登場人物紹介


第三勢力サイクル


ペリー・ローダン

1936年アメリカ生まれ。太陽系帝国の大執政官。もとはアメリカの宇宙飛行士。
1971年に月面でアルコン人と出会い、彼らの力を借りて地球を統一、太陽系帝国を興す。
長身痩躯でダークブロンドの髪に灰青色の瞳。冷静で決断力に富み、「瞬間切り替えスイッチ」と呼ばれたこともある。
細胞活性装置保持者。


レジナルド・ブル

1938年アメリカ生まれ。もとアメリカの宇宙飛行士。ローダンの無二の親友で、1971年の第三勢力発足時より、ローダンの片腕として働く。
通称はブリー。ずんぐりした体型で、短く刈った赤い剛毛、水色の瞳。直情型で、すぐに頭に血が上る。さまざまなスラングや悪口を考え出すのが得意。
細胞活性装置保持者。


クレスト

生年不詳。アルコン人の科学者。1971年月面に不時着し、ローダンと出会う。ローダンとテラナーの器量に感銘を受け、協力を約束、太陽系帝国の発展に尽くした。2045年死去。細身で高い額に赤い瞳、白髪。


トーラ

地球暦で1911年生まれ。アルコン帝国、ツォルトラル家王女。1971年、クレストとともに月面に不時着、ローダンと出会う。当初はローダンを毛嫌いし、地球にたびたび危機を招いたが、次第に打ち解け、1990年にローダンと結婚する。2043年死去。赤い瞳、白い肌、プラチナブロンドの髪の美女。


アラン・D・マーカント

1916年アメリカ生まれ。太陽系秘密情報局長官。元帥。もとNATOの国際情報機関の長官。当初はローダンと敵対したが、ローダンの目的を知り協力するようになる。弱いテレパシー能力の持ち主。小柄で痩せ型。ブロンドの髪。2909年死去。
細胞活性装置保持者。


ホーマー・G・アダムス

1918年イギリス生まれ。太陽系帝国財務相。GCC社長。もともとは詐欺師だったが、財政に関するズバ抜けた能力を買われ、ローダンに招かれる。瞬間記憶能力者。小太りでブロンドの髪。頭は人より大きい。
細胞活性装置保持者。


ジョン・マーシャル

1945年オーストラリア生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊長。テレパス。もと銀行員。1971年、銀行強盗の心を読んで犯行を防ぎ、自らの能力を自覚する。同年ローダンの理想に共鳴し、第三勢力に加入。その後数多くの作戦、冒険に参加する。長身で黒髪。2909年、第二次遺伝子危機の混乱で死去。
細胞活性装置保持者。


タコ・カクタ

1945年日本生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。テレポーター。1971年、技術者として第三勢力への攻撃計画に参加していたが、ローダンの考えに共鳴し、計画を通報するとともに第三勢力に加わる。
黒目黒髪、小柄で童顔、いつもニコニコしている。2909年、第二次遺伝子危機で死去。
細胞活性装置保持者。


フランク・M・ハガード

生年不詳。オーストラリア生まれ。医学者で、血液疾患の権威。1971年、クレストの白血病を治療するため第三勢力に招かれる。1972年には第三勢力の厚生大臣、1982年にはゴビ病院の院長に就任。ダークブロンドの髪の巨漢。


アンネ・スローン

1945年アメリカ生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。テレキネス(念動能力者)。マーカントの命で第三勢力にスパイとして潜入したが、ローダンに説得され、第三勢力に加入する。その後、数々の冒険に参加。後にラルフ・マルテンと結婚。2326年、細胞活性装置を得たが、直後にアンティに射殺される。


ラス・ツバイ

1947年スーダン生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。テレポーター。もと医薬研究所の研究員。1971年、中央アフリカ探検隊に参加し、コンゴ河源流付近で危機に陥り、その際能力に目覚める。同年、第三勢力に加入。その後、ミュータント部隊の主力として長期にわたり活躍を続けている。
細胞活性装置保持者。


エルンスト・エラート

1940年ドイツ生まれ。ミュータント部隊の初期メンバーの一人。彼の能力は精神を肉体から切り離し、時間と空間を飛び越えてありとあらゆる時代の、ありとあらゆる場所へ自由に移動でき、他の生物に乗り移ることもできるという、きわめて特殊かつ強大なものであった。IVsとの戦いのさなか高圧電流を浴び、彼の精神はいったん肉体からはじき出されて超空間に投げ出され、迷子になってしまうが、2045年ドルーフの体を借りて復帰。しかし、2113年、ポスビとの戦いの中で肉体は失われ、精神は超空間をさまようこととなる。


ラルフ・マルテン

1945年日本生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。ドイツ人と日本人のハーフ。彼の能力は他人の五感を借りるというもの。対象となった人物が見たり聞いたりしたものを彼も同時に見聞きできる。1971年、スカウトされ入隊。後にアンネ・スローンと結婚。
長身で黒髪、青い瞳。細胞活性装置保持者。2909年、第二次遺伝子危機で死亡。



キタイ・イシバシ

1945年日本生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。ヒュプノ(暗示能力者)。もとは心理学者。1971年入隊。長身で痩せており、いつも猫背で歩くため、今にも倒れそうに見えるが、実際はエネルギッシュな人物。
細胞活性装置保持者。2909年、第二次遺伝子危機で死亡。


ウリウ・セング

1945年日本生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。透視能力者。もともとは炭鉱夫で、1971年、スカウトされ入隊。筋肉質のがっちりした体で、大きな顔とごわごわした黒髪が特徴的。
細胞活性装置保持者。2909年、第二次遺伝子危機で死亡。


ベティ・タウフリー

1966年アメリカ生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。テレパシーとテレキネスの能力をもつ。1972年、科学者の父親がIVsに乗っ取られていることを察知し、恐怖のあまり殺してしまう。そのことを知ったローダンにより説得され、わずか6歳で入隊する。かなりの美少女で、部隊の中ではアイドル的存在だが、能力の強さはズバ抜けている。
細胞活性装置保持者。2909年、第二次遺伝子危機で死亡。


マイケル・フレイト

1938年アメリカ生まれ。太陽系帝国元帥。1972年、月面のアルコン船を発見し破壊するが、その後ローダンの要請に応じ、第三勢力に加入。巡洋戦艦<ガニメード>艦長としてアルコン遠征に参加した後、長くテラニアでローダンの代行を務めた。


コンラッド・デリングハウス

1948年アメリカ生まれ。太陽系帝国将軍。もとはローダンと同じ宇宙飛行士で、1972年、<グレイハウンド>でアルコン船の残骸の調査のため月に飛ぶが、月面で事故が起こり遭難。ローダンに助けられ、第三勢力に加入。その後宇宙戦闘機隊隊長、軽巡<ケントゥリオ>艦長、戦艦<バルバロッサ>艦長などを経て、将軍に昇進、艦隊を率いて主に前線で活躍。ブロンドの髪で2m近い長身。



アンドレ・ノワール

1945年日本生まれ。両親はフランス人。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。ヒュプノ(暗示能力者)。もとはエンジニア。1971年入隊。黒髪で、かなりの肥満体。細胞活性装置保持者。2909年、第二次遺伝子危機で死亡。


タマ・ヨキダ

1945年日本生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。テレキネス能力者。もともとは大学で天文学を勉強していた学生。1971年、サッカーの観戦中スカウトされ入隊。中背で、太り気味。細胞活性装置保持者。2909年、第二次遺伝子危機で死亡。


ソン・オークラ

1945年日本生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。赤外線を肉眼で視ることのできる暗視能力者。軽い歩行障害がある。
細胞活性装置保持者。2909年、第二次遺伝子危機で死亡。



フェルマー・ロイド

1945年アメリカ生まれ。太陽系帝国ミュータント部隊隊員。テレパス。もともとは原子力発電所の職員。彼の能力は少し独特で、思考波をたどって相手の位置を探知することもできる。
細胞活性装置保持者。ジョン・マーシャルの後を継ぎ、2代目ミュータント部隊隊長を務める。


トルト

フェロン人の指導者。「トルト」は「王」を意味する称号で、本名ではない。1975年、トプシダーの襲撃を受け、第8惑星フェロルから第9惑星ロフスに避難する。そこでローダンと出会い、彼の全面的な協力を得てトプシダーを撃退する。その見返りに転送機の設計図と「永遠の生命の星」に関する秘密を提供する。


フレクト=オルン

トプシダー。ヴェガ遠征艦隊の司令官。大艦隊を率いてフェロルを制圧、ローダンの<グッド・ホープ>をも撃破するが、ローダンに艦隊中最大の戦艦を奪われ、また会議中にノワールの能力に操られ、自分たちの支配者「大君主」を罵ってしまうなどの失態を繰り返したため、追放される。


フレン=トルク

トプシダー。ヴェガ遠征艦隊の参謀長。ローダンの計画した「二重スパイ作戦」に利用させられてしまい、トプシダーの全滅を招いてしまう。



アルブレヒト・クライン

第三勢力の将校。階級は大尉。もとはマーカントの部下で、独立を宣言したローダンを暗殺するために送り込まれたが、ローダンの考えに共鳴し、彼の部下となる。主に諜報面で活躍。



ロッド・ニッセン

第三勢力の将校。階級は少佐。もとはアメリカの宇宙飛行士で、フレイト、デリングハウスとともに第三勢力に加入する。のちに重巡<ソラー・システム>艦長に就任し、スプリンガーとの戦いなどで活躍。



エリック・マノリ

医学博士。宇宙船<スターダスト>の乗組員の一人で、ローダンの友人。ハガード博士とともに、太陽系帝国の医学の発展に長期にわたって尽力した。


グッキー

イルト族。1975年、惑星トラムプを訪れたローダンの艦にこっそり乗り込んだことがきっかけとなり、ローダンと出会う。テレパシー、テレキネシス、テレポートの3種の超能力を使いこなし、ミュータント部隊のエースとして活躍している。性格は悪戯好き。そのため無用のトラブルを引き起こすこともある。
細胞活性装置保持者。



それ

人工惑星ワンダラーの主人である精神生命体。その正体は謎につつまれている。1976年、ワンダラーを訪れたローダンに細胞活性シャワーを受けさせた。
基本的には老人の姿をとるが、どんな姿にもなることができ、大女優の姿をとってブルを誘惑したこともある。独特のユーモアを持ち、そのユーモアは時にあたりをパニックに陥らせることさえある。
2326年、25個の細胞活性装置を銀河中にばらまき、姿を消した。



トミゼンコフ将軍

東ブロック軍金星侵攻部隊司令官。金星基地の占領をはかるが、ローダンの攻撃と金星の過酷な自然環境で部隊は分裂し、反乱を起こした部下に捕まる。その後ローダンが金星を平定したことによって救出され、和解。彼は自ら金星に残ることを選び、彼と彼の部隊は金星植民の礎となった。彼の名は首都<ポート・ヴィーナス>の中央広場の名として残っている。


ジュリアン・ティフラー

1961年、アメリカ生まれ。宇宙アカデミー候補生として訓練中にオーヴァヘッドの部下を捕らえたことがきっかけとなり、ローダンの眼にとまる。1982年のスプリンガーの襲来の際には、囮として重要な役割を果たし、銀彗星勲章を受ける。同年アカデミーを卒業し少尉に任官、初のアルコン遠征に同行、以後数々の功績を挙げ、元帥に昇進。
細胞活性装置保持者。


イワン・イワノヴィッチ・ゴラチン

1950年、ロシア生まれ。緑色の皮膚をもつ双頭の大男。ミュータント部隊隊員で、カルシウム、炭素に核分裂反応を起こさせる点火能力者。もともとはオーヴァヘッドの部下だったが、ベティ・タウフリーの説得を受け、ローダンの味方についた。
細胞活性装置保持者。


クリフォード・モンタニー

1945年、アメリカ生まれ。物理学者。無毛の巨大な頭を持つため、「オーヴァヘッド」と呼ばれる。非常に強いヒュプノ能力を備えており、私設のミュータント部隊を組織して1981年、ローダンに対し戦いを挑んだ。しかし、部下に離脱されて孤立し、逃亡中に小惑星帯で死亡。


エツタク

スプリンガーの族長。1982年、地球のポジションを突き止め、ワンダラーの秘密を探るためローダンと対立、1984年まで激しい戦いを繰り広げた。
2メートル近い長身で、たてがみのような白髪と胸まで届く白髭をもつ。


トプトル

スプリンガー、超重族の族長。エツタクの要請によりローダンを攻撃するも、フィクティヴ転送機の力により大打撃を受け逃亡。惑星ゴスルに新造巡洋戦艦の回収に向かうが、ローダンの放った忘却病に恐れをなし引き上げる。1984年、ラロスでの族長会議の決議を受け、地球攻撃に参加するが、ローダンの策にはまり、惑星アクアに不時着、グッキーに殺される。



ジョン・マックリアーズ

第三勢力の将校。重巡<テラ>艦長として、スプリンガーとの戦いなどで活躍。1984年の「地球替え玉作戦」では、ティフラーとともにトプシダー相手に大芝居をうった。


マーカス・エヴァーソン

太陽系帝国艦隊の将校。1982年のスプリンガーとの戦いには少尉として参加し、アルコン遠征、地球替え玉作戦を経て2040〜45年の対ドルーフ戦争では大佐となり、戦艦<クビライ=カン>艦長として参戦。


ハルノ

謎の球形エネルギー生命体。1983年、ローダンの前に現れ、ゴスルからのスプリンガーの撃退に力を貸した。銀河中のどこの映像でも自由に映し出せるほか、数万光年を一瞬で跳躍できるなど様々な能力を持ち、たびたび現れてはローダンに協力する。その正体については全くの不明である。普段は直径50pほどのボールのような姿をしているが、大きさも形も自由に変えられるらしい。名前は発見者のハルナハン軍曹にちなむ。



ロボット摂政

アルコン帝国を実質的に統治する巨大コンピューター。1978年、退廃しきったアルコン人にかわり実権を握り、容赦のないやり方で支配してきた。
ローダン率いるテラナーを危険因子と判断し、対立するが、2044年、アトランを皇帝と認めて摂政としての役目を終え、2106年に破壊された。


タラモン

スプリンガー、超重族の族長。アラス族の救援要請を受け、ローダンを倒すために現れるが、ローダンからアラス族の悪業を知らされるとアラス族を見捨て、ローダンと盟約を結ぶ。
体重650sの大巨漢で、剛直な人物。