「自伝 ソウエン()と愉快な仲間達 激突無謀編〜まだまだあるでこのカタコンベ〜」

Fiery Dragon Productions “NEMOREN’S VAULT”  後編

DM: Mr. DM-SKM

Player: Mr. Miyanoshita, Mr. Chujo, Mr. Matsuura, Mr. Yonemura, Mr. Kadoe, and Ats.

Reporter: ATS

Module Used: Fiery Dragon Productions “NEMOREN’S VAULT”

Main Cast: オルバタス(Human, Barbarian:宮之下氏)

        ヘルムート(Human, Sorcerer:中荘氏)

        ファーナ(Human, Bard/Sorcerer/RangerNPC/DM-SKM)

        リック(Human, Fighter:まつうら氏)

        ビルン(Human, Cleric:よねむら氏)

        タージョン(Halfling, Rogue:かどえ氏)

        ソウエン(Human, PsionAts)

これはある冒険者が仲間と共に経験したであろう修羅場を赤裸々に(めっちゃ勝手に)書き綴った書物の一部である。どうやらヘルムート氏著の備忘録の続きにあたる様なのだが、どうも記述者が辺境民族の様で、文章が解かりずらくなっているのを先にお詫びする。

                                  ネモーレン記念資料館

勝手に作るし

1.“New day, New faces”

  正直なとこグール撃退後、まだも〜チョット行けとったんやけど、あんまし無理したらやっぱしアカンやろうとゆ〜事で、一度村へ戻ることに ま、気が滅入るもんばっかし見続けとったし、少し休んで万全の体制をとるっちゅ〜のは冒険者の基本やからなぁ、と思っとったら「歌って踊れる別嬪さん(ファーナ嬢)」がイキナリ『私、急用が出来ましてぇ〜』と止める間も無く消えるし なんや、別嬪さんやのに冷たいやっちゃなぁ〜。

ま、気を取り直して行き付けの宿屋へ、事情が事情なだけにパーティーの増員を図りたい。 と、はっと気付いてみるとなんと「坊ちゃん(ハロンド氏)」も消えとるやんか! 何処いったんやろ?() これはますます助っ人がいる。 そう思い、宿屋の亭主に『おっちゃん!今日気合入ってそうな奴等集ってへん?』と聞くと黙〜って一つしかないテーブル指差すし (おっちゃんノリ悪い。泣) そこに空腹そうに座っとる冒険者風の3人組。 こいつらバッチシやっ!!と守銭奴のごとき勢いで勧誘にかかる我々。

 1人は小柄な【男で体重100ポンドってジョッキーやんか】自信ありありの戦士風の奴で名はリック、その横で隙間も無いくらい鎧がちがちに着込んだ奴がPelorの信徒ビルン、(聞くところによると世界征服が夢らしい。それって戒律に引っかからんのか?) ちなみに「死んだら必ず天国へ行ける券」っちゅうしろもんを1Gで販売しとった。 で、その横に物静かに座っとんのが小回りがめっちゃ利きそうな技術屋業のハーフリング、タージョン。ビルンの話によると仕事がこのまま見つからんかったら餓死するかもしれんってとこやったらしい。 そんなら話は早いっちゅ〜事でこれまでの事情を説明、お宝の分配法なんかも取り決めてその晩は宴会騒ぎになったんやけど、後日、これがこの中の数人にとっては最後の晩餐になってしもたんや…..


<彼らはきっと最後の悲劇(パーティーの運命)を予感して逃げたのかもしれません(笑)

2.“Are we gonna be alright?”

  翌日、新しく入った3人を含めてグールがいた所までとりあえず戻ってみる。 と屍が残ってへんやんか! アンデッドなだけにやな感じ 全員周りを警戒しながら部屋の探索に入ると宝箱が出てきよった。 ここで技術屋タージョンの出番や! 無言でこの小柄な技術屋は黙々とプロの技を見せ...って、なんか今、「針」飛んでけ〜へんかった!? え? 失敗? ...そう。  中にあったんは貨幣が少しと又もや手紙らしきもんが。 また嫌なもんが出た、しゃあないから読んでみると、故ピョートル氏の愛人、リセット宛の抗議文らしい。 書いた奴らの事はわかれへんけど、なんやこのね〜ちゃんやばい事に手ぇ出したみたいやで、『おまえ(リセット)のせいでもうおしまいだ!』とか書いてある。 このカタコンベの負の力場(アンデッド達)と関係あんのとちゃうか? と考えに耽ってると「先生(ヘムルート氏)」が後方からの気配に早々と気付く、ゾンビや! 噂をすればや! 皆すぐに戦闘体制に、ビルンはここぞとばかりにPelorの聖印を掲げ浄化の詞を紡ぎ出す。 早々と決着がついた、ついた筈やった。 どうゆ〜事かビルンに神の恩恵が降りてけ〜へん、さっきからゾンビの1体に聖印ゴリゴリ押し付けとんのに全然退散する気配無し。やっぱし世界征服はまずいんちゃうかぁ〜? そうこうするうちに力技で全部ねじ伏せ解決。 あ〜あぁ、兄ちゃん落ち込んどる落ち込んどる


<死体は他のアンデットがかたづけました。

 面白いように”ターン”が利きませんでしたね。

3.“Tricks and Riddles”

  その先のドアを出て、さらに先へ。 またもやあるドアを開け、中に入るとどうやら書斎か小さい図書室らしい。 北側の壁に本がぎっちし並んどって、真ん中に机、そして我々の目には部屋の奥にあるエルフの石像が目に付く。 なんやろう?と考える暇も無くいきなりその石像が喋りだした!(SANチェック!<おい!! 笑) しかもエルフ語や! わからん!むぅ〜。 アホみたいに立ち尽くしているとタージョンがおもむろに翻訳しだした、しゃべれたのね、エルフ語。 要約するとこうらしい。 『敵を知るなり。さすればおぬしは優位になれるであろう。 それにはまず、1.敵の1番の望みを知れ。 2.この望みを叶えるため敵がどの様な行動に出るか知れ。 3.そして敵は何を恐れているか知れ。』 と、まあこんなとこらしい。 現時点では訳わからんので部屋の残りを捜索、机の引出しの奥にあった隠し箱からスクロール2枚とポーション、その他カーペットに円い焦げ跡とその真ん中にルーン文字を発見するも、何の跡か結局わからず先に進むことにした。 南側にあったドアをあけるとなんや豪華で頑丈そうなドアが。 『これは今開けたらマズイやろう。』と全員意見一致、反転してもと来た道を戻る。 グールのいた部屋を北上、今度は西へ進むことにした。 すると20フィート程で右に細い通路があるんでそっちへ進む。 狭い通路をグネグネ行くと、なんや前方にまた石像みたいなんがある部屋に出る。 部屋につくと左っ側の壁が一面ステンドグラスになっとるやんか。 で、その前には貴族風のかっこした像が右手を前に伸ばしたまんま膝間づいて、どうやら祈りを捧げてるらしい。 その像の台座には「光は目を眩ませ、また心を照らし出すなり。」と、書かれとる。 また謎掛けや。 蹴ったろかこの石像!と思ったんはええとして、ここでも「先生」がその英知を難なく披露、「光のオーブ(便宜上こう呼ばせて頂く)」を像の手の上に乗っけたらええやろうと言う事に、更にこれは誰かステンドグラスの向こう側におったほうがええやろうという事で、リックと俺様(えらそ〜に)をこの部屋に残して他のメンバーは向こう側へ行く事に。 着いたんをオルバタスが確認、こっちの我々はオーブを像の手に恐る恐る置いた。 するとオーブが部屋を照らし、その光はステンドグラスも美しく照らし上げる。 ステンドグラスはどうやらゴブリン戦争後の凱旋式の1シーンらしく、クレゴールの他、エルフ王カレンディアン2世、エルフのハイセイジなんかが描かれとった。 ほんでもってその中のクレゴールの目がオーブの光を浴び、燦然と輝いてなんと向かい側の壁を照らしたやないか!!! (アカン、必要以上に力んでしもた。) これには皆、会心の笑みを浮かべる。 嬉々として俺様とリックは他のメンバーに合流するために狭い通路へ入ろうとしたその時やった、『何か天井でうごいとる!』全然気付いとらんリックの襟を引っ張って耳元で危険を告げ、戦闘体制へ。 敵はムカデや! いくでぇ〜!『フィンガァ〜オブファイヤァ〜!!!………はずれいや、い、今の無し。 リックの弓攻撃も外れ、戦闘は接近戦へ、これがまた悲惨、狭い通路に延々と響き渡る金属音と我々の雄叫び。(悲鳴とも言う) やっとの事でムカデ2匹を退治し、リックにだいじょ〜ぶやったか?と声をかける。 『バッチシバッチシ!こんなもん屁でもないわ!』と、言う若き戦士なんやけど、明らかに顔色悪いし脚が笑っとる。 あっちゃ〜、毒や。 解毒薬なんか持ってないし、これはまずいなぁ〜。 ま、しかしここに居続けても何にもならんし、とりあえず他のメンバーと合流することにした。 先刻あった事を皆に報告、リックが大丈夫やってんで先へ進むことにした。 で、問題の光の指し示す壁やけど、気持ちええ程お約束のシークレットドアが。 中は小さい部屋でその真ん中に台座、その上に指輪が1個。 先生によると魔力が宿ってるらしいねんけどその効力までは不明。 結局、リックが立候補してはめてみるが、なんも起こらず、他にもなんも無いのでこの部屋を後にする。 何か消化不良やねんなぁ〜


<例のメッセージは昔の教官の”教え”らしいですよ。

 あんまし深い意味はないらしい・・・(苦笑)

ムカデは想像以上に攻撃が当たった・・・。
 (ちぇっ、もっと毒を注入したかったなぁ)
 ちなみにDEXダメージです。

4. “Weight a second!”

   いったんずうっと戻って先日発見した床がガラス張りになった通路の前までくる。 下には水がかなりの勢いで流れとる何ともいやぁ〜なとこ。 割れたらあかんので、まずタージョンが渡ることに、流石は軽量種族、軽々と渡り、ついでにその先の曲がり角の向こうまで危険が無いかチェックして貰う。 次に軽量のリックが渡ろうとしたその瞬間、ミシッという音と共に、ガラスにひびが! 慌てて戻るリック。 どうやら許容重量制限が100ポンドちょいあたりらしい。 『それなら、』とパンツ一丁で再び挑戦するリック。 今度は大丈夫らしい。 しかしこれでは全員が渡るんは不可能、ガラスの全長は30フィート、跳ぶのは難題。 で、相談の結果、先行の2人に加え、先生が「スパイダークライム」で合流、他のメンバーはその場で待機という事に。 俺様は先生に分身のイヤリング(サイクリスタル)を持ってってもろて状況を把握する事にした。 捜査団は通路を曲がりドアに到達、タージョンのチェックで安全確認の後、部屋に侵入、どうやらアルケミーラボらしい。 ごちゃごちゃ色んなもんが所狭しと並んだ部屋の中を探索、ポーション数本とサンロッド等発見しただけに留まり、帰還。 これも何か消化不良な結果に終わった。期待しすぎなんやろか? しゃあないんで、もと来た道を戻って再びシークレット部屋へ、するとなんや台座に本がおいてあるやんか! 先生が注意して読むと『やめられないとまらない!』ってな勢いで読み始めた! ど〜もおもろい本らしい。 後で読んでもええらしいんで、その場を後に、で念のためもう1度戻るとなんと、今度はジャコウ石で出来たフクロウの像がおいてあるやんか! またかい!? と思いつつ、この像も調べてみるが、よう解からんので持ってくことに。(おい!) 流石にもう無いやろうと思いつつも念のためもう1度部屋に戻る()、するとなんとぉ!!!  やっぱしなんも無かった。 失笑を浮かべながら部屋をあとにする我々の前方からなにやらシャカシャカと迫り来るもんが!

<ガラスの橋の耐荷重は200でした。
 ただし、150を越える10毎に1ポイント/1ラウンドダメージが入り、
 5点で割れます(200なら瞬間に割れる)。


5. “Dead and Restless”

  前方敵影複数接近中!(ジャンルがちゃうって) 全員戦闘体制をとる。 前から来たんは巨大蜘蛛2匹!それもその後ろからさらにでっかい奴来とるやんか! この後乱闘になるんやけど、ここの空気が悪いんか疲れてるんか、皆全然当れへん。 かなりの長期戦になったんやけど、何とか辛勝。 毒に犯されたんも0でひと安心、そういやまだリックの脚、笑ろてるなぁ

<後半戦双方当たらない合戦でしたね。

 ムカデより強いのに攻撃あたらん・・・。
 私にしては珍しい(惜しい!)

  一息して結局、最後においといた豪華な装飾されたドアんとこへ行く事に、ビクビクしながら開けるとパッと目に飛び込んできたんは女の幻影、なんかこっちに手を伸ばしとんねんけどなんやろと思ってるうちに消えてしまいよった。 改めて部屋ん中見渡してみると、デッカイ部屋の4隅にエルフの石像、真ん中に円い魔方陣の焦げ後とそん中に人骨のようなもんが
1体、んでその前に微動だにせず立っとるスケルトンが3体。 危ない。 絶対なんかある。 っちゅ〜のは解かってんねんけどさて、ど〜したもんやろ。 とりあえず火炎瓶を投げてみる。 スケルトンの1体が赤々と燃え上がったがなんも起こらへん。 むぅ〜。 しゃあないんでオルバタスとリックの2人が部屋に踏み込む事に、思い切って(リックはまだ脚笑ろてるけど)踏み込んだ2人! 途端に部屋の隅から呪文の詠唱が!! 咄嗟に先生の顔を見るがその表情がこわばってる!! やばいっ!! 無限の一瞬の後、焼けた魔方陣の中で白骨がみるみるうちにさっき見た女の姿になっていく! うぅわっ!きたでェ 血圧高そうなねぇちゃんが! こいつはどうやらリセットのなれの果てらしい、我々のことを誰かと勘違いしとる様な言動、「ガラスの牢獄に囚われし者」がどうのこうのって意味不可解な事を、更に『肉が欲しい』ときたもんや! 『ビルン!彼女は任せたで!口説いて来い!』 っと受けて振り返った聖職者のヘルムの中に覗くめいっぱいの抗議の目。 皆背中に戦慄がバリバリ走りまくりの状態、しかしここで固まってる訳にはいかへん! その意志を具現化する様なオルバタスの渾身の一撃が燃え上がるスケルトンを粉砕、空いた突破口をリックが駆け抜けリセットに踊りかかり、それをバネの様にして皆部屋に躍り込んだ。 戦闘は壮絶やった。 リセットに踊りかかったリックは一太刀浴びせるも直後「バーニングハンド」に捉えられ炎上し重傷、間断なく4隅の像から唱えられるステータス異常呪文に俺様も捉えられ、そして最後の像から唱えられた「パラリシス」にオルバタスがやられ硬直。 しかし、我々は攻撃をリセットに集中、この戦闘中確実にダメージを与え続けとったタージョンがリセットに最後の一矢を射込み、彼女はその場に崩れこんだ。 その後残ったスケルトンに矛先を向けんねんけど、ここでやっとビルンの祈りが届き、破戒僧の汚名返上、勝利を手に入れた。 


<酷い!リセッタがかわいそうじゃないか!
 か弱い女性に惨い仕打ちを!
 大人しく食わようよ!(笑)
 ちなみにリセッタはグールのソーサラー3レベルです。
 人が入ると同時に仕掛けてあった、クリエイト・アンデットが解き放たれるとの設定です。

6. “Things are getting better and better…”

   皆の回復を待ち、捜索を再開。 この部屋の更に先に続く通路を行くと、なんや変な扉の前についた。 扉はかなり頑丈な鋼鉄製で、その右横んとこに丸い窪みのある箱が1つ、んでその下からは金属製の管が通路の両壁を伝って丁度腰あたりのレベルで平行に10フィートほど通路方向に伸び、その伸びた管に均等に両壁2個ずつ鍵穴が計4個。 んでもってよう調べてみるとこの管、前に噴水とタペストリーの部屋の4隅にあった金属製の樹木と同じ材質で「エルブンブラス」エルフ製の真鍮で出来てんのがわかった。 このエルブンブラスっちゅうのは魔力を感知すると共鳴する性質があるらしい。 つまりこれだけの大掛かりな仕掛けで守ってるこの扉はカタコンベ中最も重要な場所っちゅうこっちゃ。 ここで見つけた光のオーブ以外にも4つの銀の鍵が必要って事は、この先はまだ誰も入れてへん事になる。 皆緊張しながら光のオーブを箱にはめ、共振が始まったところで鍵穴にそれぞれ鍵を入れ回す。 と、重い音と共に正面の分厚い扉がゆっくりと上がってく。 中は一体 息を呑んで見守る我々の前に開いた部屋はなんとドーム状に造られた霊安室やった。 真ん中に柩、その周りには一緒に安置されたと見られる武器や宝箱が。 これはどう考えてもクレゴール本人の墓やろうと全員意見一致、確かめるためにタージョンと先生が柩をチェック、 本人と確認できた上に、「グリフオブワーディング」、 結界がかかってることを発見、皆の顔に緊張と畏怖の念が走った。 ほんならまず宝箱から行ってみようと捜索(墓荒し)開始、タージョンと俺様とで5つある宝箱を順に開けていく。 めっちゃ開錠が難しかったが、幸い罠もなく、金銀財宝がお約束のように出てきよった。 その中に1つ、スクロールケースに入った羊皮紙が1枚、ウェストンの土地の契約書が出てきた。 他には特にこれと言って特別なもんは無し。 ここで皆困ってしもた。 他に部屋も無いし、どうも話のスジがいまいち見えてけ〜へんし、途方にくれる我々。 やがて『クレゴールになんか聞いてみよう。』っちゅう意見が上がる。 実は書斎で手に入れたスクロールの1本が「スピークウィズデッド」のスクロールやったとこから発案。 結界がめっちゃ怖いが結局柩を開けてみる事に。 最初はリックが1人で開けるっていうとったんやけど、自分だけ安全確保するんは流石に皆気が引けたんで、結局全員で柩を開けることに。 しかしやはり次の瞬間、我々は生死の狭間を垣間見る事になる。 発動した結界は、ビルンを例外として我々の生気と自信を瞬く間に吸い上げ、後に残ったんは自分の1番の「とりえ」を失った哀れな冒険者一同っちゅう有様。 やはり捜索(だから墓荒し!)深入りし過ぎたかぁ!? 放心状態の我々やったが、ここで何もせんで引き下がるわけにはいかんので、早速無傷やったビルンがスクロールから呪文を唱える。 半信半疑で質問する我々やったが、1つ目の質問をした時点でなんとこの呪文は死者の「霊」とではなくて、「骸自体」と話をするもんと判明。 つまり骸の主が生前に知っとった事しか解かれへんらしい。 更に質問は2つだけっちゅう最悪の事態へ。 早い話がピョートルの事やらリセットの事なんかサッパリ解からんっちゅうこっちゃ!!! 苦し紛れに出た質問は『ピョートル氏のちょんぼと呪いについてなんか知ってますか?』(これは言うまでも無くあっさりNOでかたずけられた。)と、『この(シークレット部屋で手に入れた)指輪はなんの指輪ですか?』の2問。 全然役にたたへん情報を得た我々をよそ目に英雄の骸はまた眠りについた。 後に残されたんは小刻みに震えるか、放心状態の続く男達。 あまりにもこの代償は大きかった。  それでもこれは英雄の眠る場所や!っちゅうことで、柩の蓋をしっかりと閉める事にした我々、俺様は閉める間際に中に火炎瓶数個落としたい欲望を抑えて蓋を閉めた。 しかし流石の善良人御一行もこんだけの仕打ち受けたんやから宝箱くらい持ってってもええやろうと自己完結し5箱全て持ち出すことに、フラフラする足どりは肉体の状態だけや無く、皆の心の内をも映し出す結果となった。

「スピークウィズデッド」は昔の様に霊を呼び出すのではなく、対象の死体が経験・体験した知識を元に”死体”が話します。
  従って、魂云々は関係ないですが、アライメントが異なるとST判定して答えなくも良いので、恐るべし残留思念か?(笑)
  と言うことは、これ使って死者の”意志”を確認できないんですね。
  そうそう、昔と違って死体の古い新しいは関係ないんですね。
  口を含む、保存状態が良ければOKとのことです。

   で、当のグレゴールさんは300年前に死んでいますから、30年前の事件に着いてや子孫の事なんて無論知らないわけです。
   痛恨の勘違いですな(笑)


7.“It’s raining heads and limbs.”

それは無言で帰路を急いどった我々が丁度横穴を歩いてる時におこった。 微かにしとった振動が段々大きくなり、横穴を揺らす。 かぁっ!! 来たか! 誰もがこの振動の指すものを理解しとった。 と同時にやりきれん怒りの様なもんも沸々と沸いて来る。煮えきらんもんをぶつける相手を探しとった我々(お前だけちゃうんか!?)はそれぞれの武器を握る。 数瞬後、奴は土砂煙と共に現れ、我々は一斉にこの「オケラの化けもん」に飛び掛る。 戦闘は今までと比べもんにならん位更に壮絶なもんになった。 オルバタスの目に野生の炎が宿り、このバケモンにぶち当たる。 リックも後衛を守りつつ恐怖心を振り払うかの様に斬りつけ続けたが、敵の巨大な前肢に捉えられ我々の目の前で真っ二つに切り裂かれた!! 返り血で赤く染まるビルンとオルバタス。 遠距離から火炎瓶で攻撃しとった俺様も一瞬凍りついた。 それでも我々は退かんかった、皆なんかにとり憑かれた様に敵に向かっていく。 しかし確実に1人、また1人と血飛沫をあげながら倒れていく仲間達。 俺様はサイキックコンバット全開、先生は得意の呪文で攻撃、足止めを狙ったんやが全く効かず状態、そして遂に、鬼神の如く闘っとったオルバタスの上半身が急に不自然な方へ向いたかと思うと鈍い音と共に宙を舞った。 そしてその足元では血だらけになって倒れこむビルン。 全てがスローモションの様になる。 全滅にはさせへん!! その一念で前進、ビルンを助けんのに成功したがその刹那重い衝撃が。 まさか最後に見るんが自分のケツやとは思わんかった。 ほんで訪れた暗闇。  チ〜ン。


<せっかく逃げる時間を用意してあげたのにぃ(まあ良いけど・・)
  ちなみにこのハルク君はホブゴブリンとの戦闘で、頭に矢を受けてコンフュージョン・ゲイズは使えません。
  HPも低くなっており、正規のCR7ではなく5です。
  が1、2レベル冒険者にとっては破壊的ダメージを誇りますので、直接戦闘はさけるべきですね。
  ちなみにリックは両手の攻撃が当たり、自動発生の追加ダメージでご臨終。
  ソウエンに至ってはもっと酷い。
  爪・爪・噛むがオールヒットに爪の片方はクリティカル、さらに追加ダメージで、
  総計8d6+1d8+27のダメージなり・・・(怖)


8.“From different perspective…”

で、何で死んだ奴がもの書いてんのか?っちゅうとやなぁ、霊媒師にきまっとるやんか。 つまり只今、自動書記状態っちゅう訳や。 でな、あの後どうなったかっちゅ〜と、またもや確実にダメージを与え続けとったタージョンが最後に接近戦でトドメの一太刀、なんとかギリギリ勝利っちゅう結果に。 生存者は先生、ビルン、タージョンの3人、でその後何事も無く無事にウェストンの村に帰還した3人は依頼主に全てを報告、色々と取り決めるに当って3人は我々「昇天組」の復活策を立案、この地を治める王に嘆願書を書いた。 内容は我々の復活用のスクロールと「スピークウィズデッド」のスクロール、それとウェストン内の少量の領地の申請。 スクロールの方はすぐに許可がでたんやが、領地に関してはなんかややこしい事になっとる見たいやから書くのは控える。 病原と呪いについては地元のクレリックが死体から出とった汚水を浄化、呪いがどうなったかは解らんがこれで取り合えず一件落着。 「スピークウィズデッド」のスクロールはリセットからもうちょい事情聴衆したかったためで、これの使用で「ガラスの牢獄」っちゅ〜もんが何処にあるか判明、後日改めて探索に出る予定。(らしい…) オルバタス(の霊)は「レイズデッド」で復活したいらしく、これは案外楽らしい。 でリックは?っちゅうとなんやあっちの世界へ早々行ってしもたみたいで何処にも見あたらへん。 で俺様は普通に戻ってくるんは絶対嫌やから「リインカーネーション」がええってゆ〜たんやけど、なんやドルイド見つけんのがメッチャ難しいらしい。 こんな事ならビルンのゆ〜事聞いて「死んだら必ず天国へ行ける券」買っといたらよかったわ。 

ま、そういう事で、無事に生き返ったらこの続き書くわ。 勿論、俺様に手があればの話やけど。                           

背後霊兼守護霊のソウエン

あ、せや、忘れとったけど、次、霊媒師雇う時若い別嬪さんにしてぇなぁ。このじぃちゃん仁丹臭くてかなわんわ! お願い! ほなそ〜ゆ〜事で。


<お疲れさまでした。
 楽勝モードかと思っていたら・・・あやや(笑)
 でも、今回は”慎重になりすぎて(関係ないメッセージに惑わされ)、
 時間がかかりすぎた感じでした。
 確か残っていた部屋って3つか4つだったような・・・。
 次回はサクサクっと行きましょう!
 (何処へ?・・・地獄とか・・・苦笑・・・)

 <DM:DM-SKM>