Dragonstarとは DraonstarのベースはPHBに代表される普通のファンタジー世界です。この点が他の多くのSF作品と 異なります。他のSF作品が独人類の遠い未来の出来事のようなオリジナルな世界設定を持ってい るのに対して、Dragonsterは基本的にPHBの範疇といえます。出てくる種族や魔法(サイオニクス含 む)、世界観(プレーン構造)も基本的には変わらないのです。一言で言えばPHBの内容にSFチック なアイテムと乗り物のルールを付け足したのがDragonstarと考えて良いでしょう(所謂魔法科学文 明)。従って、幾つかの追加ルールに目を通すだけでプレイ可能という、非常にプレイしやすいSF作 品に仕上がっています。反面突っ込みどころは多いですが(笑) Dragonstarそれは魔法と機械、科学と呪術の無限の世界・・・恐れを知らぬ冒険者が秘術とフュー ジョン・ファイアーによって動くスター・シップでアウト・ランドを探索し、ドワーフの探鉱者はアステロイ ドベルトでアダマンチンの鉱脈を掘り、エルフのロアーマスターが宇宙ステーションで秘密の実験を 行っている。白髪まじりの傭兵は生体工学によって生み出されたSpellwareによって身体能力をブー ストし、パルスレーザで武装したオークの侵略者が辺境世界の居住者を虐殺する・・・。 Dagonste世界は我々が知る自然法則のに従って物質とエネルギーで満たされた広大な世界です。 この物質とエネルギーは超銀河団、銀河、恒星、惑星、大陸、奇妙な生物たちを構成しています。し かし、神々はこれらを創生するときに魔法を吹き込みました。彼らは彼ら自信のイメージを持つ何百 万もの”生命の種(人間、エルフ、ドワーフ、オーク、ドラゴンや他の様々な種族)”を何十億もの星々 に蒔きました。神は、彼らに言語を送ると共に様々な道具を使うことと魔法を与えました。賢い子ら はこれらの両方を短期間でマスターしました。 ウィザードとソーサラーは強力なアーティーファクトを作成し、強力な呪文を操りました。クレリックは 神が残したレリクスと奇跡に栄光を見出しました。魔法を扱えない博識の学者達は自然を研究し、 その秘密を学ぼうとしました。これらの人々(哲学者、職人、発明者、科学者、技術者等)は自然法 則を利用した洗練され有用性の高い機器と道具を見出しました。 これらの進歩は全ての世界で同じ速度では進みませんでした。幾つかの惑星では科学技術は原始 的である反面、優れた魔法技術を有していましたし、一方で魔法がほとんど存在しない反面、高度 な科学技術文明を有している惑星もありました。そして、魔法または機械(時としてその両方)によ り、彼らは星間旅行を行う能力を獲得します。 各々の世界はお互い取引などを行うようになります。そして、彼らはその類似性に驚愕するのです。 全く同じ種族が様々な惑星で次々に発見されました。そして彼らの言語は(多少方言の違いはある が)、彼らの魔法や科学と同様に同じものでした。科学者達はこの驚くべき”共通点”について幾つ かの理論を考えましたが、ある有力な宗教の指導者がより満足の行く答えを導きます。それは「同じ 神が全てを創造した・・・」という事です。この銀河では何百万もの神が知られて、崇拝されていた が、新設されたUniversal教会は、すべては同じ存在の異なったアスペクトでしかないと宣言しまし た。この新しい教会とその予言者によると、実際には12人の真なる神(True Gods)だけしかいないと 言うことです。このことは当初受入れがたいものでした。特に、この新興宗教は種族的な違いさえ断 ち切ってしまったので、問題が多かったのです。Universal教会はエルフの父とドワーフの父として知 られている神が同じ1体の神の異なったアスペクトでしかないと主張したのです。しかし、この新興 宗教の考えは探求と発見、統一に満ちたこの時代に完璧にとてもマッチして、同時に寛容さと友愛 の考えを示しました。それは絶えず拡大し続ける星間文明において信頼を得て、発見されたあらゆ る新世界のパンテオンと宗教を吸収合併してゆきました。 無論、闘争は必然でした。戦争は政治、経済、宗教、種族および他の無数の問題を発端にしまし た。これらの戦争は普通は短期間で小さな地域で生じただけでした。発展する星間文明の成長と繁 栄のために、平和を維持して利益を増大させるためにも戦争はおこりました 。 神が作成したすべての生物の中でドラゴンは最高の贈物(強靭な身体と精神、強力な魔法能力、そ して長い寿命)で祝福を受けていました。ほとんどの世界でドラゴンは他の種族との係わり合いを避 けました。彼らは数が少なく、ほぼ完全に自給自足を行っていたため団結したりすることはなかった のです。ドラゴンが世界を旅する方法を学んだことで、その認識は変わりました。結局のところドラゴ ンはそれほど稀な存在ではなかったのです。確かに他の種族から見れば圧倒的に少ないが、それ でも何百万頭ものドラゴンやその眷属がいました。また、世界同士の接触は新たに相互作用と協調 という新しい恩恵をもたらした。ドラゴンたちはもはや、遠く離れた山や砂漠、湿地帯などに隠れて残 っていても意味がないことに気がつきました。そして、積極的に他の種族と係わり合いをもつように なりました。 ドラゴン達は最初に種族に基づく星間政治団体を設立しました。ScionIIIと呼ばれる惑星の偉大な評 議会においてメタリック・ドラゴン達がQesemetを設立しました(Qesemetはドラゴニック語で「金色の 王国(golden kingdom)」を意味する)。偉大な金のドラゴンであるKhelornが出席している代表達の満 場一致の支持で、第1代Qesemetの王に戴冠しました。Qesemetの領土は何十もの世界へと拡大 し、会員資格と安全を全てのドラゴンの親族/眷属に提供しました。クロマティック・ドラゴン達は Khelorn王の奉仕するのを拒み、代表をScion IIIに送ることはありませんでした。そうして、偉大なブ ルー・ドラゴンであるLazaliusによって、クロマティック・ドラゴン達は対立するAsametと呼ばれる「鉄 の王国(iron kingdom)」を設立したのです。Qesemetによる統一を恐れた、エビルな一族が、Lazalius 王の元に集まり、領土を拡大し始めました。 QesemetとAsametは偉大なドラゴンに導かれて、その富と力は急速に拡大しました。やがて双子の 王国(光の王国と闇の王国)は銀河の盟主となりました。しかし、その世界観、価値観、信念は、正 反対であり、決して和解することはなかったのです。必然的に、QesemetとAsametは互いを攻撃し ました。そして、この大戦は銀河の有史以来もっとも破壊的なカタストロフィーをもたらしました。両 国の大艦隊が惑星軌道上で衝突し、強力な魔法と兵器が交錯し名もなき惑星もろとも10億の生命 が奪われました。戦争は殆どの他の種族、国、世界を巻き込み、彼らはそのアライメントに従い QesemetかAsametのどちらかと同盟しました。そして、戦争は銀河全体に広がって行ったのです。 Khelorn王はこの戦争が最終的にドラゴンや銀河の全ての人々のほとんどを死滅させるであろう事 に気がつきました。彼らが戦争の用いるアーティーファクトや機械は強力過ぎて、そして彼らの憎し みは深過ぎました。王は、抜本的な解決策を見出さないと、すべてが失われると悟ました。Khelorn は、戦争が結局彼の誤りであることを認めたのです。Qesemetを設立したとき、彼はクロマティック・ ドラゴン達が参加しないのを知って、彼らが除かれるべきであると同時に、憤りを感じていました。し かし、それらの違いにこだわらず、すべてのドラゴンが新しい王国を設立させる場合にのみ、ドラゴ ン族は”永遠の平和”を得ることができるだろうと考えました。また、Khelornは、この問題がエビル一 族が新しい王国のrulershipを共有することができるかに同意するだけであろうことを知っていまし た。Khelornは、ScionIII、Qesemetの設立の史跡で新しい協議会を召集しました。この出席者は全 てのグッドとエビル一族のリーダーでした。 Khelornは既知の銀河に新たな帝国の創設を提案しました。この帝国は継承順位でドラゴン一族の 各人によって統治されます。1人の一族の年長者が1,000年間治め、次に後継者一族に王冠を渡し ます(千年間隔で繰り返される)。継承順位の討論と政治闘争が何カ月も続いたが、すべてのドラゴ ン一族のリーダーは提案を受け入れました。結局、Khelorn自身の統治に始まり、Qesemetの5人の 一族が最初に支配しました。そして5,000年後、レッド・ドラゴンの最年長者が皇位を獲得したので す。普通では測り知れない寿命を与えられたクロマティック・ドラゴン達は、自分たちが銀河の支配 種族になる日が来ることを待ち望んでいました。 (注:今後5千年間はクロマティック・ドラゴンの時代なのです) 他の種族、国、および世界的強国のリーダーの多くが新たなドラゴンの皇帝への貢献に完全に喜び ませんでした。しかし結局のところ、政治的圧力、報酬、脅威により、いくつかの孤立した国境の世 界以外のすべてが屈従しました。新たな帝国の市民権(平和、安全、繁栄)は無視することが出来 ないものであった・・・それは敵対する事の高いリスクに比べれば。ScionIIIはDraconis Primeに改名 された、こうしてDragonEmpireが生まれたのです。 Dragonstarは帝国誕生の5,000年余り後に設定されています。この銀河はQesemetの慈善のドラゴ ンの下、5000年間の平和を甘受しました。そして今、偉大なレッド・ドラゴン”Mezzenbone”が皇位に ついてから40年になります。 Asametの支配者へ権力の変遷の間は平和であったが、帝国の新しい暴君に打ちひしがれ既に抵 抗活動が起こっている。皇帝は法と秩序を建前にテロと圧制を任務とした秘密主義の官僚制度 (secretive bureaucracy)を形成した。帝国の特務警察局(Imperial Special Police Directorate = ISPD)のほとんどの要職には戦争時にAsametを支援した皇帝の同盟国ドロウが就任している。 ISPDが皇帝の意志に沿って帝国内を監視している間、帝国の軍隊(Legions)は領土拡張のためア ウトランド(Outlands)の国境を席巻し、多くの世界をMezzenboneの残忍な鉤爪の手中に収めていま す。 Dragonstarキャンペーン・セッティングは冒険の舞台となる銀河の全体を提供する。 あなたは、奇妙でエキゾチックな世界を探検して、初めて目にするその原住民と接触することができ る。 あなたはアウトランドを巡り、残酷なモンスターを狩ったりやエビル勢力にあだなす運動をすることが できる。 あなたは様々な種類の貨物船を操り、星間の自由貿易者(合法、不法問わず)をプレイすることがで きる。 あなたは、帝国の栄光のための軍隊に入隊するか、またはドラゴン皇帝の圧制と戦うレジスタンス に参加することができる。 さあ、星々をまたにかける冒険の準備を! プロダクトリスト FFG製 Starfarer's Handbook: 基本ルールブックです。これがないと遊べません。 Guide to the Galaxy: Dragonstar銀河の概要や惑星の作成ルール、モンスター、追加のSpellwear、 マジックアイテムの取り扱いなどDM用ルールが主。スペース・クラーケン最高です!(笑) Imperial Supply: 新しい武器や装備、強化パーツ、ビーグルが満載されています。PL/DMともに重 要。 Galactic Races: 追加種族集。異星人だけあってかなり癖がありますが強力。ただ、個人的には基 本ルールのソウルメックが最強だと思う・・・。 Player's Companion: プレイヤー用のプレステージや追加呪文集。サイオニクスも充実している点が 素晴らしい! Smuggler's Run: 貿易商や盗賊団、密輸業者などにスポット当て、交易に関する情報が含まれるの で、そのようなプレイには必須。 Dragonstar Essential Collection: Starfarer's Handbook, Guide to the Galaxy, Imperial Supply, Player's Companion, Smuggler's Runのセット品 MEG製 Raw Recruits: どうやら陰謀もののキャンペーンシナリオ。156ページ。 Heart of the Machine: こちらは62ページの比較的短いシナリオ。 ![]() ちなみにAmazon.co.jpでは扱っていない製品もAmazon.comでなら扱っています。 Starfarer's Handbook翻訳 ファイルは圧縮されたPDFフォーマットです。 各PDFファイルにはパスワードがかけられています。 パスワードは全て半角大文字。 スキル(ヒント:最後のスキル名。スペース必要) フィート(ヒント:最後のフィート名の最初の単語。ハイフン必要) 戦闘(ヒント:135ページの最後の段落名) ビーグル(ヒント:172ページ最後のビーグル名) Dragonstar Link Dragonstarの発売元であるFantasy Flight Games Dragonstarのページ Dragonstarのシナリオを販売しているMystic Eye Games Dragonstarのページ 質問/要望等はDungeon'sGateのDM-SKMまで。 |