この世の者ではない異界の住人『妖』
人々の負の感情に寄生し、精神・生命を脅かす……。
『妖』から人々を守り、妖自体を封印・消滅する『妖撃者』(ようげきしゃ)
彼らは今日も闇に蠢く異界の住人と対峙するのだった。


第二話『新学期』

地球は日本。
首都東京のお隣神奈川県。
県庁所在地・横浜市。場所は関内。

最新鋭のセキュリティーが売りだった、中古マンション。
六階建てのマンションの最上階。
ベランダで鼻歌交じりに洗濯物を干す女性が一人。

「ふふふ〜ん。るるーる〜♪」

年齢は二十四歳前後。百七十近くあるモデル並の長身。
肩までの黒髪をゴムで一つに結んでいる。
切れ長の黒い瞳。短めの睫毛。
顔立ちは純日本人で日本画に出てくる美人絵図の雰囲気を持つ。

優秀なハウスキーパーの彼女は、見習い妖撃者・星鏡 和也(ほしかがみ かずや)の相方。
霊犬のコマである。

「コマ〜? ただいまー」

ガタン。

騒々しく玄関が開く音がして主が帰宅。
コマは慌ててベランダから室内に戻った。
エプロンのポケットに刺したままの、洗濯バサミが生活を感じさせる。
「お帰りなさい、和也様」
最初にコマは和也から革の鞄を受け取る。
学校指定の校章入り鞄だ。ネクタイを解く和也から、次にネクタイを受け取って……。

関内にある『私立海央学園』に通う和也はこの春から学年が上がって小学五年生。
悪ガキぶりにも拍車がかかる。

「なんだか新婚さんみたいだね〜」
和也はのほほんと笑った。
コマはハンガーにネクタイをかけ、居間へ向かう。
「はいはい。みたい、ですね」
話半分で相槌を打つコマ。
「ノリ悪すぎ」
コマの冷淡な返答にむくれ居間のソファーに寝転がる和也。
台所でコマは紅茶の缶を取り出し、分量を量っていた。
ガラス製のティーポットに適量の茶葉を入れポットからお湯を注ぐ。

「クラス替えはいかがでしたか?」
今日から新学期で記念すべき五年生第一日目。
カップにハーブティーを注ぎつつコマが話をふった。

「うん。大体が顔見知りだから、変化ないよ。担任の先生くらいかな、初顔なのって」
本来の担任が育児休業。
臨時で半年間、臨時教師が和也のクラスを担当することとなった。
二十三歳と若干若いが、海外の大学出だという才女で物腰も柔らかである。
むさ苦しい男の担任よりは美しい女性の方が勤勉意欲も上がる。
和也は嬉しい誤算にホクホク顔だ。
「男の先生が育児休業? ですか??」
ウキウキしてあらましを説明した和也。
ソファー前のテーブルにハーブティー入りのカップを置き、コマが目を白黒させる。
「そ。旦那の育児休業。うちの学校、福利厚生だけは充実してるから」
臨時教師が、説明してくれたままの話を繰り返して説明する。
「平等なんですね〜」
古風なコマは控えめで男に尽くすタイプ。
夫が妻の為に育児に参加するなどとは、想像を絶する。
ましてや仕事を休んでまでの参加だ。
「時代の流れってヤツだよ。多分。保護者説明会や、授業参観で会えるよ。あ、最初は家庭訪問か」
表向きコマは星鏡家の遠縁として同居している。
学園行事に保護者として参加するのもコマの仕事なのだ。
カップからハーブティーを口に含み、和也が答える。
「和也様の学業面が心配ないのは、分かりました」

家族と同居できない事情を抱える和也の、唯一の家族がコマなのだ。
訓練と日常生活。
コマは、両面で和也をサポートする、スーパー家政婦(和也談)だったりもする。

「後は、訓練だけですねぇ?」
にこにこにこにこ。

期待に満ちたコマの輝く瞳から顔をそらし和也は舌打ちする。

「初代様に連絡しますから、準備されて……」
コマが上機嫌で和也に背を向けた。
その瞬間を見計らって、和也は抜き足で居間を逃げ出そうとする。
「無駄な足掻きはヤメロって」
何時の間にそこに居たのか。
師匠の氷(こお)が居間の入口に立っていた。

外見こそ中坊くらいだが実年齢は二十八歳。
れっきとした一人前の妖撃者。
凄腕で、前世が初代妖撃者の長という、胡散臭い肩書きを持つ。

「げっ」
和也は露骨に嫌な顔をする。
「今日からなんだけどな。空室になってる隣の部屋に、俺が住むことになったから」
氷が親指で左側を指す。
「え?」
「そうなんですよ。わざわざ、新横浜からおいでいただくのも大変でしょうから。長様が提案して下さって、引越しされたんです」
目を丸くする和也に、コマが笑顔で応じた。
氷が勝ち誇ったように口角の端を持ち上げ笑う。
「家の隣に師匠が住むんだ。心強いだろ〜」
和也の髪を乱暴に崩し、氷が心にもない言葉を口にした。
和也は歯軋りしながら唸る。

妖撃者の妖退治や封印作業は術を使用する。
SFアクション映画レベルで派手。
動きも何もかもが、だ。

それに引き換え。

一人前になるまでの訓練は筆舌に絶するほど地味地味。
ドラマのように『能力に目覚めた』だけでは、まったく使い物にならないのが現実。
見習いは毎日コツコツ訓練あるのみ。

「中学前までに、一通りの成果を出す。これが俺の方針。ニ年間はバシバシ扱くから、そのつもりでいろよ?」
「あうう〜」
師匠が告げる最後通告に和也撃沈。
和也はお門違いに、コマを恨めしそうに睨む。
「先週お話ししました。生返事で覚えてないのは、和也様の責任でしょう」
コマはムッとして、ツンと顎をそらす。
言われてみれば、コマがそんなようなことを話していた気もする。
興味のない話題は綺麗に忘れる主義。な和也に、その時の記憶はなかった。
「とっとと、支度しろ! 訓練始めるぞ」
「へーい」
自分と師匠の実力の差は歴然。
無駄に反抗して得するなんて、これっぽちもない。

和也は観念した。

自室へ戻り、学園の制服を着替える。
なるべく動きやすいラフなTシャツとジーパンを選択。

「そろそろ新しい洋服も揃えましょうね、和也様」
部屋から戻った和也の格好にコマが思案顔になる。

和也が成長期で、すぐに服が小さくなるせいもある。
一番の理由は訓練で服が駄目になるからだ。
しかもそれが日常茶飯事。
服なんていくらあっても足りない。

「コマに任せる。テキトーでいいよ。すぐ駄目になるから」
和也はファッションに興味ゼロ。
「駄目になるんじゃなくて、駄目にしてるんでしょう」
情けなくなってコマはため息をつく。
「さー、師匠、訓練しましょう〜」
コマの嘆きを無視。
和也が氷の背中を押し居間から去る。

訓練場所は家の中で一番広い十二畳のフローリング部屋だ。
結界強化のお札が四方に張ってある和也専用訓練部屋である。

「いつも通り的当てな」
氷は、丸いビー玉位の大きさのシールを部屋のあちこちに張る。
一見市販のシールだが術に反応して剥がれ落ちるシロモノ。
数年前に科学者妖撃者が開発した便利グッズの一つである。

「全部に当てた時点で終了。目標時間は三分」
数え切れないほどの大量シール。
容赦なく壁に貼り貼り、氷が告げる。
「いくつ貼ってんのさ、師匠〜」
術を使って天井にまでシールを張る氷に和也は泣きそうだ。
「これが丁度、三百五十枚目」
氷が真顔で和也に答える。

普段は気さくな氷であるが、訓練のときは人が変わったように怖い。

正に鬼のような師匠っぷりを発揮する。

「三分で、三百五十枚〜?」
和也は始める前から不満タラタラ。
「いや? 三分で八百枚」
シールを貼る手を休めず氷が答える。
「オウボーだ!」
とたんに和也がむくれた。
和也がむくれるのは毎度のこと。なので、氷は取り合わない。
「俺はできたけどな、その頃には」
氷はわざと和也を挑発した。
和也との付き合いはもう三年近くになる。熱しやすいお子様の扱いは慣れっこだ。
「……むー。師匠が出来たんなら、僕にも出来るはず!」
不承不承。
和也は部屋の中央に立つ。氷は部屋の入口に立ち、ドアに背を預けた。
和也には内緒だが札以外にも氷自身が結界を部屋に張っている。
和也の『力』だけは。それだけ立派なのだ。

「いいか? 五…四、三…二…一、始め!」
腕時計に目を落とし氷は言った。

「うりゃっ」
和也はかけ声を上げ気合を入れる。
右手で印を結び、呪文省略で右手の人差し指・中指・薬指を揃え放った。
爪楊枝状の氷が無数に出現し、シールに突き刺さる。

壁や床・天井からシールが落ちた。

「でりゃっ」
更に第二派を放つ。

「残り四百九十三枚」
シールから漂う和也の力。軌道を確認して枚数を正確にカウント。
氷が時間を確かめ和也に教える。

残り時間、二分二十七秒。

「あ、言い忘れたけど。シール動くからな」
秒針を眺め氷が淡々と言った。
氷の術によって、シールが無秩序に移動を開始する。
「なっ。あれを落とせってゆーわけ!?」
和也の動きが止まる。
「そうだ」
実際の妖が動きを止め攻撃を待ってくれるわけがない。
実戦を前提とした訓練は、冷静な判断と的確な攻撃が要求される。
氷はオロオロする和也に頭を左右に振った。

「やってやる〜」
一人でむくれ、和也は呪文の詠唱体制にはいる。
両手で印を組み神経を一点に集中。
「清き衣纏いし……清涼たる水の乙女よ。我との契約に従い、我に力与えん。……集え! 氷月斬」
和也の頭上に白い光が出現。
楕円形の光から、四方八方に、蒼き残像を残し刃が降り下ろされた。
「あと四百五枚」
氷は再び時計に目を落とす。

残り時間はあと一分ニ秒。

「……氷月斬っ!」
諦めの悪い所は、もとい、がむしゃらなところは若い頃の氷に似ている。
和也は体の許す限り大技を繰り出す。

「あと三百七十一枚」
「氷月斬っ!」

「あと三百五十四枚」
「氷月斬っ!」
和也の息もだいぶ上がり発声が困難になる。
掠れ声で技名を叫ぶ姿が哀れさを誘う。
コマあたりが見たなら号泣ものだ。

 《和也様〜! なんて健気なんでしょうっ。このコマ、一生お傍に仕えます》

とかなんとか叫ぶオプション付きで。

生憎、氷はコマではないのでストップをかけやしない。
シールを落とせるか時間切れになるか。
どちらへ転ぶか見届けるだけだ。

「氷月…斬っ!」
最後に叫んで和也はパタリと倒れた。
器用に仰向けに。
物音を聞きつけコマが凄い形相で部屋に乱入する。
「か、かかっか、和也様っ!!!」
「ふー。三分で、落としたシールは五百三枚。残りが二百九十七枚、と」
「初代様、何でそんなにノンビリされてるんですか〜。和也様の後頭部に、タンコブができたんですよっ」
メモを取る氷にコマが食ってかかる。
「コブくらいで死なねーだろ」
コマが和也を抱き起こす。
そんなコマを横目に氷はため息をつく。
「コマは和也を護る使命がある。そりゃー、わかる。三歳の頃から尽くしてきた主だかんな。大切にしたい、傷ついて欲しくない。そう思っちまうのも理解できる」
意識をかっ飛ばしている和也。

和也の意識が戻らないうちにコマと話をつけておかなくては。

氷は言葉を続けた。

「こいつはもうすぐ、一人前になるだろうな。遠くない未来に。同時に事実を知る時もやってくる」
「仰られなくても分かってます」
氷の言葉を遮りコマが辛そうに叫んだ。
「中途半端な一人前じゃ、乗り切れない。俺はそう思う。俺の実体験に基づいて出した結論だ。俺だって実際きつかったしな」
氷は、言葉の割には全然平気そうだ。
コマは疑いの眼を氷へ向ける。
「きつかった。前世の自分に、意識を持っていかれそうになったりしてな。和也が抱える問題は、俺の比じゃない。だから極力鍛えてやりたいんだ」
氷が問いかけるようにコマへ首を傾げる。
「海外に出たのも、自我を保ちたかったからさ。外見の問題もあったけどな、兎に角日本にいたくなかった」
「そう……でしたか」
氷の偽らざる本音にコマは引き下がるしかない。

コマとは違った視点から、和也の身を案じる第三者。

氷の意見を無碍にできない。

「見守る愛情なら、コマが注げば良い。和也の身内はお前だけだから」
「滅相も御座いません。私などが……」
「力の反作用。それだけを理由に、和也は三歳から家族と離されて育ったんだぞ?コマが思うほど、和也は身内を信頼していない」
コマが驚いて否定するが氷はこう言葉を畳み掛ける。
「無邪気で人を疑うことを知らない方ですよ? 和也様は」
走馬灯のようにコマの脳裏に蘇る和也との平和な日常。
恍惚としたコマの表情に氷は一気に引いた。
「……本気で言ってるのか?」
乾いた笑いを立て氷がコマに思わず尋ねる。
「? なにをですか?」
氷の問いかけの意味が分からず、コマが首をひねる。

ある意味。

和也馬鹿なコマに常識を求めるのは難しいかもしれない。
引越しは時期尚早だったかと、後悔する氷であった。


意識を取り戻した和也を待っていたものは。


訓練部屋のシールの後片付けだった。

「も〜! 師匠が持ち出したんだから、師匠がやりゃいーのに」
打ち落とせなかったシールを、シール剥がしで、一枚、一枚丁寧に剥がす。

ちなみに。
氷は引越しの片付けとかで早々に家に帰っていった。
面倒ごとには一切関らない分かり易い師匠である。

「術で剥がれるシールでしたら、術を使われればいいのでは?」
律儀な忠犬は和也の隣でシール剥がしを手伝っている。
「日頃の筋トレ怠けてるから、自力で剥がせってさ」
「はぁ……。術使用禁止ですか」
コマが気の抜けた声で呟いた。
二人暮らしでコマに甘やかされている和也はサボリ大王。
日常の細々した作業は全てコマがこなしてしまうせいで、かなりおっとりした『お坊ちゃま』に成長してしまったのだ。
「初代様の目は節穴じゃないんですね〜」

和也に負い目の無い分。

氷は遠慮なしに大人の横暴を使いまわす。

逆立ちしたってコマにはできない芸当だ。

「感心するトコじゃ、ないじゃん?」
和也が呆れた様子でコマに突っ込んだ。
「厳しい方ですが、和也様の事、きちんと考えてくださってます」
「知ってる」
コマに言われるまでもない。

三年も和也の師匠をしてくれてるお人好し。
一人前になるまで絶対に見放さないだろう大人。
仏のような、鬼のような、不思議な大人だ。

「物好きだよね。僕の性格と立場考えたら普通は引き受けないのに」
和也はゴミ箱を引き寄せ剥がしたシールを捨てる。
「初代妖撃者の長の、生まれ変わりですよ? 普通……じゃないと、思いますけど」
怪訝そうにコマが反論した。
「そりゃぁ、師匠の肩書きは立派だよ。そーゆうんじゃ、なくってさ。ハイリスク、ローリターンってやつ」
「はぁ?」
和也の言葉を理解できずに、コマは、これ以上はないくらい間の抜けた顔で固まる。
「だーかーらー。仮に僕が一人前にならなかったら。師匠への風当たりはきつくなるだろ? 前世だけ立派な、大人子供ってさ〜。成功したら、したで、流石は初代様ってだけで」
「和也様を一人前にできて当たり前、ですか」
「そうそう。苦労の割には実り少ないじゃん。僕の相手」
一癖も、二癖もある和也のキャラ。
確かにそうかも。
妙に納得したコマが、何度もうなずいた。

和也は。
自分で言い出しておいてなんだが、コマに同意されると虚しくなる。

「なんだよ〜。コマが凄くナットクしなくたって、いいだろー」
拗ねる和也。
先程と言っていることが、百八十度逆。
矛盾している。
「えっ…あ、そんなつもりでは……」
ジト目で自分を見上げる和也に、コマは慌てて右手を左右に振った。
「どうせさー、可愛くない子供だよ」
和也は、いじけモード突入。
こうして、わざと拗ねるのは和也の愛情表現の裏返し。
慰めてくれるかどうかで、相手の愛情を推し量る子供。
家族から疎まれていると勘違いしている次男坊。

 本当は、違うんです。

コマは口に出しかけた言葉を飲み込み、ただ、黙って和也を抱きしめる。
母親が幼子にするように。

「僕、子供じゃないけど」
小声で文句を言いながら身体を硬くする和也。

母親の記憶も薄い彼は家族がするようなスキンシップが苦手だったりする。
スキンシップ嫌いはコマも承知しているが、無性に悲しくて仕方がない。
あやすように和也の背中をトントン叩く。

「コマにとっては、子供です。和也様が幾つになっても」
コマの脳裏をよぎる初対面の和也。



長の屋敷。広い庭で和也とコマは引き合わされた。
三歳の彼はたどたどしい足取りで庭を駆け回る。
和也の行動は、周囲の大人をハラハラさせていた。

『和也を、私の子供をどうかお願いします』

泣き笑いの表情を浮かべ、和也をコマに託した長の顔。
あれは紛れもない母親の顔だった。
深々と頭を下げた長と和也の父上様。
家族との別離を知らない和也は、ニコニコ顔で、父親に抱っこをねだっていた。



「彼女とか連れてきたら、腹立つ?」
落ち着いた口調で和也がコマに聞く。
「それはもう。『どこの馬の骨とも知らない女』に、和也様を盗られるんですよ? 考えるだけで恐ろしい」
コマは怒りを滲ませる。
「それって父親の台詞じゃないの?」
一昔風のドラマで父親役の男優が口にする常套句。
横で夫をなだめるのが母親だろう。
「父親が娘に対しては、そう思うでしょうね。ですが私は母親代わりなので。逆ですよ?」
「変なの」
和也はケラケラ笑い出す。
機嫌を直したらしい和也に、コマは安堵の息を吐き出した。
「そろそろお昼にしましょうね」
干した洗濯物の取り込み。を、思い出し。コマが立ち上がる。
西へ西へ傾く日差しに、そろそろ昼食の支度をしなくてはと考えた。
「そーだね。僕手伝うよ」
シール剥がしをすっかり忘れ去って。
和也も立ち上がる。
和也が手伝えるのは食器洗いや洗濯をたたむ位。
それも、食器洗浄器に並べたり、簡単にたたむ軽作業のみ。
「明日が午前授業で。明後日から、いつも通りなんだ」
「色々、忙しくなりますね」
和やかなムードで訓練部屋を去る二人。

双方共にシールの片付けは頭に残っていない。



明日の訓練で。

和也を、師匠の氷竜絶対零度ブリザードが襲う。

などとは、考えもしない平和な二人なのだった。

和也とコマは良くも悪くも迷コンビ。雰囲気が伝われば幸い。最後まで読んでいただきお疲れ様&感謝。ブラウザバックプリーズ