部日誌03 『半年に一度の大掃除』

 


32世紀。
場所は地球の日本。
舞台は横浜関内の私立。海央学園(かいおうがくえん)中等部。

園芸部部室真向かい。『目安箱』なんて箱が部室前に鎮座する『よろづ部』

 海央の象徴たる王の名を与えられた少年と、彼等をサポートする面々が集う文字通りの『よろづ部』

受けた依頼は完全解決をモットーとした、何でも屋だ。

『よろづ部』のメンバーも決まり、少しずつ活動を開始し始めた5月始め。

「じゃ、これは和也と彩&未唯で。生憎涼が今日は仕事で来れないってさ」
紙切れを手渡しノンフレームの少年は目の前の3人へ告げた。

彼の名は『井上 悠里(いのうえ ゆうり)』
典型的『日本人』の特徴である黒髪・黒目。
少し利口そう見える太目の眉・全体的にひょうきんな印象を受ける顔立ち。

中2で新聞部のエースで、学園の幼等部からの持ち上がり組。

「学園内清掃・・・?大掃除なら始業式の日に終わってるじゃん」
黒ぶちのどこかドンくさい雰囲気を感じさせる眼鏡少年。
一重の瞳と標準的太さの眉に、癖毛の黒髪。
さして特徴もない気の弱そうな普通の典型的日本人。

海央学園名物『京極院ツインズ』実弟の京極院 彩(きょうごくいん さい)である。

紙切れを受け取り、不思議そうな顔で彩は悠里を見る。
彩の顔一杯に浮かぶ?マークに悠里は眼鏡をかけ直す。
ふふん、と鼻先で笑うオプションつきで。
「依頼人を見てみ」
悠里に言われて彩は依頼人の欄へ目線を移す。
「ええっと・・・?あれ?依頼人は水流(みずながる)先生だ〜」
呑気に彩が読み上げれば、背後で紅茶を飲もうとしていた和風美少年はカップを床へ落とした。

ガチャーン。

派手にカップが割れる音と中身が床に散らばる音。
読み上げた彩自身が驚くほどに。

「ど、どしたの?和也」
どこかに魂を飛ばしかけてる海央の王子あるまじき姿に、彩はオロオロ。
悠里は愉快そうに腕組みをして放心状態の和也を見据えた。

海央の『王子』こと星鏡 和也(ほしかがみ かずや)
艶のある黒髪。切れ長の瞳に涼しげな二重。
それなりに長い睫毛の持ち主で甘いマスクに成長するであろう二枚目顔。

「心配すんな。水流 氷(みずながる こお)先生は和也の家業の師匠なんだよ。和也が唯一恐れる凄腕らしいぜ」
ドコから仕入れてきたものか。
悠里はさも当然といった口調で彩に説明する。
「へぇ〜、アノ氷の竜の主って水流先生だったんだ」
流石は大器晩成型と名高い京極院家末弟。
彩はごく普通のリアクションで感心して見せた。
ある意味心臓が強いともいえよう。
「彩、知ってんのか?」

 意外だ。

思って悠里は関心頻りの彩へ尋ねた。

「あ、うん。直接会ったわけじゃなくて。和也の迎えに来た氷の竜を見たんだ。すっごく大きかったよ」
微妙に彩の感心した部分が『大きい竜』だったのは。
天然ボケなのか。
当時を思い出し彩は手振りを交えて簡単に悠里へ事情を伝える。

「遅くなりました〜」
クラスの違う今回の依頼を任されたメンバーの最後の一人。
京極院 未唯(きょうごくいん みい)が元気良くよろづ部の部室扉を開いた。

余談だが彩と和也、それに悠里は同じクラスで1組。
未唯はここにいない『有志』メンバーである笹原 友香(ささはら ともか)と同じ4組。
矢張りこの場に居ない二代目は7組であったりする。

「笹原さんは生徒会の仕事だって。こっちはお休みだって〜」
腰まで届く長い黒髪と、薄赤色の猫を思わせる瞳。
白い肌と鼻の周囲に散ったソバカスが印象的。
未唯は所謂人間ではなく異星人の血を引く少女で、京極院家に居候中の訳有り。
去年一年間かけて培った彩との愛情を現在も育んでいる。
去年3学期からの転入組。

「オッケー。さ、メンバー揃った事だし早速出発」
悠里が号令をかける。

未唯は彩が手にした紙切れを読み、驚くべき怪力で・・・異星人である彼女は外見に反して怪力の持ち主だ。
和也の首根っこを掴み持ち上げる。

「ではではっ!いってきま〜すv」
人生に於いて初めての部活動。友達と活動する放課後。
未唯は『よろづ部』の中で一番熱心に活動に取り組んでいた。
鼻歌交じりに和也片手に部室扉へ戻る。
「さーいー?」
こめかみを押さえ脱力してる彩を未唯が呼ぶ。
彩はとても疲れた顔で悠里に言った。
「和也もいるし、僕等で出来るだけ頑張ってみるよ」
嫌とは言えない彩の日本人体質丸出し発言。
分かりやすい彩の行動パターンに内心苦笑しつつ悠里は三人を放課後の学園に放り出した。

「王(アンタ)の判断は間違ってねーと思うから、あんまりビンボー揺すりすんな?」
三人が部室から完全に遠ざかってから。
悠里は背後の備品入れのロッカーに隠れていた二代目王こと霜月 涼(しもつき りょう)へ声をかける。
心持ちカタカタ揺れていた備品ロッカーが乱暴に開き、憮然とした顔の涼が姿を見せる。

依頼内容を確かめた涼が振り分けたメンバー。

己を入れなかったのは最近の和也が不安定な事と、相手との距離を置きすぎる事。
見抜いて一番和也が行動を共にしやすい彩を組む相手に選んだのだ。
自分が同行したのではきっと酷い喧嘩になる。
互いに実力を知っているからこそ手加減しない喧嘩。

 流石に俺も海央の校舎を壊す度胸はねぇよ。

なーんて本音も隠していたりするのだが。

「分かってる。俺が言い出したことだ。信頼、しねーとな」
涼は窓から見える太陽を眺め一人心地に呟いた。




依頼内容は『学園内清掃』

海央学園の部活動が一斉に休みになる指定部活休日日。
に合わせた『よろづ部』活動。
校舎に残る生徒は皆無である。

「彩、これも掃除なのかな〜??」
不可思議生物(和也が説明するところの『妖(あやかし)』である)を、不可思議な術で封印していく和也。
薄暗い廊下を歩き彩へ問いかける。

和也の家系は『陰陽師』のようなもので『妖(あやかし)』という物の怪を封印したりする仕事を生業としている。
和也も仕事をこなす一人前。
直径の血筋を引く子供で、能力も高い。
元々学園で力を使うのを嫌っている節がある。
最近は理解者も増えそんな素振りは見せなかったが。

しかし猫を被った己しか見せていない悠里と友香には、いまいち本音を出しにくいというか。
なんというか。
王子とはいえ悩み事は人並みだった。

「掃除という意味には当て嵌まるけどさ〜、こんなのプロを雇って掃除しろって感じだよ。僕達『よろづ部』に頼むなんてどういうつもりなんだろ」
愚痴モード真っ最中ながら、和也は的確に不可思議生物を退治していく。
「さあ?どうなんだろうね」
首を捻る彩の横では未唯が小さな炎をいくつも出して、和也と同じく不可思議生物をどこかへ追い払っていた。
「学園には・・・特殊能力を持った子供達も多く通うって聞いたことがある」
思い出して和也は彩の顔をマジマジ見る。
和也の目線を感じた彩は苦笑した。
「やだな。いくら僕だって気づくよ、変な試験受けてたら。そういう和也は?心当たりとかないの?実は家系を調べられていたとか、そういうの」
中学から海央組である彩にはピンと来ない。
逆に和也へ聞き返した。
「う――ん・・・覚えてない。家の調査とかって普通はしないしね。あれ?未唯はどうやって入学したの?」
ちょっと訳あり彩の公私に渡るパートナー。
和也、今度は未唯へ話しを振る。
「え?あたし?あたしはお母さんとお父さんが里子の手続きをして、ちゃーんと出生届とか届けだして。それから編入試験受けたんだよ?異星人だもん、あたし♪」
普段は仕舞ってある背中の羽と、スカートの裾からはみ出た尾尻。
未唯はクスリと笑って和也の追及を封じた。
「手強いな」
所詮似たような性格の未唯と和也。
底知れない本音とは別に表面を取り繕える策士同士。
和也が小さく唸る。
「あのね・・・友達同士で腹の探り合いはナシ。気まずくなるって」
和也と未唯の間に散った見えない火花。
察知して彩は二人の騙し合いを止めにかかる。
「経緯ならきちんと和也にも説明した。未唯の扱いを大人がどう処理したかは直接両親に訊くしかないけどさ」
肩を竦める彩。

彩を挟んで和也と未唯、お互いに気まずそうに目線をそらす。
ある意味普通思考の彩の意見は至極尤も。
腹の探り合いなどするべきではない。
友達ならなおさらなのだが、如何せん環境が環境だった故に。
無意識に行ってしまう。

相手の言葉の裏に含む部分がないかどうか。

「ごめん」
しおらしく項垂れてまず未唯が和也に謝った。
「僕もごめん。未唯は未唯なのに、ちょっと無神経だった」
和也はきちんと感情を言葉に入れて真摯に詫びる。
「普通に友達付き合いできないんだよね・・・君達って」
どちらかといえば、選ばれる側にはいなかった彩が実感の篭った愚痴を零す。
「育った環境はお互い違うからね」
いち早く立ち直った和也は含みのある台詞と共に、未唯へ目配せ。
「そーそー。特殊環境で育ちました〜♪彩みたいに『普通の子供』で育ってみたかったけど、生まれてくる場所って選べないもーん」
足元で転がる不可思議生物を蹴り上げ、手に掲げた氷でコチコチに固め。
未唯は軽い口調で和也の言葉の続きを口にする。
和也も新たな紙切れを取り出し、3人目掛けて湧き出る不可思議生物を片っ端から封じていた。
「そういうチームワークだけ無駄に育てないで」
連帯感があるような、ないような。
そんな親友と恋人の表裏の激しい変わりように、彩は疲れ切った口調で呟く。

「「だって友達だもん」」
仲良くハモって答える和也と未唯に、彩は乾いた笑みで応じた。

「それより、彩。依頼を受けた時、普通に悠里に色々喋ってたよね?」
放心状態でありながら第三者の会話をきちんと耳に入れている辺り、侮れない。
人好きのする笑顔を顔に浮かべ和也が話題を変える。
「うん。迷惑だった?でも遅かれ早かれ悠里には見抜かれるよ?」
和也の持つ複雑な家庭環境を彩は知らない。

敢えて知る必要もないと思っている。
大切なのは、和也が能力者であっても普通の子供と大差ないという事実。
未唯だって人間じゃないけれど心は持っている。
大切なのは気の持ちよう。
あるがままを見ればいい。
自分の目を通して見る相手が彩自身の『知る』相手。

裏の顔があってもそれはそれ。無理強いして知るものじゃない。

けれどあの鋭い悠里が和也の裏の顔を知るくらい、造作もない事なのだ。
必要とあれば悠里は和也の『家業及び能力』を調べる。
平和主義の彩としては強硬手段で調べられてしまうより、ある程度の情報は和也の口から出して欲しいと思っている。
不用意に和也が傷つかないように。
表裏の激しい和也の親友をしているくらいだ。
彩だってただの『お人よし』じゃない。

言う時は言う。

「和也の事情を知らないでペラペラ喋って、それは悪かったと思う。
だけど悠里はこれから『よろづ部』で一緒に活動する『仲間』なんだよ。
僕等が信頼しなきゃ、悠里は僕等のことを信頼できない。僕等と距離を置いてフォローしようとするよ?
それって初代王が言っていた主義と反するよね?」
「自分の事は棚に上げて?」
諭すような彩の口調についカッとして、和也は皮肉交じりに疑問系で答えた。

長年抱えてきた違和感と孤独。
己を縛る因縁との決着は付いたものの、完全に己の中で答えを出したかといえばそうでもなく。
表向き平気な顔をして、実は迷って躊躇って。
本当は海央の友達に言われるみたいな『王子』なんかじゃない。和也は常にそう思っている。

「・・・知ってるよ、悠里は」
大人びた微笑を湛え未唯は首を何度か横に振る。
サラサラの長い髪が左右に揺れた。
「僕等が『有志』に選ばれた時。それから王の映像を見終わって、2人で相談して粗方は説明した。信じる信じないは悠里の自由だけど。あ、和也と涼のトコは省いたから心配しないで」
悠里が案外話の分かる人間で、口の堅い人間だと彩は知っている。

いっつも飄々としていて涼をからかって、友香に怒られて。
道化役を買って出るのはきっと悠里にも抱える『何か』があるから。
能力者でもないのに平然と涼に意見し、和也を記事に乗せる。
そんな普通じゃ出来ない行動力も高く評価しているのだ。

「和也の方が悠里とは付き合い長いんでしょ?すぐに馴染めとは僕も言えないけどさ。あんまり自分一人で抱えるのもどーかと思うよ」
普通の友達に接するのとまったく同じ。
彩は和也が王子であろうがあるまいが。
おかまいなしに普通に心配する。
そんな親友としての彩の意見を和也が無碍にする理由もなく。
「考えとく」
無難で逃げの『答え』なのは重々承知。和也は気弱に小さく答えた。
「シリアスはもうお終い。囲まれてるよ〜」
和也も彩も話に夢中だったため不可思議生物退治が疎かになっていた。
結果、視野に入る限りに増殖した不可思議生物に囲まる。

未唯は2人を守るだけで手一杯。

不可思議生物を退治するまでには至っていない。
そこでシリアスしていた2人に声をかけたのだ。

「「遅いよ・・・」」
何故か綺麗にハモって和也と彩に脱力され、未唯は「なんでぇ〜???」と不思議がる。
別に和也が本気を出せばすぐに片付く『依頼』だから。
焦ることはない。
力を使うことに躊躇いを感じない未唯は単純にそう思っていた。

「えっと。僕等は補助に回った方が動きやすい?」
素人なのは自覚有り。
彩は相手に己の知らない知識を尋ねたりするのに躊躇わない。

自尊心が無いのではなく、『知らない』ことは『知らない』と。
口に出来る勇気を持ち合わせた強い精神を持つ少年なのだ。

 僕には出来ないんだよね・・・コレが。

密かに和也の苦手とする部分をあっさり実行する親友。
羨ましいと思ってしまう。

 正直に言ったなら彩は腰を抜かして驚くかな?

眼に浮かんだ光景に和也は失笑した。

「うん、助かるよ」
印と呼ばれる指を組み合わせたポーズのままで和也は笑顔を浮かべる。
「未唯、和也を守る感じで」
右手のひらに杖を出現させ彩は未唯へ稚拙な作戦を伝えた。
未唯は羽を何度か羽ばたかせ周囲の不可思議生物を威嚇して、それから和也の背後に陣取る。
「じゃあ、和也。後は任せたから」
杖先を廊下につけて薄い見えないシールドを展開する彩。

力の元が彩で、実際に力を振るうのが未唯という分担作業。

未唯は両手のひらを天井に向け掲げ、半円形型のドーム状シールドを発生させた。
高まる彩と未唯の力に惹かれて集まる不可思議生物集団。
シールドを壊そうと体当たりを繰り返し、金切り声で何やら叫んでいる。

「四界開門(しかいかいもん)!」
和也の言葉に呼応して空気がビリビリ震える。
周囲に溢れる不思議な感触の空気のうねり。

彩と未唯は和也に集まる6色の光の帯を惚けて見た。
6色は収束し真っ黒いボール状の形をとったかと思えば掃除機のように、不可思議生物を吸い込みだす。
凄まじい勢いで不可思議生物を次々に吸い込む黒い球体ボール。
1分もしない内に廊下や周囲からは不可思議生物の姿が消えた。

「四界閉門(しかいへいもん)!」
パンパン。拍手2回。
和也が手を叩けば黒い球体ボールは消え、周囲に静けさが戻る。

「すごーい!」
未唯は何度も瞬きを繰り返し感嘆の声を上げた。
「本当、凄いや」
彩も素直に賞賛の眼差しを和也へ向ける。
だが和也はなんだか落ち込んでいるようだ。
「彩ってすごい大人になったね。なーんかさ、おいてかれた感じがする」
寂しそうに和也が本音を漏らした。
「え?なんで?」
突然投げかけられた言葉に彩は心底驚いて大口開けて固まる。
「今も落ち着いてたじゃん?」
続けて和也が言えば、未唯が大爆笑した。
彩も困惑した顔で癖毛の髪を自分で乱す。
「ち、違うの〜!!彩が落ち着いてたのは、あたしと和也が一緒だったから。頼もしいと思う仲間が居たから平気だったの!」
彩の事に関しては一番理解しているであろう、未唯の台詞。
笑う合間にピンポイントで己の心情を言い当てられた彩は項垂れた。
「はいはい。僕はどこまでいっても小心だからね。和也と未唯が一緒だってだけで心強かったです。
・・・1人で任された日には・・・今頃廊下で気絶位してたかも」
渋い顔で喋った彩に今度は和也がポカンとした顔つきになる。
「そうなの・・・?」
我ながら弱い声だと思いつつ和也は彩を見た。
「和也に嘘ついたって仕方ないだろ」
苦笑する彩に和也は眉を寄せる。

和也が使った力の波動・・・力の余韻も引き、落ち着いた頃。
ふとある違和感に気づき和也は自分のポケットを探った。
気が付かなかったが誰かが押し込んだらしい紙切れが一枚。
取り出して和也は無言のまま読み出す。

「はー、やられた」
長々息を吐き出し和也は廊下に座り込んだ。

彩と未唯は互いに顔を見合わせ不思議そうに和也を見下ろすが、それ以上は追及しない。
和也が喋りたい気分にならなければ、それはあえて尋ねない。
波乱の去年を乗り越えた彩と未唯の不文律。

「僕も開き直ろう。なんか、彩はそういうのが早いんだよね」
紙切れをクシャクシャに丸め和也はぼやく。
「諦めるのが早いだけ、彩は」
すかさず未唯が鋭い指摘。
「あははは、そーかも」
中2になってから久しぶりに和也はいつもの『笑顔』で笑った。

名目上は『学園内掃除』本来は『王子のお悩み掃除』今回も無事(?)解決(?)


《いい加減意地張ってねーで、大人しく素を晒せよ?愚弟子》


紙切れに書かれた和也宛のメッセージ。

やっぱり敵わないなぁ、と思いながらも、いつかひと泡吹かせよう。
密かに決意した王子の悪戯は、数週間後見事成功する事となるのは余談である。


なんて結構人見知りする和也王子のお話でしたっ。ブラウザバックプリーズ