インド ジャンシーの駅は、人であふれている。広いホームには列車を待つ人々が じっと動かないで座っている。物乞いの子どもがいた。牛もホームを歩いていた。犬もいた。
 騒々しく 不潔だ 頑丈さは感じられるが 丁寧さは乏しい 乗客と作業員と鉄道員の区別が着かない 私にとっては 区別する必要もないのだが…。 






 東京には たくさんの人が住んでいると聞いていたけど 地下鉄の駅では 誰もいないことがある。地下の降りてゆくエスカレーターは フラッシュの明かりに反射して金色に光っていた。人間の作った物は、やはり人間の作った物で 偶然の要素は乏しい。
 この風景は、昨日も 今日も 明日も 同じ風景で ただ 人がいるかいないかの違いがあるくらいだ。
 エスカレーターは人がいてもいなくても 何かを運ぶため永遠のように動いている。
 しかも 静かに…。





 立ち読み防止なのか あんな高いところにある本を どうやって選ぶというのだろう
 インドが特別な訳ではない。 私のまわりにもたくさんのインド的な物がありそうだ。



同じ インド人が神々しいまでのタージマハールを作った。




黄昏のジャンシー駅 間もなく夜汽車の出発の時刻となる。人々は 慌ただしく しかも 動かない。