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2005年のみぃはぁ記録 | ||
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2005.01. 展覧会 | |||
ルイ・ヴィトン 時空を越える意匠の旅展 モノグラムのルーツを訪ねて | |||
森アーツセンターギャラリー 主催 : 読売新聞東京本社 森アーツセンター 特別協力 : ルイ・ヴィトン マルティエ 協力 : 日本航空 会場デザイン : 安藤忠雄建築研究所 | . | ||
. | 旅の形態の移り変わりとともに、ルイ・ヴィトンの鞄が変化し・進化する様がとても興味深く見られました。 馬車の外に積む鞄は、雨があたっても水滴が流れ落ちるように蓋が丸みを帯びていたのです。長い船旅をした時代には、靴だけを何十足も収納できる鞄が、自動車時代の初期には、豪華なピクニック道具を全て収納できる鞄がありました。簡易ベッドまで収納できる鞄を見たときは、風呂桶まで担いで十字軍遠征をしたというヨーロッパの王侯貴族を思い出しました。そして、日本人の旅のスタイルとの違いも考えてみたりしました。 ヴィトンの鞄というと、どうしても現代日本の流行の物と思いがちでした。しかし、創始者ルイ・ヴィトンの時代は、19世紀半ばから末の産業革命への時代、世紀末芸術の華やな時代です。そうした関連の中で改めて見ると、日用品でありながら芸術的な美しさに気づくことができました。そして、ヴィトン一族の鞄にかける情熱に胸を打たれました。 . | . |
2005.02.09 舞踊 | |||
危険な関係 | |||
作 : ラクロ 演出・振付 : アダム・クーパー 出演 : アダム・クーパー 他 | . | ||
. | 言葉のない世界だからこそ、ここまで官能的なのかと、胸をときめかせながら見ました。 ソフィーに執拗に迫るヴァルモン子爵の悪魔のような踊り。美しい衣装を次々と脱ぎ去り(!!)ガウン一枚でそフィーの部屋に忍び込みます。逃げても逃げても逃げ切れないソフィーの焦りや恐怖が伝わってきて、観客席の私は息が詰まるかと思いました。 貞淑な未亡人であるトゥールベル夫人が、ヴァルモン子爵の求愛に負けてついに恋に身を任せることに決めた夜の、恋の嵐に自ら巻き込まれるような激しい踊り。これまで「危険な関係」の映画を何本か見てきましたが、今回のトゥールベル夫人が原作を読んだ時の印象に一番近かったと思います。そんな上品で清潔な美しさをもった天使のような夫人が、狂ったように踊るのです。私は動くこともできず、舞台に見入っていました。 . | . |
2005.02.18 演劇 | |||
SHAKESPEARE'S R&J | |||
作・演出 : ジョー・カラルコ 出演 : 首藤康之 佐藤隆太 小林高鹿 浦井健治 | . | ||
. | 厳しい男子校の寮で四人の学生がこっそり「ロミオとジュリエット」を読むという物語。姿のいい俳優さん四人が「ロミオとジュリエット」の全ての役を演じるというお芝居でした。 ちょっと疲れていたのかもしれませんが、いまひとつ乗りきれずに帰ってきました。白いシャツに黒いズボンというシンプルな衣装、舞台装置も小道具もほとんどなしというものだったのですが、そうすると、どうしても男性二人がロミオ役とジュリエット役を演じて愛の言葉を囁く違和感が強く感じられてしまうのでした。 いけないものを見ているどきどき感すらなかったのが、ちょっと残念。本当に疲れていたんでしょう… . | . |
2005.03. 演劇 | |||
Les DIX COMMANDEMENTS スペクタクル 十戒 | |||
プロデューサー・演出 : エリ・シュラキ 音楽 : パスカル・オビスポ 出演 : セルジオ・モスケット アメッド・ムイシ 他 | . | ||
. | 旧約聖書の「十戒」の物語をどのように、どの部分を強調して見せるかには、演出家の考えがはっきり現れてきます。今回のミュージカルでは、モーセとラムセスとのライバル関係に焦点が当てられていたようです。 映画の「十戒」を見たとき、子供心にショックを受けたのは、ラムセスが死んだ息子を抱いてエジプトの神々に「よみがえらせてくれ」と祈る場面でした。それぞれの民族が、心からの信仰を持って神に祈っているのに…と感じたことを今でも覚えています。今回は時代を反映してでしょうか、どちらの神が正しいかという点に触れていないのが面白いと思いました。 . | . |
2005.04. 展覧会 | |||
日本のジュエリー100年 私たちの装身具 : 1850 - 1950 | |||
東京都庭園美術館 主催 : 財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館 後援 : 東京都 社団法人日本ジュウリーデザイナー協会 社団法人日本ジュエリー協会 | . | ||
. | 日本が西洋文化を貪欲に吸収していた時代の勢いのある装飾品を沢山目にすることができました。また、戦時中の装身具は、デザイン・素材ともに時代を反映していて、身に付けたいとは思わないものの、とても興味深く見ました。 しかし、わたしがいいと思うデザインは、より日本的な意匠を生かしたものでした。これは、私の中の日本人の血によるものか、西洋文化にどっぷり浸って育った現代人の異国趣味なのか。実は、いつも疑問に感じているのです。 . | . |
2005.04.12 演劇 | |||
黒蜥蜴 | |||
原作 : 江戸川乱歩 脚本 : 三島由紀夫 演出・美術・衣装 : 美輪明宏 出演 : 美輪明宏 高島政宏 木村彰吾 他 | . | ||
. | 「黒蜥蜴」を見るのは三回目です。明智探偵役はそれぞれ、榎木孝明、名高達郎、そして今回の高島政宏でした。私が一番好きだったのは、榎木孝明の明智小五郎です。男臭くないスマートな色気を感じました。名高達郎は、意外とお堅い感じで、世の中の男性優位を信じているような人物。高島政宏は、若くてちょっと剽軽で、黒蜥蜴の手玉に取られているようなところが良かったです。(そんな感想…) 今回は特に、三島由紀夫らしい絢爛豪華なセリフに心奪われました。なかなか聞くことも読むことも少なくなった美しい言葉・表現に気持ちが潤されました。 今度は是非、映画をみたいと思います。 . | . |
2005.05.25 演劇 | |||
メディア | |||
作 : エウリピデス 翻訳 : 山形治江 演出 : 蜷川幸雄 出演 : 大竹しのぶ 生瀬勝久 吉田鋼太郎 笠原浩夫 他 | . | ||
. | ずっと大竹しのぶの魔法にかかりっぱなしだった気がします。嫉妬と怒りに荒れる狂女の咆哮、おそろしい復習の計画を語る冷たい声、子供たちを慈しむ優しい声、そして表情。息を呑んで見つめつづけていました。 それにしても、子供に語りかける声が本当に優しく愛情に溢れていて、その後の悲劇の結末がわかっているだけに、涙が出て止まりませんでした。 . | . |
2005.07.30 演劇 | |||
七月大歌舞伎 十二夜 | |||
作 : W.シェイクスピア 翻訳 : 小田島雄志 脚本 : 今井豊茂 演出 : 蜷川幸雄 出演 : 尾上菊之助 中村時蔵 中村信二郎 尾上菊五郎 他 | . | ||
. | シェークスピア作品に歌舞伎がよくあうということを実感しました。当時の役者は全て男性だったのですから、その点でも原点に近いのでしょう。 双子の兄妹、斯波主膳之助(セヴァスチャン)と琵琶姫(ヴァイオラ)の二役を菊之助が演じたのですが、斯波主膳之助と琵琶姫が男装をした獅子丸(シーザリオ)との演じ分けがすばらしかったです。男の姿でありながら、時に大篠左大臣(オーシノー公爵)への恋心を覗かせる琵琶姫の愛らしさは、見とれるばかりでした。 また、市川亀治郎の麻阿(マライア)は年増(?)の色気がありながらも、だらしのない男共をうまく操る「男前」で、見得を切る場面は胸のすくようなかっこよさでした。 歌舞伎の面白さとシェイクスピア劇の面白さを堪能しました。 . | . |
2005.11.15 演劇 | |||
メアリー・ステュアート ![]() | |||
作 : ダーチャ・マライーニ 翻訳 : 望月紀子 演出 : 宮本亜門 出演 : 原田美枝子 南果歩 | . | ||
. | 緊張感あふれる二人芝居でした。エリザベス一世とメアリー・スチュアートが、舞台上は一度も出会うことなく物語が進んでいきます。 生涯未婚を通したエリザベス一世のかたくななまでの強さと、何人もの夫を持つことで、スコットランド女王の立場と未来の王である息子を守ろうとしたメアリーのしたたかさ。男社会の中に君臨する「女王」の苦しみや悲しみが、台詞からあふれていました。処刑場へ向かうメアリーの毅然として気高い、最後まで女王らしい姿に感動しました。 下世話な話題に事欠かない二人ですが、この脚本は二人の良い部分を見せていて、そうした点でも気持ちよく観劇することができました。 . | . |