"火吹山の魔法使い"プレイ・リポート
(2003.6.22/DM-SKM)

使用モジュール:Myriadorの”The Warlock of the Firetop Mountain”
S・ジャクソン/I・リビングストンの名作ゲームブック
”火吹き山の魔法使い”です。

注:本モジュールのプレイに際しては、
”より雰囲気を醸し出すために”
特別ルールとして”ラック/運”を用いています。


<<キャラクター(開始時2レベル):プレイヤー>>

スロム(人間のローグ/バーバリアン):ダメえもん氏
 「バーバリアンですね」
 「はい」
 (戦闘中)「えっと、何ですかそのダメージダイスは?」
 「ローグなんで、スネーク!」
 「・・・そっすか・・・」
 (今回一番地味に強かった人)

ブルー・スリー(人間のモンク):鑑連氏
 (戦闘中)「とりあえず、服(上着)を脱ぎます」
 「(笑)じゃあ、ME扱いでAoOってことで!」
 「えー、じゃあ5フィートステップで・・・」
 (全員)「いいから、殴れ!」
 (今回一番目立った人)
 
ヨハン(人間のクレリック):Fals氏
 (戦闘終了後)「ワンドでキュアすれば?」
 「そんなもの買えませんよ」
 「ハーフチャージで375gpだよ」
 「聞いてないよ・・・」
 (今回一番硬かった人)

カリュー(人間のローグ)&カル(人間のローグ):F氏
 (戦闘中)「えっと、グレートが2回命中で4d6+・・・生きてます?」
 「・・・いちころ・・・」
 (戦闘中)「ファイアーボール!8d6ダメージ!!
        ローグは身かわしあるからね。で、生きてます?」
 「・・・黒焦げです・・・」
 (今回一番不幸な人)

ガルガンティス(ドワーフのウィザード):森野たくみ氏
 「ドワーフのウィザードですか?しかもトード・・・」
 「なんか、問題ありますか?」
 「い、いや、な、無いんじゃないかな・・・(微妙)」
 (今回一番堅実な人)  

初心者対応(?)と言うこともあり、2レベルスタートです。
もともとこのシナリオは4レベル1〜2名用シナリオですが、
エンカウンターは多い割りに弱い、
しかもラックシステムを導入しているので、2レベル5人なら楽勝!のはず・・・。


<<ゴブリンを蹴散らせ!>>

邪悪と”噂される”魔法使いのお宝を”略奪”するために集結した冒険者ご一行。
(所詮、冒険者なんてこの程度の志です・・・)

目的の洞窟に入ると同時に何者かの寝息を捕らえる。
西の通路の突き当たりにゴブリンの歩哨が眠りこけてる。

ここは簡単にカリューが忍び寄り「サクッ」と殺る。
東は突き当たりの扉が開かず、さっさと奥へと進む。

最初の部屋は眠りこけているゴブリン2体。
これも一気に片付ける。

次の部屋からは酷い歌が聞こえてくるので、耳障りな歌をとめるために中に入る。
中には酔っ払ったゴブリン4匹。
(原作は2匹ですが、5人なので増やしました)

簡単に片付けるはずが、格好よくブルーがテーブルに飛び乗ったところを集中砲火を受けて撃沈寸前。
でもまあ、所詮はゴブリン。馬鹿なことしなければ敵じゃないですね(笑)

途中、「蛇」の入った箱を見つけるが、毒を与えることなく昇天。
鍵を手に入れます。

その後、西の突き当たりの扉から、ゴブリンの悲鳴と鞭打つ音が聞こえる。
中にはオークの尊長がゴブリンを鞭打ってる。
PCがいちゃもんつけると、一緒になって攻撃かけてきます。
で、この尊長が結構強い

さらに、戦闘音を聞きつけたオークのパトロールが3体通路から迫る。
(無論、そんなことは書いていなかったが、まあ5人パーティーだし、経験値欲しいでしょ。)
ゴブリンと尊長を撃退し、応援のオークを撃退するも、彼らの武器が強かった・・・。
パーティーはボロボロです。

仕方なく早々に、この場で野営です。
えっと、死体と一緒に寝るんですか?(笑)
(久しぶりにダンジョン内での野営を見た気がする)

次の日、さらにダンジョンの奥へと進むと、突き当たりになにやら騒がしい音と声が聞こえてくる部屋がある。
扉をぶち開けると、オークたちの食堂だった。
戦闘開始直後にガルガンティスから、Webが飛ぶ。
Webを出てくるオークを各個撃破してゆくが、リーダーはバーバリアン持ち。
こいつの一撃で、パーティはまたもやピンチ。
しかし、なんとかこれを撃破し、高価な弓と矢を手に入れた。

(アンデット・ベインのショート・ボウとアンデット・スレイングの矢1本。すげー!)

続いて北に向かうと、
牢獄の様な部屋で哀れな老人(囚人)を確保する。

どうやら昔の冒険者らしい。
老人からトラップの情報を入手した一行は・・・
「老人もファイターだったんだから一緒に来てもらおう」
「武器庫があったよね」
「壁くらいにはなるのでは」

(お前ら、鬼か?!)
等と相変わらず冒険者と言う輩はNPCに非情と思える発言が連発。
(つーか、いい加減にしろ(笑))
老人のHP(MAX)が1しかないことを告げると、仕方なく同行を諦める一同であった・・・(笑)

さらに、別の部屋では拷問されているドワーフを助けるために飛び込んだら、
クラス持ちのオーク2匹に想像以上の苦戦を強いられる。
(危うく撤退するところでした。もちろん「クラス持ち」なんて書いてないよ♪
えっと、またキャンプですか?(笑)

とはいえ、一通りオークとゴブリンを駆逐した一行は老人のアドバイスどおりに、
鉄格子を開けて奥へと進みます。


ここまで、思ったよりパーティーが苦戦を強いられて、
時間をかなり使ってしまいました。
え、「敵が強くなってるのが悪い」ですって?
やだなあ、君たち5人もいるじゃないですか、
敵が強く感じるのは
気のせいですよ!
PCの出目が悪かっただけです
(事実です!)。


<<最初の悲劇>>

鉄格子を通り、T字路を東へと向かう。
さらにT字路を北に曲がって、最初の部屋(洞窟)には、

こんなのがいた。
激戦が予想されたが、あっけなく退治する。
(つまらん!)

次の部屋にはなにやら商人らしき人物がおった。
彼は冒険のヒントと、”青いロウソク”を売ってくれた。
いい人らしく、安全そうな部屋なので、今後しばらくここをキャンプ地に選ぶ一行。
(こらこら、勝手に住み着くなよ!(笑))

商人に「この先に暗闇があり、ロウソクが役に立つ」と聞いた一行は・・・
「暗闇はやだなぁ」
などと、口々に言い、せっかく買ったロウソクを役立てることなく、通路を戻って東に転進!
(何のためのロウソク・・・)

ダンジョンを一路東へと向かう一向は、突き当りの部屋で怪しげな「鉄のサイクロプス」を発見。

「動く、動く!
絶対動くって!」
と一行の意見は満場一致のようで(笑)
「DRあるのか?」
「ダメージは?」

等と警戒(倒す算段)しつつ、結局は(冒険者の掟で)、触ってみることに決定。
で、案の定動き出す
彼はスラムアタックを2回繰り出し、それぞれd8+STRボーナスのダメージを与えてくる。
その攻撃の前に、まともに攻撃もしないで、恐怖していったん逃げ出すことにする(笑)

とりあえず、サイクロプスは後にして、先に進む。
カリューが扉をあけて、カーテンだらけの見晴らしの悪い部屋に入っていくと、
部屋の両側から、2名の野党が奇襲をかけて来ます!
両側からのおグレートアックスの攻撃を浴びて、カリュー轟沈!!
(即死でした・・・)
恐ろしい攻撃力に怯む一行であったが、これを撃退し、経験値をかっさらう。
生き残った人々は、無事にレベルアップです。

とは言え、ローグを失うのはつらいということで、
ローソク屋のおじちゃんに駄々をこねまくって、
2レベルローグの召還スクロールを購入し、早速使ってみると・・・
カル(人間のローグ)が出現しました(笑)
しかし、彼の不幸はまだ続くのだった・・・。

さらに奥へ行くと、怪しげな肖像画が3枚あり、

反対側の扉の横にある肖像画(そう、火吹山の明主です)から、
フィアー効果の視線が照射されている。
まあ、所詮ST成功すればどってことなく、燃やして終わり・・・
(え、こんなので経験値あげるんですか?やんなっちゃうなあ。
 まあ、一人か二人なら危険かもしれないけど・・・
 敵がいるわけではないし、逃げるだけだからなあ。)


<<渡河>>

さあ、いよいよ中盤のクライマックス!
恐ろしい生物の住む地底の川を渡るシーンです。
この川にはピラニアやクロコダイルがいて、なかなかデンジャーで素敵です。

が、あろうことか”素直に”渡し守に金貨(一人3枚)を渡して、安全に渡ってしまいました。
(君たちそれでも冒険者か?!
 冒険者たるものあえて危険に飛び込まないと
面白くないじゃないか!?
 ほら、クロコダイルも歓迎してくれるし、経験値ももらえるし・・・涙)


と、言うわけでお楽しみタイムありませんでした。
それどころか、さらにお金を払って、どの通路が安全かを聞く始末。
しかも、しかも!この後この場所を往復するのですが、当然のように金を払って・・・
(ムカ!)

(まあ、よく考えたら、ゲームブックと異なり金貨3枚なんてはした金ですよね。
 最低でも一人30枚ぐらいじゃないとダメですね。)


<<吸血鬼>>
(君には期待しているよ!)

最初に入った部屋にはゾンビが4体います。
これを簡単に撃破する。
(つーか、ゾンビは攻撃する間もなくやられた・・・涙)
なにやら、扉のトラップに頭を殴られていた人も多いようですが・・・。

そして、問題の祭壇と棺桶のある部屋へと進む。

ここにはバンパイア・スポーン2体が棺桶にいます。
(いや、まあ最初は1体だったのですが、これぐらいの刺激が妥当かと・・・)
プレイヤーはそのエナジードレイン攻撃に恐怖していましたが、
所詮はスポーンか、命中悪くてクレリックにはあたらず、
DCも低いのでモンクには効かない状態。
さらに、冒険の途中で手に入れた”アンデット・ベイン”のショート・ボウが火を吹くとなれば・・・
バンパイアに勝機はないよな。
ちなみに”アンデット・スレイン”のアローもあったんですが、この”後”を考えて使いませんでした。
でも、実際には”後”はないんですね。
彼らが誰にスポーンにされたのかはです。

(と、ここでも、よく考えたらバンパイア自体はテンプレートなんだから、
 低レベルのバンパイアにしたほうがよかったですね。
 バンパイアのCRベース+2だから、このほうが楽しそう(邪))


バンパイアの宝を略奪した一行は、
途中で寝ころんでたグール

を撃破しつつ迷宮へと駒を進めます。


<<迷宮と言えば・・・「ぶもぉー!!!」>>

迷宮はなかなか広い、つーかDM的にもマッピング面倒なだけ(笑)
途中”壺”だらけの部屋にでて、手分けして壺の中身を捜索していると、
出入り口(ひとつしかありません)の通路に巨大な影が立っている。
(聞き耳に失敗してます)
巨大な斧を振り回す”ミノタウロス”ご登場!!!

(えっと、原作では”丸腰”ですが、あり得ないので斧を持たせました。
 あ、ついでにクラスレベルをひとつほど。

彼の1撃は20ダメージ前後。しかも、フル・アタックで2回攻撃!
ラックを使ってもダメージが大きすぎて、どうにもならない。
戦闘開始後、3ラウンド後には一向はボロボロです。
2名がアンコンシャスで全滅の文字が点滅中。
その上、ミノタウロスへのダメージは微々たるもので、ピンピンしてる。
「まあCR5だし、問題なし」と考えつつ虐殺モード・・・
(この時点で全員3レベルです)

と、ところがスロムの攻撃がミラクルに
クリティカルヒットォー!!
そのダメージは40オーバーで50近く、ミノタウロスは絶叫をあげて粉砕される。
(Gアックスの3倍ダメージ+スネーク。マジでミラクル。)
かくして危機は去った・・・。
こいつを相手に死者が出なかったのは奇跡的。
(やはりPCと言うものは何とかしちゃうんですよね。うん、うん。

ここで2つの鍵を手に入れたのだが、どうも1つ足りない。
「サイクロプスが怪しい」と言う意見で一致し、急ぎ戻ることにする。
渡し守に金を払って川を渡り、休憩を挟みサイクロプス狩りに挑戦する。

3レベルの実力か?!、これを思ったよりあっさりと撃破して、見事3つめの鍵をゲット!
つーか、もともと見掛け倒しと言う噂もあるが・・・。
まあ3レベルの体力なら楽勝でしょう。


<<出ましたドラゴン!>>

またまた、渡し守に金を払って川を渡り、迷宮をさらに奥へと進む。
途中、ドワーフが遊んでいたり、

なにやら偉そうな男に出くわすが、
時間もないし、面倒なのでほっとかれる(笑)
そして、巨大な天然の洞窟に突き当たる。

なにやら洞窟の奥で動いてるのを発見!
透明化して、探検の途中で手に入れたファイアーレジスタンスと思しきリングをはめた、
ガルガンティスが偵察に行く。

やっぱり、ドラゴンです。しかもレッド!

それを見たガルガンティスは指輪と一緒にあった呪文を唱えると、
赤いオーラが放射される。
「何事?」と思ったドラゴンがブレスを吐くと、ブレスがオーラによって遮断された!

( この指輪はファイアーレジスタンス10'ラディアスで、30ポイントのレジスタンスを持っています。
 ちなみに原作では出てきません。呪文でドラゴンがブレスを吹けなくなって、逃げてゆきます。
 元シナリオではただのマイナーファイアーレジスタンス(15ポイント)リング1個のみですが、
 ドラゴンがMサイズのワイオミングです。
 ここでは、ドラゴンの
迫力をより増すために一段階成長させてLサイズにしています。
 でも実はCRは1しか変わりません。
 その代わり、リングの効果をパーティーの多くの人が得られるようにして、
 かつレジスタンスの効果を大幅(倍)に引き上げました(メジャー相当)。
 このレジスタンスは次に控えた魔法使い戦でも、
 ファイアーボールを避けるために使用できます。)

それが戦闘開始の合図でした。
いっせいにドラゴンに詰め寄る面々。
ドラゴンは高いHPと多回攻撃を保有しているものの、
1回のダメージはミノタウロスに比べれば遥かに低く、命中率も悪い。
恐怖のブレスさえ無効になれば、十分渡り合える(と思う)。
長い、激戦の末にとうとうドラゴンは倒れました。

こうして冒険者一行はドラゴンの宝を見事略奪し、持ち帰ったのでした。
めでたし。めでたし。




(な、訳あるかい!
 まだ、メインディッシュの魔法使いがいるだろ!)


ドラゴンが倒れて、一息ついたまさにその瞬間、
どこからか声が高らかに聞こえてくる。
「わがペットを倒すとはなかなかのやつらよ。褒めてやろう!」
見れば、洞窟の置くから魔法使い風の男が出てくる。

どうやら火吹山の大将”ザゴール”のお出ましだ!

そして、有無を言わさず、戦闘に突入。
ガルガンティスからWebが飛び、全員一旦体勢を整える時間を稼ぐ。
一方その間に、シールド、へーストを唱えるて防御力と攻撃力をアップするザゴール。

(もともとプロテクションリング+3やらを装備している彼ですから、
 この時点でACは
30オーバーです。
 全面ACは・・・な感じで20以外に命中させることは困難な状況。
 しかも、タッチアタックでもACが4しか変わらない・・・。)


Webのぎりぎりの位置まで前衛がつめ、
ガルガンティスのフレイミング・スフィアー(熱いってば!)をきっかけに一気に接敵する。
が、無論黙ってやられてくれるわけでもなく、ファイアーボールやマジックミサイルを撒き散らす。
そして2回目のファイアーボールでとうとうカルとヨハンが黒こげになる。
一方、前衛は期待の星スロムがフィアーの効果で脱落

ちなみにこの間、ザゴールは当然”キャスト・ディフェンシブ”で呪文を使っていますが、
時々失敗してます。
が、所詮当たらない(笑)

残されたブルー・スリーは最後の手段でグラップルです。
(実は最初からこれが一番効果的なんだが・・・)
と、思ったら大間違い
実はザゴールのSTRは17なんだなこれが(笑)
なんで、グラップル判定なんて屁でもない、とまではいかないが、
ダイス勝負と言うこところです。
が、本日のブルー君の(プレイヤーの)運から考えて負けるはずはないので、
やっぱり、屁でもない(笑)

しかし、派手な魔法が尽きたザゴールもこうなると”うざったい”ので、
一旦、テレポート(スクロール)で戦線を離れることにする。
(仲間を連れて戻るつもりでしたが、有力な配下はもういなかったりするでした・・・)

と、ここで時間いっぱいで終了です。
ザゴールの逃げた間に、お宝を奪ってさっさと引き上げる生き残った面々。
(死体も持って帰ってあげてくださいね。
 生き返すだけの資金はあるかと思いますので)

とまあ、時間の都合上後半は少し駆け足気味でしたが、
なんとかドラゴンとザゴール戦が出来ました。
知っているとは思いますが、この
ダンジョンは広いので、
”隅から隅まで”を考えていたら
絶対1日では終わりません。
ゲームブックモードでガンガン進んでください(笑)

今回は
奇跡的(?)に全ての鍵を手に入れることが可能だった、
ベストコースだったと思います。

皆さんお疲れ様でした。
次回は”雪の魔女の洞窟”で会いましょう(笑)

(DM−SKM)