避妊手術V〜手術当日〜

台風の影響で大雨の朝。
チョコは、「ママ〜朝ごはんがまだだよ。お腹すいたよう」とでも言いたげに、エサいれの前にチョコンと座り、チョコママの顔を覗き込みます。
でも手術当日は絶食なので、お水しかあげられません。
これから起こることも知らずに、無邪気におもちゃで遊ぶチョコ。
…そして病院に連れて行く時間がきました。



体重を量り、お腹と右腕の剃毛、採血、点滴。
チョコはおとなしいので、怖がって少しク〜ンと鳴きましたが、暴れたり吠えたり噛んだりということは全然なく、順調に準備がすすみます。
血の検査に問題がなかったので、次の段階へ。
ここの病院では、麻酔がきいてこれから開腹手術というところまでを立ち合わせてくれるのです。
麻酔をかけ、心電図。
麻酔が効いてきて、チョコは手術台の上でくたっとしています。
ところが、心電図の数値が一定を保たず、大幅に差が出ているのです。
素人目に見ても、なにかの異常があったのがわかります。

先生は麻酔を中止して、もっと細かく検査できる心電図で調べました。
「Bブロック」だということがわかりました。
これは、心臓の筋肉が弱く、血液を送り込む力が片方だけ弱い(チョコの場合は右脚)ということらしいのです。
(チョコママが聞いた限り、理解できたのはこんな感じの内容でした。違っていたらごめんなさい)
万一のことを考えて、手術を中止することになりました。



この「Bブロック」が、今回の想像妊娠などで、ホルモンバランスが崩れていることが原因で出ている一時的なものなのか、
チョコがもともと不整脈なのか、それは1ヵ月後にもう一度心電図をとってみてからの判断になります。
チョコの避妊手術も、その結果次第ということになります。

チョコが以前からあまり走り回ったりしない子だったのは、
もしかしたら激しい運動で心拍数が乱れるのがしんどかったからなのかな、と思いました。
散歩は走らせず、ゆっくりと時間を長く歩くようにするほうがよいということを教えてもらいました。

とりあえず、避妊手術をしようとしたことで、そういうことがわかりました。
結果的に、手術は今回はできなかったのですが、チョコに不安な思いをさせたことも無駄ではなかったと思います。



避妊手術をどうするか。
我が家では、また答えが先送りになってしまいました。
チョコママの苦悩も当分続くでしょう^^;
今こんなふうに書き込みできるのも、今日手術をしなかったからできるわけで、もし手術が無事終わっていたら、今夜はたぶんチョコのそばを離れなかったことでしょう(笑)
手術するかどうか迷っている皆さんに、こういうパターンもあることを知ってもらいたく、結論がでていないまま書き込む事にしました。

昨今は避妊手術を奨励する風潮がありますが、チョコママは健康なワンならば、生まれたままでいいのではないかと今も思っています。
思わぬ妊娠を危惧するのは、外飼いで知らない間によそのワンが入ってこれる環境にある子や、去勢してないワンがいる多頭飼いなどのケースでしかありえないのではないでしょうか…。
散歩時の注意やヒート中の掃除云々については、それとワンの体にメスを入れることのどちらが大変ですか?と問いたいのです。

でも、手術したことによって、気付かなかった卵巣の腫れが発見できたというようなケースも、話に聞きました。(姉の家の“まる”です)
うちのチョコの、不整脈も然り、です。

お産させる。
お産させないし、病気の予防のため避妊手術する。
お産させないけど避妊手術もしない。
いろんな選択があります。簡単に決める問題ではありません。
避妊手術をしたって、病気にかかることもあります。
いろんな話を聞いて、大切なワンの将来を決めてあげてくださいね。



帰ってきてからのチョコは、
「晩ごはんも今日はくれないの?チョコお腹すいてるよ、ママ〜」
といいたげに、足もとをちょろちょろしています(^^)
右腕は点滴の後が少し痛々しいけど、痛みはなさそうです。
お腹は、みごとにツルンツルンです。
食いしん坊のチョコに、一日がんばったご褒美をあげたくて仕方がありません(^^♪

でも今日は点滴をしたし、麻酔をかけたので、ごはんは抜きのままです。
明日になれば、チョコの好きなものを少し混ぜた、いつもよりちょびっとだけいいエサをあげようと思います…。