M16Aにおける油温に関する考察(その2)

それでは改めてサーキット走行時の水温と油温の変化について検証してみましょう。
水温a及び油温aは外気温25℃、水温b及び油温bは外気温30度、水温c及び油温cは外気温29℃での計測となります。
また計測範囲はアウトラップ終了後〜10周周回後までの範囲となります。


外気温で5℃ほど差があるので水温には変化が見られますが、油温はほぼ変化ナシ。
理屈の上では水温に変化があれば油温も多少は変化してもよさそうなんですけど・・・
やはり『オイルウォーマー』の影響でしょうか?
まぁ別の言い方をすれば油温は割と安定(高め安定ですが)しているとも言えなくも無い。

あまりにも油温に変化が無かったので対処療法でサーモスタットを交換してみました。
とは言っても先代ZC31S用のサーモスタット(純正同等品)ですが(笑)
日産車ではお馴染みの流用チューンですね。サーモごときでチューンもクソもありませんが(笑)
開弁温度82℃でZC32S純正品よりも6℃も低くなります。
なにより送料込で2千円でお釣がきます(爆)でも某SNSでは不人気のようでほとんど使われていないようです。(現在確認できたのはお一方のみですね)入れっぱなしならコッチの方が問題少ないと思うんですがねぇ。

これでもダメならオイルクーラーを入れるしかないです。

正直な話、水温には全く不安はないんですけど「水温が下がれば油温も下がる」という定説を検証するために投入してみました。
(水温c及び油温cがその結果です)


サーモが純正品より6℃も早く開くので計測開始時の水温、油温が全く違います。
当然周回を重ねれば徐々に温度は上昇していきますが、マージン稼いでる分だけ時間は遅くなります。
予想通りといえば予想通りなんですけど、正直もう少し時間稼ぎが出来ると思っていたのですが・・・そう都合良くはいかないようで。
でもまぁリンクサーキットに関して言えば、これならオイルクーラー無しでも何とかなりそうですね。マメにオイル交換さえしておけば、まず問題は無いでしょう。
あとは夏場は走らない・・・と(笑)

それにしてもZC32Sの冷却系の能力は高いですね。なにせ気温30℃でサーキット周回しても水温が100℃までいかないんですから。
K12なら対策しないと6〜7周目で水温100℃超えますよ(笑)
ラジエターに関しては、お遊びでサーキットを走る程度なら純正のまんまで全く問題は無いですね。正直ローテンプサーモも不要ではないかと思います。
所詮ローテンプサーモは水温が上昇するまでの時間を稼ぐのがせいぜいで、けして冷却能力が向上する訳ではありません。
冬季間などは、むしろオーバークールによる弊害が出る場合もありますから。

走行するサーキットにもよりますが、夏場もサーキット走行をする方で、なおかつ15分以上連続走行する必要のある方(走行枠で走るサーキットですとか、草レースをやってる方とか .etc)以外はZC32Sにオイルクーラーは必ずしも必要ないのではないかというのが、今回の結論です。

勿論、「どうしてもオイルクーラーが欲しい!」という方を否定するものではありませんので、念のため。

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