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小瓶に詰めて、手紙を流す。
コルクの栓が海流に飲まれて外れないように、
しっかり嵌めたことを確認して。
この手紙はラブレター。
愛する人への告白の手紙。
愛しています、貴方だけ。
貴方が他の誰かを愛して、
例え私を愛さなくても。
手渡せるほどに近くにいる貴方に、
こうして回りくどく手紙を書く理由を、
貴方は分っているかしら?
私が愛を口にできない、
その理由を知っているのかしら?
この手紙は大海原を巡り、
やがていつかきっと、
奇跡の海に辿り着く。
1年先、2年先?
5年先、10年先?
いつだって私構わない。
20年先でも30年先でも、
何年経ってもこの気持ちに、
変わりようなどあるはずないから。
私の心が届くそれまでは、
彼を貴方に貸して上げるわ。
利子を覚悟しておきなさいね、未来の大剣豪!
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