呪文をかけてもらうための高額の寄進料には足りない。
もう彼を蘇生させるのは無理なのかと、思った矢先、ヴァルモールが妙案を思いついた。
転生の呪文ならばなんとかなるかもしれない。
二人はたまたま通りかかった野良ドルイド?を捕まえ、ヴィトゲンシュタイン(の中の人)の同意を得て、転生の呪文をお願いした。

(3.5になってレイズデットはマテコン代金が上がってますね)

ささやき・えいしょう・いのり・念じろ!

ヴィトゲンシュタインはハーフエルフとして再びこの世に蘇った(笑)

ハーフエルフになったヴィトゲンシュタインを連れて再び3人で塔の地下へと続くダンジョンに進入した。
ホブゴブリンたちと戦闘した通路の先は行き止まりになっており、左右にすこし開けた部屋があった。
左側の空間に入っていくと、なにやら邪悪な神を祭った祭壇のようなものがある。
よく調べてみようと近づくと、突然稲妻が走った。
どうやら、善なるものが調べようとすると、ライトニングボルトが発せられるような仕掛けらしい。
今回の冒険はやたらと、電撃とか爆発とかそんなことばかりで、ろくな目にあってない。
だからこそ、3英雄のお宝に期待しなければやってられない。

(まあ、所詮d20のシナリオと言うことか・・・苦笑)

そうこう行っていると、行き止まりのはずの岩壁の向こうから音が聞こえる。
ドシーン ドシーン
明らかに何かがこの岩壁を突き破ろうとしている。
いやーな予感がしていたがそれは見事に的中してしまった。
岩壁の向こうから出てきたのは、腐ったブラックドラゴンだった。
「ぐへ、ドラゴンゾンビかよ」
ブレスを食らって死にかけながらも、なんとかドラゴンを撃退。
ドラゴンが出てきた穴を通ってさらにダンジョンの奥に進む。

突き当りには扉があり、中に入ると石造りの広い部屋になっていた。
部屋には、死体がころがり、奥にはガーディアン像がわれわれを待ち構えている。
「おそらく、アレは動き出すんだよな
「たぶんな」
「そこの死体はあの像の犠牲者ってとこか」
意を決して、先手必勝とばかりに、ガーディアン像に斬り付けようとした矢先。
地面に転がっている死体がいっせいに立ち上がりだした。
「そっちかよ!」

(いやいや・・・)

あわてて、ニールは目標をゾンビに切り替え、攻撃する。
ヴィトゲンシュタインは神の力でゾンビを退散させようと必死だ。
そうこうしていると、ガーディアン像まで動き出した。

両方です!笑)

ヴァルモールも攻撃呪文を連発している。
こりゃ多勢に無勢、さすがにやばいかなと思ったが、なかなかどうしてヴィトゲンシュタインの退散術が威力を発揮。
クレリックってのはこういうときに助かるなあ、としみじみ。
ゾンビはヴィトゲンシュタインに任せて、攻撃をガーディアンに集中させることで、なんとか撃退に成功した。
後はお宝をいただくだけだ。

3英雄の宝は、われわれの苦労に報いるに十分なものだった。
これでしばらくいい暮らしができそうだが、われわれ冒険者がそれで満足すると思ったら大きな間違い。
また新たなお宝の話があれば、勇んで出かけていくだろう。


最終部

われわれはとある筋から話を聞き、悪のクレリックがいるという遺跡の中に来ている。
どうやらこのクレリックは忌まわしい悪魔を召喚しようとしているらしい。
進んでいくと、奇妙な部屋に出た。
この部屋の中央には不思議な魔法陣が書かれている。
部屋の両側には扉のようなものが8つ設置されており、それぞれルーン文字が書かれていた。
また、ヴァルモールのUnseenSavantを使って調べてみたところ、魔法陣には特に反応しなかった。
となると、問題はこの扉だ。
UnseenSavantが扉のルーン文字にふれるや、ガラガラっという音を立てて、すべて開いた。
「しまった」
そう思ったときにはすでに遅かった。
ロッカーの中からは、マミーやスペクターが出てきた。
不用意にマミーを直視してしまったわれわれは、いとも簡単に全滅してしまった。
たったこれだけのことで、全滅してしまう。
これも冒険者なんだなというところだろうか。

(3.5でそれとなくマミーのCRが上がってるよ・・・いやまあ当然なんだけど・・・
 でもそれに応じてDCも上がってるのね。
 書いてあるとおりにモンスター出したら、凄いエンカウンターレベルになってしまいました・・・)


Continue Yes/No

チャリン♪(クレジット投入) 
Yes”(バビョ〜ン♪)

どうやら神がもう一回チャンスをくれたらしい。
状況は同じだ、ルーン文字に触れるといっせいに扉が開く。
マミーを直視してしまったらまた同じこと、ここはニールがマミーのいる扉の前に立ち、目をつぶったままきりつけるという作戦を立てた。
マミーさえ倒してしまえば、なんとかなるだろう。
合図に合わせて、ロングソードを振り下ろすニール。
確かに手ごたえあり。2度、3度と斬り付けてマミーが崩れ落ちるのを感じ取った。

(マミーのDR忘れるな俺・・・)


もう一匹のマミーを手探りで探し出し、攻撃する。
しかしここで、困ったことが起こってしまった。
運悪くヴィトゲンシュタインがスペクターのドレイン攻撃(2レベル分)を2回も受けてしまったのだ。
これ以上食らうと、彼は消滅してしまう(彼は6レベル)。
ニールは彼をカバーするように動く。
ヴァルモールもありったけの攻撃呪文をスペクターに叩き込む。
何とか敵は撃退したものの、このまま奥まで進むわけにはいかない。
かといって町に引き返す時間もないので、ここで一晩を明かすことに。
そして24時間後に訪れる、運命の分かれ道。
彼の肉体がスペクターのドレイン効果に打ち勝てば、もとの強さを取り戻すことができる。
が、万一、耐えられなければ、これまでの冒険で培ってきたものがすべて水泡に帰してしまうのだ。

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注)ここで2回セービングスロー判定なのですが、1回目が以上2回目が以上出さなければなりませんでした。
ヴィトゲンシュタインは運の領域を持つクレリックだったので振り直しが1回あります。
2回とも成功する確率は計算すると、ほぼ90パーセント。
まあ、普通なら大丈夫でしょう。

1回目
コロコロ・・「6」

2回目
コロコロ・・・「4」

最高です(笑)
(はまりすぎだ。笑)

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遺跡の一番奥、儀式の行われている部屋にはいると、さっきまで悪のクレリックだった死体が転がっていた。
彼は自分の体を生贄にささげて、オーカス(のバッタモン)を召喚することに成功していたのだ。

(無論シナリオにはありませんよ。笑
 まあ、せっかくオーカス(のバッタモン)のフィギュアを引き当てたし、
 時間的にも最後なので使うことにしました♪)


オーカス(くどいようだがバッタモン)の周りにはドレッチが何匹か群れている。
とにかくこいつらを倒さないことには、話にならない。
しかしドレッチはスティンキングクラウドの呪文を打ってくる。
こいつにやられると、もう手も足も出せない。

(ぎゃー!ドレッチの特殊能力が3.5で弱くになってるー!)

しかしこの呪文、霧が立ち込めるので、敵から見つからないという点に気づいた。
ヴァルモールとヴィトゲンシュタインにはその悪臭に耐えつつ、オーカスから離れるように動いてもらい、ニールは1対1の体制に持ち込んだ。
本来のオーカスなら、ニールの肉体はものの数十秒と持たず肉片と化していただろうが、こいつはどうもそれほど驚異的ではないようだ。

(ぎゃー!アスペクトは
DR5しかなく、SRもないのかよ!しかも死の攻撃は1回/日かよ!)

幸いこちらには高価なストーンスキンの呪文もあるので、雑魚のドレッチをヴァルモールとヴィトゲンシュタインにまかせ、オーカスに専念することができた。
そのおかげで、オーカスを倒すことに成功した。

(オーカス(のバッタモン)弱!つーかただの体力系じゃん。スペルライクすらもってねぇ・・・今時のCR9とは思えませんな。)

死体はすぐに塵になって消えてしまった。
「ふう、終わったな」
われわれはオーカスの最後を見届けると、足早にこの遺跡を後にしたのであった。

(お疲れ様でした。
 やっぱり3.5は細かいところで色々変わっていますね。
 特にモンスターの能力/CRと呪文なんか。
 モンスターのCRが変更されている関係で、3用シナリオをそのまま使うと凄いことになったり、その逆だったり・・・
 3用シナリオを使う場合はそれなりに準備しないとダメですね。)