※.秋も本番を迎えつつある10/17(金)、栃木県の日光までツーリングに行ってきました。
  ここに行くのも今年で二回目。今年は、華厳の滝ともども紅葉も楽しもうと、わざわざ天気のいい日を
  選んで休暇を取っていきました。
  さすがに日本でも有数の観光地なため、平日でも観光客と渋滞の絶えない日光でしたが、その分紅
  葉は見事の一言に尽きます。
  高速500キロツーリングだったので、帰宅したのは夜になりましたが、これだけの距離を走破した甲斐
  は十分にありました。

  では、よろしければご覧下さいm(__)m

出発したのは朝8時過ぎでした。
日光までは、高速を使わないと日帰りできないため、三条燕ICから北陸道に入り、長岡JCTから関越道を南下します。

新潟県内を走っている最中はずっと曇り空だったため、「大丈夫かな…」と内心不安でした。

けれども、関越トンネルを抜けると、その向こうはご覧の通り♪
…思わず「やったぁ!」と歓声を上げてしまいました(^_^;)

天気は快晴。気温も比較的暖かく、今日は絶好のツーリング日和です♪


関越トンネルを抜けて、谷川岳PAで休憩した時に撮りました。

 

沼田ICより関越道を降りて、R120に入ります。この道は群馬県の軽井沢から続く「日光ロマンチック街道」の一部を成しています。

車の往来が激しいため市街地を抜けるのに30分ほどかかりますが、それを越えると、写真のような山合いを通る道になります。

この辺りは、まだ下の方まで紅葉が降りてきてはいませんが、緑の中に赤や黄の木々を走りながら見るは、また格別です。



昨年ここを通ったときには気付かなかったのですが、このR120沿いには、もうひとつ「日本100名滝」に数えられる「吹割の滝」があります。
別名「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる滝で、今回、ぜひ訪れてみたいと思った場所でした。

ここには、お昼直前に到着しました。

ここは渓谷全体に遊歩道が走っており、R120沿いには、たくさんの土産物屋さんが軒を連ねていました。

昼食を摂る前に、まず吹割の滝を見たかったので、遊歩道から渓谷に入ります。



遊歩道を降りていくと、渓谷の底に出ます。

この渓谷には滝が二つあり、この写真は下流の滝を撮ったものです。

落差は5メートルもありませんが、間近まで寄って見ることができるので、意外なほどの迫力があります。


規模は小さいですが、それでもやはり水音を聞くと清々しい気分になります。

滝の上部には、このような岩棚が続いていました。水量の多い時期なら、この辺りのかなりの部分も水没していたかもしれません。

この日のように、滝のそばまで近寄って見られるのもいいですが、水量の多いときの、より迫力のある滝も見てみたいな、とふと思いました。



渓谷の上の方では、紅葉が着実に進んでいました。抜けるような青空を背景に、色とりどりの木々がとても綺麗に見えます。



さらに遊歩道を上流に向かって進んでいくと、このような不思議な形をした岩に出会います。

何か、空に開いた鍾乳洞のような印象を受けました。
一体、どのようにして形作られたのでしょうか…。


一万年前には、既にここには滝があって、この地形がてきていたそうです。

上の写真よりもさらに上流に行ったところにあるのが、この「吹割の滝」です。

写真では滝の上の部分しか写っていませんが、写真の下が右奥へと、滝がU字型に続いています。

手前から奥までは10メートルほどもあり、水量の多いときならば、まさに轟々と水の流れ落ちる様が見られることでしょう。

もちろん、そんなときにはこれほど近寄ることはできないわけですから、それと引き換えに、今回はたっぷりと滝つぼの様子が見てとれました。



一番奥の滝壷を拡大すると、このように見えます。
滝の上から水が一直線に流れ落ちるのではなく、実はこの滝が複雑な形をしているのが分かります。

さして落差の大きい滝ではありませんが、その規模はかなりのもので、一枚の写真でその全貌を写すのは無理でした…(^_^;)



滝の上流には、「千畳敷」と呼ばれる岩棚が続いています。
この写真では、川の最奥部に吹割の滝があります。



千畳敷の上流には、このような釣り橋がかかっていました。
橋を渡って、その向こう側からさらに上流へ向かうこともできるようですが、今回はここで引き返すことにしました。

ちなみに、上の写真は、この橋から下流に向かって撮ったものです。



吹割の滝を見終わった私は、R120沿いの駐車場に併設された食堂で昼食を取り、再び日光へと向かいました。

このR120は、日光市に入る前に、金精峠(標高1880m)という峠を越えます。途中はすべて山道なため、紅葉のシーズンはとても色鮮やかな景色が続きます。

今回は立ち寄りませんでしたが、この途中に丸沼高原という高原があり、中に丸沼という、とても静かなたたずまいを見せる沼があります。

ここに限らず、中禅寺湖までのR120は、本当に紅葉が綺麗でした。

※.クリックすると、丸沼の写真が別ウィンドゥで開きます。

金精峠のトンネルを抜けると、視界に男体山のややずんぐりしながらも流麗な姿が飛び込んできます。
標高が高いため、この辺りの紅葉はやや終わりに向かっているように見えます。

ちなみに、ふもとに見える湖は中禅寺湖ではなく、湯ノ湖という湖です。
湯ノ湖から中禅寺湖にかけでは温泉が何ヶ所かあり、時おり硫黄の匂いが立ち込めていました。


男体山です。今はこんなにはっきり見えますが…(^_^;)

振り返ると、背後には日光白根山(?)の険しい岩肌が見えました。
山の天気は変わりやすいと言いますが、頂上が雲に隠れているのが少し気になります。


PA170065S.JPG - 23,630BYTES

R120を下って、湯ノ湖をそばを通り抜けると、戦場ヶ原にたどりつきます。ここから中禅寺湖までの紅葉は、本当に見事と言うしかないくらいに綺麗でした。

ただ、この辺りの天候はすぐに変わりやすく、峠を越えたときには晴れていたのに、中禅寺湖畔まで来ると、もう天候が怪しくなり始めました。

途中の写真がないのは、そのため旅程を急いだからです。


ちなみに、この写真は華厳の滝の観光案内所の駐車場に着いてから撮ったものです。

そして、ようやく到着しました。

華厳の滝へは、エレベーターを使って滝つぼまで降りることができるのですが(ちなみに有料(^_^;))、今日は上から見るだけに留めておきます。

写真は、昨年撮ったエレベーターの料金所です。


ここから、華厳の滝へ降りることができます。

これが、落差97メートルを誇る日本三大名瀑のひとつ、「華厳の滝」です。

昨年ここに来たときは、まだ紅葉も早く、周囲の木々は緑色でしたが、今年は綺麗に色づいた紅葉とも相まって、その堂々たる姿は、本当に見事としか言いようがありません。

滝まではかなりの距離があるにも関わらず、滝つぼに落ちる水の音がここまで響いてきます。

このことからも、距離ために意外に大きく見えないこの滝が、実はとても大きな滝であることをうかがい知ることができます。


※,右の写真をクリックすると、昨年撮っ
   た、エレベーターで滝つぼ(と同じ高さ)
   まで降りて撮った写真が別ウィンドゥで
   開きます。


今年は、紅葉の間に合うように来られて本当によかったです。

この時点で、かなり天気が怪しくなっていましたので、華厳の滝を見た後、すぐに引き返すことにしました。

写真は、間食代わりに食べたすいとんです。


暖かくて、とてもおいしかったです。七味さえいれ過ぎなければ…(^_^;)

帰りがけに撮った中禅寺湖です。
来たときにはまだ青空が眺いていましたが、この時にはもう、全天雲が低く立ち込めていました。


この湖もかなり広いです。

途中で紅葉の綺麗な場所を見つけたので、ふとバイクを停めて撮ってみました。

この辺りの紅葉は、すべてが赤や黄色一色ではなく、いくつかの木々の単色がそれぞれ混ざり合っていること、そして、それぞれの色がとても鮮やかに見えることが特徴です。


PA170100S.JPG - 46,463BYTES

この場所で写真を撮った後で、同じようにここで写真を撮っていた新潟ナンバーのバイクに乗る女性ライダーに声をかけられました。

聞けば、この3日間で新潟からいわきまで出て、そこから南下して日光にたどり付いたとのこと。
帰りは、ここから沼田まで行き、そこから国道で帰るということでしたので、全行程はゆうに1000キロを越えます。

この時期に高速を使わずにそれだけの距離を走る彼女には、正直言ってとても驚きました。

お互いのツーリング情報を交換して彼女とはここで別れましたが、帰路が一緒ということもあってか、その後R120を帰る道すがら、途中までちょくちょく一緒に走ることなります。


PA170101S.JPG - 44,611BYTES

帰りに金精峠で振り返ったときに撮った写真です。往路ではあんなに天気がよかったのに、それから2時間ほどでもう男体山は雲の中に隠れていました。


今にも雨が降り出してきそうな天気です。

往路と同じ道を引き返して沼田に着いたときには、もう午後六時近くになっていました。
沼田ICより関越道に入り、高速ナイト・ランを楽しみつつ、午後十時には帰宅しました。

全行程が500キロを越える、日帰りツーリングとしては長距離になりましたが、紅葉と滝をたっぷりと満喫できて、とてもよかったです。

新潟県内の紅葉シーズンはまだこれからですから、秋のツーリングはまだまだ続きます♪



帰りの某PAで撮った写真です。
 


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