エスケープ・フロム・ザ・ダンジョンのレポート
DAC 1日目プレイレポート
2005.8.27/DM-SKM

えー今回は”ステップ・アップ・セッション”という事で脱初心者の方を対象として、色々なシチュエーションのエンカウンタ
ーを通して、戦術や役割などを再確認してもらおうと思っていたわけですが、集まったPLのほとんどは戦士大全万歳な
ガチなPLさんだった(笑)
なので、一応キャラ作成のメモを渡して説明したものの、ある程度承知の上だったようですね。
とりあえず必須の、リーダー、HP管理、イニシアチブ管理担当を決めてプレイ開始。

(一応、ローグの仕事は鍵開けでも罠の解除でもない、罠と敵をいち早く見つけるかという「スポッター/サーチャー」とし
ての役割が重要とかは新鮮だったっぽい。つい、「罠は外さないといけないもの」と勘違いしちゃうんですよね。)



キャラクターはエベリク(ローグ)、バンドール(クレリック)、ロバーク(ウィザード)、ケイグル(ファイター)の4人。
PLさんはさぼりっこさん、ユージさん、Womさん、ジョウセンさんの4人。
ただ、誰がどのキャラだったかをメモを紛失してしまいわかりません・・・すいません。
(たぶんこの順番で対応しているはず・・・)



冒険の始まり

村の酒場で他人の迷惑かえりみず大騒ぎで打ち上げしている冒険者ご一考。
そこに村の老人が加わり地酒を振舞ってもらうと・・・意識がなくなってしまう(笑)

気がつけばそこはダンジョンの中。
各人は檻の中に囚われてます。
取りあえず檻からは抜け出したものの、状況が状況だけに困惑していると・・・
突然若い女性の声が天井から響く、
「あらあら、お寝坊さんね。そんなことでは生きて出られないわよ!」
「さあ、1つだけ質問に答えてあげるわよ」
PL1(間髪いれずに)「じゃあスリーサイ・・・むご」(即座に他のキャラに押さえ込まれる)
しかし、結局は余り重要な答えを聞き出すことは出来なかった。

取りあえず部屋には扉が1つ。
とここで
PL「じゃあディテクト・シークレット・ドアー!
DM「いきなりかよ!」
PL「ワンドなんで25回使えますから出し惜しみしません」
DM「まてーい!(笑)」
どうやら本当にガチな人達であった・・・。
DM「うむ、ここにある」
PL全員「いきなりかよ!」(笑)

シークレットを開けると奇妙なプレートがある。
「賢きものは最善の次の一手を選択するものである」
と書いてあり、その下には「エクスペディシャス・リトリート」「グリース」とある。
取りあえず、「グリース」は持っていたので「エクスペディシャス・リトリート」を押すと、壁のくぼみに当該のスクロールが
転送されてきた。
DM「つーか、しっかりグリース持ってきたんだ」
PL「だって強いじゃないですか」
DM「(お前ら)・・・」



最初の試練「ドンキー・コング」

当初からあった扉を開けると、そこは長くて急な上り坂。
ローグが一人慎重に捜索しながら入ってみると・・・
PL1「上から石とか転がってくるに違いない」(笑)
PL2「樽とかもありそう」(笑)
DM「では、樽が転がってきた」(笑)
ローグ「ぎゃー、飛んでよけます!」
DM「ふ、ここが急な坂道であることを忘れてはいまいな!」
(ころころ)
助走なし&坂道(足場が悪い)こともあり、樽に直撃
刹那、樽が爆発しダメージを受ける。
さらに、坂道から転げ落ちて追加ダメージと二重苦に。

これはやばいという事で一旦部屋に逃げ帰り、対策を練る。
といっても3Lに出来ることがそんなにあるわけでもないので、
レディで「樽が見えたらマジックミサイル」で確実に前に進む戦術で行くことにする。

途中、1個の樽がダメージ不足で激突されたが、大きな被害もなく突貫してゆく!!
坂道の上ではコボルドたちが「きゃん、きゃん」言いながら樽を落としていた。
DM「ではコボルドソーサラーが坂道にグリースと言ってみた」
PL「ぎゃー、でもST成功です」
DM「(ちっ、目を逸らしつつ冷静に)良かったですね。失敗すると平衡感覚チェックで一番下まで転げ落ちているところでいたよ♪」
その後、前衛とマジックミサイル・ワンドの猛攻でコボルドは一掃された。

(実はグリースをコボルドのいるところにかけると面白いことが起こる。)



第二の試練「見えないもの」

またまた、シークレット&声(今度は男の声)の質問タイムがあり、プレートに触れて「フライのワンド(C2)」と「デイ・ライト
のワンド(C2)」をゲット。
出口は2つで、南を選択。

長い通路を抜けると霧で前が見えない部屋。
恐る恐る手探りで進むと、クロスボウが降って来る。
(しかもスネークつき)
どうやら何かいるらしいが、何も見えない。
霧が幻覚でないかとも思い込むも本物。
結局、タワーシールドを掲げつつ、じりじりと進むと、霧の切れ目にグリムロックのローグ2体を発見。
PL「擬似視覚だったのかぁ」の落胆の声。
DM「そう言うこと。ちゃんと聞き耳ぐらいしよう(まあ、忍足もしてるけどね)」

姿さえ見えればこっちのものと、一気に近接で切り崩す。

グリムロックを倒して再び部屋を捜索。部屋の半分はダークネスでしたが、これは先のハイテン・デイライトでディスペル
しました。
戦闘が終わって、一息ついていると部屋の隅にいたローグが突然何かに襲われる
何か透明な巨大な物体が”ぬるり”と触れる。
これを寸前のところでよけ、目を凝らしてみればゼラチナスキューブ発見。
機転を利かせて反対方向も視認すると・・もう1体!
(つーか、そこまですると思われていたのかなぁ・・・)
PL諸氏から悲鳴が聞こえたのは言うまでもない。
一人が飲み込まれるも、ヒット&ウェイと微妙な位置取りで、何とかこれらを倒しました。
やっと安堵する一行であった。

実は部屋には微妙にイセリアル空間に障害物があったりします。
なので、メイジアーマーつけてると通れない場所があったんですが、だれもかけてやしねえ。
ありえねー(笑)



第三の試練「無限の暴力」

またまた、シークレット&声(若く思慮深い男の声)の質問タイムがあり、プレートに触れて「ウェブ」をゲット。
DM「ぶっちゃけ、そのワンドうざ」(笑)

試練の部屋に入ると3つの召還円とトログロタイトが3体。
明確な出口はなく、扉のような形を掘り込まれた壁がある。
悪臭に耐えつつ、トログロタイトを殲滅させると召還円が雷光を放ち・・・
DM「ターミネータの音楽にあわせて、あの登場シーンの様にLサイズのシュワルツネッガー(オーガ)が3体召還されましたよ!」
PL「じゃあ、素っ裸ですね!」(笑)
DM「・・・ああ、いいさ!外皮ボーナス+5あるもん!(やけくそ)」(笑)
PL「じゃあ、ここにWebを打ちます」
DM「お前ら鬼か!?」(笑)

1匹なら何とかなるとして、それまでに扉を何とかしようという作戦のようだ。
何とか1匹を倒したものの、続いてグリフォンが召還されてくる。
しかし、そこは既にWebのなかなのでなんとか、その前にノックで扉(精巧に彫刻風に仕立て上げられている)を開けて
無事に撤退。

(早期に見切りをつけて撤退するのが正解な部屋です)



第四の試練「包囲網」(笑)

またまた、シークレット&声(めんどくさそうに話す男の声)の質問タイムがあり、プレートに触れて「ウォール・オブ・アイ
ス」をゲット。ちなみにもう片方は「キュア・クリティカル」でした。ここではウォールが正解。

8角形の部屋の中央には奇妙な物体(正体は訳あって内緒)。
キャラクターは天井からシューターを伝って落ちてくる構造なので、飛べない限り出口はない。
で、キャラクターが揃うと・・・
DM「おもむろに8方向の壁が『ガコン!』といって開き、中からゾンビが出てきた。」
PL「”何の”ゾンビですか?人間ですか?」
DM「うん、冷静かつ良い質問だ。こんなの」(と言ってスカムの絵を見せる)

ここで戦闘が開始。
パーティーは完全に囲まれた状態ですので、初手で手に入れたウォールを展開して場を制圧するのが急務なわけです
が、これを行いませんでした。
DM「君らゾンビ、つーかスカムをなめてるだろ!」(といって、おもむろに2d6+5のダメージを与える)
PL「うわぁぁ〜死ねる」
DM「そりゃそうさ。敵を過小評価してリソースを出し惜しみしたのが悪い」(邪笑)

(スカムのゾンビはCR1でHP29、命中+7、そしてダメージが2d6+5と非常に危険なゾンビです。
 オーガーがCR3でHP29、命中+8、ダメージ2d8+7なのを考えればいかに危険かはわかってもらえるだろう。)

ここにきてやっと自体の重大さに気がつき、ウォールの使い方をチェックし始める。
PL「では、こうやって・・・こうやって・・・こうで!」(ウォールの範囲を書いている)
DM「はい、じゃあゾンビたちは目標を見失って、動かなくなった」

その後、いやらしく頭上を飛び回りつつ精神攻撃してくる物体を破壊して終了。



最後の試練「パーティー戦」

敵の布陣は
1.ドワーフのファイター2
2.Hオークのバーバリアン1/ファイター2
3.Hエルフの女ソーサラー3
4.人間のファイター1/ローグ1(アーチャー)
5.人間のクレリック2

それに実際には何もしない、じじいこと人間のウィザード?。

入り口でなかなか散開しないパーティーめがけて、ウェブが飛んでくる。
(初手での散開と位置取りは対魔法戦闘の基本です。)
これで一気に形勢が不利になる。
しかし、ウェブを逃れたファイターとクレリックが善戦し、敵前衛との殴り合い。

ウェブを破るのにバーニングハンドが使われ、びっくり。
 この低レベル呪文はウェブやスォーム対策として低レベル域では結構有効ですが、
 持ってくる人は少ない。プレイヤーの能力が光った瞬間でもあります。)

順当に倒れたり、起き上がったりを繰り返しつつも、何とか敵の前衛2名とクレリックを倒すことに成功した時点で、へ
たれのアーチャーが降参し、何とかクリアです。


脱出と成長

その後、じじいからこの世界から出してもらうことに。
じじい曰く、パーティーの村人への迷惑な振舞いや、甘い戦術を目の辺りにして、今後の行く末を危惧して、今回の行
動に及んだらしい。迷惑な話である(笑)
PL「死んだらどうするんだよ!」(笑)
じじい「まあ、そんときゃ英雄の器ではなかったという事じゃな」(笑)
PL「ひでぇ・・・」
じじいはキャラの額に触れるともとの世界に戻します。

意識が遠くなり・・・キャラが目覚めたのは宿屋のベットの上。
重い足取りで、朝練を始める面々は・・・
「うぉ、なんか剣が軽い。キレが良いぞ。俺」(BAB+1)
とか何とか(笑)
そう、彼らははれて困難に打ち勝ち4レベルになっていたのです!
(ドリーム・プレーンは経験値が入らないという事で、別の手段を用いました。)


参加して頂いた、プレイヤーの皆様本当にありがとうございました。
まだまだ、語れない部分は多いですが、とても楽しい一日となりました。
皆さんが各プレイグループに戻りまして、すこしても経験値の足しになっていれば幸いです。

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