Oriental Adventure Campaign Replay 03

第三巻(下)

-古寺の地下、懲罰房- 12月16日14時すぎ

小野寺 右近(Onodera Ukon, Crane-Human, Ftr2/Sam3, HR2, STL-san)
Crane氏族の侍。柿田流抜刀術の使い手。

キタ・サン(Kita-San, Forsaken Elf, Wiz5, HR2, Ogawa-san)
自称Bamboo Spilit Fork。実体はForsaken Elfのウィザード。本名は秘密。

ハーデス(Hades, Half-Orc, Ftr4/Bbn1, HR1, Yama-san)
Half-Orcの戦士。このレベルにして一撃が20-30ダメージ。驚異の殺戮マシーン。

リブレ(Revre, Vanara, Sha3/Mnk2, HR2, Dan-san)
パ−ティ−唯一の回復屋で、真田さんな猿。

ゾーテック(Z'orr'tek, Nezumi, Bab2/Ftr2/Rng1, HR1, Sano-san)
チコの代わりに現れたNezumiの狂戦士。

今回はチコのプレイヤーがお休み。代わりと言うわけではありませんが、新プレイヤーを迎えてのセッションでした。古寺の地下で囚われの娘達を救出した場面の続きからです。

捕われていた娘達に話を聞いた所、

私達は襲われた庄屋から連れてこられ、それ以外の人たちは皆殺しにされた。
自分達は飯炊きや雑用をやらされている、なんだかゴロツキと言うよりは、統制の取れた軍隊みたい。
もう一人、
ナツと言う名の幼い娘が一緒に連れてこられたが、簪(カンザシ)を女盗賊に取りあげられて殺されてしまった。


女盗賊 「良い簪だなアタイが貰ってやるよ」
ナツ  「それは死んだおっかさんと揃いの簪なんです、お願いです返してください!」
女盗賊 「てめえ、しつこいんだよ!」
ナツ  「きゃあ」
女盗賊 「ふん、死人に簪は要らないだろ、きゃははは…」

 

-幕間、古寺の地下、作戦会議- 12月16日14時すぎ

僧兵風の男が逃げているので、敵は待ち伏せしているはず。特に厄介な術者弓手を何とかしないとならない。右近が敵術者に肉迫し得意の抜刀術にて一撃で斬り倒す計画となる。リブレこんな事もあろうかと用意してあったFlyのポーションを右近に差し出し、それを飲んで準備万端意気揚揚と階段を駆け登る一行。

RokuganのWu JenはFlyを使えませんが、PHBスペルリストを選択したSorcererはFlyを修得できます。ここでリブレが購入したポーションはそういったSorcererらが作成したポーションですね。
ちなみに、Rokugan版のFlyFire Wingsといって、両手が燃え盛る炎の翼に変わるスペルです。その炎の翼で攻撃することもできるなど見た目以上に特徴のある(そして格好良い、笑)スペルですが、武器などを保持することはできず移動速度も若干遅いため、飛行手段としては圧倒的にFlyのほうが優れていますね。

 

-古寺の地上部- 12月16日14時30分

階段を上がった先には扉があり、そこで陣形を整える(ここが幅5ft.しかなくて結構苦労する。最後尾は階下になってしまう)

右近が目で合図をしてから扉を蹴破り一気に踊り出る。予想通り、そこには薙刀を構えた僧兵風の男が2人待ち構えており、向かって右手の遠く離れた部屋の奥に術者半狸半人、正面の古寺の入口には弓手がいる。僧兵風の男2人と半狸半人にAoOを受けながら術者に肉迫する右近

「覚悟!」
抜刀術の技が冴えるが倒れない。
「貴様、只者では無いな!」
半狸半人のスパイクドチェーンで2回攻撃され息も絶え絶えな右近、ここは一時戦術的撤退をするしかないと思った矢先、背に激痛が走る。
「何!」
透明化した女盗賊の卑怯な一撃であった。
「……無念っ!」
右近死す。

小野寺 右近(Onodera Ukon, Crane-Human, Ftr2/Sam3, HR2, STL-san)
柿田流抜刀術の使い手。誉れ高き侍、奸計に陥つ。

一方、扉の前では僧兵風の男2人に阻まれて部屋に侵入出来ないメンバー、ハーデスが斬りつけるも倒れない。ゾーテックが無理やり前に踊り出るRhino Hideを着ておりチャージする事で威力を発揮するため)。が、Hold Personをかけられ固まってしまう。更に追討ちでFire Ballを撃ち込まれる。
術者の周囲からは見えない何者かの声が聞こえる、どうやら透明化した癒し手までいるらしい。
……一気に戦況が不利になる、このままでは全滅する!

とその時、入口から現れた一人の影が弓手に斬りかかった。

「兄の仇、覚悟!」
ご都合主義により現れた右近の弟左近であった。

小野寺 左近(Onodera Sakon, Crane-Human, Ftr2/Sam3, HR2, STL-san)
右近の弟、能力は兄と完全に同じ。

流れが変わった、僧兵風の男を切り倒すハーデス、残りの男は恐れおののいて逃げ出す。弓手の援護に女盗賊がおもむく
「あのボンクラを殺したのはアタイさ」
「何だとっ!」
女盗賊と一騎討ちを始める左近

その隙に乗じて弓手がその場から離れたが、ハーデスの猛攻を受け倒される。
術者が投じたWebは、キタ・サンが即座にDispell Magicで打消し、逆にWebで敵を絡め取る。
半狸半人の怪人がハーデスに襲いかかるが、一騎討ちでハーデスに勝てる武士などこの地上には存在せず!軽く捻り潰す(クリティカルも出たしね)
しかし、ここで実はゾーテックがすでに死亡している事が判明、レイジした際の追加HPを計算ミスしたのが原因。

ゾーテック(Z'orr'tek, Nezumi, Bab2/Ftr2/Rng1, HR1, Sano-san)
Nezumiの狂戦士。凶刃を受け、炎のなか力尽きる。

「もはや貴様らに勝目は無い、おとなしく投降せよ」
左近が呼びかけると、Magic Missileキタ・サンリブレ撃ち込んでから
「……わかった、投降しよう」
と言う術者。こめかみをピクピクさせながら投降を受け入れる一行。透明化した癒し手が逃げ出そうとするも目敏いリブレに見つかり捕まってしまう。術者鳳来(Hourai, Human, Sor7/Brd1)、癒し手(Zen, Human, Sha2)と名乗った。

 

-古寺の地上部、争いの後- 12月16日15時00分

「なぜこの様な悪行を行った」
の問に葛篭(つづら)の中の書簡を読めば全て判るとだけ答える鳳来
素直にその言葉を信じて箱を開ける左近、するとダーツトラップが発動。
「トラップがあるか聞かなかったじゃないか、うしゃしゃしゃしゃ」

書簡は2通あり、共に新堂兼安(Shindou Kaneyasu)「新葉の代官」の印が押してある。1通目には秘密裏に軍を編成し鍛錬せよといった内容が、2通目には補給物資の運搬日程と前回の補給を目撃した庄屋の人間を皆殺しにせよ、と書いてあった。
「他にも方法があろうに、民百姓の命を何だと思っている」
と、憤慨する一行。

 

-新葉への帰路- 12月16日17時30分

新葉(Shinyou, Small Town)へと帰る途中、補給物資を運んでくる荷車と遭遇、2人の衛士が無謀にも突っかかってきたが、一刀の元に斬り捨てる。

兼安を倒すか相談する一行、心情的には倒したいが
「他藩の政(まつりごと)に口を出す訳にもいかぬ」
との左近の言で信用できる天龍(Tnryu, Large Town)の代官に進言するに留める事に決定する(ゾーテックが死んでたしね)

と、そのとき、空から舞い降りる怪しい影がツバメから人へと変化した。
新手かと身構える一行に、その者は彦座(Hikoza, Sparorw-Hengeyokai, Rng1/Rog1)と名乗り呉羽道信(Kureha Michinobu, Crab Daimyo)の連絡係だと自己紹介する。
「何か身の証があるのか?」
との左近の問に、
「無い」
としょんぼりする彦座

完全には信用できないので詳細を話すだけで証拠の手紙と証人の鳳来は天龍の代官に渡す事にする。

 

-茂助の家- 12月16日深夜

このまま新葉に戻るのは危険と判断した一行は、そのまま前回世話になった無愛想な親父(茂助)に会いに行く。
誰が話すかを押し付け合ったが、結局リブレが話す事になる。
ナツ(茂助の娘)の形見となってしまった簪を、仏壇に祭られたヨシ(茂助の妻)の簪の隣に捧げ、事の次第を辛そうに話すリブレに対して茂助は黙って酒をつぐ。ただトクトクと。しんみりとしたナツの通夜が朝まで続いた。

 

-幕間、天龍市内- 12月21日

証拠の手紙と捕らえた鳳来を渡す為、天龍に向かう一行、到着すると待ち構えていた役人に詳細を進言する。どうやら彦座は本物だったようだ。疑ってすまぬ。

ゾーテックを復活してもらい、ついでに遺産によって金持ちになった厳鷹(第2回プレイリポート参照)に入手したアイテムを引き取ってもらう。
ハーデスゾーテックBoots of Speedを買うため呉羽(Kureha, Small City)に向かった。
キタ・サンはその間スクロールを書き溜めた。

 

-新葉市内- 12月31日

結局、新葉に戻ってこれたのは大晦日だった。忘年の鐘の音が雪山にこだまする。
既に、新堂兼安は切腹の名誉も与えられずに引き回しの上、打ち首、その他の関係者も全て処罰されていた。
英雄を迎える村人たちの顔は晴れやかであった。

 

 

第四巻(上)

-幕間、新葉市内- 新年三ヶ日

小野寺 左近(Onodera Sakon, Crane-Human, Ftr2/Sam4, HR2, STL-san)
亡き兄、右近の意志を継ぐ侍。柿田流抜刀術の達人。

キタ・サン(Kita-San, Forsaken Elf, Wiz6, HR2, Ogawa-san)
自称Bamboo Spilit ForkのForsaken Elf。本名は秘密。口癖は「さっきまで覚えていたんだけどなぁ」

ハーデス(Hades, Half-Orc, Ftr4/Bbn1/Tribal Protector1, HR1, Yama-san)
Half-Orcの戦士。素性を隠すため仮面を被った驚異の殺戮マシーン。

リブレ(Revre, Vanara, Sha4/Mnk2, HR2, Dan-san)
パ−ティ−唯一の回復屋。口癖は「こんなこともあろうかと」

ゾーテック(Z'orr'tek, Nezumi, Bab2/Ftr2/Rng1, HR1, Sano-san)
チャージの得意なNezumiの狂戦士。戦術はまさに「肉を斬らせて骨を断つ」

正月三ヶ日をだらだらと過ごす一行。心なしか村人たちの視線も痛くなってきた頃、一人の客人を迎える。
血糊がついた包みを手に持つこの男こそ、一回り成長した一石光炎(Ichiishi Koen, Crab-Human, Ex-Sam1/Bbn2)だった。あの後辛抱強く見張りを続け、ついに戻って来たBakemonoシャーマンを見事討ち取ったとの事、それを伝えたくて杢左衛門を追ってきたのだという。だが既に杢左衛門は帰らぬ人となっており、墓前にただ黙して佇む光炎であった。その後、光炎は人の痛みが判る名代官になったという。

 

-和月市内- 1月7日

1月4日が仕事始めだと旅に出た一行は、7日に港町の和月(Watsuki, Large Town)に到着した。七草粥を食べねばと酒場に向かう一行。

粥を食べながら噂を聞くと、ここ最近、無心流の門下生が暴れているらしい。なんでも無心流は現師範の日向天差(Himukai Tensa)が起した流派だが、天差は病に伏せており、自称師範代の高墨(Kouboku)が図に乗っているのだとか。

などと話を聞いていると当の無心流と思われる一派が入って来る。よせばいいのにゾーテックが、
「無心流など柿田流に比べればへっぽこ田舎道場よ」
と大声で喚き隠れてしまう(鶴の威を借るネズミか)

それなりにカラミは用意してあったんですが、プレイヤー自ら事を起こしてくれました(笑)。ありがたいなぁ。

相手は無心流師範代を名乗りどちらの流派がより優れているか決闘を申し込まれる。
だが澄みきった心の左近に虚栄心で濁った高墨が勝てる訳も無くいい様に翻弄される。
左近の、
「柿田流には慈悲の心もある、負けを認めよ」
との言葉に耳を貸さず、倒れる高墨
「覚えていろ!」
の捨て台詞とともに脱兎の如く逃げ去る門下生。
「このまま何も無ければ良いが……」
と心配そうな村人。

リブレが道場をこっそり覗きにいくと、門下生どもは復讐だと息巻いている、だが普通に戦っては勝てないの、どうするか、言い考えがある、等と口々に喚きたてている。
その後、左近がスジを通すため師範に会いに道場を訪ねると、既にそこには門下生はおらず、病に臥せる師範と世話係の老婆がいるだけだった。

 

-出航- 1月11日

そのまま何事も起こらず出港の日を迎えた。結局何も起こらず安心する一行(本当は船を沈められるのではと戦々恐々)

「船がでるぞ〜」
の声を聞き休憩所から出ると、そこには無心流の門下生が待伏せしていた。

「前回はそちらのやり方で戦ったので、今回はこちらのやり方でケリをつけてやる」
と、ワケのわからないことを言いながら襲ってくる門下生。
無情にも船はゆっくりと進んで行く。時間が無いので、まともに相手をせず船に急ぐ一行。
その時、船上から魔術が唱えられた。新手かと思いきや、援護しているつもりらしい。
無事全員船に乗ると、無心流の門下生たちは口々に
「逃げるのか卑怯だぞ」
と叫ぶ。左近
「逃げも隠れもせぬわ。船が出たから乗ったまでの事、悔しかったら追いかけて来い、いつでも相手になってやる」

 

-船上- 1月11日午後

船上から要らない援護をした女は里菜(Rina, Human, Wuj4)と名乗り、師の長道斎(Choudousai, Human, Wuj18)の為に研究に必要な物資を運んでいる途中だと語る。副官の(Ritsu, Human, War2)は自分達も無心流の門下生に嫌がらせを受けていたという。見れば彼女の部下たちは怪我をしているようだ。リブレが治してやると大いに感謝され、虎咆(Kohou)という砦まで護衛をしてもらえないかと頼まれる(図々しいねどうも)。大幅に回り道になるが、快く引き受ける一行。虎咆はシャドウランド(Shadowlands)の脅威から民を守るべく建築された南北の長城、カイウ・ウォール(Kaiu Wall)に併設された砦の一つである。

このあたりから、S&Sの「Durgam's Folly」という市販シナリオを使っています。といっても名称や外見などはロクガナイズ(笑)して、ちょっとだけELも高めてあります。うんちょっとだけね…。ちなみに「Durgam's Folly」を「虎咆」、「Theodocious」を「長道斎」、「Trina」を「里菜」、「Thevik」を「律」、「Uri」を「瓜」としてあります。

 

-白金- 1月14日

港町の白金(Shirogane, Small Town)で、里菜の副官である別働隊の(Uri, Human, War2)と合流する。挨拶を済まし、虎咆に向かって出発する一行。里菜、そしてその部下20名と8台の荷車を連ね、ゆっくりと雪原を進んでゆく。

 

-雪原- 1月16日

左近ハーデスが斥候隊にいる時、あからさまに怪しい霧が近づいてきた。兵卒に後方の本隊に伝令に行かせ霧の正体を見極めようと待ち構える。何と、霧の中心には大型の狼がおり、この霧狼が周囲に霧を発生させているらしい(この霧が非常に厄介で接近していても50%のミスチャンスがあり、15ft. 離れると完全に見えなくなってしまう)。その数6匹。さらにそれに付き従う大狼が12匹。

「逃げろ!」
ハーデスの叫びを聞かず、果敢に立ち向かっていくとその部下達。
こちらの攻撃をことごとくかわす霧狼。当れば即死確定と思われるハーデスの会心の一撃を3たびかわされ、無力感に捕われる前衛達。

が、ここで本隊からリブレゾーテックキタ・サンが到着、流れが変わり攻撃が当たりだす。こうなればこちらのもの。ゾーテックの必殺の突撃、キタ・サンFire Ball等で次々と狩られていく霧狼。最後の一頭が倒れると霧は晴れ、大狼どもが逃げ出す姿が見えた。

霧狼はDragon誌のMist Wolf、大狼はDire Wolfです。雪の中の戦闘で、視界と移動力が限られましたが……強いなぁ、パーティー。

 

-香来- 1月18日

虎吼に一番近い村、香来(Karai, Thorp)に到着した。だが様子がおかしい。人影がまったくなく、家の壁や床には血痕がベットリと付いている。
ゾーテックがトラックで調べた結果、1週間ほど前に多数の鬼と思われる一団が村を襲撃した結果らしい。生存者は一人も見つからず、死体も全て持ち去られた後のようだ。

里菜が言うには、今まで鬼達がカイウ・ウォールの内側で村を襲って全滅させたなんて話は聞いたことがないとのこと。非常事態だ。

 

-虎咆までの雪道、寝ている鬼- 1月19日 

道端に、酒樽を抱えて寝込んでいるを発見。が回りを取り囲んで攻撃しようとするが、左近
「たとえバケモノ相手でもその様な卑怯な事をするな、正々堂々と1対1で勝負せよ」
「俺はサムライじゃない。それに、あの村を見ただろ。こいつの仲間がやったんだ」
「ならば貴様は犬と戦う時は犬になるというのか」
「……判った。だが何かあった時は許さぬぞ」
結構素直な(Diplomacyチェック失敗した方が面白かったかな?)

起こされると鬼はグラウグと名乗った。
「投降するか、戦って死ぬか、どちらか選べ」
…とりあえず投降するグラウグ。たどたどしい会話から少しでも情報を得ようとする一行。

親方が鬼を集めている。砦に親方様はいる。
村を襲ったのは俺達だ。腹一杯食えたし酒も飲めて嬉しい。
この樽、空だ。俺の酒どこだ?

ハーデス
「兄弟助けてくれ」
と馴れ馴れしく近寄るも、無情にも一刀の元に斬り捨てられる。恐るべしハーデス

 

-虎咆までの雪道、巨鳥襲撃- 1月20日 

一行は、荷車を焚火の周りに輪にしてとめ夜営していた。
深夜、急に満天の星明りが消えてしまう。驚いて見上げると、巨大な鳥(Rock)が襲いかかってくるところだった。
ゾーテックがAoOで攻撃、とっさに飛び起きたハーデスの会心の一撃、左近の抜刀術など前衛の猛攻撃で迎撃時に100以上のダメージを与えたが巨鳥はピンピンしている。
巨鳥ハーデスを爪で捕まえると、そのまま上昇し、160ft. の上空から地面に叩き付けた。誰もがハーデスの死を覚悟したが、
「ふう、危ない所だった」
と言って何事もなかったかのように立ちあがるハーデス、バケモノか。
その後、Fly状態のゾーテックの突撃が決まり巨鳥は倒れた。

落下ダメージ16d6でも死なないとは(笑)。

 

-虎咆までの雪道、カラクリ仕掛け- 1月21日 

雪原を超え雪山への山道にさしかかったところで、樹上からこちらを観察している数匹のと怪し気な人形リブレが目敏く発見した。近寄ろうとすると距離を保つように逃げ、またこちらを見ている。はともかく、操り人形のような木製の人形はあからさまに怪しい。
試しにリブレ人形に弓を射ると、人形もまったく動かなくなった。近付いて調べると、歯車のようなものが見えている。動かなくなったは冷たく、毛皮の下はゴツゴツとしている。どうやらカラクリ人形のようだ!
里菜が言うには、長道斎の研究に関係しているかもしれないとのことだったが、多くは語れないようだ。

人形はClockwork Overseer、猫はClockwork Scout。どちらもカラクリ仕掛けで、砦の地下にいるBrain Gearの指令を受けて動きます。彼らは砦に近付くものを監視・報告することが任務です、
普通のClock workはBrain Gearから離れ過ぎると動けなくなりますが、Overseerはその制限がなく、かつ周囲のClock workにBrain Gearの命令を伝えることができます。今回、たまたま最初にOverseerが破壊されたため、Scoutも行動不能になったわけですね。

 

-虎咆までの雪道、鬼の襲撃- 1月21日深夜

明日には虎咆に到着するであろうという緊張感のもと、山中で夜営する。
夜間、四隊に別れた鬼に周囲を包囲されるも、難無く撃破した。警戒しつつ朝を迎える。

 

-虎咆- 1月22日正午

曇天の空の下、遂に一行は虎咆に到着した。
城門は、まるで我々を招待するかの如く開け放たれている。呉羽家の家紋が掲げられているはずだが、風にはためくは禍々しい緑色髑髏の旗。
カイウ・ウォールの砦に攻め入ることになろうとは夢にも思っていなかった一行だった。

今回はここまで。次回はいよいよ砦を攻略します。はたしてどーなることやら。
それではお疲れ様でした。