ワクチン接種の話U
さて、3回目のワクチン接種日がやってきました。
今度は、チョコパパは仕事だったので付き添いはチョコママだけです。
前回のことがあるので、先生と相談して、前処置を行ってからの接種となりました。
接種したあとも1時間ぐらい病院に待機することにしました。
1時間以上過ぎても異常がみられなかったので、チョコママはひと安心して家に連れて帰りました。
家についてチョコを休ませようとしたのですが、遊びたかったのかやけにはしゃいで飛び回っていたので、
(そんなに注射、心配することなかったな〜)とホッしながら、チョコを遊ばせていました。
すると、チョコが急に腰砕けになったのです!!(・o・)
後ろ足が立たなくなって、チョコママが触ろうとすると嫌がって噛みにくるのです。
低く、うなり声まで上げて…。
チョコはこれまで吠えたことや、ましてやうなり声を上げた事など一度もなく、チョコママは一瞬にして事態をさとりました。
今ここにチョコパパがいてくれたらいいのに…
急に心細くなる自分を奮い立たせ、冷静になろうと努力しました。
嫌がるチョコの口を開けて歯茎の色を確認したら、やっぱり色を失ってきていました。
後ろ足の内側で脈をはかると、さっきより弱々しくなっています。
(病院で確認の仕方聞いといてよかった!!)と思いながら、震えながら病院に電話を入れました。
様子を話して、すぐ病院に連れて行きました。
車の中で、だんだんチョコが力なくぐったりしていくのがわかります。
途中、ゴンちゃんが生後まもなくパルボ腸炎にかかって奇跡的に助かったときのことが思い出されました。
もし、車の中でチョコが死んでしまったらどうしよう…
この考えがふとよぎったとき、チョコママは打ちのめされました。
チョコのいなくなった部屋を想像すると、心臓をわしづかみにされたような、頭を殴られたような、そんな気分でした。
夢中で病院に向かうと、先生はすぐ中和剤を打ってくれました。
…しばらくして、チョコが自分の足でトコトコ歩きました。
チョコママは、ホッとして急に力が抜けました…。
もう少し気付くのが遅れてたら、危なかったということを後で聞かされ、もう一度家に着いたときはチョコを抱きしめて泣きました。
それまでのチョコママは、チョコが来て以来世話に明け暮れて、
チョコがいなければ自由に外出できるのに、と思ったり、
留守中ウンチを食べ散らかしたりオシッコを失敗したりするチョコを叱らないようにすることに、
知らず知らずのうちにストレスを感じていたのです。
でもこのことがあって、チョコに対する気持ちがはっきり変化しました。
チョコママの中でのチョコは「ペット」から「家族」になりました。
大事な大事な、一人娘(?)になったのです。
(あと2週間したら、お散歩デビューやね…)
少しずつトイレの失敗が減ってきたチョコをいとおしく思いながら、チョコママも少し成長したのでした。